流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

とある科学の超電磁砲T 6話とか を語る

2020-02-15 19:27:28 | <とある科学の超電磁砲>

コインではなく敵のハサミが飛ぶ。
美琴の戦い方が普段とは違う合図のような感じで印象深かったな。




特大カミナリも派手でしたが、
磁力的なものでメカを引っ張って壊す辺り、
腕を振ってからカメラが動いて破壊を強調する辺りもケレン味ありますね。
完全な同時ではないところがミソなのかな。
美琴を前景に置いてアクションで、
表情が見えないのでレベル5としての力を振るう感じが強調されている感。
背景のコンテナの色もアップにしたときに入る色として目を引く感じだったな。


力を奮った後には美琴は後景に。
こういう前後の置き方が新鮮に思えたかな。
前景ありきの構図の連発のように思えますが、
そこには普段見かけない美琴の後ろ姿があるという、
そういう美琴の後ろ姿が印象的です。
病院を出るところからそう見せている感じがあるかな。


目を隠すっていうのもありますが、
前髪のかかり方が繊細で、
カッコよさとも繊細さとも激しいアクションの後の乱れとも取れる感じも好みかな。


繰り返し放たれる電撃。
今回繰り返し触れられるのは美琴の怒りそのもので、
リピート的な構図の多さもそこに起因するのが新鮮かな、と。


最後に強調される表情もまた普段は見せないそれで、
レベル5の能力者の怒りっていう感じでそこもまたグッとくる感。
今回は監督もコンテに名前入ってましたがやはり美琴関連かな。




今回は表情も新鮮な印象のが多かったかな。
ブラクラ的なやつとかお嬢様的な浮いたドヤ顔とか、
敵の溺れてる表情とか。
しかしこのシリーズ、美琴と後に友好的になるキャラ以外、
大体ゲスすぎる感じですね。

とある科学の超電磁砲T 4話とか を語る

2020-02-01 09:09:47 | <とある科学の超電磁砲>


初春と佐天のお宝探し。
初春が違和感を覚えていく描写がしっかりしていて良かったな。
美琴と黒子が室内に入ったところで初春が電話をしてますが、
ここでこの話数の多様なイメージに触れている感じがしたな。
話してる内容と体が語る言語の違い、
分水嶺となっているダンボールが積まれた棚、
佐天救出前と救出後という部屋に入ってくるキャラのループの差異など。
また初春の友人たちを前にした自然な芝居、
椅子を移動させての平行移動など新鮮な芝居で、
目を引くカットだっただけに色々と考えてしまったなと。



電撃発動と美琴たちの早とちりによる失敗。
アバンでいつも通りに黒子に電撃食らわせているので、
いつもの感じで悪党討伐なのか、というのがカット割ってこの図という、
黒子への電撃というギャグをそのまま引き継ぐ意味合いのカット割りで、
そういう細かなイメージのリフレインによる差異が楽しい。
この話数はそういう細かなイメージの繰り返しが多くあるイメージ。



PANでゆっくり風景見せてきたと思ってからの繰り返し。
黒子の長説教に対して動かさずの芝居に繰り返しのカット。
先に出たカットからの連続で、
黒子の表情は見せずセリフのみでいくところが楽しいかな。
黒子が頬杖ついているやや珍しいカットでもあり、
前シーンの佐天さんを呼び捨てにする距離感など、
呆れ果てた黒子がジャッジメントとしての顔が止まならない感じが良いかなと。




言ってることとやってることの変化。
口で長々と自説を仄めかして考えすぎかと思いつつも、
自分の中に確かにある違和感に従っていく描写が良いですね。
姿勢を変えていく描写が入るのも精神性が垣間見れる感じ。
長セリフ、説明的なセリフは割と批判されがちですが、
こういう口では否定をしていても、心情では違っているという、
そういう並行性があるのが個人的に好きなので一連結構好きなシーン。


初春の思いつきが自分の中の違和感に結びついてるのがGOOD。
瞳に映り込むPC画面はそういう違和感の象徴で、
ちゃんと佐天の話を信じて行動しているという形になってるのも、
関係性を描いている形になっている。




サイトに書かれた情報を読み込んだところで画面が乱れ、
入ってきた美琴たちを迎える。
先程の電話しながらの対応との対比的な意味合いと、
奥の部屋に3人を立ち入れさせないような立ち振舞い。
先程は仕事でという形で、今度は改竄した情報を見せないように。
初春が感じた違和感もろともダンボール棚の奥は改竄されてしまう。
そういう分水嶺的な描写などを、
話数の中の繰り返し風景から取り出してくるのが面白いなと。


