レベルアッパーゲットした佐天さんの苦悩。
この作品かなりの頻度で風力発電機を出してるのが気になってたんだけど、
やっぱ電気、風景のイメージとして必要なのかなーと思ってたけど、
佐天さんの空転を意識させるような感じなのかとか思ったり。
外側から入ろうとしてくる佐天。
飲み物で差別化を図っている辺りとか。
最後に同級生等が勉強の話を持ち出してきてそういうことかなのかなぁ、と。
あとどうも席順が気になったりする。
学者先生が席を詰めず、佐天さんが奥に座ってるのとかちょっと不思議。
この作品、モノローグの入れ方や手のリアクションのSEなんかがときどき引っかかるんだけど、
こういう場面で窓に触る音を入れて強調しているところなんかは、
演出さんの手法と相性が良かったのかなーなんて思ったり。
黒子が窓ガラス飛ばして勝利、外へ出る脱出路としているのを見ると、
ジャッジメントになった子供時代の話と絡めた構成なのかなーって思った。
個人的に見てて、外から手を当てていつの間にか内側に入り込んでた佐天さんたちと、
テレポートという自らの力で外へ脱出していく黒子っていう対比があったように思ったなぁ。
黒子たちは相手のフィールド、檻に放り込まれてもそれを破壊する力があるが、
外から眺めて入ってきて、いざとなったら逃げるしかないのが佐天さんである、と。
そもそも能力者になることと犯罪者を捕まえることはイコールじゃない。
しかし身近な友人たちの活躍でそこを見誤っている部分っていうのが危ういような。
喫茶店もそうだけど、事件についての話に混ざりながら、
レベルアッパーを出さずに抱えてその場から逃げ出してしまっている。
ここに能力差では測れない事件への認識の違いが示されてるのが興味深い点かも。
事件を解決する、犠牲者を減らす意味でもレベルアッパーを出すべきところなのに、
自らの能力への渇望からそれをしない。ここに矛盾が生まれてしまう。
今回はそういうコンプレックスが肥大化していく中での佐天さんを見るのがツライ部分だったように思う。
この状態から一度は消そうとした望みを、
自分では出来なかったこと、檻を破壊する黒子を見て再び解き放つのかという。
青空の下、冒頭の風車のように学園都市の風景の1つとして強調される、
タイルの階段上で行われる意思決定。
果たして上がってるのか、はたまた下がってるのかと思わされる象徴かもなぁ>階段
グダグダどうでもいい話しちゃったけど、
要は冒頭と終盤でのレベルアッパーへの入れ込みの変化が大事じゃないかということで。
絵コンテ・演出:山内重保
総作画監督:岩倉和憲 木本茂樹 田中雄一
『花より男子』をDVD最終巻を見てなかったので最終話直前の山内回まで見たんですが、
俯瞰の多様やBパートの演出で類似してるところが多くて面白かった。
かなり良い回だったので個人的にはおススメ。山内作品まだ花男と星矢しか見れてないですが。
今回は岩倉さんも作監入っててバトルなんかも良くて楽しかった。