2日(木)はマハーヴィール・ジャヤンティすなわち、ジャイナ教の教祖の誕生日で休日、3日(金)も良き金曜日というキリスト教の祝日で休み。大学では国の決めた休日しか休まないが、一般の学校では、その他に、宗教的な休日がかなりある。ヒンドゥー教、イスラーム教、仏教、シック教、ジャイナ教、キリスト教など、主な宗教の教祖の誕生日は、休みである。休みが多いが、学校の試験も多い。主な試験の前後もそれぞれ一週間ほど休みだ。私の場合は、日本語が選択科目なので、必修科目優先で、その試験中も休みになるから、休みばかりである。その上、来週の月曜日に試験すると、アトは、契約更新とヴィザようの必要書類を作ってもらう催促に毎日のように行かなければならない。前のワルダよりは、比較的に早く作ってくれるが、人によっては、サボタージュをされる可能性もある。出来上がる迄は日数も掛かる。別の意味で忙しい。
マハーヴィールとは、偉大な英雄という意味で、私が埴谷雄高の担当だった頃、『死霊』の4章と5章の原稿を貰いに良く吉祥寺の埴谷さんを毎月一回訪れた。私は、その原稿を「群像」掲載用に貰い、更に、それを『死霊全五章』という黒づくめの装幀の本を造って出版した。その経緯については、『死霊全五章』のあとがきに記されているが、その原稿を貰いに行った時、その本の構想を何度も聞かされていて、 最後は、釈迦と大雄の会話で終わる事になっていた。埴谷さんが大雄と言っていたのが、この偉大な英雄、マハーヴィールである。ジャイナ教徒は、大体において、ジャインという名前で、菜食主義者が多く、不殺傷である。これについては、世界平和の実現に戦争の殺傷をしない仏教とジャイナ教が大きな役割りを果たしうると考えられるが、私自身は、その後、異動で、担当を離れたので、埴谷さんとは、何かの機会に会った時に話す以外に論議はなくなった。