ナイトパレード。
手前と奥の差異とか今作では珍しいレイアウトで目立っていたな。
ゲコ太が目立っているので、黒子に気づくに若干遅れた。


ナイトパレード毎晩やってるなら禁書目録でこれに気づかなかった敵さん、
かなり間抜けだったんじゃないか、と思わないでもない。
とあるシリーズはこういう光り物が綺麗で良いですね。



美琴が食蜂サイドのキャラをやや気にするカット。
奥の階段が強調されるのを見ると2期1話を彷彿とされる。
上から見下される、俯瞰する食蜂操祈サイドを意識した感じなのかな。
この意識が最後に繋がる感じなのかな。
唐突に絡めるのではなく段階を踏んで、という考え方が見て取れて、
今回話数のテーマが小刻みのリフレインだというのをより意識させられる。
しかし美術で綺麗ですね。



帽子をかぶって変装。
こういうことをするときは妹が絡む姉の部分が出てくるので、
そういうとこを意識して見てしまうかな。
妹のためには御坂美琴という身分を隠す必要があるという、
そういう自己を滅却するところはどう見たらいいのかな、みたいな。



後ろ髪を帽子に入れて変装するのも新鮮だったな。
セリフ尻で美琴のホッとしたような描写を入れるのもツボ。


わかっている相手がいる病院だからと御坂美琴で行こうとしたら。
安心していい場所で急展開。




そして再び。
影なしの描写や反射の無い髪が色っぽくてこれはこれで良い御坂美琴。
ざっくりと入る斜め影が長井作品っぽいかな。
というか今回はほとんど監督のコンテっぽい。

カーナビのルートがループの絵なのは当然なんですが、
これもまたこの話数を象徴する絵だなという感。


美琴が暗躍する食蜂操祈を意識するの図。
特徴的な記号的な目に周囲を固められていくのが難儀という感。


ここもループ的な絵、そしてやっていることの差異。
ジャッジメントとしての黒子が出るポイントなのもまたリフレインという感。




今回はPANで見せる表情などもポイントだったかな。
意図的に顔を隠しても前の話数から誰かはバレバレなわけですが、
顔を見せることによって食蜂操祈への指示だとわかるセリフ。
明確な悪意を描かずとも自然体な中に強烈な悪意がある。
目の見せ方はやはり演出ポイントなんだよなと、
また再び当たり前のことを再認識させられる。

特に顔を意図的に見せないカット割りは、
長井作品の中でも飽き飽きした描写だと思っていたので、
こう使われると全然違うなと思わされたな。




美琴がなぜか食蜂操祈サイドの人間に送り届けられるの、
割と違和感がある流れだし唐突だなと感じるポイントだと思うんですが、
今回の話数で言えば割とそうなるなという感になるかな。
車での移動、ルートは操れるので車が妙なところで止まっても、
操られていたで通るし食蜂操祈も暗躍してるし、
食蜂サイドのキャラも顔見せしてたし、
美琴も簡単には動かけないことを描いてきている。


黒子が振り向いたところで美琴が固まるの、
いつもの黒子ではないことが明確に美琴に伝わっているのがわかる様で。
それがどういう目であったか、
というのは恐らく視聴者にはわからない伝わらないという考え方からかな。
だからこそ美琴が知る黒子への興味も湧くところでもありますが。
もっと深堀りできる感はありますがとりあえずこんなんで。



怒り心頭の御坂美琴。
やはり目だったかな、という感。
小さなリフレインによる差異から大きな日常の差異へ。
美琴の描写が今後も楽しみです。

とある科学の超電磁砲T 1話とか を語る

2020-01-12 16:32:07 | <とある科学の超電磁砲>

久々の超電磁砲。
禁書本編がやや残念な形になっていたので今作は期待したいところ。
冒頭のフェンス越しのショットで、
早速空の青さを知る人よでみたような構図だなと思ったり。


走る美琴の後ろ姿。
Bパート事件に向かう際にも似たような構図でリピートされるので、
こういう背中を描く作品になっていく予感があるかな。
短パンに触れつつもゲコ太には触れず冒頭で髪飾りの花に触れていて、
そういう女の子っぽいところに寄るところにグッときたかな。
お約束に触れつつも物語的に進んでる感。




