![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/13/95c0aebeba3a2ab5f8ffad014e60487a.png)
(写真・動画の撮影・掲載は出演者の許可を得ています。以下同)
Q: あなたは主にギタリストですが、エレキギターがあなたに与えてくれた、そして今も与えてくれている、可能性とは何ですか?
A: エレキギターは一番大きい音と微かな音が出せる楽器。アコースティック楽器で本当に小さい音を出してしまうとお客さんには聞こえない場合がありますが、エレキギターの場合には聴いてもらえることがあります。
(2018年12月ブラジル日刊紙用インタビューより)
灰野敬二は人生を通してさまざまな楽器を演奏してきたが、ギターが最も自由に表現できる楽器だと語っている。90年代日本の地下音楽が「ジャパノイズ」と呼ばれ世界的に注目を浴びたとき、灰野がその代表格として語られたのはエレクトリックギターの容赦のない爆音演奏だった。81年の1stアルバム『わたしだけ?』以降、久しく地下音楽シーンから遠ざかっていた筆者が90年代に初めて買った灰野のCD『Execration That Accept To Acknowledge』(Forced Exposure 1993)はトータル41分ノンストップで轟音ギターが暴れ回る衝撃作だった。
Keiji Haino - Execration That Accept To Acknowledge
もちろん現在に至るまで灰野のライヴでリスナーを驚愕させるのは、鬼の形相でエレクトリックギターを掻きむしる激しいアクションだろう。そんな”ギタリスト”=灰野敬二を堪能できるライヴを2回続けて体験することが出来た。
1月25日(金) 東京・高円寺ShowBoat
サンヘドリン ONE MAN LIVE
開場 18:30/開演 19:00
前売¥4,000/当日¥4,500(税込・別途ドリンク代¥600)
【出演】サンヘドリン:灰野敬二、ナスノミツル、吉田達也
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2004年に結成された日本地下音楽界のスーパー(?)トリオ。2000年代後半は定期的に活動していたが、現在は忘れた頃に散発的にライヴが開催されている。この日のライヴは、灰野はヴォーカル無しで、ギター/ベース/ドラムのみのシンプルなインスト演奏。第一部、灰野はギターシンセサイザーとトレモロを使って多彩な音色のギタープレイを披露。予測不可能なエフェクト効果が突然の嵐のように渦巻く中、ナスノと吉田はイレギュラーなグルーヴを叩き出す。"ウォール・オブ・エフェクト・ギター"の咆哮は80分に亘って続いた。休憩後の第2部は打って変わって3人がそれぞれ提示したフレーズをアンサンブルに発展させる、言わば「インスタント・コンポジション」を展開。灰野が指のサインで順番を指示する様子は、不失者メソッドを思わせる。歪み系以外のエフェクトを排したギタープレイは、90年代海外リスナーを驚愕させたショッキングなオーラを放ち、ナスノと吉田の本領発揮のテクニカルなインタープレイと三位一体ならぬ「三位三体」のバンド演奏へと結実する。『満場一致は無効』というサンヘドリンの語源は生き続けている。
サンヘドリン 2018/1/25 fri 高円寺Show Boat
1月27日(日) 東京 秋葉原クラブグッドマン
GIGADISCO vol.2
開場12:30- 開演13:00- 終焉22:00
予約 ¥3,500/当日¥3,800(+1drink)
出演:灰野敬二/美川俊治/山川冬樹/宇川直宏/テンテンコ/セイジ(ギターウルフ)+HIKO+若林美保 他
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昨年1月28日に同じ秋葉原グッドマンで開催されたドラびでお主催の「ディスコ」イベント第2回。BPM127で鳴り続けるバスドラに乗って20数組のミュージシャンが9時間に亘り演奏するという過酷なライヴである。持ち前のノイズ演奏をテクノイズへと転化させた美川俊治やASTRO、肉体をパーカッションにトライバルな空間を生んだ山川冬樹、ギターノイズとバスドラの格闘技を見せた山本精一、「BPMとは何か」を講義した宇川直宏、ギター3本抱えたギター侍+ハードコアドラム+エロティックレーザーダンスでBPMを無化したセイジ+HIKO+若林美保、ビートに乗ったインダストリアルサウンドがレジデンツやクリス&コージーを思わせたテンテンコに続き、トリで灰野敬二が登場。ドラムマシーンの連打でバスドラをポリリズムに埋没させた上で、暴虐の限りを尽くすエレクトリックギターの乱舞を繰り広げた。ギターアンプ6台から放射される容赦のないディストーションは、ローリング・ストーンズの『サティスファクション』のイントロでファズギターを初めて聴いて昂奮した中学時代の筆者の衝撃を思い出させる。思わず叫び声を上げてしまった観客もいるほど、"これぞ灰野敬二!"といえる30分に完全ノックアウトされた。コードをギターから引き抜いてステージから去った灰野の後に残されたバスドラが、平和の鐘に聴こえた。
灰野敬二 GIGADISCO vol.2 2019.1.27 sun 秋葉原Goodman
ギタリスト
ロマンチストな
テロリスト
【灰野敬二 LIVE SCHEDULE】
2月9日 (土) 東京 下北沢 LADY JANE
東風解凍: 灰野敬二 太田惠資
start 7:30 pm 2 stages
charge:¥3,300 (予約¥2,800) + Drink Fee
灰野敬二 (ds, etc)
太田惠資 (vln, voice)
グローバルという不在の東京帝都に凍風の流れ出し、ディストピアの湾に氷解する時、神代から愛された深紅の藪椿は咲き乱れ。
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2月15日(金) 東京 秋葉原クラブグッドマン
<ギガノイズ・スピンオフ>
開場 19:00 / 開演 19:30
予約 ¥2,800/当日 ¥3,300(+1drink)
【出演】
★灰野敬二
★美川俊治(INCAPACITANTS,nm,MikaTen,非常階段)
★MIYA
★doravideo
大好評イベント”GIGA NOISE”からのスピンオフイベント!
