●魔法少女リリカルなのは detonation
見てきました。
以下ネタバレ感想。
なのはが見れる嬉しさで割と何でもこいという感じで見てきましたが、
物語の中心に闇の書を据えてるのを見るとA'sからの変わらなさをちょっと意識してしまうな。
イリスを操っている黒幕がいたりとか、改ざんされていた過去とか。
話がかなり複雑でキャラも多く、それをよくまとめたなという感じ。
前回に引き続き従来のなのはから離れた印象も強かったな。
特になのは、フェイト、はやての必殺技をほぼ全て封印しているところ。
なのははどこかでディバインバスター、スターライトブレイカーを打つと思っていたら、
どちらも不発で新技連発という、
なのはを見るぞ!という期待感を背負ったら肩透かしを食らう要素が強かったですね。
変身シーンもあまりなく、魔法少女的な最低限のお約束も控えめで、
さらに敵がやられるときも四肢断絶などグロテスクな部分が出てきており、
なのはが魔法少女の皮を被ったグロテスクな何かだというのを強く意識させられる。
シリーズで魔砲少女だとか魔王とか言われていたけど、
本当に砲撃特化で敵もバラバラにしても何とも動じない姿っていうのは、
まさにファンが作ったなのは像みたいなものも意識してしまうかな。
これはちょっと考えすぎかなという部分だけれども。
昨今は魔法少女を語るアニメファンはだいぶ減った気がするけど、
結果的になのはがこういう方向に舵をとってることは意識しておきたい部分かも。
今作をもってなのは像が壊れたとかそういうのは個人的には特にないけど、
ちょっと頭の隅には留めて置きたい案件かな、みたいな。
衛生砲だから地上からぶち抜くかと思いきや、1人で宇宙まで上がるとか、
右腕は吹っ飛ぶはレイジングハートではなく手で砲撃するとか、
そういう戦い方しちゃうんだ!という驚きの連続のラストバトルが凄く印象的。
殴り合いとかしちゃうかぁ!ってなるインパクトとか凄いですし。
量産されるイリスに対して、イリス自身は何も感じていないけれど、
最終的に戦うなのはは、コピーされたイリスとなぜ対面しなければならないのか、
みたいなのはちょっと引っかかる点で。
なのはが善意を行使することでしか自分を好きになれない女の子としてる点から、
対比として己に下された命令を行使するだけの人形を相手として据えて、
誰かに必要とされたもの同士の戦いという形をとっているのかもしれないけど、
意思の有無、感情の有無を意識されてない気がしたのと、
関係は変わってもイリスとなのはという2人にあまり物語を通した共通点が語られないので、
ちょっとした唐突感があるのがちょっともったいない感じ。
状況的に惑星再生に利用されたイリスの物語と、惑星の守護者とも語れるなのはの絵から、
関係を導き出すことはできるけど、みたいな。
やはり忙しない物語がせっかくなのはを描こうとしている点を不明瞭にしている気がしたかな。
あとなのはを感情を手に入れた量産型イリスという考え方から、
ちょっとソルティレイのラストバトルを思い出してしまったな。
宇宙でのラストバトル、ボロボロになったところで大事な人たちが迎えに来てくれるのとか。
流れ的にパワードスーツ着た女性たちが男に騙されて戦ってしまった、
みたいなところもそれっぽいと言えばそれっぽくて。
敵の中の人が飛田展男だったら完璧だったなみたいな。
なのはの対比先としては王様を筆頭とした3人組も居たけど、
あれははやてを主とした場合の関係の形としてのif性も盛り込んでいる感じだったのかな。
実力的に闇の書の主であるはやて自身が物語を背負う形は十分ありえるけど、
なのはが主役の関係上、なのはの物語として今作は形作られているけど、
もしはやてを主人公とするなら、みたいな。
そういうifを真正面から描いて、それでもなおなのはを描こうとするだけで一本いけそうなのに、
それが一要素でしかないところがこの作品の恐ろしいところか。
あとは新キャラ姉か。
どちらかというとキャラの力を己のものにと、
お手本をなのはが吸収するような形でしたが、
星を、妹を救うという真っ当な姿が影を落とすなのはと対比的な意味合いを持つ感じだったのかなと。
作品の持つ多くの要素がなのはに帰結する感じが個人的に今作の好きなポイントですかね。
あと東京を舞台に資源を奪いに来る敵っていうのはかなり新鮮だったな。
資源というとやはり石油とかレアメタル、鉄鋼業などが思い浮かびますけど、
その土地に集積しているものを差して一緒くたに資源としてる新鮮さみたいな。
ただ東京自体にそれだけのものがあるかというとちょっと疑問もあって。
スカイツリー守っちゃうぞなシャマルとか、東京という場に何があるのかと思ってしまったな。
お約束展開といえば水樹奈々の挿入歌でラストバトルみたいな展開がなかったな。
中盤に挿入歌は入るし、数も結構あるけど、田村ゆかりの曲が挿入歌の締めで、
やっぱなのは押しの作品だった感はあるかなぁ。
バトルバトルな作品で楽しかったですし、
今までのキャラも活躍して新キャラも活躍、なのはの戦い方も新鮮で面白かったな。
レイジングハート以外のデバイスに出番がなかったのはちょっと残念だったかも。
個人的には楽しい作品だったので、また見に行きたいところです。
