見てきました。
TVシリーズは8話の大和の回とかが印象的で、
あの辺の引用から話が膨らむのかなーとか思いましたが、
予想以上に踏み込んだ作品になっていてビックリしました。
以下ネタバレ感想。
まず冒頭で吹雪が沈んで、あー吹雪轟沈しちゃうのかなーと思ったらそれはミスリードだったようで。
PVで使われていた深海棲艦側の視点が実は加賀さんのものだったとか、
吹雪が轟沈して敵側に回って睦月たちと戦うのかなと思っていただけにちょっと意表を突かれた感じ。
まあヲ級の視点に駆逐艦吹雪がなるか?とも思っていたので、
実は加賀さんは元深海棲艦というのはキャラ付けとしてもしっくり来るポイントだったのかもなと思えたり。
瑞鶴加賀の組み合わせも相変わらずでこの辺はTV版から変わらずかなと。
個人的にまずグッときたのが最初の三川艦隊の戦闘。
吹雪の次に出てくる艦娘が加古改二っていうのがまずビックリだし、
古鷹、衣笠、青葉、天龍ぞくぞくと艦娘がでてきて満を持して登場するのが鳥海という意外性。
PVでも出番が多かったですが、
まさに出だしの顔役として迫力のある艦隊戦を見せてくれてホントにビックリ。
今回は妖精が艤装を動かしているのを見せたり、艤装をナメで見せたりして、
玩具っぽくなってしまう艤装をそれっぽい描写で見せていてカッコよかったですね。
夜戦での照明弾、探照灯が活躍するのもカッコよく、
中破を演出するのにも一役買うなど夜戦装備の魅力の光る戦闘でした。
天龍が剣を構えていく姿には思わずニヤニヤしてしまいましたし。
この最初の戦闘だけでも劇場版で艦これをやる意義はあったかなと思えたシーンでした。
TV版で轟沈した如月の帰還から話が動いていきますが、
帰ってきた如月を待つところで鎖でつながれた艤装が置いてあるのを見て、
狙いすぎぃ!と思っちゃったかな。
艦隊これくしょん -艦これ- 1話 を語る
艤装と深海棲艦はグルなのでは?という疑問があったので、
深海棲艦であったかもしれない如月とその如月を待つ艤装たちっていうのは、
逃げ場の無さのようにも見えてくるようだな、と。
如月の帰還に合わせて謎の声が響き、吹雪がなぜかその声に答えているとか、
実は吹雪も深海棲艦だったのでは、疑問が出てくるのもまたビックリで。
あーそういう踏み込み方をしていくのかと流石に驚きましたね。
深海棲艦=艦娘は公然の秘密みたいなものだったので特に。
あーアッサリそこに入っていくのかと思わされました。
赤い海の広がりと周囲の生命の死滅、艤装が徐々に崩壊していくなど、
ゲームに出てくる赤い海は何なのか、っていうのを扱ってもいましたけど、
今回は見てて素直に血なのかなと思えたかな。
艤装の崩壊は鉄の崩壊、即ち鉄分の崩壊なので、
艦娘を艦娘足らしめている艤装の果てが赤い海という形なのかなと思えたり。
終盤の軍艦たちの崩壊を見てもそういうイメージはあったのかなーとか。
アイアンボトムサウンドが舞台なのも鉄底海峡という名前からかもなとも思えたり。
如月が徐々に深海棲艦に変化していくのは最初はやや違和感がありましたが
(てっきり深海棲艦を倒したから戻ってこれたと思っていたので)、
徐々に変わっていく己の姿に発狂していく姿は胸を打つ感じだったなと。
如月の表情は他の艦娘たちに比べ生っぽく、
影を多めに落としながらディテールを印象づけていたのでその悲惨な状況がダイレクトにくる感じで、
見ていてちょっと辛いところがありましたね。
角が生えてきたりとか、お前はどんな深海棲艦になるんだと思ったりも。
てっきりラストは如月とのバトルかと思いきや、それも違っていてこれまたビックリ。
終盤、謎の声の発生箇所に吹雪を送り込む作戦は色んな艦の混合チームで楽しかったですね。
みんな改二まで育っていてTVシリーズとはまた一味違った感じだったのが新鮮でした。
比叡が帰還やってるのとか、霧島比叡のやり取りとかあまりイメージしていないところをやってくれたり。
暁がいつも六駆でまとめられてるのをバラけさせてテンプレ的なやり取りを入れなかったり、
かと思えば夜戦忍者に夜戦夜戦連呼させてそこはそう行くんだと思わせて、
終盤ピンチのときにまた一味違った夜戦セリフがあったりとかなり練られた構成だったのが良かったですね。
お約束とその崩しがバランス良く面白かったです。
最後のピンチで助けに入るのが深海棲艦 如月だったのも驚きで。
髪の色違うし水無月登場かと思ったら如月でビックリ。
如月オルタか、とか反射で思ってしまったり。ゲームで実装するのかしら?
