流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

中二病でも恋がしたい! 3話 を語る

2012-10-18 22:30:44 | <中二病でも恋がしたい!>




トマトやら横顔やら。
アバンから前回からの雰囲気を変えてきてて楽しかったな。
アップになっていくお弁当のディテールを追う楽しさや、
六花の横顔を見る楽しさというか。
本編だと眼帯側から見た横顔見せながらとぼけさせたりだとか、
デザインの延長から含みをもたせる描写が楽しいかなという感じ。



なんと破廉恥な。
教室であーんをやってもらうシチュエーションで考えられる反応をやってて楽しかったな。
当然そういう成り行きになるだろうという。
勇太の服の皺の見せ方だとか急に動きを細かく見せ始める突飛さも目を引いたかなぁ。





新キャラ登場シーンはかかとを起点にした回転とかどこか親近感を持つような描写が新鮮でした。
こういった動きを見せる意味っていうのをわざわざ作るっていうのが京アニらしいかな。
普段見慣れない描写の新鮮さと一度はやったことがあるような、
浮かれるような描写っていうのが目新しくてグッと来る感じ。
回転なんかがキャラ付けになってるからこその描写かもなーと。
光の処理がkey作品やってた頃の正にそれで、
石原作品ですって感じでそういう連続感も感じられる、ちょっとノスタルジックに見えるシーンかな、とも。



こういうのは正に日常だよなぁ、と。
ステージ上での出し物見てると、学校のステージの小ささっていうのを意識しちゃうな。
これは入学式のシーンなんかでも思ったけど。
ハルヒ以降、学校のステージっていうのはライトを当てて何かがあるような感じ見せてたけど、
最近は学校の小ささっていうのを逆に意識させてきてくれる感じ。
ある意味、京アニを高校時代等に通過してたきた人たちへのアプローチなのかもしれないし、
田舎の学校のリアル感狙いなのかもしれないけど、まあどうでもいい話。



アミアミ。
網なんかが細かくてそっちに目が行ってしまう。
細かすぎるからこそのインパクト。
この辺は六花のスライディングの大写しだったりカット割もはやくてインパクトあったなぁ。
引きの構図やそこから分割を意識させる構図を持ってくるところは正に北之原さんって感じ。
今回はちょっとよくわからない引きっていうのがちょっとあったかな。
チアでジャンプする辺りとか。



ステージでのやり取り。
大の男のポーズとか演劇部員のポーズが印象的だったな。

前回まで六花と勇太が中心だったのに対し、
今回は2人が周囲からどのように見られているのかを重視している回だったように思います。
特に丹生谷さんの視点の扱い方が示唆的だったかなぁ、と。
中二病をどのように周囲が見るのかというのと、
男女のやり取りを見てる丹生谷さんでそれぞれの視点を扱ってる感じ。
丹生谷さんは露骨にキャラを売られてる感じでグッときちゃう。



手を手前に出したところを強調するような構図が今回は引っかかる感じ。
しかし六花の傘だったり携帯だったり、
ディテールを削ぐということをあまりしないんだなぁと改めて思う。
けいおん!で楽器やってたころなんかは特にそうだけど、
アップでのディテールアップは当然として、
引いた構図でディテールを削いでもやっぱり細かいな、
と思わせられる楽器に対する執着感が凄くて本当にカッコ良かったんだけど、
それがこの作品だと六花のもつアイテムに反映されているのかなという気がする。



新キャラぐりぐり。
勇太の無言のリアクションが画面分割で見せられてる感じ。
ごちゃごちゃした下段とすっきり何もない上段という画面。
勇太の無反応な芝居漬けがまた強調されてる感じ。
今回は猫背というか、背中の丸まりとかの姿勢なんかに意識が行く感じ。



アホの子。
この辺はやっぱグッと来る感じだったなぁ。
この後のキャラのアップの髪の処理なんかもカッコ良かったですし。
池田さんなんかはこういう表情描くような気がするけど、
けいおんのキャラがこういう感じだしな、と。



