都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
2023年5月に見たい展覧会【大田南畝の世界/饒舌館長ベスト展/発掘・植竹邦良】
GWはいかがお過ごしでしょうか?今年はコロナ禍にもとなう行動制限が一切ない連休だけに、全国各地の行楽地へ多くの人が繰り出しています。新幹線や飛行機の予約状況もコロナ禍前の水準に近づいてきました。
私は近場の美術館を巡るつもりですが、特に連休後半にかけては『マティス展』をはじめとする人気の展覧会はかなり混雑するかもしれません。
それでは今月に見たい展覧会をリストアップしてみました。
展覧会
・『饒舌館長ベスト展』 静嘉堂文庫美術館(5/20~28)
・『茶の湯の床飾り —茶席をかざる書画』 出光美術館(4/22~5/28)
・『さかざきちはる ペンギンアパートメント』 芳澤ガーデンギャラリー(4/21~7/9)
・『建物公開2023 邸宅の記憶』 東京都庭園美術館(4/1~6/4)
・『明治美術狂想曲』 静嘉堂文庫美術館(4/8~6/4)
・『生誕110年 佐藤太清展 水の心象』 板橋区立美術館(4/29~6/4)
・『エドワード・ゴーリーを巡る旅』 渋谷区立松濤美術館(4/8~6/11)
・『大阪の日本画』 東京ステーションギャラリー(4/15~6/11)
・『さばかれえぬ私へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展』 東京都現代美術館(3/18~6/18)
・『美しき漆 日本と朝鮮の漆工芸』 日本民藝館(4/13~6/18)
・『今井俊介 スカートと風景』 東京オペラシティ アートギャラリー(4/15~6/18)
・『没後40年 朝井閑右衛門展』 横須賀美術館(4/22~6/18)
・『麻生三郎展 三軒茶屋の頃、そしてベン・シャーン』 世田谷美術館(4/22~6/18)
・『奇想の絵師 歌川国芳』 うらわ美術館(4/22~6/18)
・『ベルギーと日本 光をえがき、命をかたどる』 目黒区美術館(4/29~6/18)
・『開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー —かたち、色、ハーモニー』 パナソニック汐留美術館(4/8~6/25)
・『吹きガラス 妙なるかたち、技の妙』 サントリー美術館(4/22~6/25)
・『没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界』 たばこと塩の博物館(4/29~6/25)
・『部屋のみる夢—ボナールからティルマンス、現代の作家まで』 ポーラ美術館(1/28~7/2)
・『谷川俊太郎 絵本★百貨展』 PLAY! MUSEUM(4/12~7/9)
・『発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間』 府中市美術館(5/20~7/9)
・『小林古径 生誕140周年記念 小林古径と速水御舟—画壇を揺るがした二人の天才—』 山種美術館(5/20~7/17)
・『アイラブアート17 プレイプレイアート展』 ワタリウム美術館(3/19~7/23)
・『日本のタイル100年—美と用のあゆみ』 江戸東京たてもの園(3/11~8/20)
・『マティス展 Henri Matisse: The Path to Color』 東京都美術館(4/27~8/20)
・『高橋龍太郎コレクション 「ART de チャチャチャ—日本現代アートのDNAを探る—』 WHAT(4/28~8/27)
・『石黒亜矢子展 ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ』 世田谷文学館(4/29~9/3)
ギャラリー
・『カーキな視界:内海聖史展』 三越コンテンポラリーギャラリー(5/3~5/15)
・『三嶋りつ惠 祈りのかたち』 シュウゴアーツ(4/22~5/27)
・『西島雄志 瑞祥 zui-shou ―時の連なり―』 ポーラ ミュージアム アネックス(4/28~6/4)
・『マッド スプリング』 Kanda & Oliveira(5/9~6/10)
・『横尾忠則 銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(5/15~6/30)
・『ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING ⽣きるための⼒学』 TOTOギャラリー・間(5/18~8/6)
はじめはたばこと塩の博物館です。『没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界』が開催されています。
『没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界』@たばこと塩の博物館(4/29~6/25)
江戸時代の狂歌の名人、大田南畝は、版元の蔦屋重三郎や浮世絵師の喜多川歌麿と交流しながら、出版界の中心人物として活動すると、同時代の事件や歴史的典籍などを書き記した膨大な記録を残しました。