食蜂さんとの絡み。
この辺は完全に2期の焼き直しって感じですね。
場所は変えてもやられてる内容はほぼ同じ。
2期ではあまり出番がありませんでしたが、
今期は食蜂さんのターンになるのでそのままやったような感。
2期1話のシーンは長井節が強めに出てるシーンだと感じたので、
今期はその点ややパンチに掛ける印象がしたかな。



この辺の回想の使い方は2期から続行みたいですね。
じゃんけんしてるシスターズ可愛い。
個人的に2期の回想は最終話でやや残念に思ったけど、
一度使ってる形式だけに作品のお約束として入れてるのかな。


こういう背景飛ばしたカットなんかも監督っぽい絵ですね。
応援団のいさかいシーン辺りは好みっぽそうな展開だなぁと、
オルフェンズ後としてはより強く意識してしまいますね。



走りを強調する背中からの足からIN。


真正面からのいつもの構図。



超電磁砲を撃ってキメっていう従来の流れを踏まえていてグッとくる。
今回はコイン2枚だったのでそこで差別化してるのが新鮮かな。

原作は結構前に大覇星祭あたりを読んでいた気がするんですが、
内容きれいさっぱり忘れたので新鮮な気持ちで見れそうで楽しみです。

禁書2期の大覇星祭編は印象的なシーンが多かったので、
ちょっと意識したい感。


とある科学の超電磁砲S 14話 を語る

2013-07-14 14:03:52 | <とある科学の超電磁砲>
超電磁砲は禁書とも被ってくるところが勝負どころだと思っていたので、
そういう回でこうした力強い回が出てくるところに痺れますね。
個人的に超電磁砲の丁寧さには凄く安心させられるので、
残りの1クールも楽しませてもらえるところが多そうで期待してます。

そんな超電磁砲ですが、やっぱり11話には少し思うところがありました。
1期で映像化した部分をどう消化するかっていう部分で。
自分的にはやはり一度映像化したところを違うものにするっていうのはやっぱり嫌で。
特に11話の自動販売機での砕けたやり取りがやっぱり好きだったので、
変えてほしくないっていう気持ちが強かったんですよね。

ただ監督自身がコンテを切っているっていうのは監督自身の覚悟の現れのように思ったので、
あんまり言いたくないなと思ってたり。
でも言うと、やっぱり嫌でした。

個人的には禁書原作、超電磁砲原作、禁書1期、そして超電磁砲Sとメディアの違い、
主人公が違うことによるニュアンスの違いっていうのをもっと拾っていける作品だと思ってましたけど、
その辺の話はあんまり目に見える範囲では見かけない感じ。



とりあえず本編。
上条さんが左手で美琴を止める辺りなんかは誠実さが出てて好印象。
嘘じゃない。どかない。
美琴を止めるのに力でねじ伏せるんじゃなく、分かってもらうための措置。
その行動に偽りがないことをこうして前々から見せてるのが、
上条さんの誠実さに繋がっててグッと来る感じ。



1期の時は美琴が橋の柵を触っていきながら話すのが印象的でしたが、
今期は光の使い方が印象的でした。
特にこの橋のライトの使い方がとても幻想的。
美琴自身が実験を止める手段の話から、
自分の居場所について、立ち位置について語りだす直前でこの幻想性。
そしてそれを乗り越えていく上条さん。

このシーン、橋のライトの幻想性が美琴の中の幻想に継がなってきていて、
そしてその幻想を吹き飛ばすだけのことを上条さんが成し遂げたっていうところが凄く好きで。
美琴の表情、声の芝居と合わせてグッときました。

三日月は1期もそうでしたけど、今回はよく見せていてちょっと引っかかる。
美琴が上条さんに大電撃放つところで見せてなかったりするのを見ると、
やっぱ上条さんを意識しての三日月っていうのもあるのかな。
一方通行さんが満月を握るように絶対的な力を語ってましたけど、
今回は月が満ち欠けすることを見せるように、そうした絶対生の無さ、
それを壊す上条さんっていう位置を示す月だったのかなとも思ったり。

一方さんと上条さんのバトルが今から楽しみです。



■長井龍雪は背中で語る
http://d.hatena.ne.jp/ukkah/20130706/p1

そういえば1期の自分の感想読んだら全然美琴の話してなくてびっくりした。
とある魔術の禁書目録 12話 を語る
この頃はこのシリーズをそういう風に見てたのかー、と。
今はそういう意識微塵も無いので、3期見る頃に参考にしたい。
とか思ってたらこんなの書いてた。
http://yaplog.jp/lucyman/archive/1761
一応転換期に今まで記事書いてたのかと気づくなど。
そういえばこの話数見てから魔女云々とか言い出した記憶。
引っかかったらとりあず書いとくっていうのはやっぱ大事というか後で自分で読んで楽しいかなとか。


