流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

アニメ雑記 12/29 を語る

2008-12-29 15:27:52 | ■アニメレビューとか

ガッカリな1冊。
立ち読みできる書店で見かけたら、まず購入しなかったでしょう。
つか2520円もしたのか、コレ・・・。高すぎ。

個人的にもう少し詳細な設定資料(表情集とか)が欲しかったです。
あと田澤潮さんがどのように関わられているか非常に興味があったのですが、それもなし。
田澤さんは最近だと大成建設のCMでも注目されましたよね。
原作者の書き下ろし小説とか漫画などを挟まれるよりは、
もっとアニメファン寄りな部分をピックアップして欲しかった。
本編キャプチャとちょっとしたキャラ紹介で全て終わってしまっていて非常に残念です。
カラーでなくてもいいので、もう少し読ませる構成を期待してました。

ムックの内容が薄いというのは、作品の内容ですら、薄く感じさせてしまうものです。
いくら売り上げがイマイチとはいえ、原作ファンを多くとりこうもうとする特典は、
アニメを原作という枷にはめ込むことを強要しているようにも感じます。

良かったところをあげると、脚本の池田眞美子さんが脚本の長さを指摘していて、
それと連動するように音響監督にアフレコ現場のことについて聞いてるところでしょうか。

アニメコンプリートブックなら、もっとアニメ版を見たファンに読ませる内容で欲しかった。
期待しすぎなんでしょうかね・・・。
もし狂乱関係の記事でオススメの雑誌なんかあったら教えて欲しかったり。
ここまで書いといてアレですが、あんま情報集めてなかったので・・・。

田澤潮関連
サイト:http://www.goddog-pro.com/dogstyle/dogstyle.html
参考:狂乱家族日記OP あんていなふあんていダイアリー
そういえばテレパシー少女 蘭のキャラ原案なんかもやってましたな。


ついでにいくつかの雑誌を買ってきたんですが、
アニメーションノート見たらソウルイターOP2の中村豊原画が載ってました。
他の方のパートも載ってました。
今回のアニメーションノートは美術よりなとこも含め、色々と面白かったです。
個人的にライドバックとで出崎監督の源氏物語が凄く楽しみ。
特に源氏物語は劇場版AIRを意識しながら見れるんじゃないかなぁ?
とか勝手に思ってるので、その辺を意識してみたいなぁ、と。
まあ、どうなるかは全然わかりませんが(笑)

そういえばゲーマガでぽよよんろっくさんの漫画が毎月連載されるようになったようです。
ケータイ少女?だったかの冊子がきっかけだったんでしょうかねぇ。
ゲーマガ買う楽しみが少し増えました。


とらドラ! 13話 を語る

2008-12-25 07:33:14 | <とらドラ!>


親父問題って個人的にどうでもいい問題だと思ってたけど、
どうやらそうでもないらしい。
当人の逃走によって向き合うこと、闘うこともできなくなってしまった。
これでどうするの?と思ったらもう後の祭り。



大河の元に行くには勝たなきゃならないってなんだよ、と思う。
生徒会のイベントと大河の元に行こうとする竜児って違うんじゃないかなぁ。
ミスコンで優勝したからって、
それに並ぶには相応の実力がなければ大河の元にいけないってなんだよ。
なぜ生徒会との、実乃梨との戦いに持ち込みたいのか意味がわからない。
滑ったなぁ、と感じた瞬間。

戦う相手が父親から不特定多数の男子と実乃梨になるのは、
親父の変わりに信じられる相手として認められるだけのものを獲得しなければならないってことか?
ミスコン優勝者の隣に行くには勝たなきゃならないっていうことは、
竜児自身が大河の隣にいる資格を獲得するってことなのか?
見てて後者の面が少々強くなるのは陰湿だし、話が全然違うと思うんだよなぁ。
大河の隣にいられる男は竜児か祐作かって話じゃなかったの?
皆手乗りタイガーの隣にいたいと思ってるの?大河、受け入れるの?



