流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

境界の彼方 10話 を語る

2015-05-05 23:25:30 | <境界の彼方>


積乱雲。
今回は虚構と現実の入り混じった回でしたが、
夏の情景と冬の情景の対比がそのまま作品の持つギャップの体現のように感じたな。
4話までの栗山さんのトラウマ克服までの流れと、
本当は秋人を殺すのが目的っていうその繋がりの無さが出ている感じというか。

秋人が病室で目覚めてから過ごす夏の日々は夢なんだけども、
桜や美月、博臣の登場で奥行きを持った日常のように語られる。
対して冬のシーンは秋人が人形のようであり虚構感が出ている。
どちらがより虚構に近いかというと、
キャラクターの振る舞い的に正しくない冬のシーンなんだけど、
夢としてなくなるのは実体感を感じる夏の日々の方で。
冬のパートは栗山さんの夢かはたまた未来のように見えてくる。

実態を持った過去(4話までの流れ)とこれからの未来の話という感じでしょうか。
だから実体を持つように感じていたシーンというのは確かにあったんだけども、
そこには虚構が同居していたという考え方が示されていたのかなーという印象。

まあ10話は繋ぎの回だったかなーと。
栗山さんが境界の彼方=秋人を殺す依頼を名瀬泉から受けていた、
っていうのが大事なところなんだけど、
そんな伏線最初からあったっけ?と困惑させられる。
1~4話はミスリードで本当はこういうことだったのです、
というのを見せられても、ちょっと困っちゃう感じ。
5話以降は泉姉と栗山さんの間に何かあることが匂わされてますけども、
序盤は栗山さんのトラウマ克服に充填が置かれているので、
その裏で進行するものっていうのに無頓着すぎてちょっと納得出来ない。
OPに繋がる導入でOP自体に伏線がはらんでいるように見せてますが、
それも急ごしらえなイメージになってる感じ。
4話で先輩を最悪消すと答える博臣たちにダメですとつぶやくのとか、
一見して矛盾してるけど栗山さんの心情を推し量るとより重いシーンに、
っていう感じでもあると思うんですが、うーんどうなんだ。

後はあからさまな絵っていうのを入れたくなかったのかなと思ったり。
1~4話の流れって映画的な感じでまとまって見せてるんで、
その流れを無粋な絵を入れて壊したくなかったのかな、とか。
まあ憶測ですが。





パンケーキの見せ方は武本さんチックかなーと。
パンケーキを切った時は境界の彼方を、秋人を殺すことを前提の話になってるけど、
パンケーキを切らない方は秋人を殺さずに境界の彼方を消すことを話してる。
時間的には未来の話なんだけど、秋人を殺すという部分を除外してる。
パンケーキを切らない、っていう後退のイメージが過去を否定している感じ。
これも4話までの流れのイメージに対してもそうである、という話なのかなとか。
The SoulTaker ザ・ソウルテイカー ~魂狩~ 3話 を語る
久々に武本成分を味わったような気分に。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:武本康弘
作画監督:植野千世子

というわけで武本回。
まあ4話までバリバリ参加されてたんでこの回をやるのは流れ的にやっぱそうかなと。
やっぱ今までを考えると違和感拭えない話になってきているので、
それをどう納得できるように持っていくかという流れでこうなったのかなと思いましたが、
余計ややこしくなった気がするなというか、
自分の見てきたものを否定されてる感じでそこが辛くなる部分かなと。
とりあえず気を取り直して残りの話数は見たい感じですね。


境界の彼方 9話 を語る

2015-05-02 07:51:01 | <境界の彼方>


今回はアバンがまんま前回の続きって感じで、
ユーフォニアムみたいな印象だなぁと。
比率的に前回の場面を挿入する場面って京アニだと少ないですよね。
1話完結型な作り方をしているためなのかどうなのか。
作品の持つ必然性みたいなのもあるのかなど。
ユーフォは完全にそういう風に設計されてますけど。
今回は過去の話数の回想を挟むシーンが結構多かった印象。



冒頭の月の印象だとか店内の印象が暗闇の中でガラリと変わって見える。
秋人の覚醒を印象付けるような感じなのかな。
雲間から見える月とか怪しげで不吉な感じがします。
空の色が変わるというよりは光が遮られていく感じっていうので、
凪とはまた違った出来事の不吉さを見せてるのかなと。





泉姉さんカッコイイ。
冒頭の名瀬兄妹のバトルとかこの辺は京アニっぽいエフェクトかなという感。
回転を意識したエフェクトとか京アニチックな印象。
薙刀が吹っ飛んでくところとかは光の処理が面白いですね。
ブレる部分を透過光的な感じで光らせて青い軌跡を印象づけてるのとか。
青っていうのが結界だったりのイメージ色だし川澄綾子のイメージも青っぽいし?
って感じで目を引くところだったかなと。
あと博臣たちが妖夢を押しつぶす辺りの雲の処理なんかも迫力ありましたね。
CG雲で激しく動かして終わったところで普通に背景に差し替えてるのとか。



今回は栗山さんの血でドア解錠とかちょっとした応用の効いた感じが面白かったり。
ここで博臣が術をかけるところは撮影でやってそうなんだけど、ここも京アニチックな感じ。
やっぱ監督とかが素材を作ってるのかなぁ。ちょっと気になる感じ。
今回はこのエフェクトとかドアを解錠するエフェクトとか、
この話数特有のエフェクトが結構出てきてる印象なんですが、どういう流れだったのかな。



ポン寄り祭り。
日常であった思い切りの繰り返しが見て取れて、ああ河浪さんだという気分に。
今回もbookでスライドさせるショットとかあったけど、あんま気にせずに見ればいいのかな。




ヘッドフォン美月可愛い。
じゃなくて耳をふさぐ美月、なのかな。
秋人を殺すっていうことへのイラつきからヘッドフォンを投げるの、
今まで耳を塞いでいたっていうことなのかなと思ったりなど。
Free! 2話の先生とかちょっと目を引く女性像を持ってきてくれるのが面白いです。