とある科学の超電磁砲S 6話 を語る

2013-06-07 19:50:14 | <とある科学の超電磁砲>


やっぱ長井さんは星なのかなぁ、と思った。
超電磁砲って昼間、太陽のイメージですけど、
反対の夜のイメージっていうのが禁書になるわけで、
その月を掴もうという動作に引っかかる感じというか。
圧倒的に太陽の方が強いはずなのに、なぜ月なのか?という。

とらドラの時の最終回の演出で、窓に反射した空の一部が欠けているのを見て、
昼間は見ることができない星、普段見えないものを、大河を見つけるっていう演出をしていて、
シリーズで星を結構使っていただけに印象深いな、素敵な考え方だなぁと思ってました。
とらドラ! 25話(最終回) を語る
関連
とらドラ! 1話とか を語る
とらドラ! 2話 を語る
とらドラ! 18話 を語る

それを思って月は何の象徴なのかなと考えてみたんですが、
夜空で一番大きな光を放つ星って月なわけで。
その圧倒的な存在感こそがレベル6という領域なのかなと思ったり。
太陽が出ている間は星のほとんどがほとんど見れないわけでもあり。
だからこそ大衆の中で他を寄せ付けない輝きとしての月なのかなと思ったり。
表に出るタイプじゃない、というのもあるのかな。
超電磁砲がやっぱ1期OPとかが太陽に向かっていく4人の走りなどが強調されているので、
そういう星の巡りの関係っていうのはちょっと意識しちゃうかな。
Sでは太陽はどういう位置づけなのかなという。







あと印象的なのが朝ですね。
御琴の絶望の中で明ける朝の澄んだ空気というか、
都会で迎える誰もいない街の朝の空気感への共感というか。
こういう非日常感溢れるシーンである種の美しさが感じられるっていうところがいいのかなと。
霧がかった空の向こうから呼び起される回想だとか。
そういう自らの罪に目を向ける眼差しの在り処としての朝の空、始まりの空っていうか。
キャラクターの心もシンプルに表れてくるような、
新しいことを始めようと心新たにする朝という風景とか、そういう空気感がやっぱりグッときます。

そういえば長井さんの作品って朝から始まるパターンが多い気がしますね。
とらドラ1話は朝から始まり朝のシーンで終わるし、
あの花は夜明けとともに終わるし。
出会いや話の転換としての朝なのかと思ったり。
あの夏で待ってるなんかも朝のやり取りって印象的でしたし。



回想シーン。
よくよく考えるとこれ漫画とかで回想で枠がベタで塗られてるのとかイメージは一緒なのかなと思う。
映画的に見せる意図もあるけど漫画的な文法を映像に落とし込んでるとも言えるのかな、みたいな。
御琴のときもこういう画面比になってたけど、この帯の黒さっていうのは砥信や御琴の不安とか、
恐怖とか罪とか、そういう意識を反映したものなのかなぁ、とか。
深層心理を読ませる場面っていうのもあり、画面の面積を絞ることで、
回想しているキャラクターの心理を読ませたい、みたいのがあるのかなと。



だからミサカの主観から始まるようなところから画面比が戻るのかな、と。
ミサカの心情に寄ることで砥信が動くっていうところでもありますし。
ここが朝なのか夕方なのかっていうのはよくわからないけど、
世界の眩しさを象徴する太陽っていうのはもう少し意識してみていきたい感じ。

前作の木山先生も結構好きでしたけど、砥信も結構好みなタイプかも。
御琴は研究者に好かれる一面でもあるのかな、とか。
砥信は制服姿が結構好きなのでやっぱ目を引かれるんですよね。
常盤台の夏服はちょっと地味だし。そういうのもあって砥信が出るとちょっとテンションあがります。

超電磁砲最新話まで追ってますけど、やっぱ楽しいですね。
新キャラも可愛いし、バトルも楽しいですし。
あとは上条さんをどういう風に見せていくのかっていうのが見せ所でもあると思うので、
そういうところを気にしつつ楽しんでいきたいです。