ナイスフォロー。



煙。

最終的に祐作が持っていくという拗れ方は面白いとは思うんだけどなぁ。
『1人なのか?』と尋ねられて否定しない辺りとか。
しかし生徒会の仕掛け人に持っていかれるのは、少々厳しい。
ただ、大河があそこに立っていられるのは、
2人の縁の下の力持ちがいたから、ということでもあるわけで・・・。
うーん、どうなん?実乃梨の『普通にしゃべってる』とか色々意味深ではありますが。

CLANNADは安心して年越しできそうだけど、
とらドラ!は不安が大きくなったなぁ。


アニメ雑記 12/24 を語る

2008-12-24 22:52:49 | ■アニメレビューとか
・誕生~Debut~
監督・絵コンテ・演出:望月智充
脚本:坂本郷
キャラクターデザイン・作画監督:田中比呂人
原画:高木弘樹 広田麻由子 清水恵子 樋口香里 高梨光 高橋信也 鈴木俊二 山口晋


詳しくは誕生 ~Debut~を参照。



どう見てもオタク。極め付けに浪人生。
物語の虚構性を際立たせてやろうという魂胆に見えてくるから困る。
まあ、OPで『これはTVドラマです』と言ってるんだけど。



アウト。ちなみによく見るとGガンとかセラムンとか書いてある。



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映画でアニメ。卑猥すぎる映画。
11秒辺りで剣振ってるのが目を引きます。返しが目立つというか。
男を馬鹿にしたいのかどうなのかよくわからない。
この映画を実写として見せたいのかアニメとして見せたいのかってのは結構大きな違い。セラフィムコールの映画もそうだけど、ドラマの中のSF映画の位置づけがよくわからないんだよなぁ。セラフィムコールは今のシャフトに繋がる面もあるので、ef好きって方はチェックしてみるのもいいかも。11話は渡辺明夫さんの作監だし。

なぜ『アルジャーノンに花束を』なんだろうなぁ。
やっぱオタクとの親和性が高い作品なんだろうか。
望月さんの監督作ってジブリ除くとSF要素やネタが結構多いですよね。



手に芝居させるなぁ、とか。出たり入ったり。
京アニだと武本さんがよく使ってたなーとか。
指輪気になる。



この辺をどう解釈すればいいのか。
そもそもなぜ惚れたのか。隠れて喫煙するような子がオタクに。
それもSFオタに。


・誕生~Debut~ 2巻
監督・絵コンテ・演出:望月智充
脚本:坂本郷
キャラクターデザイン・作画監督:田中比呂人
原画:清水恵子 樋口香里 高木弘樹 広田麻由子 山口晋 成田由里子 鈴木俊二
クレヨン画:後藤綾野

電波過ぎる。


・魍魎戦記MADARA 上巻
監督・キャラクターデザイン・作画監督:もりやまゆうじ
脚本:遠藤明範
演出助手:水島精二
モンスターデザイン:わたなべぢゅんいち
モンスター作画監督:橋本敬史
モンスター作画監督補:桂憲一郎
原画:清水義治 梅津泰臣 菅沼栄治 竹内敦志 岩田幸大 宇佐美皓一 田中良 桂憲一郎
   松山正彦 鉄羅紀明 吉岡勝 澤田正人 井上栄作 三井洋一 依田正彦 樋口善法
   竹内昭 別所誠人 吉本拓二 山田甲八 土屋拓夫 橋本敬史 ミヤケカズヒコ

やっぱスタジオファンタジアの参加率は高いんだよなぁ。
いつの間にか作画wikiに項目作られててビビッた。


・魍魎戦記MADARA 下巻
監督・キャラクターデザイン・作画監督:もりやまゆうじ
脚本:遠藤明範
絵コンテ:森健
演出:加戸誉夫
演出助手:阿部雅司
作画監督:鈴木俊二
モンスターデザイン:大上浩明
モンスター作画監督:橋本敬史
原画:清水義治 竹内敦志 鶴巻和哉 中山岳洋 目城魔女王 菅原あわじ 吉本拓二
   井上みゆき 竹内昭 別所誠人 木村正人 市川吉幸 児林泉美 伊藤浩二 山内英子
   大倉雅彦 中島典幸 山田誠 柳沢まさひで 小森高博 桂憲一郎 橋本敬史
   森山雄治 たかはししんや