虚ろな影の中みたいな。
博臣と栗山さんの立ち位置の対比を後半はこうした光の処理で見せてる感じ。
秋人を殺すことっていうのを、
虚ろな影の中で唯を倒したことと関連付けるようなイメージかなと。
結界の内側と外側みたいな。
栗山さんのセンチメンタルな心情の画面と、
第三者の視点から状況を追っていく博臣っていう感じかなと。





知らなければよかった。
妖夢のくせに何言ってるんだっってなかなかだよなと思ったり。
博臣がその辺に反応するのもいいかなと。この辺で察したのかなみたいな。
切り返しで博臣と栗山さんを見せますけど、
イマジナリーライン超えたような見せ方になるのが気になる感じ。
栗山さんが何かに囚われていることと無関係の博臣って感じなのかな。



ちょっと武本さんチックかなって。



フルメタTSR思い出した。
森の中での戦闘っていうだけですが。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:河浪栄作
作画監督:引山佳代
作画監督補佐:西屋太志 堀口悠紀子 丸木宣明

河浪回。今回は作画監督補佐の方が結構いて割り振りが気になる感じ。
アクションは京アニの古株と若手の中のどなたかなのかなぁ。
河浪さんもユーフォでコンテとかやるんでしょうかね。楽しみです。


境界の彼方 8話 を語る

2015-04-27 22:55:16 | <境界の彼方>


朝寝坊。
今回の冒頭は緩い感じの絵というかデフォルメ絵が多くて楽しかったな。
桜が栗山さんの髪を解いてるのとかもちょっとウキウキしちゃう。
ブラシのデザインが豚なのは堀口さんデザインなんですかね?
教室のシーンでの先生の怒りの表現も目を引きますし、
ビビる男子生徒の反応が唯かたまこかという感じでそこも楽しかったかな。
あと先生の遠当てっぽい戦い方ってバトルで印象づけられてるんで、
出番の少ない?先生のキャラ付けになってて結構好きだったり。
こういう必殺技が待ってましたと描かれるところがヒーロー的な感じで好みかなと。
そういうところは心得てるのかなという印象。



今回はやや引き気味のショットでやや高めのカメラ位置とか、
俯瞰とかっていうのが印象的に使われていた印象。
太田さんの実験的な感じなのかな。俯瞰は石立さんっぽい印象。



凪という不穏な空気感に触れてるショットですが、
ここの背景が伸縮するような処理ってどういう風になってるんだろう。
Freeでもデジタル的なアップの処理とかってやってましたけど、
ちょっと不思議な感じがしますね。



手前の柱のbookと奥の建物をPANで見せた時の速度の違いで空間を意識させる感じ、
っていうのを意識させられる。
今までも使ってたとは思うんですがあまり意識してなかったかなと思ったのでメモ。



珍しく車が作画っぽい。
今回はあんまらしくない演出をされているような、と思ったり。



正臣マフラー結構好き。
銃撃を弾く辺り見るとマフラースカスカになってるっぽいですが、
マフラー伸縮自在なのかしら?
しかし美月のお兄ちゃん!は完全にフラグって感じ。
今回はお約束をより掘り下げていってる印象を受けるかな。



秋人と泉姉。
秋人の電車のシーンは実際の出来事を電車内での悪夢として再演してる感じなのかな。
全部が電車内での出来事ではないでしょうし。
泉姉は秋人をより深い悪夢に落としていってる感じ、なんかなぁ。
しかし兆候はあったとは言え、なんで秋人を直接出向いて眠らせたんだろう。
妖夢を呼び出すためなんだろうか。







妙に引いた画面だったりトリッキーな泉姉だったり。
逆さまになってる泉姉とかどう考えてもただ妖夢を狩りに来ただけじゃないよな、
っていうのを意識させられる感じでそういう道化地味た感じが結構好き。









彩華と弥勒のシーン。
互いを俯瞰とアオリで見せて、彩華が妖夢化する辺りでそれが逆転していく、
っていうパワーバランスを踏まえたような見せ方の中で、
それでも弥勒には敵わないっていう描き方が気になったかな。
一見して彩華優勢かと思わせつつそれを否定していく感じが、
型破りな弥勒の強さっていうのに触れてるのと、
本来であれば彩華優勢であるっていうのを物語ってるような印象。
しかし妖夢を勝たせないような見せ方には人間側のエゴっぽいものが垣間見れてる感じ。
人の形じゃないものは人には勝てないという。
ここが引っかかる感じなのかなとちょっと思ってみたり。
自分的に劇場版で半妖っていう設定を置きながら、
その出生に触れないのがやっぱ不満だったのかなとか今更ながら思ったりなど。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:大田里香
作画監督:堀口悠紀子
作画監督補佐:丸木宣明

氷菓に続き大田&堀口回。
太田さんの回はやっぱちょっと違う毛色っていうのをいつもより強めに感じるかなぁ。
堀口さんが作画監督でバトル回っていうのもちょっと新鮮な感じです。


劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 未来編 を語る

2015-04-26 20:00:55 | <境界の彼方>


見てきた。
TVシリーズが構成的に失敗してる感じだったので過去編を挟んで再スタート、
というイメージで見に行ったんですがTVシリーズの枠から出ていない印象でした。

特に母親が異界師も何も関係ないの下り、
それってTVシリーズの桜の話でもあるんじゃないかなと思ったのでまたちょっと戸惑ったり。
過去編で唯、桜姉妹にはほぼノータッチだったのでノーカウントっていう感じだったのかな。
ということはTVシリーズの前半のテーマが未来編のテーマとして再構成された感じかな、
とか思ってみたり。
栗山さんが唯のことなんかには触れないですが、
桜に出したオムライスや鈴の記憶の7話を思い返しつつ劇場版を見ると、
そのアイテムに意味があるっていう風なアップを入れたりしてて、
またちょっと混乱してしまう。