この辺の六花の眼帯取るアクションは特に目を引く場面だったなぁ。
京アニのアクションだとあまりこうしたポーズというか、
腕の変化を意識させる画っていうのが入らないので、
動きの気持ちよさっていうよりは生っぽさが優先される感じで、
そこが受けがよくないところなのかなと時々思うんですが、
ここは珍しく目を引くアクションだったなと。
うーん、ここはやっぱ池田さんな気がする。
というか今回目を引くようなことやってるのは大体池田さんなんじゃないかという気がする。
kanonのときに凄く目を引くケレン味のあるカットがあって、
kanon 13話 を語る
一体誰がやっているんだとずっと気になってたんですが、
やっぱ池田晶子さんだったのかなぁ。
池田さんが入った途端きてる感がありますし。
アクションといえば木上さんの動きを継ぐ石立さんとか、
あと今回のアクション見せてくれる北之原さんとかあとは内藤直さんとか、
他の方の名前は思い浮かぶんですが、池田さんはそういう意識で見てなかったので、
もう少し意識していきたい感じ。



2話は電撃ビリビリ小屋爆破あたりがかっこいい感じでしたけど、
電撃なんかの処理は撮影班でやってる部分が強いのかな?
前回は煙で画面を隠すような感じで派手なシーンを煙で邪魔してるような誤魔化し方してましたが、
今回は煙が晴れていってTUしていくとか、
前回と違ったバトルの見せ方をしていてそういう処理が目を引く感じだったかなと。
しかし武器が超重武器一辺倒っていうのも少し寂しい感じ。
それが六花の世界観なのかもしれないけど。





勉三さんメガネと横顔の処理とか本のデザインとか。
本のデザインがけいおん!のBDのBOXのケースっぽい感じで目を引いたかなぁ。



保志総一朗の友人が凄く新鮮でそれだけで舞い上がる部分って実はあったり。
ここ楽器を意図的に隠してるけど、
やっぱそれだけかっこ良さっていうのを負荷してしまうのを意識してるのか、
作画が面倒だから隠してるのか両方かどちらかかわかりませんが、
そういう見せ方へ意識が向いたかなぁ。
友人よりは主人公を立てたい、次の丹生谷さんの仕草で目を引きたいとか、
そういうのもあったのかもしれませんが、どうなんでしょ。



しかし丹生谷さんはあざとすぎる。
あざとすぎて逆に清々しい。むしろこういうヒロインを待っていたという感じ。
こういうベタな好意を受け取る事ができる作品ってハーレム作品でもなかなかないですし。
あ、この子俺のことが好きなの?
っていう妄想に浸れる隙のある立ち位置ってのが貴重というか。
チアガール姿が惜しいけど、OPで毎回見れるからいいのかな。
ウインクとかもグッと来るよなぁ。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:北之原孝將
作画監督:丸木宣明

というわけで北之原回。
最近の北之原回は好みなので中二病でどういうのをまた見せてくださるのか楽しみ。
作監はまた丸木さんとなんでしょうかね。
先を見るのが楽しみな作品なので、また次回も楽しみです。


中二病でも恋がしたい! 2話 を語る

2012-10-13 00:08:48 | <中二病でも恋がしたい!>
中二病を発動させるような創作物にキャラクターは出会ったことがあるわけで、
そういう前提となる作品、地盤がないと制作することができない作品じゃないかと前回書いたけど、
そもそも京アニがOVAでやった「魔法少女小麦ちゃんマジカルて」という作品が今までの作品を、
魔法少女アニメっていうのを知った上じゃないと楽しみきれない作品だった、
というのがあったよな、と。
そういう意味で、やっぱ中二病は原点回帰的な部分があるんじゃないかなと思う。

そもそもフルメタにしても1期からの続き物だったし、
ハルヒのキョンの価値観もオタクの妄想の延長線にあるものだったと思うし、
らきすたもオタクから入り、key作品もギャルゲーという敷居の高い原作だったし。

それが近年ではけいおん!を始め日常、氷菓と学園物を主軸にした作品、
前知識がそれほどなくても触れられる原作の作品が目立っていた。
そこでこの作品が出てくると。
そういう意味ではやっぱり転機の時期なのかなという気がします。
自社からの原作がそういうものだというのは、
完全オリジナルのMUNTOを受けてっていうのがやっぱあるのかなぁ。

そう考えると直前の氷菓が京アニのある意味の到達点だったのか、という問題もあり。
氷菓の面白いところはスマフォなどを使ってみせて現代と地続きなところをアピールしつつ、
クラシックや色や光の加減が作る雰囲気はノスタルジックな古風なもので、
とても地続きのとは思えないファンタジーさっていうのがあったのかなと。
綺麗な光を作るのはどこもやっているとは思うけど、
あの学生服、セーラー服に代表されるような古風な雰囲気を作り作品、
っていうのはやっぱり新鮮だったし。
古都、京都のアニメスタジオが作る作品として、
これほどのものがあるだろうかと思わずにはいられない部分でもあり。
とりあえず今のところ氷菓の評価は保留としたい感じですが、
あえて言うならそういう感じかな、と。