PN誰なんだろなぁ。


ef - a tale of melodies. 12話 を語る

2008-12-23 04:57:15 | <ef - a tale of melodies.>
前回のデカイ優子のステンドグラスって、演出だったのか。
そうだよなぁ、あんなの教会にあるはずないよなぁ。
すっかり騙されちゃったよ。結局、特殊な空間だったのか、アレも。
でもあの流れで見せられたらなぁ。



今回は種明かししてくれてるような気がした。
気がしただけ。
どうでもいいけど、冒頭に千尋が出てきて、
実はただ単に千尋が苦手だから作品もそう感じちゃってたのかも、とか。
なんか殴りたくなってくるし。



8話でなんで埃を気にさせるのかなぁと思ったけど、教会と繋ぐためだったんか。
寺だったか神社だったかはよく覚えてないけど。





綺麗に終わったなー、という感じで特に書くこともない。
最終回ということでまとまっていたし、素直に見続けて良かったと思えたなぁ。
こういう最終回はやっぱ好きだなぁ。個人的にね。

ef - a tale of memories. 10話 を語る
1期10話感想。このときの自分は電波を受信していたのだろうか?
これ確かミズキじゃなくて、奥の樹を指して書いたと思ったんだけど、
まさかこう繋がるとは思わなかったなぁ。

そういえば駅は結局自分の中で消化できなかったなぁ。
あと疑問としては1期で絶賛だったのが2期では微妙という言説。
1期で平面っぽさと3D雲の矛盾にイライラだった自分としては、
なんだか納得いかないなー、とか。そんな感じ。


喰霊-零- 12話 を語る

2008-12-23 03:44:04 | ■アニメレビューとか
前回の感想でまだまだ終わらないとか書いたけど、もう最終話か。
あと1話ぐらいあると思ってた。個人的には結構アッサリ終わったな、という印象。



この辺、あんま神楽の話聞いてなかった。
というのも、黄泉の髪を束ねてる髪紐が気になって仕方がなかったから。
紐を引っ張っただけで黄泉の髪がバサッと広がるんだな、と思うと興奮した。
黄泉の髪が広がる画を見たいと描き手が思ってそうだよなぁ、とも感じたな。

髪は女の命とも言うけれど、髪で黄泉の『縛り』を強調していたのかなぁ、と。
死の瞬間に『それ』から開放されるかと思いきや、そうはならない。
そこに神楽や黄泉たちを強く縛る運命が強調されてるのかなぁ。
回想シーンに違和感があった自分としてはそう解釈するのが良いかなぁ、と。
一度鎖、紐につながれたら戻れない、という。



第1話から驚きの連続で話題になってたっぽいんだけど、
自分は実はそんなに意識してなかった。
巡回先の1件がやたら押してたのでそれを受けてってのはあるけど。
感想も特に書く気も無かったんだけど、終わってみれば結構な数書いたような、と。
そういう人を引き付ける魅力があったんだなぁ、とかぼんやり思ってみたり。
思い入れも特に無いけど、見てて引き付けられた作品だったっていうことかな。

で、それでまだこの後続くことを提示されると個人的にウンザリしちゃうんですよね。
うわー、2期があるのかなー、原作読めってことなのかなー、とか。
そういうトコに、ウンザリ。そう思っちゃう自分にウンザリ。


