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『テオ・ヤンセン展』 千葉県立美術館

千葉県立美術館
『テオ・ヤンセン展』
2023/10/27~2024/1/21



オランダ出身のアーティスト、テオ・ヤンセンは、プラスチックチューブを素材に、風を受けて動く生命体を模した作品、ストランドビーストを制作すると、ビーストにさまざまなかたちや機能を与え、独自に進化させてきました。


『アニマリス・ムルス』

そのテオ・ヤンセンの制作活動を紹介するのが今回の展覧会で、会場では『アニマリス・リジデ・プロペランス』や『アニマリス・アデュラリ』などの数点のストランドビーストをはじめ、自筆スケッチや制作に必要な道具などが公開されていました。


『アニマリス・オムニア・セグンダ』

「ビーストは風を食べる」と表現するヤンセンは、当初、ビースト本体が風を受けて歩く作品を手がけていたものの、のちに胃袋とするペットボトルに風をためる方法を考案すると、風が吹かない状況でもためた風を使って歩ける作品を作るようになりました。


『アニマリス・ペルシピエーレ・エクセルサス』

またヤンセンはビーストの変遷を進化に準えながら、各ビーストをラテン語由来の名称を持つ進化系統樹に位置付けていて、作品を英語で動物を意味するアニマルとラテン語で海を意味するマーレを組み合わせたアニマリスという学名のような単語を名付けました。



いずれのビーストも無機的なプラスチックチューブを素材にしながら、生命を思わせるような有機的なかたちを見せていて、結束バンドや粘着テープなどヤンセンの手業が感じられるのにも興味を引かれました。


『アニマリス・オルディス』

『アニマリス・オルディス』とは、自動車メーカーのBMWのコマーシャルのために制作されたビーストで、実際に手で押して歩かせることもできました。


『アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ』

このほか、『アニマリス・オムニア』や『アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ』といったビーストをポンプの風で動かすリ・アニメーションタイムと題したデモンストレーションも楽しいかもしれません。



ビーストが美術館の中庭を歩く様子を見学、撮影できるイベント「ストランドビースト初歩き」が、これ以降、1月17日(水)に行われます。詳しくは美術館のWEBサイトをご参照ください。


1月21日まで開催されています。

『テオ・ヤンセン展』 千葉県立美術館@chiba_pref_muse
会期:2023年10月27日(金)~2024年1月21日(日)
休館:月曜日。(ただし1月8日(月・祝)は開館し、翌9日(火)が休館)
時間:9:00~16:30。
 *入館は16時まで。
料金:一般1000円、高校・大学生500円、中学生以下、65歳以上無料。
住所:千葉市中央区中央港1-10-1
交通:JR線・千葉都市モノレール千葉みなと駅より徒歩約10分。
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