様々なアーティストが入れ替わり立ち代りする”GIGAシリーズ”のその中の1コマを切り取りじっくりクローズアップした様な豪華な一夜です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/89/f2ebbd8d4d785c45818c63e96d212cfe.jpg)
2月17日(日) 神奈川 TPAM(ティーパム、国際舞台芸術ミーティング in 横浜)
GE14:ファーミ・ファジール + 山下残、灰野敬二
15:00 第1部 / 16:00 第2部
上演時間 第1部 50分 / 第2部 60分
第1部 前売・当日 ¥2,000
第2部 ¥0
Kosha33(神奈川県住宅供給公社):第1部
日本大通り(Kosha33前):第2部
*灰野敬二は第2部に出演
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/cb/5f2d0bdf33e54680c14d6a4bf75dc98d.jpg)
3月1日(金) 東京 秋葉原クラブグッドマン
<GIGA NOISE SPECIAL!! -レジェンド・オブ・ノイズ->
開場 18:30 / 開演 19:00
予約 ¥3,500/当日 ¥4,000(+1drink)
【出演】
★灰野敬二+山本精一+ドラびでお
★HIKO(GAUZE)+Hiroto Ohya
★VelladonfeatMongoloid(Vampillia,VMO)
★Galcid+Masayoshi Sakaguchi
2/15のスピンオフ・シリーズに続き、こちらはノイズに特化したレジェンド回。
灰野敬二+山本精一+ドラびでおにVampilliaのメンバーによるユニットやGAUZEのドラマーHIKOさんとHiroto OhyaさんやGalcidとMasayoshi Sakaguchiさんのコラボなど超豪華!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/0c/4ec79022024c48c0f5ecbeaba0b9053b.jpg)
5月3日(金・祝) 東京 渋谷WWW
不失者の日
17:00 / 18:00
ADV./DOOR\4,500 / \5,000(税込 / 全自由 / ドリンク代別)
※30歳以下当日\500キャッシュバック。要顔写真付き身分証明証。
LINE UP
不失者
TICKET
◆一般発売:1/26(土)
e+ / ローソンチケット[L:71559] / チケットぴあ [P:140-396]
INFORMATION
info@yoasa.jp
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サンヘドリンのライブの際、お話しして頂きありがとうございます。
ライブ楽しかったです。
また今年中に灰野さんのライブ行きたいです。
ありがとうございました。
辺さんと知り合ったのがいつなのか、また、知り合ったきっかけが何だったのか、もはやほとんど憶えてませんが、しかし、実際に言葉を交わすのに、まさかこれほど時間がかかるとは思いませんでしたねえ・・。お互い、歳とりましたね(笑)。
ところで、現場でお話しした星野源のオフィシャルブックの特設サイトがこれです。三者鼎談の抜粋も載ってます。
http://www.hoshinogen.com/special/yellowmagazine2017/
正直、SAKEROCKの残党組では星野源より浜野謙太のほうが遥かに好きですが、それでも、星野氏の若いファンたちがこれを読むことで細野さんや達郎さんに興味を持ち、『泰安洋行』や『SPACY』がどれほど素晴らしいアルバムか知ってもらえるなら、僕は喜んで星野源の走狗になりますね(笑)。皆さん、『YELLOW MAGAZINE』、是非ご購入を!
最後に唐突ながら、高円寺からの帰り道、ふと、再来年(2021年)がペヤング再結成からちょうど10年だということに気づきました。再々結成ライヴ、孤独に期待しております。
では、また東京のどこか、もしくは浦添grooveでお会いしましょう!
『YELLOW MAGAZINE』、チェックします!
ペヤング、10年ですか。。。。。
早いな、また演奏したいですね。
またお会いしましょう。
今年、あと1回は灰野さん観に行きたいです。
辺さんのツイッターによれば、たしかNRQの吉田悠樹さんも同大学の後輩だそうで、あの大学って、長きに渡り異能のミュージシャンを輩出してきた系譜がありますよね。
早川義夫、和泉明夫、田島貴男、浜野謙太、そしてMARK・・。なんか、町田の辺りに変なゲニウス・ロキが棲みついてるんですかね(笑)。
是非、また東京にいらしてください。
今度はもう少しゆっくり、できればオフ会とかやれればいいですね。ではまた。
観に行きましたよ!!
また近いうち東京に行きます。