とある魔術の禁書目録 12話 を語る

2008-12-21 03:37:20 | ■アニメレビューとか
脚本;西園悟
絵コンテ:錦織博
演出:上田繁
エフェクト作画監督:岩瀧智

橋の上だけでよくやるなぁ、と思う。
こういうとこは監督がやるのねー。



幼い頃のビリビリ。自動販売機のとこ思い出します。
橋の上でのバトルとかも1話冒頭ですよね。
上条ちゃんは覚えてないというのがドラマチックというか。
ビリビリのブレーキ役を買ってやってるっていうのが。

記憶喪失ネタ、今考えればそもそもインデックスが皆から愛されてることがまず不自然なんだよな。
1年間で全ての記憶が消えるなら、人格に何らかの変化があっても良いはず。
しかし、見てるこっちから見たら、過去のインデックスって、今のインデックスなわけです。
インデックスがインデックスでいられる、上条ちゃんが上条ちゃんでいられる理由って何なの?

ビリビリも、妹たちと脳がリンクしてるっぽいんだけど(妹に出来るならビリビリにも出来るだろうし)、
そこにも意識や記憶というものが強調されてるような、と。
最終的にビリビリは妹たちを変えたい、救いたいんだけど、それはどういう状態を指すのか?
妹たちを救おうとしても「変わらない自分」という問題が実は提示されてるんじゃないか?
大体、妹たちは実験台以外の選択肢を望むのか?選んだとして、変われるのか?
上条ちゃんがインデックスを救えたように、今回の件も解決できるのか?

疑問しか浮かんでこないけど、その辺ちょっと意識したい。
インデックスとビリビリって魔術と科学の対比でもあるんだろうし。
仕掛けがいっぱいで楽しませてくれるなぁ。



この辺、とらドラ!4話思い出す。



今回はビリビリのエフェクトがかっこ良くてそこだけでも楽しめました。
しかし、相変わらずガタガタで見づらい画面でしたが・・・。


CLANNAD AFTER STORY 12話 を語る

2008-12-19 02:49:28 | <CLANNAD>
絵コンテ・演出:高雄統子
作画監督:高橋真梨子

高雄さん、ここぞって回にいつもまわされてますよね。
らきすたとか1期18話とか智代アフターとか。凄いなぁ。

今回見てて、なんだか渚が岡崎のところにいるのか家族の元にいるのか、
という境界線を考えてしまうなぁ。1話の渚とかやっぱ壮大な伏線なんだろうか。



ライブ。この辺の骨太というかマッチョな兄さんが面白いですね。
崩し方もいいんですが、マイクを離したときの腕使いとか。
今回全体的に男の人はがっしりした体つきっぽいのが散見されたような。
公園のとことか岡崎ややガッシリしてる感じでしたし。
横顔の捉え方も特徴的だったかな。アバンと冒頭の帰り道とか。



モノローグ主体っていうのが結構良かった。
先生の言葉をクロスさせてる辺りとか。
過去の言葉と現在?の彼に向けれる言葉。
イマジナリーライン超える辺りとかその辺を色々意識してたのかなぁ?
ここでBGMを入れるとか結構感動的でした。
後半の渚と岡崎のシーンも同じようなBGMのつかい方。
しかし、先生年上だったんだ。なんつーか、羨ましい(笑)



未来への期待を募らせる2人。立ってる2人。
渚の返事がかわいくて良かった。
岡崎の後姿好きー。



道を断たれた2人。腰を落ち着ける2人。
光源の位置や色合いの変化。
冒頭の自動販売機の光とか、
2人の意識が重なろうとしているポイントで、
光の中心から距離をとってるようにも感じたなぁ。
これは岡崎の親父と2人の一種の距離感にも通じてるのかな?
その辺はちょっとうまく読めなかった。
Aパート辺りの回想とかかってるかはあんま見てない。



なんか映画的な印象。
強烈な光のイメージが強いような。



これなんか高雄さんがよく使ってる構図ですよね。
1期の18話とか智代アフターなんかでも重要なシーンで使ってました。
前景で人が歩いていく、という。

岡崎が怒りで自分を傷つける。
それを静止しようとする渚。この辺の生々しさが良かったです。
思わず手に汗握る臨場感があったように思います。

そしてここで抱擁。
今まで手を触れるのがやっとだった2人の急接近!とか書くとバカっぽい(笑)
しかし、親父が岡崎を裏切る形をとってしまったことで、
渚側が折れる格好になっている、
岡崎に寄っていかなければならなくなってる、というのが気になった。

