針外し/爺さんの独り言。役にたたない情報ばかり。

自作のスピナーベイトで今日もバスを釣るぞ!。人はそれを「G」と呼ぶ。爺さんの「G(ジー)」の意味だった。ガクン!。

中国の秘密結社

2007-01-08 17:22:03 | 武道・拳法の話

本棚を整理していたら、30年ぶりに出てきた本がある。それは「新人物往来社」から別冊特集された、「中国の秘密結社」だ。とは言ってもよくある暗殺集団ではないのでご注意!!。ちょっとここでご紹介します。

 

中国の社会を動かしているものに根底にあるものは秘密結社がある。起源は古く丐幇(かいほう・金庸氏・射鵰英雄伝参照)や洪秀全の太平天国の乱や宋代の白蓮教に端を発しているものもある。

 大体が互助会の性質を持ったものであり、一人暮らしの老人等は、亡くなった時は会が葬儀一般を互助会が取り仕切ってくれるのだ。映画「北京の55日」に出てくる義和団の乱も裏にあるのがやはり秘密結社が関与している。最近では馬賊だった張作霖や張学良の有名人がいるが、少なからず、結社が関与していた事は事実だ。

 主だった組織に哥老会(哥弟会=兄弟会の意味)、天地会拝上帝会(太平天国)、青幇(チンパン)、紅幇(ファンパン)(幇=助け合い)紅卍会、紅槍会、
 (南派少林寺の洪拳も後に「反清復明」をかざし、地下組織になり政治的な性質が強くなったり、香港台湾を拠点とする。蛇頭(じゃとう)や竹聯幇も元を正せばどこかの会から発生してきたものだ。他は検索エンジンで探してみて下さい。)
 
これは天地会から分かれた三合会の儀式の時に着る礼服。
 
 こういう結社の祖にはいろいろな伝説上の人を祭り上げられている。
三国時代の劉備、関羽、張飛、諸葛亮、九天玄女、岳飛等枚挙に暇が無い。

 ここでちょっと武林の話。日本少林寺拳法の創設者の宗 道臣(そう みちおみ)氏の当時の回想でも白蓮門拳の陳老師の話が出てくるし、白鶴拳と言う門派もある。嵩山少林寺には詠春派とか洪家門とかが有名で、上記の門派があるという事は知らないが、当時の地下組織に確かに存在したのだろう。それは先生の剛法柔法の技法がとてもすばらしいものだからだ。
 南船北馬という言葉があるが、拳法では南拳北腿という言葉がそれにあたるのだが、江湖では船に乗るので拳が主であるのに、北は蹴り技が多いと言う事だ。日本少林寺には大きい技も含まれる。脈々と技が受け継がれてきたのでしょう。

 話は脱線しましたが、中国社会の地下組織は当然、武術との関わりが深いであろうし(例:洪拳門が特に有名(少林八傑・洪熙官(ハンシークワン)が祖)、国のトップであろうと、それを無視して、政を行う事は自分の身がもたない事を意味する。
 今の共産党も赤匪と呼ばれていたし、たまには歴史を紐解くのも悪くない。
 話題にふさわしくないアイコンだなあ!。

コメント (1)
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