話も途中からずっと泣きながらのやりとりの応酬になるんですが、
それもまたよくわからず、境界の彼方とは何かっていうのはまた解釈に委ねている感じで、
ハッキリとした描写が無かったので栗山さんと秋人は何処からきたのか、
っていうのをぼかされている感じ。
ただ2人が向かう先だけは2人で進む道である、というのが示される。
始まりなんて関係なく、過去なんか関係ない。
勿論彼女と彼には大事なことなんだけど、重要なのは2人で歩むことなのだ、
っていう話だったのかなー、と。
TVシリーズの読み込みがまだ7話まででその先を何も考えていないので、
TVシリーズをちゃんと読み込んだ上で見たらまた何か違うのかな。

個人的に好みだったのは名瀬家のお家騒動。
というか泉姉というか川澄綾子というか。
なんというかヴィオレ魔ゐ的な感じというか、
今作品のヒロインは泉姉だったんじゃないかと思うほど自分には惹きつけられるキャラでした。
というのもTVシリーズで十分な葛藤が描かれたとは言えないキャラだったので、
割と目立って出てきたのが新鮮だったかなと。
個人的には名瀬兄妹の話としてまとめても良かったんじゃないかと思ったほど。
栗山さん、秋人には母親が居たけど名瀬家は実質泉姉しかいなかったという描き方でしたし。
父親の不在っていうのが始まりを描く必要性を否定している感じだったのかな。
どのようにして生まれたかは関係ない、という。
次回見る時はもっと泉姉に注力して見たいですね。

弥勒がまたよくわからないキャラだったのもちょっと消化不良で。
異界師協会とかそういう組織の中にいる人だったと思っていたので、
そこから分離して見せられるのがちょっと不可解な感じ。
弥勒の歪んだ愛が元凶と言えると思うんですが、その歪みは何処からきたのだろう、とか。
これも始まりのない話で勝手に周囲を巻き込んでいったキャラだったというだけなんでしょうけど、
ビデオレターとか存在を女性の中に残そうとしたりとか、
そういう歪み方が魅力的でもあったので、
もうちょい立ち向かう相手として描かれても良かったんじゃないかとちょっと残念。
相手を支配しようとする弥勒と寄り添うことで生きていく者達の対比だったのかな。

アクションなんかも良かったかなと。
もう結構忘れちゃったんですが、秋人が足を切られる辺りと(それより1シーン前の戦闘だったかも)、
公園でのバトルが結構印象的でした。
原画で多田さんなんかも参加されてたんでちょっと意識したのがその辺かなと。
エフェクトの処理が明らかに浮いてるシーンもあって見てて楽しかったです。
また京アニのアニメタさんをガッツリ追いたい気持ちが沸々としてくる感じ。

全体的に自分が1回では見切れない作品という感じで、
ちょっと見ててついて行けてないなという感じでした。
結局、なんで栗山さん記憶喪失になっちゃったんだろうっていうところを含め。
そういう曖昧な始まりの境界を引きつつ、その先を描いていたのが今作だったのかなと。
まだ前売りとか残ってるので、また見た時に記事かければいいかなと。

しかしムント、中二病、たまこと京アニ発の作品は劇場版が続きますね。
Free!も劇場版をやるみたいですし。
そこまでがセットでアニメシリーズっていう認識なのかな。
最近はTVでやって人気が出たら劇場版でっていうパターンが目立ちますが、
TVと映画で繋がりつつも別のことをやったたまこラブストーリーなど、
新しい形を模索している印象があるので、Free!なんかはどう転がるのか結構楽しみです。
ただ今作も堀口悠紀子さんが参加されていなくて凄く寂しかったな。
最後の目の芝居とか見てて、京アニで目の芝居といえば自分の中では堀口さんだったなーとか、
作品に関係ない部分で感慨深くなってたり。
今はユーフォニアムに原作を含めガッツリハマってるのもあって、
また京アニ関係をちゃんと追っていきたいなと思える作品でもあったかなと。
石立さんの次回作も楽しみにしつつ、今後も京アニ作品見ていきたいですね。


境界の彼方 7話 を語る

2015-04-23 21:49:20 | <境界の彼方>


この空、何色に見える?
桜の見る空は妖夢の見えない空ということなんだろうけど、
月の見え方の方に気を取らててしまう感じ。
そういう視聴者的に注目してしまうものと、
キャラクターが注目しているもののズレとして月があるのかな、と。
今回は円のイメージが結構多かった印象。
月、波紋、妖夢の作った球体、妖夢石、壊れたCDとか。



早回しで登場の栗山さん。
ここでボールが飛び込んでくるのも引っかかる感じ。
こういうものを回りこんでみせるだとか北之原さんかなという印象。



桜が戦っている者達。
妖夢は月をバックにやってくるものという感じ。
これが異界師の見る世界であるという桜が見たい景色でもあるのかな。



桜さんクチャラーでしたか、とか。
お腹をすかせてがっつくような感じがちょっと可愛らしい。
二度寝などのシーンとかも可愛げがある感じ。



今回は隙間から覗き見るようなショットっていうのも度々見られたけど、
最後の下水道でのバトルは話数中での円のイメージと覗き見る感じが合わさったような印象。
ここで栗山さんを見つけるショットとか密着マルチで見せてて、
円状の回り込むような道を徐々に覗いてくような感じになってるかな、と。
異界師というものがどういうものか、
っていうものを見せつける感じだったのかな、と。



唯が死んだ時はまだ仲良かったみたいだけど、
やっぱ栗山さんが手をかけたっていうところが桜的にショックだったのかなー。
なんか桜の復讐心を根本から否定している感じで、
これも作品に感じるズレの一端かもなと思ったり。



なんか凄い懐かしい印象。
石立さんっぽい感じするなーと。

桜の語る鈴の記憶。
鈴の記憶が焦りと破壊衝動を起こしていた前半と、居場所を見つけた締め方。
呪縛から開放された感じで話が終わりますが、
鈴の記憶は悲劇を呼んだものでもあるので、
そういう自らが歩んだものを噛み締めたものだったのかなとか思ったり。





そして次の展開へ。
世界の見え方が変わっていくのは、下水のトンネルを抜けた先、
桜が行くことができなかった方向へ向かう異界師というので印象付けられてる感じ。
異界師たちは何を見ているのか、と次の展開を匂わせて次回へ続きます。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:北之原孝將
作画監督:池田晶子