今回の話って、先生たちと岡崎たちの対比になってるんだけど、
それがどういう意味を持つか、まだ読めきれてない感じ。
町を出てしまったものと、そうでないものとの違いというのも考えられますが・・・。
もう少しじっくり見返そうかな、と思います。

しかし、今年最後の放送がコレとは。
次回が待ち遠しいですねぇ。


とらドラ! 12話 を語る

2008-12-18 01:55:48 | <とらドラ!>

脚本:岡田磨里
絵コンテ:駒井一也
演出:高島大輔
作画監督:許宰銑 富岡寛

竜児と実乃梨の対立。握手で仲直りさせようとする大河がかわいい。
実乃梨に触れない竜児が、こうした形で実乃梨に触れないというのが面白い。
大河が親父のことを竜児に話す辺りを飛ばしてるのとか、そういうのも気になったなぁ。



OPでもやってる前髪触る竜児。
こういうとこで癖だってことを意識させられるのが面白いなぁ、と。
OPでやってると、いつもやってるように思っちゃう不思議というか。
実際毎回やってるのかもしれないけど。
竜児が亜美ちゃんと同じことしてるーってのも気になる。



Bパート。祐作の辺りからヌルヌルした作画が目立ち始めましたね。
そしてプロレスシーン。先生が立ち上がるところが特に面白い。
一回腕を振った辺りでオバケが描かれてるんですが、
これが徐々に消えていくのがまずビックリ。続けて髪、腕の大胆なオバケ。
こちらはすぐに消えますが、髪と腕と続けて描かれていてインパクトあります。
あまり見ないタイプですよね、こういうの。



引きでも大河の芝居や竜児が脚立を下ろしてる辺りとか細かい。
見てて凄く楽しい。



こういう髪の乱れ方というか、ポーズがそそるようなとか。
今回はあの田中宏紀さんが参加されてましたね。
個人的にプロレスで亜美ちゃんが大河を足で持ち上げる辺りからそれっぽく見えたなぁ。
廊下でパフェ食ってる辺りとかも田中さんでしょうかね。
祐作の髪が田中さんっぽい髪のだったような。男も女も関係ないのか(笑)
今回は田中さんとは思えない崩し方とかだったようにも思ったなぁ。
あと祭りの中を歩く竜児と大河。
竜児の歩き方がなんだか後ろに強く蹴ってるように見えて目を引きました。
なんだか色々ためしてるようで見てて楽しい回でした。
しかし、祐作のとこから全部田中さんだったのかぁ?
だとしたらホント手はやい方なんですねぇ。
ヌルヌルは作監修か別の方の可能性も考えられますが。

次回は親父、実乃梨、文化祭関係がまとめて終わるのかな?
楽しみです。


セーラームーンS、そしてSSへ を語る

2008-12-17 20:29:40 | <セーラームーン・シリーズ>
S見終わりました。
外部戦士たちが途中から目立たなくなってテンポ変わってから、
どうもその流れに載れなかったのですが、最後まで見て、この流れに納得。

目的は同じだが、そこに至るまでの道筋の違い。
そこで起こる衝突を描いてたのがSだったんだなぁ、と。
しかし、それを描ききるには子供番組としてはよろしくなかったのか、
セーラームーンの考え方を強調したかったためか(恐らく両方でしょうが)、
外部は隠れなければならなかったんだろうなぁ、と。
その辺うまくフォローしてあって好感が持てました。
これにより、セーラームーンの考え方をスムーズに伝えられていたと思いますし。



