原作未読。
キャラクターのフルネームが作品のタイトルって凄いよな、と。
デビルマンとかマジンガーZもヒーローの名前だし主人公フルネームってなかなか無いよな、と。
作品の印象としては戦後という時代背景や女性兵の感情の喪失というのは古いテーマに映った。
そこから何を見せてくれるのかな、という期待感が今のところ大きい感じ。
大佐の瞳と同じ色です。
宝石の中でくるくると光の加減でエフェクトがクルクル回りますが、
瞳のハイライトくるりんと掛けているのかなと思えたな。
宝石のように美しくきれいで、宝石のように煌くのが瞳。
そういう風に無垢な少女に感じさせるところはどうなんだろうと思いつつ、
ハイライトくるりんは物の反射を描いていることと同質のもの、
という風にも言われているような気がしたな。
少佐の瞳が常に宝石が煌くように、ヴァイオネレットに見えたというのは、
そういう目で少佐がヴァイオネットを見ていた、ということでもあるので、
その煌きを意識させられる感じが新鮮かなという感じ。
少佐の瞳のアップから揺らめく宝石の光っていうのも示唆的。
ヴァイオレットが目覚めたところの木々っていうのはヴァイオレットの主観ではなく、
一体どういうイメージなのかというのも気になるところで。
目覚めたところがそういう緑地帯だったとかそういう予感をはらませつつ、
画面を明快にしないこれは光が強いためなのか、
木々の朝露が作る水気がカメラを曇らせているのか、
ヴァイオレットの目覚めのイメージなのか。
色々な想像をさせられつつ、少佐の瞳の中のイメージなのか、みたいな印象もあり。
緑に囲まれたところに眠るヴァイオレットは、
つまりは少佐の瞳のいるということなのかなとか、色々想像してしまいますね。
SEで印象付けるっていうのも新鮮だったかな。
作画見せるっていうのが京アニ気質な気がするんだけど、
手を挙げたところで義手っぽくSE入れてみたりとかして、
仕草より先に音が先行してくる新鮮さがあったかな、みたいな。
ペンを落とした時の空間を感じさせる音もそうかな。
そういう部分が割と新鮮だったなと。
手紙の旅。
飛行機が作画っぽいので中二病かな?とか思ったり。
3Dで組んだ回り込みなんかはいつもの京アニ男性陣的な感じのゴージャス版と思いつつ、
そういえば境界の彼方の出だしもカメラが屋上を突き抜けていく感じだったよなとか、
開幕で色々な色が飛び交うのはたまこOPの石立パート思い出しますね、とか。
あと飛び交うものは作画っぽく、
地にあるのものはハーモニーや3Dで、みたいな差別化が気になるかな。
シンプルなタイトルをシンプルなフォントで。
街の情景で読みづらいと思いつつ背景の被写界深度を下げていってタイトルを際立たせるの、
実に最近の京アニっぽいなぁ!と言わざるを得ない。
人形の手から血がって軽くホラー。
ヴァイオレットが人形のように見える、のフラッシュバック。
子犬のぬいぐるみもそうですが、
自分自身を粗末に扱うヴァイオレットの描写と掛けるところだったのかな。
京アニ史的に言えば相良宗助なんだけど、それとは違うらしい。
俯瞰で看護士さんが机を整えて移動してとか細かい動かし方、
キャラクターの線数、そして影の色彩などもうここまででお腹一杯感が凄い。
少佐の行方を聞かれごまかし続けるところなんかはまあそうなるよなと思いつつ、
ポケットの中の手の動きまで意識させるところなんかもう、それやる?という感じが。
意識としてはユーフォ2期9話の久美子と夏紀のシーンを思い出すかな。
こっちは押し黙る方に寄ってるけど、その言葉を飲み込む感じがシーンとして近似してる感触。
響け!ユーフォニアム2 第九回 を語る
車のシーンは極端な前景の置き方なんかが目を引いたな。
車内のシーンでも繰り返しシート越しでとかやってるので。
ヴァイオレットどんだけ緑好きなんだよって思ったけど、
別にヴァイオレット自身が買ったものとは限らないのか。
緑が少佐の瞳のメタファーならスカートの中も見渡していたのかとか?