この作品は京アニ大賞の位置づけや、
京アニの中の「中二病でも恋がしたい!」の中の「でも」という接続詞をどう捉えているのか、
っていうのを拾っていく作品になるのかなと思いましたが、
今後の方向性を見る上で思っていた以上に大事な作品になるんじゃないのかなという気がします。

というわけで本編感想。



姉貴エフェクト。
アバンから忍び寄る姉の存在感。
久々にバトルするアニメでエフェクトなんかも目立っていたな、と。
後半の妄想中二病バトル前にこうしたエフェクトが飛び交う痛快さ。
ある意味中二病の先の強さっていう位置づけなのかなという感じ。
中二的な妄想力は全然力になっていないという。





今回はキャラクターを重ねて見せる箇所が多かった印象。
後ろから出してちょっと楽しい画面にしたり、
スライドさせて存在を意識させてみせたり、
驚かせてみたり。



京アニ的に言えば武本さん的な構図かもなぁ、と。
リップだけでなく爪もピンクな色合いになっていたりとかちょっと目を引く。



子供っぽさと銃の小物なんかがちょっと目を引く。
六花がドアの鍵を開けるところでも十字架を意識させたりしていて、
ヒロインの中二病の原点的なところが気になる感じ。





1話で違和感がある話したけど、まさか2話でこういう仕掛けをしてくるとはなぁ。
やっぱ意識的に狙いにきてる部分があったのかなぁ。
最初に部屋に入った直後に見せたところでは全く気づかなかったけど、
猫の話を振られるところでは気づかせる流れになってるいやらしさというか。
そしてカット割って動かしてみせることで解答を見せると。
レイアウトでわかりやすく見せていくというよりは、
カット割で置き方を変えていくような感じの考え方なのかな。
最初から全部セルで置けばいいんじゃ、
って発想もあるけどそれじゃ逆に隠せないからこその処置、なんかねぇ。
最初に動いているキメラを見てしまっているからこそ、薄暗い部屋の置物として隠す、という。
ただやっぱ違和感あるかな。見せ方が安っぽく感じてしまう。

今回は六花が棚を蹴って宙返りしてる辺りも美術で置いてるものを変化させたりしてて、
こっちの違和感を翻弄してくるような見せ方してくるなぁとそのやり口が少し楽しかったかな。
ベランダから降りる直前の窓を超えていくカメラとか石原さんらしいCGの使い方かも。
あの一連は姉の飛び降りまで流れるようなアクションがグッと来る感じだったなぁ。



初期の京アニみたいな。
やっぱ原点回帰的なところあるような。



他社でやったらもっとサンライズパースに寄せてくるような構図もあえて外す。
それが京アニクオリティ。
外してます、というアピールを狙っているような構図でもあるところがある意味中二病的。
京アニの持ち味、ズレが中二病的エッセンスを持ったショットかもなーなんて思ってみたり。





中二病妄想バトルは久々のバトル物って感じで楽しかったな。
以前らきすたで金田光やったときはそのアクの強さに驚かされたけど、
個人的に気になったのはカット割かなぁ。
最後に姉がお玉で叩くところみたいに、
姉が叩いたというアクションをあまり意識させないポーズを取らせてるのとか。
腕を上げる→叩いた→微動だにせず立ってる。
腕を上げたところから振り下ろす瞬間が飛んでいたり、
お玉で強く叩いた割りには振り抜いたようなニュアンスをあまり感じさせなかったりと、
動きの連続性がちょっと飛んでる感じな印象が強くて引っかかるかなと。
妄想と現実のせめぎ合いの中で飛んでいっている箇所っていうことなのかな。
なんとかブラスト!のところもジャンプしてる風に見えてちゃっかり変なポーズを決めてるし。
そういう合間のアクションの抜き方がちょっと気になる感じ。



この辺の絆創膏を投げる辺りは自然な芝居を意識した感じになっていて目を引いたな。
バトルバトルしてたけど、やっぱこういうのが見たいかなというか。

話としてはまだラブ方面に話が行かないので様子見という感じ。
やっぱヒロインが出揃ってからが勝負になるんでしょうか。

脚本:花田十輝
絵コンテ:石原立也
演出:三好一郎
作画監督:植野千世子

石原コンテを三好さんが処理するという珍しい回。
最初は三好さんの演出回と聞いてたけどあんまりそれっぽくないし、
CGで窓の外にいく辺りを見せてるのは石原さんっぽいな、
と思ったら演出が三好さんでコンテが石原さんだったというオチ。
うーん、正直三好さんがやるならコンテから決めて欲しかったな気も。
ただ監督が2話連続でコンテ切って雰囲気は固めてきてると思うので、
京アニ演出陣がまたどう切り込んでいくのか楽しみです。


