今年も、紅葉に時期が来て、(大分過ぎてしまいましたが)芝公園の「桂」の樹も大分大きくなって、黄葉も立派になりました。ここの桂の樹なんでここに植わっているかというと、後ろが壁になっていて、風の通りが少ないからだ。
この桂という樹は黄葉した後、落葉する時に、甘い、「鼈甲飴」「綿飴」のような香りがするのである。でもそれは、自然の話。密室で匂いが漂っているわけではありませんぞ。周りに何もないと風が吹いてあっという間に、匂いが飛んでしまいますね。だから、風が来ないこういう処に植えてあるのであります。これは桂の樹の特質を分かっていないと、出来ない芸当だ。場所はエレベーターを降りてすぐ左の道だよ。
芝公園で会う「ワン友さん」には会う人ごとに教えてあげます。皆さんご存知無かったみたいで、行ってみると感動して頂けます。
桂の樹が黄色く色づくと、「あー、もうじき、甘い香りが嗅げるんだなあ!」と思うのであります。いろいろな樹木を知っていると、こんな得をする事があります。
こんな事を「ちょっと」知っているだけで、殺風景な葉が落ちた初冬も、暫し、和やかな時間を確保出来るというもんです。でも、針もこんな事書いているのは、老境に差し掛かったんですかなあ!。
「くそじじい、うち出でてみれば、ま白にぞー、富士の高嶺に雪はふりつつ」、なんちゃって!。とほほ。