その南畝の業績を、書物や版本、それに肉筆や浮世絵を通して明らかにするのが『没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界』で、あわせて当時の文化人と南畝の交流を示す資料や南畝を支えたたばこ屋との接点なども紹介されます。
続いては8日間限定のスペシャルな展覧会です。静嘉堂文庫美術館にて『饒舌館長ベスト展』が開かれます。
『饒舌館長ベスト展』@静嘉堂文庫美術館(5/20~28)
これは今年7月に80歳を迎えた静嘉堂文庫美術館の河野元昭館長の傘寿を祝し、館長が選んだ近世絵画の名品を公開するもので、俵屋宗達の『源氏物語関屋澪標図屛風』や酒井抱一の『波図屛風』、また渡辺崋山の『芸妓図(校書図)』などが出展されます。
会場は千代田区の静嘉堂@丸の内ではなく、世田谷区の静嘉堂文庫美術館です。久しぶりに岡本の地が美術ファンで賑わうかもしれません。
ラストは府中ゆかりの画家の初の大規模回顧展です。『発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間』が府中市美術館にて開かれます。
『発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間』@府中市美術館(5/20~7/9)
戦後リアリズム美術運動の中に画家として歩みはじめた植竹邦良は、安保闘争や学園紛争などを題材をしつつ、戦中の記憶や地形、それに建築といったモチーフを混在させると、独自の奇異なモチーフが増殖しては入り乱れるような絵画世界を築き上げました。
その植竹の画業をたどるのが『発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間』で、初期から後年のスケッチや絵画に加え、植竹と接点を持っていた1960年前後の前衛表現をとった画家の作品が展示されます。
WEBメディアのイロハニアートへも5月のおすすめ展覧会を寄稿しました。
5月のおすすめ展覧会5選【2023年版】吹きガラスからベルギーと日本、それに石黒亜矢子展まで | イロハニアート
それでは今月もどうぞよろしくお願いします。
私は近場の美術館を巡るつもりですが、特に連休後半にかけては『マティス展』をはじめとする人気の展覧会はかなり混雑するかもしれません。
それでは今月に見たい展覧会をリストアップしてみました。
展覧会
・『饒舌館長ベスト展』 静嘉堂文庫美術館(5/20~28)
・『茶の湯の床飾り —茶席をかざる書画』 出光美術館(4/22~5/28)
・『さかざきちはる ペンギンアパートメント』 芳澤ガーデンギャラリー(4/21~7/9)
・『建物公開2023 邸宅の記憶』 東京都庭園美術館(4/1~6/4)
・『明治美術狂想曲』 静嘉堂文庫美術館(4/8~6/4)
・『生誕110年 佐藤太清展 水の心象』 板橋区立美術館(4/29~6/4)
・『エドワード・ゴーリーを巡る旅』 渋谷区立松濤美術館(4/8~6/11)
・『大阪の日本画』 東京ステーションギャラリー(4/15~6/11)
・『さばかれえぬ私へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展』 東京都現代美術館(3/18~6/18)
・『美しき漆 日本と朝鮮の漆工芸』 日本民藝館(4/13~6/18)
・『今井俊介 スカートと風景』 東京オペラシティ アートギャラリー(4/15~6/18)
・『没後40年 朝井閑右衛門展』 横須賀美術館(4/22~6/18)
・『麻生三郎展 三軒茶屋の頃、そしてベン・シャーン』 世田谷美術館(4/22~6/18)
・『奇想の絵師 歌川国芳』 うらわ美術館(4/22~6/18)
・『ベルギーと日本 光をえがき、命をかたどる』 目黒区美術館(4/29~6/18)
・『開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー —かたち、色、ハーモニー』 パナソニック汐留美術館(4/8~6/25)
・『吹きガラス 妙なるかたち、技の妙』 サントリー美術館(4/22~6/25)
・『没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界』 たばこと塩の博物館(4/29~6/25)
・『部屋のみる夢—ボナールからティルマンス、現代の作家まで』 ポーラ美術館(1/28~7/2)
・『谷川俊太郎 絵本★百貨展』 PLAY! MUSEUM(4/12~7/9)
・『発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間』 府中市美術館(5/20~7/9)
・『小林古径 生誕140周年記念 小林古径と速水御舟—画壇を揺るがした二人の天才—』 山種美術館(5/20~7/17)
・『アイラブアート17 プレイプレイアート展』 ワタリウム美術館(3/19~7/23)
・『日本のタイル100年—美と用のあゆみ』 江戸東京たてもの園(3/11~8/20)
・『マティス展 Henri Matisse: The Path to Color』 東京都美術館(4/27~8/20)
・『高橋龍太郎コレクション 「ART de チャチャチャ—日本現代アートのDNAを探る—』 WHAT(4/28~8/27)