中二病でも恋がしたい! 1話 を語る

2012-10-06 20:31:24 | <中二病でも恋がしたい!>
新番感想一発目は京アニ新作。
京アニを追ってきた1人としてはなぜか感慨深い感じもある一作だったり。
というのも京アニ自身がMUNTO以後オリジナルの作品を提示するために色々な企画をHP等で行なっていたので、
京アニ大賞受賞作という作品をアニメ化するというのは、
京アニ自身が京アニの作品としての作品を曲がりくねった形ではありますが、
ようやく提示できたその第一作目である、ある意味記念すべき作品だと思うんですよね。
HPでスタッフのかたがイラストやメッセージをあげてるのを見ると、
やっぱりそれだけの熱量を持たせたい作品だというものも伝わってきますし。

更新が終了した京アニBONではスタッフのかたを中心にオリジナル企画を上げたりしてましたが、
それを一回捨てて京アニ大賞からのアニメ化というのは、
やはり内部からの企画を一度捨てているっていうことなのかなと思っていたりもしたんですが、
最近の京アニのCMを見るとスタッフの熱量はCMで放出されているのだなぁと思います。
京アニのHPでオリジナルキャラクターのイラストなんかもありますし、
これがまたどのように転がっていくのか違った形になっていくのか楽しみです。



アバン。
中二病の説明から入るのはあの痛さを客観的に見る視点から見るのが、
作品を見る上での粗相なんだろうなと。
こういう中二病みたいなものを題材する作品って言うのは、
ある意味二次創作的な感じがして同人っぽい印象っていうのが個人的にはあったり。
というのもその中二病を発動させるような創作物にキャラクターは出会ったことがあるわけで、
そういう一次創作を受けないと制作することができない作品だからだと思ったりするからです。
そういうものを打ち出してきた京アニの位置づけなんかも個人的には結構気になるポイントかなと。

ハーモニーっぽい処理の桜がまた印象的だったなぁ。
美術、撮影処理でキラキラと光る桜なんかは結構見かけますが、
改めて見る夜桜がまたハーモニーで一味違った印象に仕上がってて新鮮でした。



というわけでOP。
光の広がり綺麗だな、境界線を意識させられる空なんかホライゾン意識すぎやで、
なんて思ってたらオレンジロードのOPみたいなカット割りしてて驚いた。
きまぐれオレンジロード オープニング集
京アニもオレンジロードの前後から動画等の下請けを初めて、
劇場版にもガッツリ参加していたというのがあるけど、
まさかここまでオレンジロード意識させるようなOPを見せられるとはなぁ。
上で中二病は特別な作品なんだという意識があることを書きましたけど、
ある意味では京アニの精神(というか石原さん?)の原点回帰的なところもあったりするのかなー、
なんて勘ぐってしまいます。
手を繋いでるところ、AIRしてるなぁなんて思っちゃうところも含め。

あと画面分割で見せるのは新鮮だったなぁ。
白い余白っぽいのは中二病の精神はノートに宿るがごとく、
ノート上っていうのも意識させるようなレイアウトってことなのかな。
最後にヒロインを回転させるのはAIRのOPからの石原芸なのかしら。

OPの曲を担当されているZAQさんは最近他の作品でもよく見かけますね。
ZAQさんの曲だと咲-saki-阿知賀編のED2が大好きなので、
ああいう感動がまた味わえるかなーとちょっと意識してる方だったり。

どうでもいいけど点滅のようなカット割だと最近だとC3 -シーキューブ-のOPなんかが好みだった。
ああいうカッコイイOPは語り継がれて欲しいかなと思ったり。
http://www.youtube.com/watch?v=umeO782o900
中二病発動させるアニメとしておすすめ・・・か?



