京アニ作品感想記事再起動。
というわけでとりあえず1話を見てしまった境界の彼方から。
石立太一初監督作ってことで期待してたけど、
アバンから石立さん全開って感じっていうか京アニを継ぐもの、
みたいに感じられて、ワクワクしたな。
特に冒頭でフェンスを越えていくカメラっていうのがインパクトあったな。
別に何でもないアニメ的な手法だと思うけど、
屋上で境界っていうのを意識させられるものを越えていくっていうのが、
AIR 6話っぽくてやっぱ石原さんリスペクトしてるのかなーというか。
俯瞰で見せる町並みのCGの使い方とかもあの辺りの延長っぽいし、
それと氷菓の最終回で見せたカメラワークがそのまま繋がってる感じで、
石原武本作品からの引用っていう部分から始まってるのが次世代感あってワクワクするなと。
というかAIR 6話自体が武本+石原コンテだったか。
OP。
境界っていう単語が出るとどうしても境界線上のホライゾンを思い出すし、
しかも狙ったかのように茅原実里の主題歌とかまんま過ぎてちょっと引いた。
自分自身が大好きな作品だからっていうのもあるし。
しかし綺麗な出だしで目を引かれるOPですよね。
窓の水滴から太陽の光と乱反射していく光へと繋がっていく輝かせ方がグッと来る。
でも心理描写が伴わないこうした変化って結構空虚な感じで、
小綺麗なだけな映像がペラく感じるのってやっぱそのせいなのかなとか。
境界っていうのを意識してるとOPで主人公は電車が通る道を歩いてないのが、
まずひとつの境界として示されてる感。
OPは監督とキャラデの方との2人原画。
アクションはやっぱ石立さんですかね。
マフラー男の辺りのドームのエフェクトブロックが消えていく辺りとかカッコイイな。
1話のアクションなんかも演出で石立さんが相当手を入れてるんだろうな感。
黒髪長髪美少女さん。
こんな娘と文芸部で2人きりでイチャイチャとか何なの?とか。
唇のハイライトが色っぽい。
飴玉観察。
主人公の頭のピンクゲージを覗き見るようなところが楽しい。
あと動作としても雨を手前側から奥へ傾けるなど普段アニメで見せないような動きをやってて、
そういうところを意識しちゃいますね。
頭のゲージ確認もいいけど、結局自分で食べちゃうっていうのがまたゾクゾクするところで。
ヒロインがボブカットで耳を隠していますが、
主人公、黒髪長髪美少女さんは耳を出しているので、そのデザインの対比が気になる。
メガネというのが重要なアイテムになってますけど、
視力を補正するのにメガネをかけているわけで、
じゃあ耳をわざわざ隠す髪型なのはなんでかな、と。
黒髪長髪美少女さんが主人公を飴越しで見たり耳打ちをしたりして、
体の部位への訴えかけるようなシーンがあったので気になる感じ。
そもそも敵の妖怪みたいな存在を感知するのにも能力が必要っぽいので、
五感に関する部分にはちょっと意識が向いちゃうな、と。
単純に耳が目立ってるっていうのもあるけど。
コケるヒロイン。
コケるっていうのは足元に意識が向いていない証拠で、
意図的に足元を映さないことで人がコケるときの意識っていうのを喚起させれる感じ。
コケる時ってだいたいこんな感じだよなっていう。
そういう画面外への無意識っていう考え方が新鮮に感じられたな。
こういうハッタリ好き。
しかしロッカーから出てくるところ、
切るのはいいけどあの切り口をどうやってあそこまで広げたんだろうと、
その辺がちょっと気になる感じ。
まあ良いカットの仕方というか。
主人公がヒロインに興味を引かれる理由として、まず孤独であるため、
っていう説明をこの辺ではやっているのかなという感じ。
郵便物をわざわざ確認するっていうのは誰かからの便りを期待してる意識からでしょうし。
あとそういう意識付けを臆面もなくやっている衝撃っていうのもあるか。
手の内。
ヒロインが手の内側から血を出して手の内を見せているけれど、
黒髪長髪美少女さんは手の甲ばかり見せて、手の内を見せてくれないような、と。
黒髪長髪美少女さんは飴のところもそうだけど、主人公を呼ぶところの指使いとか、
奥行きを意識させる見せ方をさせているので、手の内の深みっていうかを意識しちゃう感じ。
一体どういう意図を持ってこんなことをしているのか、と。
手を意識させる芝居っていうのは1話の中でも結構目を引く感じ。
石立空間的なピンク色とその対比。
今作の重要な要素としてOPにも出てる花が上げられるけど、
命っていうのを光と花で意識させてるのかな、など。
再び窓。
一度目の襲来の際に窓から出てきたんで、
ここでも窓を意識させるところが抜け目ない感じ。
アクションは完全に石立さんのものだと思って見てます。
石立アクションがガッツリ見れる作品として視聴していくのが楽しみ。
ED。
やっぱ星の日周運動流行ってるのかな。
自分が好きなイメージなので歓迎って感じではありますが。
今のところ星へのロマンをあまり感じないので、
本編内での描写に期待。
主人公が左へ向かっているのに右から出てくるっていうのは、
とらドラ経由して中二病ときて今作にきた感がある。
感があるだけ。
脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:石立太一
演出補佐:太田里香
作画監督:門脇未来
というわけで石立さん尽くしな1話だったなーと。
シリーズまだ追えてないので、見るの楽しみです。
Freeと中二病2期もはやく見たいところです。