札幌の住宅市街地にヒグマが現れて、道路を疾走する映像がニュースで流れ、ゴミ出しをしていた人が後ろから襲われ怪我をするという衝撃的な事件がありました。 https://www.htb.co.jp/news/archives_12032.html
結果は猟友会が出動して射殺されたのですが・・、 何とも・・やりきれぬ思いもあり、切ないです。
街中を走るヒグマのニュース映像はクマを思えば・・何か悲壮感があり、なんとも哀しさを感じました。彼も怖かったんだろうなあ。どうしたらいいのかパニクってしまって、襲うつもりはなくても目の前にいた人間に飛びかかってしまったんだろうなあ・・。
折しも、昨日にわが町の散策路でもヒグマの出没の痕跡(足跡や糞)が見つけられ、目撃情報もあったようです。来週に開催予定の町の行事「森林療法時間」の開催をどうするか、この実行プロジェクトの委員長を仰せつかっているので、町の事務局から照会がありました・・・。
私としては、「そもそもクマが生息している森に囲まれた地域にある町であり、今日でなくても、明日は現れるかもしれない。今日は現れたけれど明日は違う場所に移動しているかもしれない・・、ひとり二人ではなくて、大勢で歩くのだから、開催をしてもいいのではないか」という立場なのですが、町民によるプロジェクトとはいえ、事実は町教育委員会の所管で予算もついている事業であり、最終決定権は行政にあるので、お上の方々の判断に従いますというのが回答です・・。 緊急事態宣言は解除されたといえ、まん延防止措置下でもあるコロナ禍なので、たぶん、町は中止判断をするのではないかと思いますが・・、
黒松内程の自然と街が一体化していない、大都会札幌。今回のクマは当別方面から石狩川水系を辿って東区やってきたのではないかと推測されていますが、札幌市南区は支笏洞爺国立公園にもかかり、豊かな森が広がっています。この続きの西区でもこれまでクマの目撃情報は毎年のようにありました。 札幌はそれほどに自然豊かな地なのです。
私の住む地ような小さな田舎町でも地域住民へのクマとの共存意識をうんでゆくのはたいへんなことですから、都会では、怖いやっかいもの意識は取り払うことはできないだろうなあ・・。
いずれにしても、北海道に住む私たちは、自然豊かな地に住んでいることを改めて認識してゆかなければね。 わずか100年少々で、多くの野生動物の住む原生林を開拓し農地をを広げ、街を作って動物たちを追いやってきたのは人間なのだから・・、 この功罪を上手に伝えてゆくことも自然体験型環境教育の役割だとは思うんだが・・。
20年ほど前にヒグマプログラムを開発して、自然学校でも近くの高校や中学校で実施したことがありました。高校の授業では、クマ側からの視点にも思いやってもらうように授業を進めました。 終盤になり、男子学生から「せつない話だなあ・・」というため息感想が自然と表れたときには・・、「やった、伝わった」と思いました。
が、そういった活動を今はやっていない・・・。
反省することもしきりだが、「反省だけなら、サルにもできる」という言葉もあった・・・。
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