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小林啓子 FOLK SONG LIVE
時間:19:00&21:00(入れ替え無し)
出演:小林啓子Vo,Gt、竹野康之Pf,Fl、Guest Taigen
会場:大人の遊び場 Bar青山
料金:Music Charge¥2,500
フォークの女王「ジョーン・バエズ」をカバー、森山良子と共に注目された。ニッポン放送「フォークビレッジ」、TBS「啓子と歌おう三菱ドライビングポップス」のレギュラー。1969年デビュー、NHK「ステージ101」でもレギュラーとして活躍。ヒット曲に「比叡おろし」「さよならを言う前に」など。30年近いブランクを経て、2002年活動再開した。(BAR AOYAMAライヴ告知より)
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小林啓子さんのことを知ったきっかけはBo NingenのTaigenの母親としてだったが、彼女の『あげます』(1971.12)と『かなしみごっこ』(1972.12)の2枚のアルバムを聴いて、所謂カレッジフォークや歌声喫茶のイメージではなく、心に渦巻くの明暗を繊細な感性で歌う叙情派シンガーの佇まいに惚れ込んだ。その頃リリースした7年ぶりのアルバム『Broadway Market』(2013.9)も素晴らしかった。
⇒シクスティーズ(60代)女子の逆襲~リンダ・パーハクス/ドット・ウィギン/キャシー・ヤング/小林啓子
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それから5年余り経って初めて小林啓子の生ライヴを観ることが出来た。青山学院大学近くの大人の隠れ家「バー青山」はステージに手が届くほどのこじんまりしたスペースだが、昔なじみのファンは勿論、デビュー当時のプロデューサー、ミュージシャン、振付け師の姿もあり、親密で朗らかな雰囲気。
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フォークギターを抱えて現れた啓子さんは、よくBo Ningenのライヴ会場で遭遇する時のブラックを基調としたドレッシーな雰囲気ではなく、落ち着いたエレガントな衣装。キーボードの「竹野ちゃん」との軽妙なトークを交え、途中休憩を挟み約3時間のコンサートだった。サイモン&ガーファンクル、キャット・スティーヴンス、バフィ・セント・メリーなど洋楽フォークソングのカヴァーでは、日本語歌詞を交えたスタイルがカレッジフォーク時代を思わせる。透明感のあるハイトーンと力強いブルーズ歌唱を兼ね備えた歌声は、レコードで聴ける40数年前と変わっていない。荒井由実(松任谷由実)の「卒業写真」「ひこうき雲」では、当時高校生だったユーミンが啓子さんのレコーディングにピアノで参加したエピソードを語る。来場していた倉敷の僧侶・天野こうゆう氏との「うたがたり(講話+歌)」スタイル、12歳の双子歌手ハナ&リタの清廉なハーモニーをゲストに迎え、最後は「サンフランシスコ・ベイ・ブルース」(啓子さんはWALKING WITH MY BABY DOWN BY SAN FRANCISCO BAYと呼んでいた)で第一部終了。
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第二部はゲストに実の息子のTaigen Kawabeが登場。BO NINGENの来日とタイミングがあって実現した奇跡のコラボである。プライベートを思わせる親子の会話が面白い。コラボ曲はファッションデザイナーの山本耀司の「スライダーを覚えて」。幼児の頃に母親が聴いていて深く印象に残っている曲だと言う。続くTaigenのベース弾き語りの即興曲は、啓子さんのフォーク感覚とは異なるロック育ちの叙情歌だった。その後「翼をください」、「ドナドナ」、ボリス・ヴィアン「拝啓大統領殿」など原点となる曲が続く。デビュー曲「比叡おろし」の迫力に感動。この曲のイメージで関西(京都)出身だと思い込んでいたが啓子さんは東京生まれ東京育ちだとのこと。
比叡おろし 小林啓子 ライヴ
70歳にして益々充実する渾身のパフォーマンスは地下音楽や地下アイドルとは異なる感慨を覚えた。筆者が半ばネタ的に立ち上げた『100フォークス』の世界は未知の感動の宝庫かもしれない。
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「私の歌は暗い曲ばかりで。。。」と啓子さんは言っていたが、個人的には「からっぽの世界」みたいな暗い曲を聴いてみたい。
小林啓子公式サイト
フォークソング
心の中の
語り歌
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