とある科学の超電磁砲 OVA を語る

2010-11-05 22:14:38 | <とある科学の超電磁砲>
久々の超電磁砲。
設定ガチガチの禁書目録に比べるとやっぱ自由な作品なのかなーとか思う。
アバンで黒子がビルから飛び降りるとこはTV版OP2の別ヴァージョンかねなんて思ったり。
空の青を反射したビルと黒子の赤みがかった色彩でなんかキャラが目立つよなぁ、と。
超電磁砲見てるとイメージカラーは赤とか橙というかその辺だよなぁというのを強く感じるんだけど、
こういう部分での色使いなんかでそういう風に思っちゃったりするのかなとか思った。
常盤台2人が赤なら佐天たちは青っていうのが昼と夜、太陽と月みたいに思えてくる。
太陽がいないと月の輝きはないわけで、とか。とらドラなんかで似たようなこと思ったけど。
まあどうでもいい話。



OPは『けいおん!!』を思い出すような感じ。
個人的にけいおんとの差異を感じるトコはキャラクターがカメラに照れるとこかな。
そしてキャラクターを客観視するようなロング。
階段でピース?やってるとこは思わず自分でもやってみたくなってしまったんだけど、
ここって彼女らとの間に凄い距離があって表情が見えなくなってる。
『けいおん!!』なんかではキャラはここではこうするっていう定義付けがしつこくされてたけど、
超電磁砲の場合はあえて引いて表情を見せないことで逆に興味を引かせる内容でないかな、と。
自分の感覚だと、これをやってて楽しいかなっていう通りすがりAの視点のようにも思える。
アップで照れを強調しているからこそ気になる感情、表情っていう感じかな。
そんな「なぜ彼女たちはこんなことしてるの?楽しいの?」っていう、
そういうピースやってる彼女らの気持ちを追体験したくなるような感じが個人的にはあったなぁ、と。
アップでキャラクターの照れ、引きはこれは楽しいことなのかなっていう興味の惹かせ方、
っていうのがあったかなぁ、と。
黒子が撮ってるのを撮ってる部分とかは外部の通りすがりAさんの視点っぽくも感じるし。
4人が揃っていて誰が撮っているのか?みたいな引っかかりもあるからかなぁ。
しかし照れを考えると『けいおん!!』はなかなかの役者だなとか思ったり。
まあ高校生と中学生の差か。どうでもいい話。

イントロ終わって風車から入るとこなんかは1期OPを思い出す部分で、歌詞の
朝の陽射しの眩しさに 今日も街は目を覚まして 爽やかな風が運んだ 予感に心弾ませた
なんかが入ってきやすくてその朝の澄んだ空気を思い出して清涼感を強く感じたかなぁ。
個人的に身に染みるような感じでそうやって作品に身を委ねられる瞬間があるのが味わい深くて、
ああ、自分この作品こんなに好きだったのか、と思わされました。



本編もいつもの感じで楽しかったな。
1話を踏襲するかのようなアバンとか佐天さんの都市伝説語りもそうですが、
「誰かが見てる」のイメージに出てくる目のアップは13話の福田コンテ回思い出したし、
コンビニ内のミラーは8話山内回を思い出すなとか。
雑誌は前思いっきり『電撃大王』出してたのに今回虚構の雑誌だったり、
なんか色々と狙ってるなぁって感じでそういうとこ楽しかったかも。
視線にさらされてるんですわよねー、
と語る黒子が本編じゃカメラ設置に熱心だったこと思い出すと笑ってしまったり。
コンビニミラーは長井さんがよくやるレイアウトを本編でいつもみたくバンと出さないでここで使ったのか、
とかそういう風に見てもいいのかなぁとか思ったり。
そう言えばシーンの尻でBGとかこんなにやる人だったのかとかちょっと見てて思ったり。

黒子が種明かしする辺りとかも良かったなぁ。
黒子の説明のし始めで思考してるっていうのがわかるダイアローグがいいかな、と。
説明の仕方も気を引かせてるかんじだし、黒子の立ち姿もカッコよくていいなぁ、と。
そういえば裏路地ってイメージははこそこそ隠れてた爆弾魔に似てるとか、
割とレベルアッパー編を長井監督なりにまとめたような話なのかもなとかちょっと思ったり。
美琴、レベル5、能力者への反感っていう部分が根幹にあるからかな。
視線に翻弄される美琴のシーンなんかは見てて新鮮だったし不安感もあって楽しかった。
やっぱ探偵、刑事モノっぽい感じがやっぱりシンプルでいい部分だったのかなぁ。



キメのレールガンも迫力のある水柱で良かったですね。
あの辺はやっぱ阿部望さんなのかなぁ。最近ゼロ魔見返したら阿部さんがやっててビックリしたり。
アップのとこ結構撮影でボカされてる感じ。勢い出すトコだしその方が効果的なのかな。

