高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

シンカの時間

2008-07-11 23:12:05 | 主義・主張

◆シンカの時間
複数日、とくに1週間から3週間という長い期間の宿泊体験活動をプログラムをする時、実は・・・「自由な時間」を意識的に取り入れています。長期活動では「休養日」という呼び方をしています。 このアイドリングタイムのような「とどまる」時間はとても大切な時間なのです。 カヌーをしたり、キャンプをしたり、学習的活動、身体を使った展開活動・・・。その合間にも一見「遊び時間、自由時間」があるのですが、子どもは「自由」だとは感じてはいないようです。

だから、あえて「自由時間」というプログラムを意識するようになりました。

「自由な時間」であっても参加自由な活動はあります。それは犬の散歩であったり、川へ魚を釣りにゆくことであったり、小さな商店に買い物にゆくような、何気ない日常的なことなのですが、この「時」こそ、スタッフと子どもの距離感が縮まりお互いに信頼関係がグィッと深まるのです。次の活動へのステップアップ、子ども同士、スタッフ同士、スタッフと子ども同士の関係性を深めるにはとても大切な「時」なのです。

これをどう表現しようかと思案している中で、「静的活動」「シンカ 深化・新化・進化の時間」という言葉が 生まれてきました。 OSKが、「黒松内だより」のブログで書いています。

http://blog.goo.ne.jp/haruneos3/e/0cb87464f3cfe318dc3f2b685297d1c5

◆蘭越三和小の発表会
3泊4日の体験学習の最終日。いつもの教室ではなくて、自然学校の教室でふりかえりの壁新聞づくりと発表会が行われました。キャンプのこと、川の活動のこと、登山のこと みなさん上手に発表していました。 ちょっと嫌な事があったり、頑張りすぎて、終わったら自然体験活動が嫌いになってしまう子にさせてしまいたくありません。 学校と連携して 「宿泊体験学習」が良い思い出にもなり、学習的にも意味を持たせるように、お手伝いをしてゆきたいものです。



◆イエティくらぶ
夜になり、こんどは主催事業のイエティくらぶの面々がやって来ました。2泊2日の活動で、もちろん義務教育の学校ではありませんので、オープニングのオリエンテーションからテンションの高いこと・・・高いこと・・・。 三和小とのプログラム展開と様子に比べらたら、「学級崩壊状態」のように映るかもしれません・・でも、まとまっているという「ワラワラ」とした不思議な時空が始まりました。

珍しくイエティくらぶの掟がTBOより披露され、皆で唱和しました。

一、子どもは 遊ばねばならぬ。
一、他のためになることもせねばならぬ。

 

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子ども農山漁村交流プロジェクトについて

2008-07-11 01:35:28 | 日記
コメントでご照会があったので、関連情報です。

事業全体の概要について  農水省の外郭団体のHPです。(地域と学校のマッチングをしてゆく役割があります)
http://www.ohrai.jp/kodomo/about/jdr028000000379c.html

関連記事 以下はベネッセが運営しているサイトですが、わかりやすく説明されているかと思います。

http://benesse.jp/blog/20080526/p2.html

新学習指導要綱に
◆遠足・集団宿泊的行事
 自然の中での集団宿泊活動などの平素と異なる生活環境にあって,見聞を広め,自然や文化などに親しむとともに,人間関係などの集団生活の在り方や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるような活動を行うこと。

とあります。

 これを学校が実施しやすく支援しようという制度が「子ども農山漁村交流プロジェクト」で、このプロジェクトを利用すると、かかる経費に対して、児童一人当たりにけっこうな補助が文部科学省からでるのです。つまり、家庭の負担が少ない、あるいは補助の範囲で実施すれば、かからない・・・。現在のモデル事業では、1週間(実際には4泊5日か)程度が期間として望ましいとされています。
そして、この制度を利用できる学校を徐々に増やして、5年後には全ての小学校が実施できる予算を組んでゆこうという 事業です。

ですから、この制度を取り入れてゆく学校が必然的に増えてゆくであろうという、前提になっています。

これは、受け入れる地域にとっても 学校にとっても 実際の教育的プログラムを農山村漁村地域で開発するにも とても大変なことなのですが、当面は・・体制が整っていないうちに 動き始める(始めた)でしょう。

しっかりとした体制づくりをしてゆかないと、混乱します。それを心配しています。

期待が裏切られようが、期待に近くなろうが・・、賛成であろうが、反対であろうが、個人的な事はともかく、国の事業として、当面は止まることなく、動き出してしまったのです。

私達の仕事の大きな柱の一つは、「子ども達への自然体験活動の提供」ですから、この 子ども達の発達や価値観、考え方に影響が強く与えられることになりそうな事業が 本当に、子ども達のために、日本や世界、地球や他の生き物達のためにも、今は・・・少しでも より良い方向へ 向かうように 精力を傾けることは、我NPOとしては、必然なのです。 傍観できないのです。

・・・ちょっと 高らかに NPOたる所以の 使命を ・・・ 書かせて頂きました。  

深夜に 高揚しちゃったら・・ねむれない・・・
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ネゴシエーション力

2008-07-11 00:18:14 | 日記

洗濯機が新調されました。正確には新品に交換されました。

5年前に買った横型のドラム式の洗濯機が故障しました。この洗濯機、買った時から調子が悪く、洗っても濡れていない部分があったり、踊り出したり、設定どおり動かずにいつまでも洗っていたりする問題が多発しておりました。リコール商品となったのですが、コントロール基盤を無料修理していたため、当時はメーカーは受け付けてくれませんでした。 そのまま MRKさんはだましだまし使っていたのですが、ついにこの春に 音は大きいが洗えなくなっていました。

その後MRKさんは、学校まで洗濯物を持ち運びして別の洗濯機であらっていたのですが、長期村も始まり洗濯量も膨大に増えるので、また、けっこう高い洗濯機だったので、さらには、昨年秋に販売店の延長保障期間も切れていたので、買い換えるよりも修理を試みようと、私がメーカーに頼みました。(MRKさんは新しい物を狙っていたようですが・・・)修理担当者は、遠い室蘭からすぐやって来ました。

ここからが MRKさんのネゴシエーション力。
当日の修理では直らず・・一応モーターなどの交換と修理代見積もりを改めて受けることになりました。

その時に、何をどのように交渉したのか、私はその現場にはいなかったので分かりませんが・・・、

先日メーカーから電話がかかってきて、私がとったのです。
「工場と相談したんですが、新しい機種と交換させて頂くこととしました」と担当の方・・。 私は冷静に「それはどうもありがとうございます」と恐縮して応えたものの・・・ 内心 「えっ~!!」とその決定に驚いておりました。

それを聞いたMRKさんは、一言・・
「イイ人だ!!」

よっぽどクレームを言ったのか、脅したのか・・・
本人によると、「どんなに苦労して使ってきたかを嘆いた」んだそうですが・・・
ウ○○○オ○さんを敵に回した方が、マズイとの判断なのか・・・

ともかくも、真新しい洗濯機がやって来て、快調に動いております。

「このデザインは好きでないんだよなあ・・・」
と ぼやいていますが、お見事なネゴシエーション力に脱帽


コメント (2)
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