秋アニメの雑感でもつらつらと。
今期は充実した作品が多い感じですね。
●魔王城でおやすみ OP
TVアニメ【魔王城でおやすみ】ノンクレジットオープニング映像『快眠!安眠!スヤリスト生活』
OP冒頭のインパクトが面白いですよね。
魔王城の情景から始まったと思いきやそれが折りたたまれて立体絵本のようなものだったことがわかる衝撃。
情景であると認識されていたものが作品中で否定されてる感覚が特に新鮮かな。
魔王城をバックに巨大な王女みたいな絵はアニメや漫画の十八番な表現ですが、
折りたたまれる魔王城が立体としてのリアリティが強すぎるため、
三次元の現実が二次元に敗北を喫するような妙な居心地の悪さもあるかな。
これ3Dでやっているんですかね。
非常に気になる1カットです。
OPが作品準拠のアニソンの中のアニソンみたいな曲なので、
その濃密な作品の世界観とミュージカル風味な曲調が楽しく、
見ていてとても楽しいです。
特に囚われの姫の絵をTBで見せ歌詞と併せて状況を見せつつ、
その後ダンスで見せるミュージカル風な箇所が特に好きですね。
毎日眠ってるだけっぽいのになぜ踊って見せちゃったの、
みたいなツッコミ待ちなところもあるように思えるけど、
歌とダンスで伝えるそれが楽しいシーンだなと。
本編も王女の奇行ギャグが楽しく見ていて面白いです。
ただ1話オチみたいな側面が強そうなので今後どうなるのか楽しみです。
●魔女の旅々 4話
窓越しに2人を描きながら窓に映り込む情景を描いていて、
なかなか処理の重そうなカットですね。
今考えると炎や赤がテーマの話数だったのかなと思える。
怪物の血の色が青だったのも赤との対比だったのかなぁみたいな。
舞う雪が灰が降っているような雰囲気のようにも感じる。
今回は料理作画が充実していて特に目立ってましたね。
パンを裂くところのモチモチ感とか新鮮。
ナイフに映り込むベーコン、
そして折りたたみフォークで刺すまでの一連の描写のディテールも目を引きます。
パンもベーコンも2つに裂かれるような描写なのが目を引きますが、
2つの目玉焼きは切られないんですよね。
わかりやすく2つあるのに。
この辺がちょい引っかかる感じでした。
命を喰らうメタファーかというわかりやすさ。
そして炎の意味するところ。
怪物が人を食らってることにもかけてるんですかね。
人を食らうこと、国を滅ぼすことに自覚的なのに対し、
怪物の血が青だったので、
怪物を人や命とはカウントしてないところに復讐の意味するところがあるように思えたな。
人を人とは思わない態度がそこにはあるように見えたというか。
割と暗い話が多いので、
せっかく美少女魔女を出してるんだからもうちょい明るい話が見たい今日このごろです。
●トニカクカワイイ 3話
新キャラの有栖川要のキャラがテンション高い感じで楽しかったな。
芹澤優の存在感凄い。
丸出しでも受け入れてくれる美少女という強さやツッコミの強さも楽しいかな。
でも修正してやるってそんなハーモニー調な画面だったっけ、みたいな。
殴るという共通項だけでジョー辺りと悪魔合体されたネタのように感じちゃったな。