ゆら帝のMIDI在籍時のビデオクリップを8曲集めたDVD。デビュー当時はビデオにそれほど興味の無かった坂本慎太郎氏が年を追うごとにビデオに惹かれ、制作に深く関わっていく様が描かれている、ある意味ドキュメンタリー。
ライヴ素材を使用した「発光体」「ズックにロック」、「ゲバゲバ90分」のようにサイケ&カラフルな「ゆらゆら帝国で考え中」と「ラメのパンタロン」(これは「タモリ倶楽部」も)あたりまでは普通の(といっても彼ら特有のユーモアと毒の溢れる)クリップといえるが、それ以降が凄い。
エフェクターフェチが昇天する「冷たいギフト」、ヴェルナー・ヘルツォークばりの長回し映像が後半に爆発する「貫通」、そして観る者全ての最先端の感性を3分間で錆付かせる「夜行性の生き物3匹」、デレク・ジャーマンのフィルムのような「ドア」、と危ない映像が盛りだくさん。音楽と映像の持つ関係性を全て捨て去った、荒涼とした宇宙が描き出されている。
嗚呼、今夜も無数のひょっとこに襲われる夢を見るのだろうか。
ライヴ素材を使用した「発光体」「ズックにロック」、「ゲバゲバ90分」のようにサイケ&カラフルな「ゆらゆら帝国で考え中」と「ラメのパンタロン」(これは「タモリ倶楽部」も)あたりまでは普通の(といっても彼ら特有のユーモアと毒の溢れる)クリップといえるが、それ以降が凄い。
エフェクターフェチが昇天する「冷たいギフト」、ヴェルナー・ヘルツォークばりの長回し映像が後半に爆発する「貫通」、そして観る者全ての最先端の感性を3分間で錆付かせる「夜行性の生き物3匹」、デレク・ジャーマンのフィルムのような「ドア」、と危ない映像が盛りだくさん。音楽と映像の持つ関係性を全て捨て去った、荒涼とした宇宙が描き出されている。
嗚呼、今夜も無数のひょっとこに襲われる夢を見るのだろうか。