都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』 森アーツセンターギャラリー
森アーツセンターギャラリー
『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』
2023/12/9~2024/2/25
『アンディ・マウス』 1986年 中村キース・ヘリング美術館蔵
アメリカ北東部ペンシルベニア州に生まれたキース・ヘリングは、1980年代にアンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアとともにカルチャーシーンを牽引すると、エイズによる合併症により31歳の若さで亡くなるまで多様に制作を行いました。
『無題』 1983年 中村キース・ヘリング美術館蔵
そのヘリングの創作世界を紹介するのが『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』で、会場ではサブウェイ・ドローイングからトレードマークとなったモチーフによる『イコンズ』、それに彫刻やポスターから晩年の大型作品など150点の作品が公開されていました。
『無題』 1988年 中村キース・ヘリング美術館蔵
まず今回のヘリング展の特徴として挙げられるのが、「公共のアート」や「アートはみんなのために」といった6つのテーマ別に作品を紹介していることで、ヘリングのアーティストとして活動した10年の軌跡を辿ることができました。
左:核放棄のためのポスター 1982年 右:ヒロシマ 平和がいいに決まってる‼︎ 1988年
また数度にわたる来日が縁で生まれた貴重な作品や資料も展示していて、1988年の2度目の来日時に広島で行われたコンサート「平和がいいに決まってる‼︎」のポスターや、ポップショップ東京のスタッフのために作られたスタジアムジャンパーなども見ることができました。
『サブウェイ・ドローイング』 展示風景
日本初公開5点を含む合計7点のサブウェイ・ドローイングが最大の見どころといえるかもしれません。
左:『無題(サブウェイ・ドローイング)』 1982年 タッカー・ヒューズ蔵、マルトス・ギャラリー寄託 右:『無題(サブウェイ・ドローイング)』 1986年 ジョン・フリードマン蔵、マルトス・ギャラリー寄託
これはヘリングがニューヨークの地下鉄駅構内の空いている広告板に貼られた黒いマット紙にチョークで描いたドローイングで、無許可のため剥がされてしまったものの、いつしか評判を呼んだ活動初期の作品でした。
『無題(サブウェイ・ドローイング)』 1981〜83年 中村キース・ヘリング美術館蔵
約5年間の間にヘリングは数千点ものサブウェイ・ドローイングを描いたとされるもののの、作品の性質上、保管や管理が難しく、打ち捨てられたり持ち去れられたりすることが多かったため、多く残されることはありませんでした。
それを絵画のコレクターの作品を含めて7点ほど展示していて、1980年代のニューヨークで展開されたストリートアートの熱気の一端を感じるかのようでした。
『ブループリント・ドローイング』(1990年)展示風景 中村キース・ヘリング美術館蔵
ブランドとのコラボや『イコンズ』などで有名ながらも、意外と知られていないヘリングの人生の歩みを紐解くような内容で見応えありました。
日本初公開作品も! 『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』が開催中|Pen Online
一部展示を除いて撮影も可能です。
『ドッグ』 1986年 中村キース・ヘリング美術館蔵
2月25日まで開催されています。
『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』(@asahi_kh2023_25) 森アーツセンターギャラリー
会期:2023年12月9日(土)~ 2024年2月25日(日)
休館:会期中無休
時間:10:00~19:00
*金・土曜は20:00まで。
*入館は閉館の30分前まで
料金:一般・大学・専門学校生2200円、中学・高校生1700円、小学生700円
*事前予約制(日時指定券)を導入。
住所:港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
交通:東京メトロ日比谷線六本木駅1C出口徒歩5分(コンコースにて直結)。都営地下鉄大江戸線六本木駅3出口徒歩7分。
『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』
2023/12/9~2024/2/25
『アンディ・マウス』 1986年 中村キース・ヘリング美術館蔵
アメリカ北東部ペンシルベニア州に生まれたキース・ヘリングは、1980年代にアンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアとともにカルチャーシーンを牽引すると、エイズによる合併症により31歳の若さで亡くなるまで多様に制作を行いました。
『無題』 1983年 中村キース・ヘリング美術館蔵
そのヘリングの創作世界を紹介するのが『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』で、会場ではサブウェイ・ドローイングからトレードマークとなったモチーフによる『イコンズ』、それに彫刻やポスターから晩年の大型作品など150点の作品が公開されていました。
『無題』 1988年 中村キース・ヘリング美術館蔵
まず今回のヘリング展の特徴として挙げられるのが、「公共のアート」や「アートはみんなのために」といった6つのテーマ別に作品を紹介していることで、ヘリングのアーティストとして活動した10年の軌跡を辿ることができました。
左:核放棄のためのポスター 1982年 右:ヒロシマ 平和がいいに決まってる‼︎ 1988年
また数度にわたる来日が縁で生まれた貴重な作品や資料も展示していて、1988年の2度目の来日時に広島で行われたコンサート「平和がいいに決まってる‼︎」のポスターや、ポップショップ東京のスタッフのために作られたスタジアムジャンパーなども見ることができました。
『サブウェイ・ドローイング』 展示風景
日本初公開5点を含む合計7点のサブウェイ・ドローイングが最大の見どころといえるかもしれません。
左:『無題(サブウェイ・ドローイング)』 1982年 タッカー・ヒューズ蔵、マルトス・ギャラリー寄託 右:『無題(サブウェイ・ドローイング)』 1986年 ジョン・フリードマン蔵、マルトス・ギャラリー寄託
これはヘリングがニューヨークの地下鉄駅構内の空いている広告板に貼られた黒いマット紙にチョークで描いたドローイングで、無許可のため剥がされてしまったものの、いつしか評判を呼んだ活動初期の作品でした。
『無題(サブウェイ・ドローイング)』 1981〜83年 中村キース・ヘリング美術館蔵
約5年間の間にヘリングは数千点ものサブウェイ・ドローイングを描いたとされるもののの、作品の性質上、保管や管理が難しく、打ち捨てられたり持ち去れられたりすることが多かったため、多く残されることはありませんでした。
それを絵画のコレクターの作品を含めて7点ほど展示していて、1980年代のニューヨークで展開されたストリートアートの熱気の一端を感じるかのようでした。
『ブループリント・ドローイング』(1990年)展示風景 中村キース・ヘリング美術館蔵
ブランドとのコラボや『イコンズ』などで有名ながらも、意外と知られていないヘリングの人生の歩みを紐解くような内容で見応えありました。
日本初公開作品も! 『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』が開催中 ▶︎ https://t.co/tf3wU441q4 使用されていない広告板を使ったサブウェイ・ドローイングと呼ばれるプロジェクトで脚光を浴びたキース・ヘリング。31年の人生を駆け抜けたヘリングの生き様を体感してみては。 pic.twitter.com/ZIHrFlGr3f
— Pen Magazine (@Pen_magazine) January 6, 2024
日本初公開作品も! 『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』が開催中|Pen Online
一部展示を除いて撮影も可能です。
『ドッグ』 1986年 中村キース・ヘリング美術館蔵
2月25日まで開催されています。
『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』(@asahi_kh2023_25) 森アーツセンターギャラリー
会期:2023年12月9日(土)~ 2024年2月25日(日)
休館:会期中無休
時間:10:00~19:00
*金・土曜は20:00まで。
*入館は閉館の30分前まで
料金:一般・大学・専門学校生2200円、中学・高校生1700円、小学生700円
*事前予約制(日時指定券)を導入。
住所:港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
交通:東京メトロ日比谷線六本木駅1C出口徒歩5分(コンコースにて直結)。都営地下鉄大江戸線六本木駅3出口徒歩7分。
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