2023年10月に見たい展覧会【鹿児島睦/楊洲周延/青木野枝】

過去に記憶がないほどに暑かった日々もようやく終わり、朝晩を中心に一気に秋めいてきました。10月は1年のうちでも多くの展覧会が開幕する月です。今月に見たい展覧会をリストアップしてみました。


『鹿児島睦 まいにち展』※市立伊丹ミュージアムでの展示風景

展覧会

・『あざみ野コンテンポラリーvol.14 長谷川繁 1989—』 横浜市民ギャラリーあざみ野(10/7~10/29)
・『Material, or』 21_21 DESIGN SIGHT(7/14~11/5)
・『宇川直宏展 FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE』 練馬区立美術館(9/10~11/5)
・『めぐりあう大津絵』 八王子市夢美術館(9/15~11/5)
・『東京ビエンナーレ2023(秋会期)』 東京都心北東エリア(9/23~11/5)
・『手塚治虫 ブラック・ジャック展』 東京シティビュー(10/6~11/6)
・『春陽会誕生100年 それぞれの闘い 岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ』 東京ステーションギャラリー(9/16~11/12)
・『村田コレクション受贈記念 西洋工芸の美』 日本民藝館(9/14~11/23)
・『インド細密画』 府中市美術館(9/16~11/26)
・『北斎のまく笑いの種』 すみだ北斎美術館(9/20~11/26)
・『日本画聖地巡礼 —東山魁夷の京都、奥村土牛の鳴門—』 山種美術館(9/30~11/26)
・「横尾忠則 寒山百得展』 東京国立博物館・表慶館 (9/12~12/3)
・『井田幸昌展 Panta Rhei|パンタ・レイ―世界が存在する限り』 京都市京セラ美術館(9/30~12/3)
・『生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ』 東京国立近代美術館(10/6~12/3)
・『やまと絵—受け継がれる王朝の美—』 東京国立博物館(10/11~12/3)
・『激動の時代 幕末明治の絵師たち』 サントリー美術館(10/11~12/3)
・『装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術』 東京都庭園美術館(9/23~12/10)
・『楊洲周延 明治を描き尽くした浮世絵師』 町田市立国際版画美術館(10/7~12/10)
・『さいたま国際芸術祭2023』 旧市民会館おおみや(10/7~12/10)
・『イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル』 国立新美術館(9/20~12/11)
・『new born 荒井良二 いつも しらないところへ たびするきぶんだった』 千葉市美術館(10/4~12/17)
・『コスチュームジュエリー美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール』 パナソニック汐留美術館(10/7~12/17)
・『石川真生 —私に何ができるか—』 東京オペラシティ アートギャラリー(10/13~12/24)
・『文晁と北斎―このふたり、ただものにあらず』 栃木県立美術館(10/21~12/24)
・『鹿児島睦 まいにち展』 PLAY! MUSEUM(10/7~2024/1/8)
・『青木野枝 光の柱』 市原湖畔美術館(10/14~2024/1/14)
・『即興 ホンマタカシ』 東京都写真美術館(10/6~2024/1/21)
・『生誕270年 長沢芦雪 —奇想の旅、天才絵師の全貌—』 大阪中之島美術館(10/7~12/3)
・『竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー』 京都市京セラ美術館(10/7~12/3)
・『ゴッホと静物画 伝統から革新へ』 SOMPO美術館(10/17~2024/1/21)
・『パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ』 国立西洋美術館(10/3~2024/1/28)
・『イン・ビトウィーン』 埼玉県立近代美術館(10/14~2024/1/28)
・『モネ 連作の情景』 上野の森美術館(10/20~2024/1/28)
・『ニューホライズン 歴史から未来へ』 アーツ前橋と前橋市中心市街地(10/14~2024/2/12)
・『開館20周年記念展 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために』 森美術館(10/18~2024/3/31)

ギャラリー

・『石内都 初めての東京は銀座だった』 資生堂ギャラリー(8/29~10/15)
・『ステファン・サグマイスター ナウ・イズ・ベター』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(8/30~10/23)
・『杉本博司|火遊び——Playing with Fire』 ギャラリー小柳(9/5~10/27)
・『雨宮庸介個展「雨宮宮雨と以」』 BUG(9/20~10/30)
・『牧野貴 コラージュとアンチコスモス』 ANOMALY(10/7~11/4)
・『ボスコ・ソディ「GALAXY」』 SCAI THE BATHHOUSE(9/16~11/5)
・『In Praise of Shadows – ヴェルサイユ宮殿 森田恭通 写真展』 CHANEL NEXUS HALL(9/27~11/5)
・『nomoco Organising Chaos』 YUKIKOMIZUTANI(10/21~11/11)
・『浮田要三 自画像』 Kanda & Oliveira(10/7~11/18)
・『西澤徹夫 偶然は用意のあるところに』 TOTOギャラリー・間(9/14~11/26)

まずは立川のPLAY! MUSEUMです。陶芸家でアーティストの鹿児島睦の個展、『鹿児島睦 まいにち展』が開かれます。



『鹿児島睦 まいにち展』@PLAY! MUSEUM(10/7~2024/1/8)

これは草花や生き物をモチーフにした絵皿を制作する鹿児島の新旧の器を紹介するもので、あわせて国内外のファッションやインテリアなどのさまざまな領域でのコラボレーションしたプロダクツなども公開されます。


また絵本『蛇の棲む水たまり』の物語の世界を言葉と器で紡ぐインスタレーションも出展され、鹿児島の幅広い制作を楽しむことができます。PLAY!による空間演出も見どころとなりそうです。

続いては幕末から明治末にかけて活躍した浮世絵師の展覧会です。町田市立国際版画美術館にて『楊洲周延 明治を描き尽くした浮世絵師』が開催されます。



『楊洲周延 明治を描き尽くした浮世絵師』@町田市立国際版画美術館(10/7~12/10)

1838年に高田藩の藩士の家に生まれた楊洲周延は、若くして歌川派に学ぶものの、戊辰戦争にて旧幕府軍に加わるなどして激動の時を過ごし、40歳となった明治に入ってから本格的に絵師として活動をはじめました。


今回の展覧会では錦絵、版本、肉筆画など約300点の作品が公開され、楊洲周延がどのように制作をしていったのかについて明らかにされます。必ずしも単独の展覧会で取り上げられる機会の多い絵師ではないだけに、浮世絵ファン注目の展覧会となるかもしれません。

ラストは現代美術です。市原湖畔美術館にて『青木野枝 光の柱』が行われます。



『青木野枝 光の柱』@市原湖畔美術館(10/14~2024/1/14)

かねてより鉄を素材にした彫刻を手がけてきた青木野枝は、各地の芸術祭に参加するなどして活動し、あたかも自然と調和するような有機的とも呼べる作品を制作してきました。


青木は展示に際し、美術館で最も特徴的な地下からの高さ9メートルの吹き抜け空間に着目して新作『光の柱』を制作していて、あわせてのような『core』をはじめとする大型作品が公開されます。

イロハニアートにも10月のおすすめの展覧会を寄稿しました。


【10月おすすめ展覧会5選】長沢芦雪から『やまと絵』、松山智一まで | イロハニアート

少しブログの更新が滞っておりますが、しばらくはマイペースで続けたいと思います。それでは今月もどうぞよろしくお願いいたします。
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