浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

静岡新聞 続・続報

2021-03-05 19:06:52 | メディア

 なんと驚くことに、大石剛が社長を退任するのは、静岡放送だけで、静岡新聞社社長は続けるかもしれないという情報がある。

 「取締役は続ける見込みで、兼務する親会社の静岡新聞社の社長職については進退を明らかにしていない。」

 取締役は続ける、だって。となると、ほとぼりがさめた頃に再び社長になるということも考えられる。

 静岡新聞・静岡放送は一体である。そのようにしてきたのに、こういう場合だけ分けて、そしてあわよくば復帰を狙っているのか?

静岡放送社長が辞任へ 女性アナウンサーと私的関係報道

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静岡新聞 続報

2021-03-05 19:06:52 | メディア

 報道機関としての静岡新聞・静岡放送、つぶすつもりなら居直ってもよいが、そうでなければ社長は辞任すべきだと思っていた。

 夕方、そのHPにこれが出された。 

静岡放送よりお詫びです

この度は、写真週刊誌の報道に関しまして、視聴者、県民の皆様、関係者の皆様に、ご心配やご迷惑をおかけして、誠に申し訳ございませんでした。
なお、社長の大石のコメントは次の通りです。
「この度は私の軽率な行動でお騒がせをし、申し訳ございません。報道されたような不適切な関係は一切ありませんでしたが、今後は誤解を与えないような行動をとるように留意してまいります。」
社としてはご批判を厳粛に受け止めております。今後このようなことがないよう一丸となって取り組んでまいります。なお大石は社長を辞任する意向です。

令和3年3月5日 静岡放送

 

 あの写真を見て、「不適切な関係は一切ありませんでした」という弁明は成りたたないと思うが、それは問題にはしない。ただ、報道機関のトップがあのように取材され、そのときのあわてふためいた応答にはきわめて問題が多く、その点で報道機関のトップとしては辞任すべきだと判断した。辞任しなければ、新聞社や放送局として、人びとの信用は得られないし、前にも書いたが、社員が取材に行ってこのことに言及されたりするのはかわいそうだ。

 当初静岡新聞社は、別の文をHP上に出していた。

読者、視聴者、聴取者、関係者の皆様へ

 この度は、写真週刊誌の報道に関しまして、読者、視聴者、聴取者、関係者の皆様に、ご心配やご迷惑をおかけしまして、誠に申し訳ございませんでした。

 社としてのコンプライアンスへの取り組みが不十分であったことを厳粛に受け止め、今後このようなことが二度と発生しないよう、一丸となって取り組んでまいります。

 令和3年3月5日 静岡新聞社・静岡放送

 おそらくこれで片付くだろうと甘く見たのだろうがそうはならなかった。

 「コンプライアンス」とは「法令遵守」とされるが、どんな「法令」に違反したのだろうかまったく不明な内容である。それに「このようなこと」をしたのは社長と一社員である。にもかかわらず「社としてのコンプライアンス」とするのはいかがなものか。しかしこの文は消されて、最初に載せたものと変わった。社長が辞任を決意したからだろう。ドタバタぶりがここにも出ている。

 『フライデー』は続報を出している。このQ&Aもひどいもので、社長は真摯に事態を読み取ることができなかったようだ。その点でも報道関係者として失格といわなければならない。

社長と女子アナ不倫報道で静岡放送が配布「想定Q&A」の衝撃中身

 Q&Aは、おそらく社員が提供したものだろうが、いかに大石剛社長が嫌われているかということの証明ともなっている。

 独裁者は、一般的に少数の取り巻きをもち、ゴマをする者にはよい地位を与えたりするものだ。だが、そうでない者には冷たく厳しくあたるから、黙っていても「敵」は多かったのだろう。

 同族企業は三代目でダメにするといわれるが、その通りになった。大石一族はもう静岡新聞社から出て行くべきである。ほかの地方のメディアでもこういう会社があるが、同じことだ。報道に携わる会社を一族が牛耳ってはならない。公平公正な報道はできないからだ。

 

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河村市長は「中心人物」ではないの?

2021-03-05 16:00:38 | 政治

河村市長「リコール署名運動中心人物だったか証明しろ!」→証拠を片っ端から集めてみました

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特捜検察官は動かないのか

2021-03-05 16:00:38 | 政治

福田元首相秘書が懸念「国会でモラルハザード起きている」

東北新社が外資規制に違反 総務省、認定を取り消さず

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「セックス・ワーク」論

2021-03-05 15:28:08 | 社会

 『現代歴史学の成果と課題2 世界史像の再構成』(績文堂出版、2017年)を図書館から借りてきた。社会運動史の編纂に関わっていたので、社会運動史の研究史を知りたく思ったからだ。社会運動史に関わる文を書いていたのが成田龍一氏。読んでみたところ、やはりつまらない表面的な、何の役にもたたない代物だった。私はなぜこの人がメディアや学会で注目されるのかわからない。文というものは何かを伝えたいために書かれるもの、成田氏の文はいつもそれがない。この人は無思想なのだと思う。無思想だということは感情も豊かではないということである。

 ぱらぱら読んでいたら、小野沢あかねさんの「性売買・日本軍「慰安婦」問題と国家・社会」は素晴らしいと思った。みずからも性売買の問題などを研究しているから、この問題に関する研究史にも詳しいし、当然豊かな感情と思想もあるから、たいへん読み応えがある。なによりも素晴らしいのは、「慰安婦」をなきものにしようという勢力を完全無視しているところだ。彼らの論難はおよそ歴史的根拠(正当性)のない罵詈雑言でしかないから、研究史的には無視されるのが当然なのである。