それはともかく如月の登場がまた印象的で。
実線の煙の輪郭や炎の壁が立ち上がるアニメ的な演出、
水上を駆ける姿を見てコレ完全にボトムズだぜって思ったら吉田徹さんもコンテを切られていたみたいで。
もしかしてこのシーン担当されていたのかなとやや気になる感じに。違うかもだけど。
吹雪の辿り着いたところにいた声の主は己だったっていうのもちょっと意外で。
海底に沈んだ肉体(鉄、つまりは血)の恨みが深海棲艦なのかと思わされた感じに。
精神は艦娘に、肉体は深海棲艦に、みたいな。
まあ善と悪ではないけど、そういう風に分裂してしまった吹雪の戦いになるわけですが、
その己を前にして己が希望になると吹雪はしましたが、その流れが掴めなかったかな。
深海棲艦になっても戻れるかもしれないという希望、
分裂した己に希望はあるのかなど。
崩壊していく過去に海に沈んだ軍艦たちのセリフ?
が聴き取れなかったのでそこで集中力が切れたっていうのもあるけど。
如月が光になって消えていくのも結構思い切った描写かなと。
転生の見せ方としては監督繋がりでリリカルなのはA'sを思い出す感じかもなと。
深海に行くのではなく、一度消滅してまたやり直すという。
加賀さんや吹雪がどうやって深海棲艦から戻ってきたのかはわからないけど、
これはその一環になるのか如月だけが特別なのか、そこが気になったかな。
ただ如月の中にあった記憶には睦月の存在しか無いっぽく
(司令部に挨拶してたけど長門たちのことは覚えていたのか流れに乗っただけなのか)、
どれだけ2人とも仲いいんだとか、
その2人だけの世界の危うさに艦娘全体の運命を描いているのもやや気になるところで。
なぜ睦月と如月だけに絞ったのかと。
そこがTVの負の遺産の精算のためとしか思えないところがやや気に入らない感じかな。
帰ってきた吹雪が艤装を脱ぎ捨てていくのは海という場からの開放、なのかな。
深海棲艦と艦娘吹雪の艤装と、吹雪という駆逐艦の大本は2つに別れていたので、
その片割れである艦娘吹雪が艤装を脱ぎ捨てるっていうのは、
艤装の呪いからの開放も意味してるのかなと思えたり。
つまりは深海棲艦と艦娘の永遠の戦いからの開放、
それは陸に上がることっていうのをやられてる気がするんですよね。
この辺のイメージはストライクウィッチーズ2からの引用なのかなぁ。
戦いを捨てるという意味合いというか。
陸海空、ガルパン艦これストウィ、どれも海から陸へ、みたいな絵面が印象的ですが、
映画ガルパンのラストショットの情感は戦いを捨てるという意味合いはなくて、
ガルパンだけがなんか特別好戦的な気がしてくる不思議。
今作は劇場作品らしく冒頭から色々な艦娘が登場したのも嬉しかったですね。
あと終わらない戦いをどう終わらせるのか→誰も轟沈させない、
っていうのはブラウザ版艦これの根幹にあるものだったので、
それを描いてくれたのは本当に良かったと思います。
提督は最後まで戻ってきませんでしたねとか、
吹雪が元深海棲艦みたいになってるけどTV版でそんな匂わせあったっけとか、
色々気になるところもあり。
ぶっちゃけ2回め見に行って色々再度見てみないことにはまだよくわかってない感じかなと。
TV版よりはだいぶユーザーに寄った作品になった作品になっているのは間違い無いので、
そういう部分も楽しんでおきたいところです。
TVシリーズは8話の大和の回とかが印象的で、
あの辺の引用から話が膨らむのかなーとか思いましたが、
予想以上に踏み込んだ作品になっていてビックリしました。
以下ネタバレ感想。
まず冒頭で吹雪が沈んで、あー吹雪轟沈しちゃうのかなーと思ったらそれはミスリードだったようで。
PVで使われていた深海棲艦側の視点が実は加賀さんのものだったとか、
吹雪が轟沈して敵側に回って睦月たちと戦うのかなと思っていただけにちょっと意表を突かれた感じ。
まあヲ級の視点に駆逐艦吹雪がなるか?とも思っていたので、