どうでもいい話でした。
ぬいぐるみ。
子犬っていうのはそのままヴァイオレットのことを指す感じなのかな。
頬ずりをしたりとかっていうのが感触を確かめる感じで良いなと思いつつ、
噛んでぬいぐるみを保持して他のことをするのは兵隊的な感覚の延長なのか。
手袋をはめたりするのも噛んでたりしますし。
少佐との最後のやり取りを見ると、正に犬っぽく主人を引いていたので、
犬っぽさの一環を含めているのかもしれませんね。
なるほど、と思えたり。
やたらスカートが扇情的になびくのでびっくりさせられる。
京アニ史上、最もなびいたスカートではないかという気がする。
ドリー的なショットも多く感じたかな。
手前に人物や物を配置して奥の主人公たちを追っていくような感じのシーンがチラホラ。
エヴァーガーデン家でのやり取りはやや読み込めないところがあったかな。
花の描写とか汚れた靴をはくヴァイオレットの描写とか。
俯瞰の絵や望遠、前景の意図なんかは今までの石立さんというか、
京アニっぽい画面でしたが、急に靴押しになるのでちょっと首をかしげる感じ。
Bパートの頭の方とかも。
中佐が振り向くのとか暁美ほむらさん?とか思っちゃったり。
足で語るようなシーンっていうは昔見たかったシーンのように思えたし、
直近の中二病なんかでも印象的に見えたけど、ちょっと掴み切れないところもあったかな。
線数が多いバストショットを避けて、という可能性もあるか。
イマジナリーライン超えを俯瞰で。
そこまでを接写やナメで見せて窮屈感があったので、ここで開放するようなイメージかな。
ヴァイオレットの後ろ姿なんかもユーフォ思い出す感。
境界の彼方というアニメ感。
ヴァイオレットの下乳に恥じらうベネディクトなどいきなり攻めてきた感。
ベネディクトのアクションでそのままカメラを引いてヴァイオレット越しのショットへと、
ここもまたちょっと目を引く感じだったかな。
タイムラプス使ってるのを見るとこのすばや他の制作会社の作品を思い浮かべちゃうな。
積極的に取り入れていく感じなんだろか。
未見の作品でやってたりとか忘れてるだけかもしれないけど。
ドアのセルがあまり浮いて見えないので、
最近はやっぱそういうところ各社気を使ってるのかなみたいな。
よく見るとドアの上の厚みの部分はそれっぽいですが。
ナイフとフォークを使います。
食器を手に取る音を含めその臨場感にグッときたかな。
タイプライターの音を奏でる感じで、ヴァイオレットの立てる音に敏感な1話だったのかなぁ。
そういえば中佐普通にはし使ってましたな。
炎。
熱を鎮めるように屋根の上から風景を見るヴァイオレットに親近感湧くかな。
手を開いたりとか、手いじりの感じとか共感ポイント高い。
自分へのサービスショット的な。
ヴァイオレット、靴はいたまま椅子の上に立っていいのか?とか。
汚い靴を強調していたのは何かをその靴で踏んでしまったとかそういう意図だったのかな。
屋敷には入れてもらえなかったみたいですし?
靴の描写の今後も楽しみかな。
防止につい力が入る。
このクシャっとなる感じは京アニ感あっていつも誰なんだろうと思っちゃうな。
兵士時代のヴァイオレット。
アクションシーンは今後も期待していいんですかね。楽しみです。
知りたいのです!
この言葉の強さを引き出すカットという感じでグッときますね。
時は不可逆。
過去に戻ってその真意を確かめたいがそれはできない。
また生きてきた時間がその意味を教えてくれないという意図もあるのかな。
だからこそなりたい、知りたい、なのかなと。
スカートを掴んでその切実さを訴えるのもいいんですが、
その前にヴァイオレットの強い意志を見せてくれるのが個人的に好感度が高かったなと。
あいしてる、という言葉の困惑ではなく、
知りたいという願望が前に出てる感じが好きというか。
少佐の目がエメラルドと同じ、っていうのは本編を見てると結構わかりにくい。
影の中にいたり、目を小さく描かれてるためでしょうか。
ヴァイオレットたちの目の色を意識させられるカットは多いですが、
肝心の少佐の目を見つめる機会はまだ少ない感じかなと。
今後それがどう描写されるのか楽しみです。
とりあえず第1話は物量に圧倒された感じが凄いなと。
2話以降、どう振れていくのか楽しみです。