見てきました。
以下ネタバレ感想。
なのはが見れる嬉しさで割と何でもこいという感じで見てきましたが、
物語の中心に闇の書を据えてるのを見るとA'sからの変わらなさをちょっと意識してしまうな。
イリスを操っている黒幕がいたりとか、改ざんされていた過去とか。
話がかなり複雑でキャラも多く、それをよくまとめたなという感じ。
前回に引き続き従来のなのはから離れた印象も強かったな。
特になのは、フェイト、はやての必殺技をほぼ全て封印しているところ。
なのははどこかでディバインバスター、スターライトブレイカーを打つと思っていたら、
どちらも不発で新技連発という、
なのはを見るぞ!という期待感を背負ったら肩透かしを食らう要素が強かったですね。
変身シーンもあまりなく、魔法少女的な最低限のお約束も控えめで、
さらに敵がやられるときも四肢断絶などグロテスクな部分が出てきており、
なのはが魔法少女の皮を被ったグロテスクな何かだというのを強く意識させられる。
シリーズで魔砲少女だとか魔王とか言われていたけど、
本当に砲撃特化で敵もバラバラにしても何とも動じない姿っていうのは、
まさにファンが作ったなのは像みたいなものも意識してしまうかな。
これはちょっと考えすぎかなという部分だけれども。
昨今は魔法少女を語るアニメファンはだいぶ減った気がするけど、
結果的になのはがこういう方向に舵をとってることは意識しておきたい部分かも。
今作をもってなのは像が壊れたとかそういうのは個人的には特にないけど、
ちょっと頭の隅には留めて置きたい案件かな、みたいな。
衛生砲だから地上からぶち抜くかと思いきや、1人で宇宙まで上がるとか、
右腕は吹っ飛ぶはレイジングハートではなく手で砲撃するとか、
そういう戦い方しちゃうんだ!という驚きの連続のラストバトルが凄く印象的。
殴り合いとかしちゃうかぁ!ってなるインパクトとか凄いですし。
量産されるイリスに対して、イリス自身は何も感じていないけれど、
最終的に戦うなのはは、コピーされたイリスとなぜ対面しなければならないのか、
みたいなのはちょっと引っかかる点で。
なのはが善意を行使することでしか自分を好きになれない女の子としてる点から、
対比として己に下された命令を行使するだけの人形を相手として据えて、
誰かに必要とされたもの同士の戦いという形をとっているのかもしれないけど、
意思の有無、感情の有無を意識されてない気がしたのと、
関係は変わってもイリスとなのはという2人にあまり物語を通した共通点が語られないので、
ちょっとした唐突感があるのがちょっともったいない感じ。
状況的に惑星再生に利用されたイリスの物語と、惑星の守護者とも語れるなのはの絵から、
関係を導き出すことはできるけど、みたいな。
やはり忙しない物語がせっかくなのはを描こうとしている点を不明瞭にしている気がしたかな。
あとなのはを感情を手に入れた量産型イリスという考え方から、
ちょっとソルティレイのラストバトルを思い出してしまったな。
宇宙でのラストバトル、ボロボロになったところで大事な人たちが迎えに来てくれるのとか。
流れ的にパワードスーツ着た女性たちが男に騙されて戦ってしまった、
みたいなところもそれっぽいと言えばそれっぽくて。
敵の中の人が飛田展男だったら完璧だったなみたいな。
なのはの対比先としては王様を筆頭とした3人組も居たけど、
あれははやてを主とした場合の関係の形としてのif性も盛り込んでいる感じだったのかな。
実力的に闇の書の主であるはやて自身が物語を背負う形は十分ありえるけど、
なのはが主役の関係上、なのはの物語として今作は形作られているけど、
もしはやてを主人公とするなら、みたいな。
そういうifを真正面から描いて、それでもなおなのはを描こうとするだけで一本いけそうなのに、
それが一要素でしかないところがこの作品の恐ろしいところか。
あとは新キャラ姉か。
どちらかというとキャラの力を己のものにと、
お手本をなのはが吸収するような形でしたが、
星を、妹を救うという真っ当な姿が影を落とすなのはと対比的な意味合いを持つ感じだったのかなと。
作品の持つ多くの要素がなのはに帰結する感じが個人的に今作の好きなポイントですかね。
あと東京を舞台に資源を奪いに来る敵っていうのはかなり新鮮だったな。
資源というとやはり石油とかレアメタル、鉄鋼業などが思い浮かびますけど、
その土地に集積しているものを差して一緒くたに資源としてる新鮮さみたいな。
ただ東京自体にそれだけのものがあるかというとちょっと疑問もあって。
スカイツリー守っちゃうぞなシャマルとか、東京という場に何があるのかと思ってしまったな。
お約束展開といえば水樹奈々の挿入歌でラストバトルみたいな展開がなかったな。
中盤に挿入歌は入るし、数も結構あるけど、田村ゆかりの曲が挿入歌の締めで、
やっぱなのは押しの作品だった感はあるかなぁ。
バトルバトルな作品で楽しかったですし、
今までのキャラも活躍して新キャラも活躍、なのはの戦い方も新鮮で面白かったな。
レイジングハート以外のデバイスに出番がなかったのはちょっと残念だったかも。
個人的には楽しい作品だったので、また見に行きたいところです。