北之原、池田回。
今回もアクションも含め目を引くところもあってよかったかなと。


境界の彼方 6話 を語る

2015-04-21 21:32:59 | <境界の彼方>


オレンジの液体に吹くだけが残されてるってどこの旧劇エヴァと。
濡れた服っていうのが結構インパクトある感じ。



変な踊りをする生物。
この異常感を煽り方が面白いかなとか。
そういえばやきいもは美月の臭い平気だったのかな。



スコスコは明らかにアレの隠喩的な。
アバンだけである程度のインパクトがあってもう腹いっぱいという感じ。
お色気回としての役目はアバンで既に十分だというか。
なかなか濃密なお色気回だったように思います。



Aパートの部室は各キャラの趣味紹介シーン。
妹の姿がプリントされたしおりを使う兄、
っていうインパクトを感じさせるカット割。
冒頭、美月の顔アップが挟まれてインパクトあるなー、
と感じたけどここの伏線的な意味合いもあったのかな。
しかし手前ボカシてても結構バレバレである。
その露骨さと隠すバランスがちょっと引っかかる感じ。

趣味の話っていうのは今回出てくる妖夢とかけてる感じなのかな。
趣味は人も妖夢もそれぞれ。



盆栽の絵でに栗山さんの心情を語らせるのも面白い。
今回は妖夢が言葉を発さないためか、
物言わぬ物に語らせるのが結構楽しい回でした。
ハーモニーでキャラのリアクションを一時停止で描いていたりするのも楽しかったな。
犬が吠えてる辺りなんかはその両方の意味合いで楽しいかなという。



壁抜きは小川演出って感じですかね。



京アニ拳。



ダンスシーンはそれまでのシーンから浮いてて楽しかったな。
アクション系の作品かなと思ったらアイドル回がっていう衝撃。
ケツ振ってるところからウインクの流れが個人的には特にグッときたかな。
引きの手の捻りの動きとかもキマっててカッコイイですね。



ハーモニーで間の特訓の時間を描く。
京アニでは久々に見たような気がする。
光を強く当てて明暗を落としたりとかやってることが高雄さんとかそのラインかなと。
小川さんも色々試されてるのかなという感じ。



妖夢のちょっとメタモルするような感じも楽しいですが、
この辺の手のクロースアップの動きにも目を引かれたな。
撮影で処理されてますがこの辺の手の勢いをちょっと崩しながら見せてるのが気になる感じ。
特に引きの絵で捻りとか人体の動きを見せてるので、
ここを同じように描かないのが気になるというか。
どちらかと言えば妖夢よりのメタモルな動かし方という印象というか。
ちょっと気になるところですね。



最後のキメポーズのアップはどのキャラもカッコよく可愛く描かれてて良かったな。
やりきった顔が一番魅力的っていうのがいいのかな。



終劇。
時間経過の文字演出はここのインパクト狙いだよなぁ、と。
冒頭のエヴァっぽい感じを考えるに劇エヴァ狙いな感じかなと。
締めもスコスコだし?

脚本:花田十輝
絵コンテ:石原立也 小川太一
演出:小川太一
作画監督:丸木宣明
作画監督補佐:堀口悠紀子

小川回。
石原さんや堀口さんはダンスパートなんだろうか。
今更感あるんでコメンタリーまとめたりとかするべきなんだろうけど、
とりあえず自分の感想は書いておくというスタンスで。
というか中二病からの作品のソフト9割方買ってからまだ風も切っていないという。

しかし過去編の映画を見るに、
その中でこういった回が本編とは違った感じで描かれたりとか、
武本さんがガッツリやってた4話までの流れに触れてなくて、
アレはなんだったんだろうなと少し疑問に。
映画は尺の問題はありますが、TVはどう考えても失敗だったなーという手応えしか無くて。
5話の山田さんが急遽その間を埋めるような役回りになってて、
なんでこんなことになっているんだろうとちょっと不思議な感じに。

とりあえず境界の彼方は最後まで見たので感想書いていく予定。


境界の彼方 5話 を語る

2014-11-02 23:24:39 | <境界の彼方>


脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:山田尚子
作画監督:内藤直

アバンでサブタイトル。
今回は緑色っていうのがまた前回に続きキーになってきている感じ。
けいおん!の監督よろしくで、初っ端が緑茶からとは。



個人的に見てて京アニの女性演出の方は3Dのカメラワーク、
っていうのをあまり使っていない印象だったので山田さんがこういうのをやるのは新鮮だった。
しかし本を見つけるにしてはやや無理やりなやり方だったけど、
栗山さんの位置からは見えそうにないものを見つけたっていう、
そういうギャグ的なノリを付加する意味合いだったのかなとかちょっと思ったり。
まあある意味、これは伏線的なノリでやったのかもしれませんが。
栗山さんが園芸の本を、緑の本を見つけてっていう部分と演出的な意味合いで。



美月サイド。
部室に来ずに黄昏れる姿に惹きつけられますね。
個人的に見ててカバンの取っ手が下に倒れるのとかここでコレ見せるかってなったなと。



筒。
今回は灯りとかそういうのに気を配った演出されてたのかなという感じ。
お店でもPANで照明見せたりとかしてたし、緑の光と合わせて色々やっていたような。



ただの変態だから。
表情なんかをキャラ表通りというかに合わせてるのかな。
以前の嫌悪表情と似たような感じなんで、
栗山さんの不愉快ですと合わせて日常感あるかなと。
先ほどまでが新しい絵面だったんで一旦日常へ、
そして栗山さんと美月っていう2人の距離感を見せる非日常へ。



ちょっとたまこまの2話思い出すかな。
たまこまーけっと 2話 を語る
ボブカットのキャラが下を向くと髪が垂れるので表情が見えない、
っていうのをやろうとしてる感じがたまこま2話のみどりちゃん的な感じかなと。
今回は栗山さんの萌えポイントというかキャラデを秋人たちが解説してくれてたんで、
それに乗っかって山田さんもこういうことが出来るっていうアプローチの仕方をしてるのかな。



