都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
2024年2月に見たい展覧会【池大雅/アブソリュート・チェアーズ/マティス 自由なフォルム】
関東では比較的暖かい年明けとなりましたが、1月の後半からは冬らしい寒空の日が続いています。
2月は意外にも数多くの展覧会が開幕する時期です。今月に注目したい展覧会をリストアップしてみました。
展覧会
・『恵比寿映像祭2024 月へ行く30の方法』 東京都写真美術館(2/2~2/18)
・『うるしとともに —くらしのなかの漆芸美』 泉屋博古館東京(1/20~2/25)
・『Seed 山種美術館 日本画アワード 2024 —未来をになう日本画新世代—』 山種美術館(2/17~3/3)
・『豊嶋康子 発生法—天地左右の裏表』 東京都現代美術館(12/9~2024/3/10)
・『もじ イメージ Graphic 展』 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2(11/23~2024/3/10)
・『FACE展2024』 SOMPO美術館(2/17~3/10)
・『ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家』 東京オペラシティ アートギャラリー(1/17~3/24)
・『アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウイリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで』 千葉県立美術館(1/30~3/24)
・『四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎』サントリー美術館(1/31~3/24)
・『生誕300年記念 池大雅—陽光の山水』 出光美術館(2/10~3/24)
・『魅惑の朝鮮陶磁/謎解き奥高麗茶碗』 根津美術館(2/10~3/26)
・『開館20周年記念展 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために』 森美術館(10/18~2024/3/31)
・『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』 東京都美術館(1/27~4/7)
・『円空 —旅して、彫って、祈って—』 あべのハルカス美術館(2/2~4/7)
・『中平卓馬 火—氾濫』 東京国立近代美術館(2/6~4/7)
・『美術家たちの沿線物語 小田急線篇』 世田谷美術館(2/17~4/7)
・『生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真』 東京ステーションギャラリー(2/23~4/14)
・『須藤玲子:NUNOの布づくり』 水戸芸術館(2/17~5/6)
・『アブソリュート・チェアーズ』 埼玉県立近代美術館(2/17~5/12)
・『旧朝香宮邸を読み解く A to Z』 東京都庭園美術館(2/17~5/12)
・『マティス 自由なフォルム』 国立新美術館(2/14~5/27)
・『モダン・タイムス・イン・パリ 1925 —機械時代のアートとデザイン』 ポーラ美術館(12/16~2024/5/19)
・『村上隆 もののけ 京都』 京都市京セラ美術館(2/3~9/1)
ギャラリー
・『第1回BUG Art Award ファイナリスト展』 BUG(1/24~2/18)
・『米田知子 氷晶』 シュウゴアーツ(1/13~2/24)
・『横山裕一 アースデイ』 ANOMALY(1/27~2/24)
・『ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし』 N&A アートサイト(2/1~3/2)
・『第17回 shiseido art egg 林田真季展』 資生堂ギャラリー(1/30~3/3)
・『Master of Elegant Simplicity ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展』 CHANEL NEXUS HALL(2/7 ~3/31)
・『ポーラ ミュージアム アネックス展 2024 —表彰と趣意—(前期)』 ポーラ ミュージアム アネックス(2/9~3/10)
・『ヨシロットン 拡張するグラフィック』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(2/14~3/23)
・『能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)—複数種の網目としての建築』 TOTOギャラリー・間
(1/18~3/24)