本編。
主人公たちが住んでいるのが一軒家ではなく団地住まいっていうのもちょっと新鮮かも。
今までその辺のツッコミが多かった気がするので。
定点カメラでベランダでのやり取りを多く見せるのも、
そういった点で違いを認識させるっていう狙いもあったりするんだろか。
この辺は石原さんっぽい演出かな~とか。
CLANNADとかだったりけいおん!!2話だったりが印象的かなぁ。



石原×池田和美だと背景はリアルなビジュアルが求められていたし、
キャラクターも激しく動かすようなポイント以外は堅い印象っていうのがちょっとあったんですが、
日常を通過したからかもしれませんが、
ちょっとデフォルメの入ったポップなところがハマってて可愛らしい印象があって良かったなと。
というかこれをやるのにどれだけ遠回りしてきたんだろう監督、という気分でもあったり。



こうやって突然アオリで印象付けされるのはkanonの最終回思い出すな。
アレみたいにイメージ映像な感じが強いわけではないけど、
中二病発動させてるところをこうやって見せるっていうのはどうなんだろう的な。
肯定したいのかなんなのか。
これもまた青春の一ページ的な意味合いなのか、
はたまたヒロインが妄想したダークフレイムマスターのカッコイイイメージなのか、とか。



京アニもリップ強調するようなデザインできたかと身構える。
強調することで色気が出るっていうのはあるけど、やりすぎるとケバくなるし。



保健室のレイアウト見ると動きそうなのがセルで置かれていて、
背景とも相成って良い感じに見えるけども、今後はどうなるかな。
氷菓も1話なんかは掲示物の処理とか綺麗にまとめてる印象があったけど、
後半はなかなかそういう部分が活きてるようなところってなくなってきてたと思いますし。
ハルヒの部室同様、部活物の宿命かもしれませんが、
こういう置物の処理をどうするかっていうのを含めて設定組んで欲しいなというか。
この辺はいつも見てて引っかかってくる部分なので。



久々に見た京アニ的リアルヅラ。
今は堀口さんの影響だったりで影が薄くなってきたけど、
昔はモブのおっさんとかもっと濃い感じだったので、
新旧入り混じりな印象を受けるなーというか。



イメージ映像なのかどうなのか。
嘘の付き方がなんか独特なんですよね。
書き飛ばしじゃないですが主人公が暴れるのが終わったところでカット割って、
怒ってるところを別のショットで見せるとかやりようはあると思うんですが、
このまま続けてくることの、この違和感ってなんなんだろうな、と。
しかし倒れてくる棚、最初は美術で描かれてるように見えたけど、
主人公が暴れて倒れてくるってのはやっぱ意外性を狙ってる感じなんだろか。
こういうところが京アニ的ズレという感じ。

ヒロインの正体見たり後は保健室が元通りになってるので、
中二病発動空間的な演出、という位置づけだったんだろうか。
しかしやることが回りくどい感じというか。



しかしヒロイン可愛いですね。
ローラーシューズでキュイーンって回ってるところとか、
主人公宅で恥ずかしそうにご飯食べてる辺りとか。
この作品がどのように転がっていくのか、楽しみです。



EDは山田尚子さんによるカッコつけED。
けいおん!!の時のようにOPとEDに若干絡みをつけているのが印象的。
けいおん!!ではOPはケーキで終わってEDはケーキから始まりますが、
中二病ではOPは音に合わせた4つの光から始まり、
EDでも4つのりんごが同じように横並びで並んでいたり。
これはEDが示すように4人の女の子たちを示しているのかな。
そういう含みを持たせているのがどういうやり取りから出てきたのかまた気になる感じ。
武本作品だとほとんど武本さんがやっちゃうけど、
今作だと山田さんにED任せてる辺り、けいおん!と同じようなキャッチーさを狙ってるのかな。
けいおん!は本編と地続きな感じが魅力だったけど、中二病はどうなんだろ。



ダークフレイムマスター的な感じがプラスされてる感?
山田さんのカッコつけED大好きなんだけど、
劇場版からリボンとかでの束縛のイメージだったり今回の包帯とか喪服だったり、
カッコつけが災いして変な方向に傾倒して行かないかちょっと心配だったり。
個人的にはListen!!くらいがちょうどいいです。

脚本:花田十輝
絵コンテ:石原立也
演出:河浪栄作
作画監督:引山佳代
作画監督補佐:門脇未来

1話で演出を監督やらず、作監を池田さんがやらずっていうのは意外な布陣。
スケジュール的なものかもしれないけど、
新しさっていうのを念頭に置いてるのかなぁ。
河浪さんも引山さんも演出、作監の経験は京アニの演出作監陣に最近入ったばかりな方々ですし。
今後は各ローテの方がまたどういうものを見せてくださるのか楽しみです。