そのメガネの拭き方はしたことがなかったぜ。
表情を見せないようにしているので、
美月の言葉を受けて顔を上げるあたりで目のハイライト揺らすのとかに惹きつけられますね。



栗山さんが呼ばれたのに美月も顔を上げる。
ちゃんと場の会話を気にしてる風な感じもあるけど、
美月と栗山さんが同時に反応するっていう2人が同じことをしている所に価値を置いている気がする。
さっきまでチグハグだったのがここで一時的でも繋がるところを見せときたいのかなと。



4人横並び。
ちょっと体格の違いなんかを意識しちゃいますね。





男キャラ萌え芝居。
歩きながら紙パックジュース飲むっていうのをやってるのが楽しいのと、
秋人くん爪噛むような子だったのかと思ったりなど。





今回はこういうのもやってましたね。
焦点変えることで映りこみを強調して見せるという。
一瞬で水が透明になったのかと思ったり。





この対比。
今回の話って美月が異界師はその力故に孤独であるという姉の教え、
言わば呪いを背負っていることが示唆されてる感がある。
ここなんかも影の中にいて栗山さん達側とは明らかな断絶がある。
美月が祭りに行かなかった具体的な理由っていうのは今回提示されなかったけど、
姉がその考え方から祭りに参加しないからっていうのが考えられる理由になるのかな。

名瀬の人間だから、って言うけど、
祭りには参加できるっぽいので美月自身の問題だったとも考えられるし。
この辺、やっぱ美月は秘密主義っぽい印象がするかなという感じ。
名瀬家と話を広げると姉とかその上の人達に絡んでくる部分でしょうが。





髪芝居。
他に気を取られててとっさに場を取り繕うとして髪弄りっていう感じなのかな。
こういう後ろ姿というかカメラのある方で髪を弄るの見せるの、けいおん!11話思い出しますね。
この辺は高雄さんフォロワーという感。
髪で表情を隠すっていうのは色んな人がやってますけど、
やっぱ高雄さんが京都では印象的でしたし、
上で挙げた栗山さんの髪云々もそういうところからきてる感あるかな、とか。



こういう小物の描き方なんかはやっぱけいおん!思い出すかなぁ。



栗山さんより背後のものに気を取られるという。





沈黙の内容が2人の間で食い違ってる感があってそこも楽しかったな。
物思いにふけるような実月と何を話せばいいのかとまごつく栗山さんと。
前後のカット割でこの妙な印象というかすれ違ってるんじゃないか、
っていうのを描いてるのが楽しいかなと。







この辺も楽しい。
栗山さんの反応が良いのもいいですが美月が色んな表情してくれるのがいいですね。
食べかけるところと、最後に謝って勢いで食べてるところの差異とか。
頬の色トレス線って最初は色んな意図を呼び込んでしまって意図が伝わりづらいというか、
分かりにくくなる部分じゃないかなーと思ったりもしてたんですが、
今回は表情なんかを追ってるとそこが逆に味になってる感があって楽しかったな。

1人じゃ無いなんて簡単に言うもんじゃない、辺りはちょっと照れがあるようにあるように見えるし、
最後の謝ってる辺りはちょっと困ってとりあえず食べて誤魔化すみたいな勢いというか、
そういうのを強調するのに一役買ってる感があったかなと。
今作のキャラデの特徴的な部分なんで、そういうのを踏まえてって感じなのかな。

あと髪ですね。
やきいもが美月の肩を動きまわったところで髪の間から出てくるところとかで、
美月の髪を描いてるのがGOOD。
見とれちゃいますよね。素晴らしいです。



檻形成。
CGの使い方もカッコイイですねぇ。







山田さん回でアクションってどうなるって感じでしたがかっこ良かったし、
意外性もあって楽しかったですね。
背景動画使ってスピード感出すのとか3Dじゃないんだっていう逆張りの楽しさがありますし、
大量の剣先もインパクトありましたしカメラ動かして奥行きを感じさせてくれてるのも良かったなと。
やきいものアクションなんかは引きでうまく誤魔化してる感。



栗山さんの反応を頬杖で見る美月なんかもまた凄いグッときますね。
こういうお姉さん的な視点を描いてるのにグッと来るのと、
髪が手とかに乗って弛んでるようなのを見せたりとかそういう細かいところがやっぱいいなと。
生きててよかったっていう瞬間ってやっぱあるんですね!っていうのはこっちのセリフかも、みたいな。



異界師は異界師でいる限り、ずっと1人なの。
やっぱ姉に問題ありというか家の問題なのかな。
この辺は京アニで言えば氷菓的な部分だけど今回はどう掘り下げていくんだろう。







空を見る黄昏。
ここも焦点変えて教室のところで青空を強調する恰好に。
あとベンチで寝てていいんかい、という野暮なツッコミ。



撮影会。
写真屋っていうのも本当だったのかと。
古風なカメラ使ってるのはその方が雰囲気出るからですかね。
しかし一瞬とはいえヌード写真の存在を仄めかすとは大胆ですよね。
Freeでも似たようなところあったなぁ。







緑っていうのは1人の象徴みたいな色合いなのかな。
子供の頃の美月が1人で灯籠を用意してるのとか。
今回は栗山さんが同じことを店内でやっていたので、
もうすでに1人ではなく2人で祭りをしているようなものだからこそ、
美月も祭りに行ったのかなという感。
口実を探していたのかな。



みんな1人だからです。
ちょっと言葉が足りない感。



緑っていうのは命の色という感があるので、
緑の光を見るに人は孤独であるっていうのが美月の周囲にはあったんでしょうが、
それが祭りのような多く人がいなければ成り立たない場所に来ることで、
人の営みに触れることで変わっていってるのを描いているのかなとか。
ピンクは石立監督のイメージがやっぱ強いかな。
なぜピンクなんだろう→石立監督の作品だからっていう感じというか。

