写真と記憶と。
写真部が風景写真を撮りながら移動し、
夜になってあの時のホームラン、転校生に思いを馳せる。
人物写真でないものが目立ちますが、
そういう中で背景を飛ばした転校生だけの記憶っていう、
己の中にある光景を映し出すところなんかはちょっと引っかかるかな。
謎の転校生を見つけてハイテンションになるところは前回から引き続きという感じですが、
近くにいたおばあちゃんがメチャクチャ驚いたような表情してるのが引っかかる。
それだけクレイジーな反応だったのかな、みたいな。
2話に引き続き前回の尻のシーンを引っ張る形で、
そういうところも気になったかな。
窓越しのショットから仏壇の中からのカットへ。
外が雨であるっていう状況の説明やボーリングのトロフィーが置いてあるなど、
相馬周辺について説明されてる感じですが、
ばあちゃんの表情の近さやレンズを意識したレイアウトを含め、
窮屈さを感じる家っていうのもあるのかな、と思えたり。
しかしアバンでばあちゃん見せてまたばあちゃんだと、
ばあちゃんに何させたいのかなとか思ってしまいますね。
まだ片付かない部屋。
雨で暇しているのに夏目からのLINEをずっと見ているのが微笑ましい感じ。
前回のラスト辺りで、
夏目のLINEスタンプと現実の表情からのギャップが描かれているので、
似たようなところを突かれている感じがするポイントでもありますよね。
ギャップがいるのだろうかという距離感に悩む感じというか。
あと今回も引きの絵なんかはやはり兼用という形で繰り返し見せられてる感。
今回も監督がコンテ切ってますが、これは今作のスタイルなんですかね。
スマートフォンのマイク部分の作画をどうするか、
みたいなところがちょっと目を引かれたかな。
夏目がスマフォを動かすのに合わせてマイク部分を描いたり。
今までアニメでのスマフォって四角い板という認識でしかなかったので、
ちゃんとマイクがありますと描かれるのは新鮮かなと。
他のシーンでも描かれているので、ほかのアニメでもやってるんだろうと思いますが、
電話をしている一連で見えたり見えなかったりが目立つので引っかかったかなと。
消しゴム触り。
今回の引きも消しゴム。
1話でも割と強調されてましたね。
この辺は次回以降かな。
相馬の家の仏壇側からだったり、写真部の棚越しだったり、
森川の洗濯物越しだったりするカメラ位置がちょっと気になるかな。
それまでが引きの絵だったりして風景を見せる意図が強い絵が多いので、
ちょっと特殊なカメラ位置のショットなんかは思わず目を引かれるなと。
森川家は前回もそうですが、手前に姉、奥に妹みたいな構図にしたいのかな、
という前回の構図を繰り返す意図を含めてやられてる印象がするかなと。
今考えると食器洗いしてるショットも同じようなレイアウトでしたな。
特に今回は干してる所を引きで見せている分、
その位置から見せるか、っていうインパクトがだいぶ強かったかな、と。
森川の妹からの追及をかわしていっているのも楽しいところかな。
実際のところどう受け止めてるんだろうな、と。
瑛太の部屋は片付いていないのに、
森川は楽譜をまとめて捨てる準備をしているとか、
各々の部屋の状況、家の状況が説明される回でもあったな、と。
集合写真に移ってる森川さん、
個人的に印象がだいぶ違って見えたのが面白かったかな。
おっとりとしたようなキャラの本当に笑った顔を見せてくれているような。
これも写真の持つ魅力の一部として捉えた方がいいのかな。
こたつに入った依子の芝居なんかも楽しいポイントかも。
写真部男子の日常?
やっぱ紅一点いたら写真とっちゃうかーみたいな。
セリフに合わせて部長の写真を撮ったであろう部位を強調するのが面白いですね。
その後の反応だったりも漫画チックでそういう振れ幅も楽しい。
電車の写真はリアル写真という形で、振れ幅の大きなシーンだったような気がするな。
勤め先。
相馬に関しては1話に続いて、縛られることを強調されてる気がするな。
1話のネット越しだったり今回のフェンス越しだったり。
そういう暗にこの場に留まらされている相馬の状況が見えてくるところでもあるのかな。
森川さんも大学は行くけど、ゆくゆくは家の仕事の手伝いへ、
ということで相馬と似たようなところがあるんですが、
森川さんには縛られているというポイントの絵がないんですよね。
そういう心情の距離感が気になるかなと。
雨が上がって。
顔を上げるところの意図がいまいち掴めなかったなと思ったら、
次のカットがモノレールなので、モノレール見てたのかなと思ったんですが、
この位置から見えるものなのかわからないのでやや腑に落ちずモヤモヤしちゃうかな。
まあモノレール音が入ってるのでそれでいいんだと思いますが。
しかしなぜここでモノレールっていうところでまた引っかかる感じかな。
Bパート。
境川沿いは『ろんぐらいだぁす!』でも描かれていますが、
またズバリな絵が出てきたなぁと。
鎌倉、江ノ島なんかはアニメでよく取り上げられますけど、
藤沢周辺がピックアップされているのは珍しい気がするな。
ビックカメラ出た時もちょっと驚いてしまったり。
ビックカメラ側は瑛太、有隣堂側は夏目、
みたいなカット割りも面白かったですね。
ビックカメラの中にジュンク堂が入っているので本屋対決か、みたいな。
お茶をもらってお茶をこぼして。
犬にビビるっていうのを情けないこととして描いていますが、
お茶をこぼすのが失禁の暗喩みたいに見えて、
いやいやそれはとも思ったんですが、
でもそれぐらいビビってる描き方かもなとも思えたりも。
電話してるときに動かすっていうのを夏目含めこの回で結構やってる気がしますが、
ここで瑛太が電話しながらクルッと一回転するように体の向きを変えていくのとか、
やや長回しで見せる芝居が多かったような感じもしたなと。
しかしスマホの画面って電話してる最中に画面消えたりとかしたっけ?とか、
そういうところも気になってくる感じだったかな。
仕事ではガラケーで、私用のスマホで電話ってあんま掛けたことないんですよね。
まあどうでもいい話でした。
電話している中でまた写真部と遭遇というのもアバンからの繰り返しという感じがしますね。
1日の締めという感じでこの話を締めてる感じというか。
ここも2話の夏目引用という感のするLINEスタンプ。
そして消しゴムで締めと。
夏目の横顔もこれもまた壁抜きしないと撮れないような印象の絵という感。
瑛太は写真部に探されている、撮られている分、
撮れなさそうな絵っていうのから割と開放されていたのかなと思えたり。
まあでもどうでもいい話かな。