・『マーク・レッキー 個展「FIORUCCI MADE ME HARDCORE FEAT. BIG RED SOUNDSYSTEM」』 エスパス ルイ・ヴィトン東京(2/22~8/18)
まずは江戸時代中期の京都で活躍した絵師の展覧会です。『生誕300年記念 池大雅―陽光の山水』が出光美術館にて開催されます。
『生誕300年記念 池大雅―陽光の山水』@出光美術館(2/10~3/24)
これは今年生誕300年を迎えた池大雅の画業を、山水画を中心とする代表作を選んで紹介するもので、東京での大雅の本格的な回顧展としては約13年ぶりのことになります。
また大雅の作品のうち、現在3件が国宝、また13件が重文に指定されていますが、展示ではその半数以上に当たる国宝2件、重文8件が出品もされます。さらに戦前に展示されて以来長らく公開されなかった『餘杭幽勝図屏風』といったレアな作品も公開されます。まさに池大雅の回顧展の決定版といえるのではないでしょうか。
続いては戦後から現代までの美術作品における椅子の表現に着目します。埼玉県立近代美術館にて『アブソリュート・チェアーズ』が行われます。
『アブソリュート・チェアーズ』@埼玉県立近代美術館(2/17~5/12)
これは椅子のもつ多様な意味や象徴性を、主に現代アートを通して考察するもので、国内外の平面・立体・映像作品、約70点(作家数28組)が公開されます。
同館は開館時よりデザイン椅子を収集する「椅子の美術館」として知られていますが、端的ないわゆる椅子展ではなく、新しい視点から椅子というテーマを挑むユニークな企画となりそうです。
最後はフランスの画家、マティスの回顧展です。国立新美術館にて『マティス 自由なフォルム』が開かれます。
『マティス 自由なフォルム』@国立新美術館(2/14~5/27)
ここではマティスの画業のうち、後半生において取り組んだ切り紙絵に焦点を当てながら創作世界を紹介するもので、絵画、彫刻、版画、テキスタイルなど約150点の作品が展示されます。
マティスといえば昨年にも東京都美術館にて大規模な回顧展が行われましたが、前回展の内容との違いにも注目が集まるかもしれません。
それでは今月もよろしくお願いいたします。
2月は意外にも数多くの展覧会が開幕する時期です。今月に注目したい展覧会をリストアップしてみました。
展覧会
・『恵比寿映像祭2024 月へ行く30の方法』 東京都写真美術館(2/2~2/18)
・『うるしとともに —くらしのなかの漆芸美』 泉屋博古館東京(1/20~2/25)
・『Seed 山種美術館 日本画アワード 2024 —未来をになう日本画新世代—』 山種美術館(2/17~3/3)
・『豊嶋康子 発生法—天地左右の裏表』 東京都現代美術館(12/9~2024/3/10)
・『もじ イメージ Graphic 展』 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2(11/23~2024/3/10)
・『FACE展2024』 SOMPO美術館(2/17~3/10)
・『ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家』 東京オペラシティ アートギャラリー(1/17~3/24)
・『アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウイリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで』 千葉県立美術館(1/30~3/24)
・『四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎』サントリー美術館(1/31~3/24)
・『生誕300年記念 池大雅—陽光の山水』 出光美術館(2/10~3/24)
・『魅惑の朝鮮陶磁/謎解き奥高麗茶碗』 根津美術館(2/10~3/26)
・『開館20周年記念展 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために』 森美術館(10/18~2024/3/31)
・『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』 東京都美術館(1/27~4/7)
・『円空 —旅して、彫って、祈って—』 あべのハルカス美術館(2/2~4/7)
・『中平卓馬 火—氾濫』 東京国立近代美術館(2/6~4/7)
・『美術家たちの沿線物語 小田急線篇』 世田谷美術館(2/17~4/7)
・『生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真』 東京ステーションギャラリー(2/23~4/14)
・『須藤玲子:NUNOの布づくり』 水戸芸術館(2/17~5/6)
・『アブソリュート・チェアーズ』 埼玉県立近代美術館(2/17~5/12)
・『旧朝香宮邸を読み解く A to Z』 東京都庭園美術館(2/17~5/12)
・『マティス 自由なフォルム』 国立新美術館(2/14~5/27)