ただFree1期の最終回で緑の木から桜が咲いたように、
恋というか愛の暗喩的な意味合いもあるのかなとか。



花火を見るさくら。
繋がれるかもしれない可能性っていうのに触れてるのかな。
花火キレイでしたね。



そしてここで3Dでのカメラワーク。
アバンの本棚のところでも使ってましたけど、
ここで花火の色で様々な色に染まる灯籠を見せて、
EDの花の高速カット割りに入っていくのが印象的でしたね。
灯籠がカラフルに見えるのとEDの花のカラフルさっていうのが掛かってる感じで。
今回の山田さんは徹底的に作品の魅力を掘り下げるような演出をされてて凄かったです。
本当に色々見せてくれる回でした。



Cパート。
いきなり場面が飛んで栗山さんと姉さん。
そういえば密室で栗山さんと姉さんはやりとりしてたはずなんですが、
その辺はカットしてしましたよね。
栗山さんと姉さんがどういうふうに絡んでいくかまた楽しみに次回を見たいです。


境界の彼方 4話 を語る

2014-11-01 13:02:33 | <境界の彼方>


なんか違和感あるなと思ったけど、
瓦礫がハーモニーっぽい処理されてるのね。
京アニ作品でアクションって最近あんまりなかったので、
こういうひとつのショットの内容を見ていくのが楽しいですね。
しかしこの空間は光が紫っぽいんじゃなくて壁の色からして紫なのかとか。



なんかちょっと石立さんっぽい感じかも。





この辺はカメラワークとしての3Dっていうのの再提示になっている感じ。
AIR 6話の石原パートの再演というか。
異空間に入った時の栗山さんの視点を見せたりとか、
エスカレーターに設置されたカメラっぽいドリーショットととか。
エスカレーターと異界の設定あっての演出で新鮮だったな。



今回こういうエフェクト多かったですね。
電車のところでもありましたし作監さんなのか、
エフェクトのパターン作ったりしてたのか、どうなんでしょ。



裸足で走るからタイツを脱ぐ。
確かに脱がなきゃ滑りそうだけど、足元だけ切るとか出来なかったものかってのは野暮。
栗山さんの生足というか、女の子が素足を出す姿ってドキッとしちゃいますね。
普段見慣れない姿で、普段見せないようなところだからでしょうか。
エスカレーターのシーンはギミックも多あって楽しかったな。



緑。
タイツがあるところの壁も緑、栗山さんたちがついた駅のところの外灯も緑。
こうした明るい景色をさくらと栗山さんは共有しているっていうことなのかなとか。
さくらは突然現れたキャラなんでどういうキャラかよくわかりませんが、
共有した風景から栗山さんとの対比を描こうとしているのかなという感じ。



前回は気づかなかったんですが壁紙の色も緑。
けいおん2期後期ED思い出すような、と。
扉を開けるのとかイメージ的に思い出しちゃう感じ。
さくら的にもNO,Thank You!だったのかもなとか。
まあどうでもいい話。



電車が動き出すのとかも面白い画面だったな。
しかしどうやって電車に乗り込んだのとか描かれなかったんで、
ねじれた空間に入り込んでいく感じとかがなくいきなりの垂直走りは面食らったかな。



指輪。
なんで指輪投げたのかなとか、なんで指輪なんだろうなとか。
指輪を外すことで、栗山さんがゆいを殺してしまった?ので、
まやかしをまやかしだと認識するのに、ゆいの死を認識するのに、
ある意味での思い出の品を使うっていうのは分かる気もしますが、
どうもここまで指輪に篭ってるものが力の制御以外に無いように思えてたんで、
ちょっと空振ったような印象がするかなと。

圧縮した空間の中で回想の絵を入れたりとか盛り沢山な画面は豪華な感じ。



此処から先はAKIRAっぽい感じが。
メッキが剥がれる感じを肌で見せるのはちょっと引っかかる。
この辺は迫力もあってよかったですね。



空間が戻っていく感じっていうのにグッと来る感じでしょうか。



血の雨。
こんだけ血を流したら貧血どころではないのでは、という野暮。
栗山さんの力のせいで木々から葉が消えていっていうのが、
Aパートで描かれてた緑の消失の暗喩になっているのかな、とか。



Bパート。
妖夢は形も変わる、では半妖は?っていうのを示唆する出だし。



対峙のシーンでの回り込み。
主人公に取り憑いたうつろな影のエフェクトが手描きっぽく見える。
結界の辺りなんかもそうですが、今作のエフェクトの作り込みは見てて楽しいです。



勝負カットって感じ。
大体どのショットでも栗山さんの表情は、
正面から見た印象との差異が少ないように描かれてる印象でしたが、
ここは顎を引いて髪を見だしてと描き方が根本的に違っていて目を引きます。
ここまでやってまた普通に表情を拾ってるところを見ると、
その差異がちょっと気になってくるかな。



2話と同じく。
動きのハイライトを見せていくような感じですが、今回は表情を拾わず。



主人公、妖夢に。
衝撃波を描いたりとか色々新鮮。



一撃でこの大爆発とかなかなかの絶望感。
栗山さんの消す、とか、嘘、っていう一言が現実を受け入れつつ戸惑ってる感じが出て良い。
迂闊に主人公への攻撃をやめさせるとか目を冷ませるとか、
野暮なところがないのがいいかなと。



しかしエフェクトはどこまで撮影でどこまで手描きなんでしょうね。
この辺もカッコ良かったですが、球体が消えてくアタリは手描きっぽくも見えるし。
個人的にはお兄ちゃんのマフラーパンチ結構好き。



私は人間に見えますか?
栗山さんの問がそのまま帰ってくるような後ろ姿。
焼け野原になった現場と血の雨のせいで緑が消えていったのと対比的。
ただ主人公が目覚めた時も同じような絵を見せるので、
やや繰り返しが多いのが気になってくるかな。





うーん。
栗山さんの傷を見てっていう月と、
栗山さんの言葉を受けての地。
栗山さんが生きていたことに安堵する、言わば希望としての月と、
相手に謝らせてしまったっていう罪悪感なのかな。
この辺はちょっと見きれなかったかな。
1話からちゃんと追うべきなんだろうか。



僕は普通の人間に見えるかな?
栗山さんの目配せ可愛いなっていうのもあるけど、
ここでその言葉をぶつけてくるかっていう。
ちょっと意地悪な感じと垢抜けない主人公の返しに見る罪の跡って感じなのかな。