全体としては美琴が視線に苛まれていたときにあまり入っていかないとこに入ってるのとかも良かったな。一人ゲーセンとか更衣室とか、こういう機会でもないと見れないかなぁという気もしたし。
あと大学生っぽいのも出てきててそういうのも新鮮だったなぁ。

いやーかなり楽しめました。
長井監督にはもっと他のもの作って欲しいなぁと思っていたので超電磁砲はもういいよ、
って感じだったけどまだまだ見たい気がしてきた超電磁砲。
原作のストック的にはまだまだ先かなぁ。
あー電撃文庫ムービーフェスティバルとかまたやらないかなぁ。
超電磁砲こんな感じの内容で劇場で見てみたくなってきたので。
同時上映は禁書で話の軸は一緒で連動させるような内容だと盛り上がりそうな気が。


とある科学の超電磁砲 24話 を語る

2010-03-21 03:16:18 | <とある科学の超電磁砲>


ついに最終回。
木原の乗るメカがギアス系アクションしててサンライズの血筋か!と楽しんで見れました。
安全第一とか、作業用ロボット感が醸し出されてるのも良かった。
この辺はサンジゲンと組んでるっていうのも大きかったのかな。
美琴が敵メカと向かい合うところなんかかっこ良かったです。
最初の方で黒子が鞄から出してるアレとかグレン3話の長刀思い出しとか。



OPで使われた構図を使いながら決着。
なんか1クール目の決戦のときのあれって射程50メートル以上ありそうな感じだったけど。
黒子との連携の流れとかOP流しながらの流れはあんましうまく決まってないように思ったけど、
最後の超電磁砲は気持ち良かったな。やっぱこういう演出ってありがちだけどカッコいいよなぁ。



木原が受けた仕打ちやその怨恨がどのように作用してるのかってのが不明瞭に思ったけど、
最終回はアバンから能力体結晶を見つめる木原を出してきていて、
その自分自身を見るかのような、そして子供を過去の自分に重ねるような目線が気になった。
この辺なんかはカプセルの中の春上さん、うつりこむ木原、カプセル内の結晶と、
それらが混在してる感じが個人的に引っかかったなぁ。
木原の恨みが自分がレベル6になれなかったコンプレックスや、夢を貸した学園都市に向き、
自分ではなく子供をレベル6に挙げる子供への偏愛とも思える部分など、
そういう複雑な心理が働いてる感じが引っかかったというか。

そしてそんなレベル6になる夢とは別のことを学園としに見出したのが美琴たち。
結局、問題は生きている場所にどのような価値を見出すのか、
という学園都市の位置づけみたいな話のように感じられたな。
木原のような反応こそが学園都市の本質かもしれないが、
美琴たちの思いもまた真実である、と。
前期OP曲が流れるのは、やっぱあっちの方がテーマに沿った曲だっていうのもあるのかなぁ。
『私が今 私であること 胸を張って 全て誇れる!』
まあ、ここの詞の部分は使われてなかったけど、ここがやっぱ大事なんじゃないかなぁ、と。
今の自分を、取り巻く環境を誇りたいっていう部分が根幹じゃないかと自分は思っているので。
そしてそれはオタクである自分の肯定とか、視聴者にも跳ね返ってくる部分でもあるんじゃないかと。
まあ、この辺はどうでもいい話ですが。



この辺のカット割はなんかビックリした。
佐天と黒子ってのはよくわからなかったけど、
突然現れる黒子にビックリみたいのはあったかも。
黒子はいつも突然に。



EDのこの辺は公式HPのトップの絵っぽくてグッときたなぁ。
やっぱこの4人の絡みこそがミソであったよなぁ、と。
個人的に後半の展開は前半の丁寧さわかりやすさに比べるとよくわからんって感じだったけど、
最後まで楽しんで見れて良かったな。


思うに学園都市が必要なのってレベル5の美琴ではなくレベル0の佐天さんたちだと思うんですよね。
だって誰よりも能力者に憧れている人たちなんだから。
その場を奪われることが果たして彼等の救いになるかといったら疑問。
そういう希望がある街を否定する大人。
しかし木原が言うように巨大な実験場かもしれない。
でもそれを否定したからといって学園都市を否定したことにはならないんじゃないかと思うんです。
街を形作るのはその場に住んでいる、生活している人たちということだと思うし。
超電磁砲はそういう能力開発がもたらすものと、そこに住まうものたちの意識のズレ、
そして住んでいる人次第で街は変わることができるという可能性を描く側面があったんじゃないのかなと。
ジャッジメントや美琴たちが果たしてる役割ってそういうことでもあるんじゃないかとも思えますし。
学園都市以外の社会がどうなってるかで話は違ってくるけど、やっぱその辺は意識してたんじゃないかと。
まあ、超電磁砲だけで云々いえる部分でもないかなと思いますが。
くるであろう禁書第2期が楽しみです。
そういえば米たにコンテくるかなーって思ったらなかったなー。またどっかでやってくれるだろうか。
しかし今期は個人的にJC系で気になってる演出さんやアニメーターさんがあんまり見られなくてちょっと寂しかったかも。
次回作以降、楽しみにしてます。