 テーマに沿った文献(研究)紹介は、たいへん参考になった。それについて紹介するのは今回はやめる。小野沢さんは「セックス・ワーク」論について言及しているので、それについて記す。「おわりに」というところで言及しているのだが、この問題は重要だと思う。

 「セックス・ワーク」論とは、(小野沢さんの説明)「「自発的に」性を売る女性たちを苦しめているのは性売買そのものではなく、性売買を他の労働から差別する性道徳なのであり、性道徳を排して売春を他の労働と同様の労働と認めることでその労働条件を改善でき、問題は解決するという論」なのであるが、私は性売買はあるべきではないと思っている。

 おそらく小野沢さんも私と同意見であるのだろう。「性を売る人々の意思を尊重し、その直面している危険や搾取や差別を取り除く必要があるとする点では同論には傾聴に値する面がある。しかし、女性を苦しめているのは性売買そのものではないとなぜ言えるのか。」という指摘に同意する。

 私は、性売買を可能な限りなくしていくことこそが、重要なのではないかと思う。性売買こそが女性を非人間的な環境に追い込み、人格を破壊するものではないのか。性売買は、相手の性をカネを媒介にして「手段として」扱うことであり、あるべきではないと私は思う。

 小野沢さんが指摘しているように、「現代日本で、性産業で働くことが、女性たちの生存手段の現実的な選択肢となっていることは確かであろう。それは労働の非正規化のなかで女性と子どもの貧困が深刻化しており、性産業でない労働の世界もまた、違法性や暴力性がまかり通っていて、「まともな」労働・暮らしが得難い現状にあるから」と記すように、性産業で働く人びとの人権無視の状況は改善されなければならないが、それを独自に追求しながらも、女性をとりまく貧困をどうしていくのかという全体状況からの対策も考えられなければならない。

この論文は、とても参考になった。

 

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静岡新聞社長は辞任すべき

2021-03-05 09:11:06 | メディア

 昨夜フライデーのスクープを紹介した。

 静岡新聞社は、大石一族が創業以来トップを務めることが慣例となっている。ほかの地方新聞社がどうかはわからないが、静岡新聞社は大石家が君臨する構造は変わっていない。

 したがって、初代社長の大石光之助の孫である大石剛は、同社に入ってから順調にトップへの会談を昇っていった。

 彼は成蹊大学法学部を卒業し(あれっ、前首相と一緒?)、電通に6年間勤め、その後静岡新聞社へ。報道部長などを歴任し、2012年社長となっている。42歳であった。その過程で、『フライデー』の記事にあるように、パワハラのようなことも行われていた。その記事

「静岡新聞と静岡放送は大石一族が経営するオーナー会社で、今の社長は初代社長の孫です。大石氏は電通で6年間働いたのち、12年に社長に就任。やり手経営者として知られていますが、社長のパワハラのため、ここ数年どんどん社員が会社を辞めています。社員に『てめえトバしてやる』と言い放ったのは有名な話です」(別の静岡放送社員)

 実際左遷された人を私も知っている。有能な記者でも、自分がいらないとなったら、書かせないような部署に送り込むのである。

 また最近はあらたな方針も積極的に打ちだしていった。

 昨年静岡新聞は「イノベーション」、企業改革を打ちだし、そのなかで「静岡新聞社はマスコミをやめる」とし、「大石剛と語る会」を創設したり、斬新な取組を始めた。その中身を見ると、なかなか思い切ったことをやる、という気がするが、Journalismの視点からすると、この人何?という気がする。つまり報道人としての自覚はどうもなかったのかなあと思うのである。

 『フライデー』の記者とのやりとりをみると、まったく報道人としてのカケラもないというしかない。その記事。

――「社長と社員」以上の関係と疑われるような行動では?

「あのさぁ、女性と二人で歩いてて、腰に手を回すとか手をつなぐとかぐらいあるでしょ? セクハラって嫌な人にされるからセクハラになるんであって、僕が他の女性社員の腰に手を回しても、嫌じゃない人もいるわけですよ。そんなもんでしょ? セクハラって個人的な感情の問題じゃない。俺は何書かれてもいいけど〝特定の女〟って書かれるのは、モテないみたいだから、好きじゃない!」

――原田アナといるところを何度も確認しているのですが。

「ごめんね。他の女性もいるんだけど。残念だな。他にも見てくれる?」

 この応答はまったくダメ。セクハラについての理解もないし、また「他の女性」とも浮名を流しているようなことを平気で語る人が、公的な言論機関の社長であってほしくはない。

 かわいそうなのは、静岡新聞・SBSの社員である。取材に行く度に、このことに言及されるだろう。また記事に対する信頼性も失われてしまう。社長・大石剛は罪作りなことをした。もう大石は社長を辞任するしかない。静岡新聞社・SBSのことを考えたら、道はただひとつ。引責辞任、それしかない。

 ところが、『東京スポーツ』の記事によれば、静岡新聞社は、「誤解」であって処分はかんがえてはいないと発表したそうだ。成蹊大学の先輩を見ならって、知らぬ存ぜぬで逃げ切ろうと思っているようだ。

 

 

 

  

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