流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

アニメ雑記 2020/10/25 を語る

2020-10-25 22:08:29 | ■アニメレビューとか
秋アニメの雑感でもつらつらと。
今期は充実した作品が多い感じですね。

●魔王城でおやすみ OP

TVアニメ【魔王城でおやすみ】ノンクレジットオープニング映像『快眠!安眠!スヤリスト生活』

OP冒頭のインパクトが面白いですよね。
魔王城の情景から始まったと思いきやそれが折りたたまれて立体絵本のようなものだったことがわかる衝撃。
情景であると認識されていたものが作品中で否定されてる感覚が特に新鮮かな。
魔王城をバックに巨大な王女みたいな絵はアニメや漫画の十八番な表現ですが、
折りたたまれる魔王城が立体としてのリアリティが強すぎるため、
三次元の現実が二次元に敗北を喫するような妙な居心地の悪さもあるかな。
これ3Dでやっているんですかね。
非常に気になる1カットです。

OPが作品準拠のアニソンの中のアニソンみたいな曲なので、
その濃密な作品の世界観とミュージカル風味な曲調が楽しく、
見ていてとても楽しいです。
特に囚われの姫の絵をTBで見せ歌詞と併せて状況を見せつつ、
その後ダンスで見せるミュージカル風な箇所が特に好きですね。
毎日眠ってるだけっぽいのになぜ踊って見せちゃったの、
みたいなツッコミ待ちなところもあるように思えるけど、
歌とダンスで伝えるそれが楽しいシーンだなと。

本編も王女の奇行ギャグが楽しく見ていて面白いです。
ただ1話オチみたいな側面が強そうなので今後どうなるのか楽しみです。


●魔女の旅々 4話


窓越しに2人を描きながら窓に映り込む情景を描いていて、
なかなか処理の重そうなカットですね。
今考えると炎や赤がテーマの話数だったのかなと思える。
怪物の血の色が青だったのも赤との対比だったのかなぁみたいな。


舞う雪が灰が降っているような雰囲気のようにも感じる。


今回は料理作画が充実していて特に目立ってましたね。
パンを裂くところのモチモチ感とか新鮮。



ナイフに映り込むベーコン、
そして折りたたみフォークで刺すまでの一連の描写のディテールも目を引きます。

パンもベーコンも2つに裂かれるような描写なのが目を引きますが、
2つの目玉焼きは切られないんですよね。
わかりやすく2つあるのに。
この辺がちょい引っかかる感じでした。



命を喰らうメタファーかというわかりやすさ。
そして炎の意味するところ。
怪物が人を食らってることにもかけてるんですかね。

人を食らうこと、国を滅ぼすことに自覚的なのに対し、
怪物の血が青だったので、
怪物を人や命とはカウントしてないところに復讐の意味するところがあるように思えたな。
人を人とは思わない態度がそこにはあるように見えたというか。

割と暗い話が多いので、
せっかく美少女魔女を出してるんだからもうちょい明るい話が見たい今日このごろです。


●トニカクカワイイ 3話




新キャラの有栖川要のキャラがテンション高い感じで楽しかったな。
芹澤優の存在感凄い。
丸出しでも受け入れてくれる美少女という強さやツッコミの強さも楽しいかな。
でも修正してやるってそんなハーモニー調な画面だったっけ、みたいな。
殴るという共通項だけでジョー辺りと悪魔合体されたネタのように感じちゃったな。

トニカクカワイイ 1話 を語る

2020-10-07 21:34:15 | ■アニメレビューとか


OP。
画面分割は中二病でも恋がしたいのOPを思い出すかな。
中二病がきまぐれオレンジロードの望月OPのパロっぽい感じだったので、
クレジットをあえて意識させないことで、
オレンジロードではなく中二病っぽさが強い印象がしたかな。
まあネタ元違ったらすまそ。


個人的に監督の演出だと、
『この中に1人、妹がいる!』 のOPとかが印象深いのと、
『あの夏で待ってる』でコンテ切られてた意外性が印象に残っていて、
それが今作に乗っかってきてる感があって見ていて楽しかったな。
1話で結婚しちゃうのとか『おねがいティーチャー』っぽいですしね。
意識的にはやはりうる星とかだったりするのかな。
そういうのを意識して見るのがちょっと楽しい感じでした。




本編。
月明かりが印象的。
主人公の死に対し曇って隠れていく月が、
彼女の登場ではいつの間にか雲は晴れ月が見えている。
彼女の美しさにかける形で月が見えるのは、
絶対的な存在の強調として印象的な気がしたのと、
これはアニメであるっていう虚構性が強い印象がしたかな。


雪の処理が綺麗ですよね。
なかなか暗闇の中の雪を描くアニメって思いつかなくて、
この舞う雪の描写の珍しさとリアリティにちょっと惹きつけられるものがあるなと。


それは雪の舞う外と彼女の熱を感じる内側とで強調される感じ。
雪の美しさ冷たさのイメージと相成って、
彼女の暖かさを感じるライティングも良いですよね。
モノローグで語られるようにすっげーかわいいんだろうな、みたいな。
そういう温かみにグッと来る感。








この辺の照明の意識の見せ方にグッときますね。
外に出るところで彼女にあたる光も変化し雪の降る外へ。
そして告白とともに晴れる雲に2人を照らす月光。
OP京アニ意識っぽかったですがこういうのも意識されてるのかな。
彼女の力が最初は雲を晴らせて月が見えていましたが、
ここでは主人公の意思が雲を晴らしている、
生きる力強さがこの月光で照らされる世界を作っている。
そういう劇的なイメージの変化を印象づけてるのが良いですね。

すごい雲が晴れることは虚構的なイメージだったのに、
それは実存的でありまた主人公の力を見せつけるように変化していて、
告白の説得力を作っているのが良いなと。


月の君という離れていく虚構から、主人公の元へくる実在の存在へ。
かぐや姫という虚構ではなく彼女を手に入れるという物語にかける感じなのかな。



回想。
その中で舞う雪は天地逆転しており、
まるで夢でも見たかのような神秘性がある。
過去とはそういう情景のように残るという考え方が好きですね。

ほか色々印象的なシーンが多くて楽しい1話だったな。
今後の話数も見るのが楽しみです。