124話 迫り来る闇の恐怖!苦戦の8戦士
125話 輝く流星!サターンそして救世主
脚本:榎戸洋司
絵コンテ:佐藤順一
作画監督:伊藤郁子

脚本・コンテ・作監が連続で贈るクライマックス。
世界を崩壊へと導いてしまったセーラームーンを攻めるウラヌス。
この辺、最後までセーラームーンをメインに映してる辺りが凄い。
ウラヌスやサターンの主張を聞いてなお、その上をいかなければならない。
そうしなければならない、という意志を繋ぎとめてるのが伝わってくる。



叫んでも二段変身できない苦痛。
変身シーンは常に特別な時間軸、演出空間(アニメ的リアリズム)の中にありますが、
ここではそういったものと差別化して、長回しで変身できない現実をひたすらを突きつけている。
思わず涙ぐんでしまう瞬間。

その後の流れを見て思ったんだけど、
なんでここでセーラームーンはプリンセスにならなかったのかな?

セラムンって女性が憧れるプリンセス像を置いて、
プリンセスだから彼氏がいる、プリンセスだから凄い恋愛ができる、
プリンセスだから清い心がある、プリンセスだから慕われる、
という優越感や特別性、超越性をアピールしてるんだけど、
ココの場合、そのプリンセスだからこそ乗り越えなければならない、
譲ったらいけない意志というのを扱っているようで見てて興味深かった。
実際に上に立つものは決断を下したら、それを成し遂げなければならない、
それができなければならない、というのを突きつけてくる。
それって、プリンセスに単純に憧れてる視聴者からしたら結構つらいと思うんだよな。

それを思ってか、ここでは1期、Rのようにプリンセスには変身しない。
プリンセスは絶対者なのでこの状況を必ず救ってしまう。
ウラヌスもネプチューンの怒りも全部静めてしまう。
納得いかなくても、必ず。

しかし、セーラームーンがプリンセスであることは変わりない。
リーダーであり、セーラー戦士の意志を引き受け、成し遂げなければならい。
そういうセーラームーンとしての立場の『辛さ』を押し出してるのは凄いなぁ、と。
あえてプリンセスを出さないことで、セラムンの辛さを味あわせる今作は、
明らかに今までのシリーズとは毛色が違いますね。
Sが人気が高いのは、
こうした選択や立場による縛りなどのリアリティに寄るところが大きいのかもしれませんね。

その意志があるからこそ、仲間もプリンセスだと認めているという裏打ちにもなっている。
これは126話でウラヌス、ネプチューンを説得する際にも強調されています。



壊滅した都市の中に立つ赤ん坊を抱いて立つ戦士。
なんだかAKIRAを思い出しますね。
何気に漫画は講談社繋がりだったりします。
多くのクリエーターに影響を与えた永井豪も講談社。
MMRも講談社。
こうやって見ていくと90年代のアニメの終末論には講談社がついて回ってる気がします。
個人的には昭和という戦争を体験してない年号と分断され、
平成という年号のまま00年代に突入した90年代は、
数字上でも混沌としてるようで面白いなぁ、とか思います。
どうでもいい話でした。




126話 新しき生命!運命の星々別離の時
脚本:杉原めぐみ
演出:遠藤勇二
作画監督:中村太一
原画:中村プロ 中村太一 中山久司 奥野浩行 高村和宏

ウラヌスとネプチューンとの和解、そして別れの回。
中村作監でうーん、とか思ってたら戦闘シーンがなかなか凝ってる。
オバケもそうですが、アングルやフレームいっぱいにふとももを描いたり、
煙のフォルムやタイミングが明らかに他と違って、
中村さん今回は凄いなぁ、と思ったら、
まさか中山(現在は森)さんと奥野さんが参加されてたとは。
原画にあがったばかりの頃だと思うんですが、そんな頃から知り合いだったんですかねぇ。
SSのスペシャルの回でも中山さんは参加されて、金田系の作画をしていたと思います。
wiki見ると劇場版の原画もされてるようですね。見るのが楽しみです。
劇場版はやく見たいなぁ。Rとか劇場版は凄く良いそうです。
どっかで一括で買えないものか。