実は加賀さんは元深海棲艦というのはキャラ付けとしてもしっくり来るポイントだったのかもなと思えたり。
瑞鶴加賀の組み合わせも相変わらずでこの辺はTV版から変わらずかなと。
個人的にまずグッときたのが最初の三川艦隊の戦闘。
吹雪の次に出てくる艦娘が加古改二っていうのがまずビックリだし、
古鷹、衣笠、青葉、天龍ぞくぞくと艦娘がでてきて満を持して登場するのが鳥海という意外性。
PVでも出番が多かったですが、
まさに出だしの顔役として迫力のある艦隊戦を見せてくれてホントにビックリ。
今回は妖精が艤装を動かしているのを見せたり、艤装をナメで見せたりして、
玩具っぽくなってしまう艤装をそれっぽい描写で見せていてカッコよかったですね。
夜戦での照明弾、探照灯が活躍するのもカッコよく、
中破を演出するのにも一役買うなど夜戦装備の魅力の光る戦闘でした。
天龍が剣を構えていく姿には思わずニヤニヤしてしまいましたし。
この最初の戦闘だけでも劇場版で艦これをやる意義はあったかなと思えたシーンでした。
TV版で轟沈した如月の帰還から話が動いていきますが、
帰ってきた如月を待つところで鎖でつながれた艤装が置いてあるのを見て、
狙いすぎぃ!と思っちゃったかな。
艦隊これくしょん -艦これ- 1話 を語る
艤装と深海棲艦はグルなのでは?という疑問があったので、
深海棲艦であったかもしれない如月とその如月を待つ艤装たちっていうのは、
逃げ場の無さのようにも見えてくるようだな、と。
如月の帰還に合わせて謎の声が響き、吹雪がなぜかその声に答えているとか、
実は吹雪も深海棲艦だったのでは、疑問が出てくるのもまたビックリで。
あーそういう踏み込み方をしていくのかと流石に驚きましたね。
深海棲艦=艦娘は公然の秘密みたいなものだったので特に。
あーアッサリそこに入っていくのかと思わされました。
赤い海の広がりと周囲の生命の死滅、艤装が徐々に崩壊していくなど、
ゲームに出てくる赤い海は何なのか、っていうのを扱ってもいましたけど、
今回は見てて素直に血なのかなと思えたかな。
艤装の崩壊は鉄の崩壊、即ち鉄分の崩壊なので、
艦娘を艦娘足らしめている艤装の果てが赤い海という形なのかなと思えたり。
終盤の軍艦たちの崩壊を見てもそういうイメージはあったのかなーとか。
アイアンボトムサウンドが舞台なのも鉄底海峡という名前からかもなとも思えたり。
如月が徐々に深海棲艦に変化していくのは最初はやや違和感がありましたが
(てっきり深海棲艦を倒したから戻ってこれたと思っていたので)、
徐々に変わっていく己の姿に発狂していく姿は胸を打つ感じだったなと。
如月の表情は他の艦娘たちに比べ生っぽく、
影を多めに落としながらディテールを印象づけていたのでその悲惨な状況がダイレクトにくる感じで、
見ていてちょっと辛いところがありましたね。
角が生えてきたりとか、お前はどんな深海棲艦になるんだと思ったりも。
てっきりラストは如月とのバトルかと思いきや、それも違っていてこれまたビックリ。
終盤、謎の声の発生箇所に吹雪を送り込む作戦は色んな艦の混合チームで楽しかったですね。
みんな改二まで育っていてTVシリーズとはまた一味違った感じだったのが新鮮でした。
比叡が帰還やってるのとか、霧島比叡のやり取りとかあまりイメージしていないところをやってくれたり。
暁がいつも六駆でまとめられてるのをバラけさせてテンプレ的なやり取りを入れなかったり、
かと思えば夜戦忍者に夜戦夜戦連呼させてそこはそう行くんだと思わせて、
終盤ピンチのときにまた一味違った夜戦セリフがあったりとかなり練られた構成だったのが良かったですね。
お約束とその崩しがバランス良く面白かったです。
最後のピンチで助けに入るのが深海棲艦 如月だったのも驚きで。
髪の色違うし水無月登場かと思ったら如月でビックリ。
如月オルタか、とか反射で思ってしまったり。ゲームで実装するのかしら?
