今回の出張で知った、もっとも印象深かったことは・・「医療生協」という仕組みです。
愛知県の南医療生活協同組合で、子ども診療所とグループホームを経営されている方々にお会いしました。 生協組合制度、5万人以上の組合員さんの出資により合計30以上もの病院、診療所、歯科、訪問看護ステーション、グループホームなどが経営されているのです。 つまり、住民により経営され、住民に必要な医療、介護が提供される仕組みなのです。
出資した組合員だけが利用できる、医療・介護に特別な割引があるわけではありません。(インフルエンザワクチン接種など全額負担のものには割引があるようです)誰でも利用できる、病院、介護施設群なのです。 組合に医者、看護師、介護師が雇用されているのです。それも相当数の・・・。 さらには、すべて黒字経営。
驚きだ!!
この仕組みがないのは、全国で 奈良県と北海道だけらしいのです。この仕組みが北海道の地域医療、介護に使えないだろうか・・・。農協の生協がなりたつんだから、できないことないだろうと思うのですが・・。
http://www.minami.or.jp
次に・・ごじから村
村といっても、経営形態は、社会福祉法人なのです。南医療生協とは「親戚みたいな関係」と言ってました。高齢者と若者が一緒に住む現代版長屋風アパート経営、なんと、200人も園児がいる「森のようちえん」、看護学校などが森がある広い敷地に、それこそ「村」のようにまとまっているコミュニティ。お年寄りから幼児までが、当たり前に暮らしている 理想的なコミュニティ ごじから村。
何年か前に知り、とても気になっていた村なのですが、その代表者のYさんにもお会いできました。
http://gojikaramura.jp/show/index
どちらの仕組みも名古屋という大都市が背景となり、都市生活者を対象としている仕組みです。はたまた生協は60年近い、ごじから村も20年以上の歴史があるようですから、簡単に、ましてや人口3000人ほどと黒松内で「今から」創りだせるものではないですが・・・、自然学校の将来的なイメージにかなり重なるものがあります。
現実化は、イメージから始まりますからね。1月の末に、これからの「自然学校を想像・創造するワークショップ」を開催する予定です。
はやくも・・・・、雪解け、春が待ち遠しい 私です。 自然学校第3期計画をこの冬にたて、微々たるも「夢みる」スタートを春には切りたい。