ささやかだけど。
これが栗山さんの許しの証なのかなとか。
こういうささやかさっていうのは武本さんの味ですよね。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:武本康弘
作画監督:植野千世子

武本回。
2話やって4話ってちょっと今までにない登板の仕方ですね。

最終回みたいな話でしたが1話から連続した映画的な尺を考えてたんでしょうか。
次回からはどう展開されてるのか楽しみです。


境界の彼方 3話 を語る

2014-10-26 21:27:29 | <境界の彼方>




この辺の画は新鮮だったな。
室内と室外のやり取り、暗闇の中にいる栗山さんと青空側にいる美月の対比が印象的。
室外から室内を見る、或いはその逆を見せる、
っていうのをこの話数では結構やっているのでその辺と合わせて気になる感じでもあったかな。
直線でわけられる光と影のレイアウトなんかは流行を取り入れてる感あって洒落てる印象。

あと妖夢が光に当たるとダメージを受けるっていうのをやりつつ楽しい画面になっていたのと、
栗山さんの剣のアップで透明感が出ていたのが印象的だったかな。



ミルクエフェクト。
映り込みに波紋にミルクが混ざっていくエフェクトなど色々やってみてるショット。
人間の怨嗟に触れてる場面なのでって感じなのかな。
流れ的にミルクは異界士になるのかな。
次の引きのショットで色が変わっていくのを長回しで見せてたり、
細かいところを拾っていくのは相変わらずだなと思ってみたり。



ピンク空間は石立空間であるっていうのを思い出す。
後半はここにまた戻ってくるわけだけど、
初めてあった場所とかでもないし、この場所に何かあったかなと引っかかりがあって。
今回の話数の中で主人公が栗山さんを探して追いかけてきた場所、
っていう話数の中での意味付けなのかなと思うとちょっとドラマに欠けるかなというか。
ただここで今までのやり取りを無かったように振る舞う栗山さんを見ると、
追いかけるキッカケはやはりここからなのかなとも思ったり。
あとピンク空間という名の石立空間なので、
そういう意味付けでここに戻ってるんだよ!と思ってもいいのかなとか。
まあどうでもいい話。



ここも前話数と同じような処理だけど、
手の内側と手の甲だしそんなに違和感ないかもとか。





外側から。
学校の壁面の青さが際立って見えますね。
今回は結界の話でもあったのでそういうのをチラ見させたり。
北之原さんで窓っていうとやっぱ思い出すのはこの話数。
日常 24話 を語る



この辺の表情付けの直線影とかイマドキっぽい感じがするんだけど、どうなんだろう。
リップシンクやらメガネやら楽しいショットが多いシーンだったな。



足を組むっていうのを引きで見せられるとちょっと惹きつけられる。
やっぱ見えるか見えないかとかそういうのなんかな。
芝居としてもちょっとアニメとしては異質な印象がする。
足を組むとかそういうのをアップで印象付けるシーンを連想しちゃうせいかな。
この一連はこちら参照。
『境界の彼方』3話 主に北之原孝將さん関連 - OTALLICA



一気にカメラを引いていくことで出る世界の雄大感と、
話の重さからくる不気味さ。
闇に覆われつつある中で太陽が輝いているのがまた不気味度な感じ。

直後に月明かりを見せてる辺りも気になるかな。
写真だと見えないーの辺りのそういえば写真屋だったっていうのを関連付けてるのとか。



手の跡が上に登っていくっていう、
迫ってくる感じに迫力があったかなと。
窓に大量の手がっていうのもありなんでしょうけど、
こうしてその恐ろしい物の大きさっていうのを感じさせる、
上に登るほど開けていくような画面が良かったかなと。



回想。
中フレームって感じなんでしょうけど、ちょっと幻想的というか、
浮世離れしたような印象を受けますよね。
やっぱ背景とキャラの圧縮感なのかな。
絵画っぽいというか。
作為的なところを感じる所に栗山さんの感じるところというか、
イメージのようなものが混在しているっていう在り方なのかな。
回想っていうのをイメージと捉えてるからこそ出てくる感じで、
こういう絵の感じが記憶のイメージ性っていうのに触れてる感あってが新鮮というか。
イメージの描き方っていうのはボカしてみたりとか音を変えてみたりとか色々ありそうですが、
こういう1ショットでそういうのを伝えようとしてるところが楽しいかなと感じるかな、みたいな。



結界。
街全体に結界を張り巡らせるとかっていうのが新鮮だったなと。
結界で敵を誘導していくのとか。
敵は倒すっていうのが基本な感じなので、
過ぎ去るのを待つっていうその対応の描き方が新鮮かなと。
結界のデザインなんかも気になる感じ。
CGにしては形がそれっぽく見えない感。



正直何処のワルプルギスの夜だよ、みたいな。
やっぱ少なからず影響あるのかなぁ。



パカパカ。
北之原さんこういう家電の蓋というかをパカパカやるの好きなのかな。
日常でもやってたし、こういう感じ好きなんですよね。
日常 24話 を語る
また何処かでやって欲しい。



サンライズパース?
しかしさくらさん突然現れたなという感じ。
一応冒頭からちょくちょく出てたけど、ちょっと掴みどころがなくて??な感じ。
敵内部なんかはちょっとハルヒの閉鎖空間を思い出しますね。



血しぶきとか。
剣が血で出来ているっていう感を出そうとしてるバトルが楽しいですね。
血で防壁作って防御とか、変幻自在な感じとか。
しかしさくらさんの武器もなかなかのごった煮感ですな。



そして再会と。
反対側の窓からの逆光が再会を印象づけてていいですね。
先ほどとはまた違った感じ。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:北之原孝將
作画監督:池田晶子