●ちびうさ SからSSへの引継ぎ

Sのテーマとして『ちびうさの友達』というのがあります。
上がセーラームーンのテーマなら、こちらはちびうさのテーマ。
Rなどで助けられるだけ、居場所を守ってもらっていただけの子供が、
誰かの居場所になることを引き受けようとする一面を扱ってるように思いました。
これは力不足により達成されることはありませんでしたが
(セーラームーン同様、主役としての辛さを味合わされている)、
SSで『美しいの夢の中に宿るペガサス』というファンタジーを交えて引き続き描かれています。



子供に友達を守る力は無いということを突きつけたSですが、
SSにて『美しい夢をもっていれば、誰かの支え、居場所になる』という。
現実は無力でも、夢があれば誰かを助けられる、引き受けられる!と。

しかし、ペガサスの力でパワーアップってのはかなりファンタジー。
今まではセーラームーンの愛だとか、プリンセスとしての力だとか、
女性を優越感に浸らせるステータスやアイテムを提示することで、
パワーアップさせていくような一面だったのに、
いきなりそれとは関係ない奴に力を分け与えてもらうってのはどうなの?っていう。
それって今までの視聴者層からしたら違うんじゃないの?という。
子供的には選民意識が強調されるのでOKでも、女性的な目線だと違うんじゃないか、と。
この辺のバランスの捩れがセラムンシリーズを終焉に導いた一つの要因だと予想。
それほどの異物感。

SSに関してはまだ6話程度しか見てないので、
半分くらい見たらまた適当に感想書きます。

しかし、ちびうさのかわいさは凄いですね。
溢れ出る子供っぽさがもう可愛くて可愛くて。
SSでの活躍も楽しみです。勿論ヴィーナスも楽しみです(笑)


ef - a tale of melodies. 11話 を語る

2008-12-16 03:38:14 | <ef - a tale of melodies.>
絵コンテ・演出・作画監督:宮崎修治
1期でも面白い回やるなー、
と思ってましたが今作でも大活躍な宮崎さんの舞台。



一瞬『愛と正義の(ry』とか思ってみたり。



駅でのミズキの主観。9話のは主観というわけではなかったのか。
なんか空だけ見て瞬きってのが気になった。



駅の前はどうなってるの?みたいな話を前したけど、
今回はそういうのをよく見せてきてて、
もしかして1期でもよく描写されてた何でもないことなのかなぁ、とか思ったり。
ミズキを背後から見せたりとか、色々と焦らす様に見せられてる気もするんだよなぁ。
突っかかり過ぎ、考え過ぎなんかなぁ。
しかし、この木材は一体なんなんだろ?



喰霊-零-でも見かけた鎖。



1期で見かけたステンドグラス。
演出は確か同じ宮崎さんだったような。
すんげーでかいステンドグラスだなぁ、とビックリ。
これを砕いたら爽快だろうなぁ(笑)
以前大沼さんが新房さんのソウルテイカーについて言及してたけど、
その辺からアイディア持ってきての巨大ステンドグラスなのかなぁ、とか。
冒頭のステンドグラスを思わせる色合いとかも。
今までも巨大ステンドグラスってあったけど、
あくまで特別な演出空間の中で、
こうして教会の中にこんだけデカイものがある、
という存在感を感じさせるものは無かったようにも思いました。

しかし、冒頭の屋上のミズキたちがステンドグラスの中にいるようにも思えるってのは、
優子の中にいるっていうことにも繋がるのかなぁ、とか。
皆、優子の提示した世界に何かを見つけた、みたいな。
そういう発見を美しさと置きたいからこその巨大ステンドグラスなのかなー?
と超深読みしてみるのも楽しい。

いやーしかし今回はmelodiesって気がしたなぁ。
1期OPとか挿入歌とか、歌がかなり入ってたし。
最終話は原作の曲を全員で大合唱しちゃいそうな勢いだなぁ、とか思ってみたり。