針外し/爺さんの独り言。役にたたない情報ばかり。

自作のスピナーベイトで今日もバスを釣るぞ!。人はそれを「G」と呼ぶ。爺さんの「G(ジー)」の意味だった。ガクン!。

竹里館  王維

2022-03-10 09:00:13 | 漢詩・古典・エトセトラ

 王維の輞川(もうせん)集の中の一首です。前に挙げた「鹿 柴」同様、王維の別荘、輞川もうせん二十景の一つを詠ったものです。王維という人は仏門に入っていて帰依しているかのかと思ってましたが流石、官僚です、いい処に別荘持っていたんですね。           
      

    
                                     「竹里館」に出てくるような竹林
竹里館  王維

独坐幽篁裏 独り坐す幽篁ゆうこうの裏   竹やぶの中に一人で座る

弾琴復長嘯 弾琴、復長嘯     琴を弾き、声を伸ばして朗詠する

深林人不知 しんりん人知らず     深い竹林の中にいる私に誰も気づかない

明月来相照 明月来たつてあいらす 明るい月だけがやってきて私を照らす

 
こういう、静かな処での生活に憧れますが果たして暫く、暮らしていると退屈して厭きないかなあ!?。最初から、便利な生活を経験していなければ、その境遇に嵌っていられるんだろうけど、一度でも馴染んでしまうとなかなか耐えられるもんではないんだろう。バブルで高級な裕福な生活を送っていた人が社会情勢や景気が落ちて、倒産等になると、なかなか質素な生活になるのが苦しいんだろう。前に質素な生活をしていた事のある人でさえ、辛いかも知れないね。
どっぷりと裕福社会になれてしまって、スローライフなんてチャンチャラおかしいけど、せめてこういう風流な詩を読んで基本的な考えだけでも持ち続けたいものであります。

コメント
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