『落合陽一展 「ヌルの共鳴:計算機自然における空性の相互接続」』 清春芸術村 安藤忠雄/光の美術館

清春芸術村 安藤忠雄/光の美術館
『落合陽一展 「ヌルの共鳴:計算機自然における空性の相互接続」』 
2023/10/22~12/20



清春芸術村 安藤忠雄/光の美術館にて、メディアアーティストの落合陽一による展覧会『ヌルの共鳴:計算機自然における空性の相互接続」』が開かれています。



まず目を引くのが1階の奥にて展示された高輝度LEDによる光の空間彫刻で、その表面の光学的性質を万華鏡のイメージにように変化させながら、鮮やかな光を放ちつつ、暗い闇の画面を広げていました。



また空間全体には強く胸を打つ鼓動のような音が打ち鳴らされ、それとともに表面の表情が終始移り変わっていました。



一方の2階では有機的変形機構を持つ鏡状の音響彫刻が展示されていて、新素材のミラー膜にて作られたというシルバーの表面が時間とともに目まぐるしく波打つように変形していました。

この表面は鏡として観客や周囲の景色を反射していたかと思うと、突然伸縮しながら、まるで液体を引き出すような動きを見せていて、何らかの動力を得た有機生命体を目にしているかのようでした。



有機的な変形ミラーは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で落合がテーマ事業プロデューサーを手がけるシグネチャーパビリオン「null²」の動く外装の実装実験を兼ねていて、安藤の独特の建築空間の中へ近未来的ともいえる光景を生み出していました。



天井から差し込む自然の光の移ろいによっても雰囲気が変わるかもしれません。あたりが暗くなる夕方以降は特に彫刻の光が映えているように思えました。


安藤忠雄/光の美術館で震撼する「ヌルの共鳴」。落合陽一の展覧会が清春芸術村にて開催中!|Pen Online



なお現在、清春芸術村を中心とする山梨県北杜市の各所にて「山梨国際芸術祭 八ヶ岳アート・エコロジー2023」が開かれています。



会期最終日は落合陽一展と同じ日です。芸術祭の鑑賞を兼ねて出かけるのも良いかもしれません。



間もなく会期末です。12月20日まで開催されています。

『落合陽一展 「ヌルの共鳴:計算機自然における空性の相互接続」』 清春芸術村 安藤忠雄/光の美術館
会期:2023年10月22日(日)~12月20日(水)
休館:月曜日。(祝日の場合は翌火曜)
時間:10:00~17:00
 *最終入館は16:30。
料金:一般1500円、大高生1000円、小中学生無料。
住所:山梨県北杜市長坂町中丸2072
交通:JR中央本線新宿駅より2時間。長坂駅下車タクシー5分、バス10分、徒歩30分。
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