・『モダン・タイムス・イン・パリ 1925 —機械時代のアートとデザイン』 ポーラ美術館(12/16~2024/5/19)
・『村上隆 もののけ 京都』 京都市京セラ美術館(2/3~9/1)
ギャラリー
・『第1回BUG Art Award ファイナリスト展』 BUG(1/24~2/18)
・『米田知子 氷晶』 シュウゴアーツ(1/13~2/24)
・『横山裕一 アースデイ』 ANOMALY(1/27~2/24)
・『ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし』 N&A アートサイト(2/1~3/2)
・『第17回 shiseido art egg 林田真季展』 資生堂ギャラリー(1/30~3/3)
・『Master of Elegant Simplicity ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展』 CHANEL NEXUS HALL(2/7 ~3/31)
・『ポーラ ミュージアム アネックス展 2024 —表彰と趣意—(前期)』 ポーラ ミュージアム アネックス(2/9~3/10)
・『ヨシロットン 拡張するグラフィック』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(2/14~3/23)
・『能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)—複数種の網目としての建築』 TOTOギャラリー・間
(1/18~3/24)
・『マーク・レッキー 個展「FIORUCCI MADE ME HARDCORE FEAT. BIG RED SOUNDSYSTEM」』 エスパス ルイ・ヴィトン東京(2/22~8/18)
まずは江戸時代中期の京都で活躍した絵師の展覧会です。『生誕300年記念 池大雅―陽光の山水』が出光美術館にて開催されます。
『生誕300年記念 池大雅―陽光の山水』@出光美術館(2/10~3/24)
これは今年生誕300年を迎えた池大雅の画業を、山水画を中心とする代表作を選んで紹介するもので、東京での大雅の本格的な回顧展としては約13年ぶりのことになります。
また大雅の作品のうち、現在3件が国宝、また13件が重文に指定されていますが、展示ではその半数以上に当たる国宝2件、重文8件が出品もされます。さらに戦前に展示されて以来長らく公開されなかった『餘杭幽勝図屏風』といったレアな作品も公開されます。まさに池大雅の回顧展の決定版といえるのではないでしょうか。
続いては戦後から現代までの美術作品における椅子の表現に着目します。埼玉県立近代美術館にて『アブソリュート・チェアーズ』が行われます。
『アブソリュート・チェアーズ』@埼玉県立近代美術館(2/17~5/12)
これは椅子のもつ多様な意味や象徴性を、主に現代アートを通して考察するもので、国内外の平面・立体・映像作品、約70点(作家数28組)が公開されます。
次回企画展「#アブソリュート・チェアーズ」の看板が #北浦和公園 前に設置されました!現代アートのなかの「椅子」がもつ多様な意味を読み解きます。開幕は2/17(土)、どうぞご期待ください✨https://t.co/DAHmOGDmfz pic.twitter.com/QtBVK0iR2p
— 埼玉県立近代美術館 (@momas_kouhou) January 31, 2024
同館は開館時よりデザイン椅子を収集する「椅子の美術館」として知られていますが、端的ないわゆる椅子展ではなく、新しい視点から椅子というテーマを挑むユニークな企画となりそうです。
最後はフランスの画家、マティスの回顧展です。国立新美術館にて『マティス 自由なフォルム』が開かれます。
『マティス 自由なフォルム』@国立新美術館(2/14~5/27)
ここではマティスの画業のうち、後半生において取り組んだ切り紙絵に焦点を当てながら創作世界を紹介するもので、絵画、彫刻、版画、テキスタイルなど約150点の作品が展示されます。
#マティス自由なフォルム のみどころ2️⃣花と果実🌸🌼長さ8mにもおよぶ、切り紙絵の大作《花と果実》が日本初公開!画面いっぱいに鮮やかな色彩が広がっています✨お得な前売券・スペシャルチケット🎫の販売は2/13まで🙌🔗https://t.co/bMG4Y6ppln#マティス #国立新美術館 #museematissenice pic.twitter.com/uQvUlwS5If
— マティス 自由なフォルム@国立新美術館 (@matisse2024) February 2, 2024
マティスといえば昨年にも東京都美術館にて大規模な回顧展が行われましたが、前回展の内容との違いにも注目が集まるかもしれません。
それでは今月もよろしくお願いいたします。
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