流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

アニメ雑記 2015/12/29 を語る

2015-12-29 22:51:44 | ■アニメレビューとか
●放課後のプレアデス 9話



忘れてしまうなら、何を見ても意味がない?
個人的になかなか衝撃的な問いかけだったなぁと。
記憶の話って色々考えちゃいますけど、
誰にも知られないこと、観測できないことを知ったなら、それは忘れなければならない、
というような語りと合わせて非常に印象的でした。
なんというか、忘れてしまえることを肯定する強さを感じるセリフだったなぁと。
忘れてしまっても今の出来事には価値があるっていう趣がグッと来るのかなぁと。
桑島法子の成せる技なのかなとか色々考えてしまったな。
作品の毎話スケールアップしていく宇宙の描写が良くて印象的でした。
まだもう少し見返していきたい作品かな、と。


●Dance with Devils



EDの不気味な感じが好みだったなーと。
怪しいサーカスの中で少女に迫るっていうシチュエーションもあるけど、
作品中に出てくる悪魔たちをピエロとして描いている風で、
美形の男たちをそんな姿にさせる要素っていうのを考えちゃうかなと。

作品中でヒロインがグリモアールであるっていうのが描かれるけど、
女を手に入れる=力を手に入れるっていうことでもあるので、
恋愛要素がそのまま力への渇望に近い要素になっているようだったかなぁと。



9話。
11話最後の全員での告白だとか生徒会の曲で結構好きなパートが多くて、
1話のアバンの怪しげな感じなんかも好みだったんですが、
9話のレムと兄のデュエットが綺麗で印象的だったかなぁと。
バトル中なんだけど歌っているのはヒロインへの思いそのもので、
普通にこんな感じで告白しちゃえばいいのにと思えたんだけど、
その後こっぴどく嫌われるレムがなんか可哀想だった。


●ワンパンマン



OP。
サイタマの存在を小さく描くことで逆にサイタマの存在の揺ぎ無さにアプローチしてる感じはするかなと。
敵がどれだけスケールアップしても勝利する存在という置き方というか。
ヒーローの横を巨大なものが蠢いているっていう、
ヒーローが必要とされる土壌というか環境を風景を通して見せつつ、
どんな環境にも屈しない感じがあるのかなと。





頭に雷が落ちるのはハゲを揶揄するギャグだと思いますが、
引き画で描かれる雷はまた描き方が違っていて、
こういった表現の振れ幅から描かれるものっていうのを意識しちゃう感じで、
画面の中のものを全部描くだとかとかはまた違った印象がするかなぁと。



ここら辺キャラクターが重なってるところは透過して後ろの絵の輪郭が見えるようになってて少し気になった。
無免ライダーの尻が隠れるのを嫌ってなのかな。
その後のヒーロー大集合もタツマキちゃんのみをピックアップするような形ですし、
前のこのショットと合わせた処理だったのかなーとか。





10話。
無免ライダーのヒーローとしての信念に涙するシーンでしたが、
雨の表現がまたその信念というか無免ライダーの無力さを際立てているようでグッと来たな。
撮影処理は各社色々カラーがあると思いますが、
MADBOXだと雨が特に素晴らしいなぁと。
ジェノスがもがいてる所なんかは肩の辺りの部品が動いていたりいして、
サイボーグという点を踏まえての身体のもがきを描いていてまたグッと来る感じ。



雨が上がる。
深海王とサイタマのパンチ力を雨で対比してますけど、
ここだと雲すらも引き裂くという点でその空前絶後の強さを描いているのが良い感じ。
雨というのが無免ライダーたちのヒーローとしての教示を描いていたので、
サイタマが一瞬にしてその全てを消し去るような一面になっているのが印象的。
雨がやまない方が美しく見えることもあるというか。
ここ水が飛んでいくのは作画でやっているんでしょうかね。
降りしきる雨と飛んでいく雨の合わせ技って感じでインパクトのある画でした。



12話。
ボロスがサイタマをなぶっていく描写が凄まじかったですね。
背景動画とブックなどで背景をスライドさせて見せるカメラワークがまた印象的でした。
なんというか、こういう構造物も全部セルで描くのが作画アニメ、
みたいなイメージが最近あったんですが、
そんなことせずとも空間を演出できるっていうのをやられている感があって、
3Dとかでもないセルだけでここまでできるっていうのを改めて見せられたような気分でした。





背景動画で暗い空間を高速で移動する球体の軌道の演出や、
カメラがボロスと一体となってサイタマへと向かっていく浮遊感、
そしてボロスの一撃の衝撃を無数の発光で描くなどどれもかっこ良過ぎて痺れました。