北之原さん&池田晶子さんの日常コンビ。
今回のシリーズでも組んでもう1話やってるみたいので楽しみです。


境界の彼方 2話 を語る

2014-10-21 22:51:02 | <境界の彼方>


1話感想書いたのが3月だったので7ヶ月ぶりの記事に。
甘城ブリリアントパークも楽しそうだし、サクサク消化していきたいです。

アバンは主人公の回想から。
2話の〆方が栗山さんが過去に人を殺しているという告白で終わるので、
アバンの主人公の回想もそこを意識してのものなのかなとか。
妖夢が人間の姿をしていたりとかそういう部分にも触れられてる回だったし、
同類とか異質だけど同種なもの、同じヒトなんだっていう感じになってくんだろうか。



この窓を開けるところ、
窓を一旦開けてある程度まで開いたところで持ち替えて一気に開けるっていう、
ちょっとモッサリするような芝居をやってるところが如何にも京アニ流という感。



そして一気にこの状態。
1話のコケる場面に通じるものがあるカット割りかなと。
間の説明を省くところに窓を開ける所とのギャップがあって新鮮かなと思うんですよね。



アクションシーンも色々な手法を試してるのかなという感。
短いアクションシーンで色んな動きをさせるとよくわからない画面になりがちですが、
ここではキャラに光を当ててアクションを印象づける絵を速いカット割で見せていって、
回転しての斬撃っていうのを印象づけてるのが楽しいなと。
一つ一つの斬撃を刹那の時間に見せてそのスピード感を印象づけてる感じかなと。
ハイライトが当たってるが、動きのハイライトを見せてるっていう二重の意味付けになってるのかな。
思わず目を引いちゃいますね。



しかし一連のバトルシーンで敵妖夢をナメて見せるようなショットが多すぎてなんだかなとも。
小さい敵の動きを印象づけるのと対峙の意味合いを強くしたいのかなと思ったけど、
流石に多すぎたような気がする。
前半の公園でのバトルは初っ端から最初の砂埃が上がる辺りとかが目を引いたかな。



ドリーショット。
まあAIR 6話は本来こういう使い方、
CGでのカメラワークの話がメインだったんですが、
自分はフェンスを越えて行く方にインパクトを感じてそっちばっかに言及してる感じ。
だから武本さんにこういう演出されるとちょっと違っていたかな、という気がする。
ただCGのシーンってやっぱ浮いてると嘘っぽくも感じるのよな、と。



手の甲を使って包帯を巻いていく。
こういうのも京アニっぽい芝居かなという気が。
最初は栗山さんの血に触らないようにっていう引いた芝居なのかなとも思ったけど、
包帯を片手に持って巻いているからっていうのがあるのかな。
包帯を人に巻いたことないんでその辺がわからない。



ディテールアップっていうのをどこに感じるかというと、メガネなんですよね。
バトル中にアップになるところで敵の姿を反射したりとかっていう描き方はしてますけど、
レンズの存在っていうのはそこまで意識してなかったり。
だからこの寝顔のところで光の反射でレンズの存在を意識させられるところに目が行くという。
普段はレンズを描かないことで出るギャップですよね。



こうやって写真に意識を向けられると嫌でも意識しちゃいますね。
白黒の写真があったりして妖夢の女の子の物語を想像しちゃったりとか。









美月登場。
なんだろう、いきなり反応した栗山さんはアニメ調のイメージ背景だけど、
美月はそうじゃないっていうところに引っかかった感じ。
栗山さんの反応は如何にもお約束的というかアニメ的な反応、ギャグシーンなんだけど、
美月の反応は日常っていうところなんだろうか。

京アニの異質さとして栗山さんが反応するようなシーンでも普通の背景を置くっていう、
逆に違和感があるシーン、馬鹿っぽい反応をそのまま描いちゃう所に不器用さを感じてたんだけど、
ここはそれをやりつつも美月の背景はそのままっていうところに引っかかる。
美月が出てきた最初のショットと微妙にレイアウトが異なってるのも気になる。
この一瞬の反応を描くだけでレイアウトをまた別に起こしてるっぽいし。
出てきた所と兼用じゃないんだ、という。

アニメでよくあるツッコミキャラが入る部分を開けておくレイアウトになるんで、
非常にお約束的な、アニメ的なレイアウトという感じだし、
ギャグならもっと簡易的な絵でもいいんじゃないかなと思うんだけど、
そうはならないんだなぁ、と。

1話の美月の反応を踏まえてそのキャラの立ち位置を踏まえての措置なのかなとも思うけど、
逆にそこが京アニ作品に感じる歪さになのかなとも思う。



誘うところで影を落とすのに電車使うのはなんなんだろう、っていう。
中二病のシーン思い出しますね。



指の色が左右で違うっていうのはちょっとやり過ぎな感じ。
まだBD買ってないんでこれがミスかどうかはまだわからないけど、
影が落ちてるわけでもないのに指の色まで変えてしまうのはどうなんだろう。
こういうのに反応してしまうっていうのは記号的な見方かなとも思うけど、
逆に絵がそれだけ記号的なものってことかなとも。



こうやって見きれて見せるとか。
こういうのも京アニさんっぽい。というか武本さんっぽい、かな。



ずっと着物の袖を押さえながら手を動かす芝居入れるのも京アニさんっぽい。



和風な雰囲気からローマ数字の時計に飛躍。
この感じは中二病を思い出すような。
中二病でも恋がしたい! 8話 を語る



大きい鏡だなと。
鏡に映り込むキャラクターのやり取りって虚構なんかを描くのに使われてる印象ですが、
今回は後ろ姿しか反射しないんで逆にその意図が気になってくる感じ。
やっぱアバンの主人公と終わりの栗山の背中合わせっぽさというか、
背負ってるものの同類っぽさっていうのになるのかな、とか。



人を殺したっていうので牛肉アップにされてもなというか。
確かに人も肉だけども食べるわけじゃあるまいし、と。
だったら肉なんか食べられないって言ってもらったほうがまだ納得できるかもなと。
やりたいことはわかるけど大げさ過ぎるみたいな気がしたかな。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:武本康弘
作画監督:内藤直

武本回。
なんか色々京アニっぽさっていうのを認識させられる回だったように思えたかな。
毎回アクションシーンはあるっぽいのでその辺を楽しみにしつつ見ていきたいです。

とりあえずしばらくは京アニ作品を追っていく方向で、
今期のアニメも取り上げていきたいかな。