それはともかく如月の登場がまた印象的で。
実線の煙の輪郭や炎の壁が立ち上がるアニメ的な演出、
水上を駆ける姿を見てコレ完全にボトムズだぜって思ったら吉田徹さんもコンテを切られていたみたいで。
もしかしてこのシーン担当されていたのかなとやや気になる感じに。違うかもだけど。
吹雪の辿り着いたところにいた声の主は己だったっていうのもちょっと意外で。
海底に沈んだ肉体(鉄、つまりは血)の恨みが深海棲艦なのかと思わされた感じに。
精神は艦娘に、肉体は深海棲艦に、みたいな。
まあ善と悪ではないけど、そういう風に分裂してしまった吹雪の戦いになるわけですが、
その己を前にして己が希望になると吹雪はしましたが、その流れが掴めなかったかな。
深海棲艦になっても戻れるかもしれないという希望、
分裂した己に希望はあるのかなど。
崩壊していく過去に海に沈んだ軍艦たちのセリフ?
が聴き取れなかったのでそこで集中力が切れたっていうのもあるけど。
如月が光になって消えていくのも結構思い切った描写かなと。
転生の見せ方としては監督繋がりでリリカルなのはA'sを思い出す感じかもなと。
深海に行くのではなく、一度消滅してまたやり直すという。
加賀さんや吹雪がどうやって深海棲艦から戻ってきたのかはわからないけど、
これはその一環になるのか如月だけが特別なのか、そこが気になったかな。
ただ如月の中にあった記憶には睦月の存在しか無いっぽく
(司令部に挨拶してたけど長門たちのことは覚えていたのか流れに乗っただけなのか)、
どれだけ2人とも仲いいんだとか、
その2人だけの世界の危うさに艦娘全体の運命を描いているのもやや気になるところで。
なぜ睦月と如月だけに絞ったのかと。
そこがTVの負の遺産の精算のためとしか思えないところがやや気に入らない感じかな。
帰ってきた吹雪が艤装を脱ぎ捨てていくのは海という場からの開放、なのかな。
深海棲艦と艦娘吹雪の艤装と、吹雪という駆逐艦の大本は2つに別れていたので、
その片割れである艦娘吹雪が艤装を脱ぎ捨てるっていうのは、
艤装の呪いからの開放も意味してるのかなと思えたり。
つまりは深海棲艦と艦娘の永遠の戦いからの開放、
それは陸に上がることっていうのをやられてる気がするんですよね。
この辺のイメージはストライクウィッチーズ2からの引用なのかなぁ。
戦いを捨てるという意味合いというか。
陸海空、ガルパン艦これストウィ、どれも海から陸へ、みたいな絵面が印象的ですが、
映画ガルパンのラストショットの情感は戦いを捨てるという意味合いはなくて、
ガルパンだけがなんか特別好戦的な気がしてくる不思議。
今作は劇場作品らしく冒頭から色々な艦娘が登場したのも嬉しかったですね。
あと終わらない戦いをどう終わらせるのか→誰も轟沈させない、
っていうのはブラウザ版艦これの根幹にあるものだったので、
それを描いてくれたのは本当に良かったと思います。
提督は最後まで戻ってきませんでしたねとか、
吹雪が元深海棲艦みたいになってるけどTV版でそんな匂わせあったっけとか、
色々気になるところもあり。
ぶっちゃけ2回め見に行って色々再度見てみないことにはまだよくわかってない感じかなと。
TV版よりはだいぶユーザーに寄った作品になった作品になっているのは間違い無いので、
そういう部分も楽しんでおきたいところです。