監督的にもっと飛び道具とかを入れてくるのかなと思いましたがそんなこともなく、
濃密な超人バトルを楽しめる作品で凄い作品だったなぁと。
2期あればぜひ見てみたいですね。


落第騎士の英雄譚 12話とか を語る

2015-12-27 16:33:37 | ■アニメレビューとか






OP3の会長戦。
今までは一輝が敵と戦うシーンっていう意味合いが強かったですが、
OP3では対峙のシーンから一輝の一刀修羅発動とそれを迎え撃つ会長という構図があって、
それまでのアクションシーンとは違った新鮮さがあって良かったです。
特に一輝が前に走り出すところから全て新規で、
会長の攻撃を交わすのでもなく、光の一閃となっていく姿が凄く好きで。
ただ何よりも速く、強くなろうとしてる姿に惹きつけられるようでした。
スクライド的に言えばやっぱ最速こそ最強じゃん!的な感じでしょうか。



12話。
覚醒の無意識が流れるのはやっぱそうだよなぁ!って思いましたが、
主題歌まで流すとは思ってなかったので結構驚きました。
結晶の舞台は空が見える舞台設計で演出的にも目立ってましたね。
観客席でのステラをそれまでとは逆から見せるだけでも新鮮な感じ。
ステラ自身に光があっているので会場の影と空のコントラストで映えて見える感。
OPに黒のイメージがあるので勝利を予感させる明るい画面に暖かさを感じて、
穏やかに見れるというか。
10話の雫のモノローグで一輝の心情を冷たい孤独だと読んでましたけど、
その辺を意識したステラの位置だったのかなと思えたり。



一刀修羅。
破けたズボンの裾が垂れるのやってるの、
細かいところ拾うなぁというか一輝の足見せられても反応に困るというか。





迎え撃つ。
会長の線太めのタッチがかっこ良くてグッと来るなと。
OPでは一輝側だった構図ですが今度は会長側で。
ただどちらも会長が一輝を目の前にしているっていう意味合いが強い感。
OPだと会長から一輝のほうへカメラが回り込むせいですかね。





互いの勝利への渇望。
OP調の色彩と交錯する2人が勝利の一点に向かっていくのがグッと来る感じ。
またOPと違って会長はオレンジカラーが乗るのが新鮮だったな。
今回の戦いはあまりキャラクター越しに相手を見るだとか、
同じフレーム内になるべくキャラクターを入れず、
互いの思いの丈を見せるように別個にキャラクターを見せてるのが印象的だったな。
2人の戦いではあるけども、己自身の力をどれだけ出せるか、
っていう己との戦いでもあるという風な置き方かなぁと。
一輝側に引っ張られる感じで会長も全力で向かって入ってるのがグッと来るかなと。
10話でも全力の珠雫を前にしての雷切だったので、
会長自身が私の最強を持って貴方の最強を打ち破るという一輝のような型を持つキャラである、
っていうのがここで出てきていて、
元々の戦う理由、必然性が薄い中でこれだけの闘志を描く正当性を主張してていいなと。
そしてそれこそが誇りなんだと思えたかなぁと。



スクライド最終回からの引用ですが、
勝敗不明だったスクライドと比較すると、
こっちは明確な勝敗がわかったところでこれが出てきたのが痺れたかなぁと。





影から目を見開くところで被写界深度をいじる。
ポン寄りで目のアップとか色々パターンはあると思うんですが、
PANしての変化が新鮮で目を引いたなと。
やってることはピン送りに近くもあるのかなぁとか。
影自体が強く落ちていて意図の強いショットなのにこれも同じ中でやるのか、
っていう驚きがあったなぁと。



会場が演出装置としていいなと。
一輝が影の中から出て勝利と共に頂きに立つような感じとか、
構図で見せるかっこ良さだとか青空の心地よさだとか。



ステラが一輝の元に向かうシーンは光の効果がまた良かったなと。
廊下を走ってくるところのちょっと青みかかったスカートとか綺麗だったし、
どさくさの悪党成敗という破天荒なところを見せつつも、
ヒロインとしての神聖さを出すような声の響かせ方で、
そっちに意識を向けてくるところにグッと来るっていうか。
ステラの熱っていうのが会場から見える青空なのもいいなと。
今回の青空は終始ステラの熱を帯びているようで心地よかったです。





戦いを終えて。
今回は一輝との描写では同一のフレームにあまり入れずにカット割りで見せていましたが、
ここではそれぞれキャラ越しに。
こういうキャラの距離感が良いかなと。