・『石黒亜矢子展 ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ』 世田谷文学館(4/29~9/3)
ギャラリー
・『カーキな視界:内海聖史展』 三越コンテンポラリーギャラリー(5/3~5/15)
・『三嶋りつ惠 祈りのかたち』 シュウゴアーツ(4/22~5/27)
・『西島雄志 瑞祥 zui-shou ―時の連なり―』 ポーラ ミュージアム アネックス(4/28~6/4)
・『マッド スプリング』 Kanda & Oliveira(5/9~6/10)
・『横尾忠則 銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(5/15~6/30)
・『ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING ⽣きるための⼒学』 TOTOギャラリー・間(5/18~8/6)
はじめはたばこと塩の博物館です。『没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界』が開催されています。
『没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界』@たばこと塩の博物館(4/29~6/25)
江戸時代の狂歌の名人、大田南畝は、版元の蔦屋重三郎や浮世絵師の喜多川歌麿と交流しながら、出版界の中心人物として活動すると、同時代の事件や歴史的典籍などを書き記した膨大な記録を残しました。
「没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界」展は明日開幕✨十代からその才能で江戸中に名をとどろかせた大田南畝👏彼の業績をたっぷりご紹介する展覧会は明日から。眼鏡必携です👓※今回は撮影禁止です。ご協力よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/eeD5PgegIm
— たばこと塩の博物館公式 (@tabashio_museum) April 28, 2023
その南畝の業績を、書物や版本、それに肉筆や浮世絵を通して明らかにするのが『没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界』で、あわせて当時の文化人と南畝の交流を示す資料や南畝を支えたたばこ屋との接点なども紹介されます。
続いては8日間限定のスペシャルな展覧会です。静嘉堂文庫美術館にて『饒舌館長ベスト展』が開かれます。
『饒舌館長ベスト展』@静嘉堂文庫美術館(5/20~28)
河野元昭館長の傘寿・館長就任8年目を祝し、世田谷区岡本の静嘉堂文庫美術館にて5月20日(土)から8日間限定の「饒舌館長ベスト展」を開催致します。※静嘉堂@丸の内では、引き続き特別展「明治美術狂想曲」を開催しております。詳しくはこちら→ https://t.co/FUUkjtrExr pic.twitter.com/bqL28nqQdX
— 静嘉堂文庫美術館 (@seikadomuseum) April 16, 2023
これは今年7月に80歳を迎えた静嘉堂文庫美術館の河野元昭館長の傘寿を祝し、館長が選んだ近世絵画の名品を公開するもので、俵屋宗達の『源氏物語関屋澪標図屛風』や酒井抱一の『波図屛風』、また渡辺崋山の『芸妓図(校書図)』などが出展されます。
会場は千代田区の静嘉堂@丸の内ではなく、世田谷区の静嘉堂文庫美術館です。久しぶりに岡本の地が美術ファンで賑わうかもしれません。
ラストは府中ゆかりの画家の初の大規模回顧展です。『発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間』が府中市美術館にて開かれます。
『発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間』@府中市美術館(5/20~7/9)
戦後リアリズム美術運動の中に画家として歩みはじめた植竹邦良は、安保闘争や学園紛争などを題材をしつつ、戦中の記憶や地形、それに建築といったモチーフを混在させると、独自の奇異なモチーフが増殖しては入り乱れるような絵画世界を築き上げました。
企画展「発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間」特設サイトはこちらです。https://t.co/CouNrI5ei9 https://t.co/Qtlc3gHfUJ
— 府中市美術館【公式】 (@FuchuArtMuseum) April 30, 2023
その植竹の画業をたどるのが『発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間』で、初期から後年のスケッチや絵画に加え、植竹と接点を持っていた1960年前後の前衛表現をとった画家の作品が展示されます。
WEBメディアのイロハニアートへも5月のおすすめ展覧会を寄稿しました。
5月のおすすめ展覧会5選【2023年版】吹きガラスからベルギーと日本、それに石黒亜矢子展まで | イロハニアート
それでは今月もどうぞよろしくお願いします。
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