春になると、気持ちが高ぶって来るのか、あっちこっちと目が移って色々な物が目に入る。特に花はね。普段気にしていないところにいい木があって、それが気になってくるんだね。(何洒落てるんだ!)
で来た所は「ロシア大使館」の脇にある「アメリカンクラブ」。(この隣同士の設定も今でも本当、変だよね。)
この界隈は六本木ヒルズで有名な森ビルが買いあさっている。 この「アメリカンクラブ」も三菱地所が買い上げたらしい。戦後「進駐軍」がロシア大使館の脇に多分、見張りの役目で作ったものだが、それを今になって三菱地所が買い上げたというのも何か胡散臭いぞ。大体、○×大佐?、って言うのが、スパイ活動していて、見つかりそうになってロシアにトンズラしたのは余りに有名だよね。(そんなもん、知るか!。)
・・・と政治的な背景はさて置いて、入り口は狸穴坂の途中にある。
このコブシの木は針の御幼少の頃から、植わっている代物だよ。
兎角、樹木は葉っぱだけだと、「何の木」と判別出来る人はそうざらにいない。花が咲いて初めて「○×の木」だったんだ!、と気が付くね。
針の印象だと、ハナモクレンより早くコブシは咲くものだと思っていたが、コブシは今になって、やっと咲き出した。
今、「アメリカンクラブ」は取り壊し?が始まっている。守衛さんがいたので、「この木の写真を撮りたいんだけど?」と言うと、「其処の線からは、私有地だから、本当は入っては駄目なんだけどチョット、目を閉じている間なら、気が付かない事にしますが・・・。 」なんて、シャラクサイ事を言っているぜ。守衛さんにしては「教養のある」物言いだ。
そこで遠慮しながら、(本当は、屁とも思っていないのだ。)なんて嘘嘘。 さっさと入ってカメラに収めた。
今日は雲りがち。どの方向から写真を撮っても、ちっとも映えない。空の白に花の白が溶け込んでしまっている。背景に黒っぽい所を選ぶのだが、いい映りじゃないよね。木にティッシュを丸めたゴミを沢山くっ付いているようにしか、見えない。
やはりコブシは山・自然の中が映えるよね。山懐にあるととっても綺麗だ。都会じゃちっとも活き活きさを感じないじゃん。
これから、山は一ヶ月遅れの春になる。山桜とコブシの花が一斉に咲くととても綺麗なんだ。