今期はほとんど今作を見ていたような感じだったなぁと。
全てはOP、酒井ミキオに持っていかれている気もしますが、
大沼監督の持ち味の生きた演出、シチュエーションが個人的には嬉しくて。
特にヒロインへのプロポーズとか一途なところがグッと来るなと。
昔から好きだったものと今好きなものを作ってくださる方の方向性が一致した感じで、
自分のアニメ観では歴史的な作品になった気がします。
サンライズとシャフトが繋がる様な面白さというか嬉しさというか。
ナースウィッチ小麦ちゃんが新房、京アニ、米たにと繋がる嬉しい作品であったんですが、
今作は谷口、大沼と繋がったなと。
全然違う作風なのに面白いなと。
でも主人公とヒロインが一途なのは割と似てるかも、とか。

個人的にはぜひ2期が見たいところなんですが、
今作で結構極まってる気もしたのでどうかなとか。
とりあえずBDで見返しつつ吉報を待ちたいところです。


アニメ雑記 2015/12/19 を語る

2015-12-19 22:50:56 | ■アニメレビューとか
●俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件



OP。
最初はハーレム系の中にギャグが多くていぬかみっ!みたいだなと思ってたんですが、
最近はヒロイン4人が芸人扱いなのが不憫に思えてきた。
マッショと並ぶ役回りっていうのも作品的にというよりは4人を茶化すようなニュアンスのようにも思えてくる。



ほとんど出てこない幼馴染ですが、
セクシーポーズで目立つ格好なので目を惹かれます。





EDでは上を目指して登ってくる主人公。
その頂上には幼馴染がっていうのがまた憎い演出。
OPとED見てると本編での4人との絡みっていうのが、
ただの時間潰しというか、時間を重ねるだけの暇つぶしというか、
話の中のお遊戯的というか戯言めいているような感じがして気になるなと。

サブキャラクターかと思われているキャラが実はメインっていう、
サブキャラの作る外堀こそがドラマのメインで、
4人のヒロインっていうのはそれを横目で見ながら楽しむための装置というか、
本当に場を楽しませるだけの芸人という感じがしてくるよなと。
4人がいないと話が成り立たないんだけど、育みたいドラマは、
大切なものは別のところにあるっていうところがサブキャラの下克上めいた感じで新鮮だなと。
あくまで触れたいのは堆積された時間であるようにも思えてくる。
お嬢様という名のただの世間知らずたちをいじりながら過ごす日々を描き、
同時に場にいない他の子のことを意識させる物語って絵面が面白いというか。
遊びで付き合ってるけど本命は別っていう態度の絵作りが新鮮かなーと。

まあただ恋愛ゲームがメインじゃなくて、
世間知らずのお嬢様を眺めるというのがメインっぽくはあるので、
これでいいのかなとも思いますが。
ただ世間知らずすぎて、もはや別の時代からタイムスリップしてきた女の子たち、
と言っても過言ではない気が。
帯刀が許されてるっぽいし、みたいな。

OPで宇宙船に乗る4人っていうのはそんな場から解き放たれようとしている様子なのかなとか、
ちょっといろいろ考えてしまいます。



7話の人工呼吸。
あまり印象的な絵などは入れずに出来事として流す一面が強かったですが、
口が触れるその一瞬だけは繊細に見せようっていうのが伝わってくる感じ。
周囲をややぼかし気味してレンズを意識させることで、
髪の色トレスなどの情報量の変化をより注視させてるのなんかはわかりやすいポイントかなぁと。
どんなに自然体になろうと取り繕うとしても滲み出るものはあるっていう描き方かなぁと。
肉体的なエロスは前面に出しつつメンタル面のエロスは控えめっていうさじ加減に目を惹かれるかな。



7話Cパート。
タオルを拾い上げる動作を丁寧にというか綺麗に見せたいというのは伝わってくる。
九条がなぜメイドをやっていることに関しての疑問だとかっていうのが浮上してきますが、
本編では描かれない部分なんでしょうか。
これやった後に続きは原作で、というCMを打ってくるあたり狙われている感じが。





目覚め。
繰り返し描かれる主人公の目覚めの朝のシーンにこんな秘密が、という。
キスのシーンは人工呼吸のシーンと違い引きで描かれる分、
その成すがままの姿から思いの丈を推し量るしかないところに悶々とさせられる感じ。

九条の魅力としてはやっぱ前髪の印象が強いですね。
前髪ぱっつんなのかな?と思いきや、やや切りすぎてる感じがあってちょっと目を引きます。
他のキャラクターが割りと当たり障りのない、
割とアニメでよく見かける髪型っぽく、またシンメトリーな感じなので、
この前髪の短い左右不揃いな感じで目を引き、
厳しいキャラの幼さみたいなギャップを作ってるとこにもなってて一層目を引く、みたいな。
アングルによって新鮮に感じる部分もあるので見てて楽しいです。