とある科学の超電磁砲 23話 を語る

2010-03-15 23:17:49 | <とある科学の超電磁砲>




超電磁砲はこういうのが目立ってたなぁ、と。
ただ光を浴びたところで前向きになるっていう部分が、
いきなりの色の変化でキャプチャするまで変化がわからなかった。
まあ、自分の目の行き場がそっちだったせいかもしれませんが。

初春、木山先生は自分の力で子どもたちを見つけられない、救えないと、
自分の無力感に苛まれていたわけだけど、
以前の初春との絡みでは木山先生を触発する立場っていうは続いてた感じなのかな。
しかし、先生と同様に初春が無力になったことで、
弱い先生っていうのを初春が見ることができるようになったのかなぁ、とか。
なんてことを少し思った。
とある科学の超電磁砲 12話 を語る



新しい敵役登場。
木山先生も十分人に恨まれることをしてきたのにっていう部分はあると思うんだけど、
あのときはレベル5 VS レベル0を最後に持ってきていたので踏み台になった形だった。
今回出てきた敵っていうのは事件の発端になった人物関連なわけだけど、
ポルターガイストを引き起こしていた木山先生を踏みにじることで、
ワンランク上の敵役を引っ張り出した格好。
しかし、ポルターガイストを起こしていたのは子供たちだし先生は治療に務めていた。
レベルアッパー事件と同じく『眠った子供たち』を助ける格好だけど、
戦う相手は子供たちではなく、子供たちを眠らせた人物の関係者。
ここまで行くとまたその相手の不幸な過去が木山先生たちの悲劇を踏み台にするのかなぁ、とか。
そして最後はポルターガイストが何かまた仕掛けになるのかなぁ、とか。
そして、一体美琴たちは戦うことでどこへ向かっていくんだろうっていうのが引っかかりどころかなぁ。
全ては禁書目録へ、か。それとも2期への引継ぎか。
どこまで行っても限界というか制約があるように感じるんですよね、この作品。
だからこそ限界を超えろなんて最後に言っちゃうのかもなと思ってみたり。
まあ、どうでもいい話ですが。

美琴がスキルアウト侮辱されたとき出てきた怒りって黒妻しか指してない気がするんだけど、
そういうまわり見えずに直線的なところが美琴っぽい感じで、
力が制限されていても向かっていくトコとかグッとくる感じだったなぁ。
今回は細田直人さんのコンテだったけど、木山先生が突っ込むあたりだったり、
美琴のバトルだったりとそういう部分がらしい感じだった。
どうせなら演出か作監もやってほしかったかも。

あと佐天さんの説教だけど、あのやり取りで黒子と初春の問題が流れるのがちょっと引っかかった。
どっちかというと初春の内面の問題が大きいと思うんだけど、
なぜそういう態度を取ってしまったのか、という部分がきちんと前に出てこないんだなぁというか。
ああ、あと個人的に婚后光子さんへの好感度アップ。
いやー隠しきれてない口のニヤケっぷり、あのテレっぷりが(笑)



いやーしかし最後に美琴のアップでビシッと決めててカッコよかった。
次回が最終回になるのかな?いい終わり方を期待してます。
今回はなんか終わりが近いためかなんか色々まとめに近づいてる感じでしたがどう締めるかなぁ。
しかし子供たちって言っても春上さんの年齢からして同年代なんだよなぁ。
なんで子供って言うのかちょっと掴めない感じがするのがちょっと引っかかり。


とある科学の超電磁砲 22話 を語る

2010-03-14 03:45:42 | <とある科学の超電磁砲>


初春の能力意味わからん!と思ったけど、
初春は春上さんとの温度をそのまま保ちたいっていう気持ちを描いているのかなと。
黒子と衝突しても春上さんとそうならないのは初春がそれを避けているから。
一度下げた温度を初春は上げる自信がないことのあらわれのよう。
あとここにきて飲食が大きく響くような格好になってきたように思う。



