
小刀で鉛筆を削る。若い人は鉛筆を削る機会も少なくなっているので、この作業でもけっこう技術の差がでます。実際に子ども達や若い人と行う「箸づくりのプログラム」は、鉛筆削り体験から始めた方がいいな、と感じた次第。
その大事な刃先をうみだすために、刃物研ぐのですが、今回は、その作業に使う「砥石」から製作しました。 砂岩質の石を近くの河原から拾って来て、ブロックの上で摺り平らにしてゆきます。
身近な場所に、砥石の材料があるなんて、「へぇ~」という気持ちは、私にもありました。いかに、生活と自然が離れてしまっているか・・
生活に関する仕事、家事に裂く時間が少なくなる、便利になると、他のことに時間が使えるようになります。これは、あまり家事をしない(すいません・・私です)男が書いても現実味が薄いですが・・・
一方、ずいぶんと便利になりすぎると、自分の身辺で、自分の生活そのものを楽しみたいという欲求も出て来ているのが、「今」なのかもしれません。
与えられたもの、食べ物を得るのではなくて、「自分で○○してみたい」 リアリティへの欲求。 けっして数多くはないかと思います。(それでいいとも思います)しかし、若者の間に増えてきている実感は、私にあります。