王維の輞川(もうせん)集の中の一首です。前に挙げた「鹿 柴」同様、王維の別荘、輞川二十景の一つを詠ったものです。王維という人は仏門に入っていて帰依しているかのかと思ってましたが流石、官僚です、いい処に別荘持っていたんですね。
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「竹里館」に出てくるような竹林
竹里館 王維
独坐幽篁裏 独り坐す幽篁の裏 竹やぶの中に一人で座る
弾琴復長嘯 弾琴、復長嘯 琴を弾き、声を伸ばして朗詠する
深林人不知 深林人知らず 深い竹林の中にいる私に誰も気づかない
明月来相照 明月来たつて相照らす 明るい月だけがやってきて私を照らす