忘れがちだけどこの物語って夏なんだよなぁ、と。
橘さんの回で夏を強調しながら初春に真っ二つにされてたけど、
タイヤキや温かい飲み物のように、それまであまり前に出てこなかった熱くて美味しいものを、
初春の周囲に用意してることへの一種の皮肉みたいなものだったのかなぁって思った。
でもなぜ温かさが必要だったんだ?と考えるとその辺まで頭が回らない。
しかし今までカップのまわりに溜まる水滴だったり温度差が強調されていたのに対し、
今回は温度を保つことを出してきたっていうのはやっぱりそういう意味なのかなぁ、と。
まあ、他にも温かいもの出てきたのかもしれないんでどうでもいい話ですが。



この無理やり壁のぼりがかなりツボだったなぁ。
美琴の能力とその荒っぽい感じがかわいく出てる気がして。
ちょっと不慣れな印象を受けるところに隙があるように感じられて好き、みたいな。



木山先生、子供たちを手放すことに。
この前後の美琴の怒りが全て初春にも当てはまるようで引っかかる。
黒子と初春のやり取りを見て初春に謝ろうと話を持っていかないお姉さま、
っていう感じだったので風呂場でのやり取りから黒子の方に比重があったのかなと。
初春が温度を保とうとしたように、美琴もそうだったのかもなぁと少し思う。

そういえば寮監もチャイルドエラーの子たちの世話をしていたけど、
彼女も木山先生になる可能性を含んでるような感じがしてその辺どうだったんだろうなー、とか。
寮監が出た回でも上みたいなシンメトリーな構図があったけど、
あれは寮監と木山先生をかけるような格好になっててドラマを想像させられるなぁとちょっと思ったり。
個人的にこの回は結構まとめの回として機能してるんじゃないかなぁ、と。
窓越しの絶望とかは木山先生が立ち会った過去の実験の場面にも被るような気がするし。



とある科学の超電磁砲 21話 を語る

2010-02-28 05:22:34 | <とある科学の超電磁砲>


春上さんは何なの?な回。
黒子と初春の喧嘩に重点を置いた感じだったけど、
その中での美琴ってのがなんなのかよく見えんかった。
美琴も春上さんを疑っていたのになぁ、と。
その部分は黒子が背負った感じだったけど、
美琴自身がそういうことをされたことに対してどんな思いだったのかなぁとか。
病院を見渡す辺りだったりとか、初春に春上さんのことを切り出すタメみたいな感じかなと思ったけど、
結局黒子に持っていかれちゃってうーん、どうなのみたいな。
ただ美琴は最後のチャイルドエラーの子を知ってる唯一のキャラなので、
春上さんを疑う視点を持っていた方が都合が良かっただけなのかなぁとか色々思ったり。
初春も黒子だけを攻める辺りで美琴や固法先輩を抜きの言い方してるのもうーん。
それだけテンパってたって感じなのか初春も予感してたのかなぁ。





喧嘩。
初春&春上が一緒にスイカ食べたり昼食取ってる部分を踏まえると重い部分。
思えば春上と一緒に食事を取ってないのって黒子だけなんだよな。
この後も黒子は疑念を持ち続けてるけど、この辺の構成は監督の色がよく出てる部分なのかも。
一人で昼食とってる固法先輩とか。
今回は神谷智大さんの演出回だったけど固法先輩の描写だったり、
初春と黒子の対立だったりが最初の演出回と似たような感じで気になった。
ソファーで寝てる先輩いいっすねーみたいな。でも食い過ぎです先輩みたいな。



あと所長さんの部屋でのやり取り、影に入ってる部分はハイライト消してて、
この作品で時々見られるシーンになってたけど、誰がやってるんだろコレ。
食べ物と言えばあのメガネのネーちゃんが出したメイプル、OPと同じ黄色だったな。
この辺も何かあるのかなぁ。この辺はなんかの伏線っぽい感じのとこが多かったような。
どうでもいいけど、あの所長は高レベルの能力者がお好きなのかしら。



この処理はちょっと新鮮。
しかし初春の中の人がイチイチいい芝居してて、逆にそれが前に出すぎてた感も強かったな。
検査後にまわりに春上さんが無実だとわかった辺りとかあまりにも無邪気で。
所長の狙いとか何か匂わす感じだったけど、どういう感じになるのか楽しみ。
次回は木山せんせいもでるみたいだし、混沌としてきそうなだなぁ。