原作は未読なんですが、原作だと九条さんかなりの人気キャラみたいなので、
やっぱそういうのを見越してるのかなぁとかいろいろ考えちゃいますね。


映画 ハイ スピード!-Free! Starting Days- を語る

2015-12-13 22:32:27 | ■京都アニメーション
見てきました。
Free!に繋がる話ということで色々期待してましたが、
キャラクターの関係性に焦点を置いた格好だったのかなと。
普段のシリーズでは遥の水についての語りから始まりますが、
今回は遥の泳ぎから始まって真琴との関係と繋がりが描かれるのが気になるなと。
あと遥の泳ぎにリレーの泳ぎがかぶさるのも気になるところで。
TV的な映像が遥の記憶として描かれるのには違和感があるので、
遥を通して視聴者の中にあるリレーのイメージを投影しているような印象がして引っかかるなと。

今回はFree!に繋がるかと思いきや、
遥の水語りだったり風呂に水着で入る姿だったりなぜそういう遥になったのかとか、
そういうのが補足されていくのかなと思ったら全くそんなことはなく、
Free!というシリーズではあるけどあくまでハイスピードのアニメ化なのかなと思ったかな。
水泳の描写も高校と中学じゃ違うということで迫力をそこまでつけられてなくて、
盛り上がりを演出するのが大変そうに見えたかな。
コースロープの描写とか水のゆらぎとか劇場作品っぽいところはポツポツある感じはありましたが。

個人的に見てて中学校内の描写は結構新鮮だったな。
1階の教室ということで外を見る景色が新鮮なのと物の配置なんかが新鮮で、
ちょっとした教室アニメかなと思えたり。
3年生の教室が上の回にあるのを景色なんかで見せたりしてる風なのは武本さんっぽいかも。
ちょっと中二病の武本回を思い出す感じ。
中二病でも恋がしたい! 10話 を語る
また女の子のモブが多くてそれもまた新鮮だったな。
高校がブレザーなんで学ラン姿、セーラー服姿がまた新鮮な感じ。
水泳部にも女子部員がいて水着姿を披露してるのを見たらこれこういう作品だったっけ、
とか思っちゃうほどでした。

何気にキャラクター周辺の描写も充実してましたね。
映画で両親の存在を描くのは京アニのお約束的な印象がしたかな。
けいおん!なんかがそうだったので。
遥たちの自室の描写があったのも何気に新鮮な気がしたな。

今回気になったのは鏡の描写かな。
遥が学ランを着るシーンで毎回鏡を見るのを見て1期7話を思い出したり。
Free! 7話 を語る
第一ボタンを外すのは束縛されるのを嫌っての描写って感じですが、
遥は真琴からの束縛は嫌がらないんだよなぁとか。
プールで泳ぎながら互いに見つめ合うシーンが有りますが、
互いが相手を自らがよく知る相手だと確認するような意味合いもあって、
互いに自分を投影しあうような面っていうのがあったのかなーとか。
自らの意識の延長として相手を見る感覚っていうか。
今回問題になってる兄弟関係や、
自らの体を他者と比較するのもそういう投影の変化に寄っているのかなぁとか。
冒頭の遥の泳ぎに被さるリレーの姿も、
視聴者のイメージを投影したものという位置づけになるのかなぁとか。
そんなことを考えてしまいました。

最後の凛の手紙なんかもそうなのかな。
遥に宛てた手紙が宗介宛に変わっていてもそこに投影しているものは変わらず、
ただ見え方が違っているという。
その気付きが宗介の怒りや遥の凛に対する気持ちに繋がってきていて、
グッと来る感じだったかなぁと。
凛の手紙のシーンは宮野真守がちゃんと声当ててるのでそこでもグッと来る感じ。
今回は声変わりなんかも意識していたようだったので、
最後の最後で凛を見れた気がして、遥×凛好きな自分としてはそこで満足出来たなぁと。

今回は瞳に光が反射する描写なんかが結構ありましたが、
そこはあんまり意識して見ていなかったので、次回はその辺を含め見ていきたいです。

EDは撮影処理なんかが気になったかな。
しかし両親の登場でけいおん!っぽいと思ったけど、EDはTVシリーズの路線ではなくて、
映画けいおん!が如何に貫かれた作品だったかっていうのを改めて思い知らされた感じ。
まあそれはどうでもいい話。

個人的に見終えて筋肉への言及が少なかったのがやや残念な感じ。
筋肉が成長していく描写とか期待してたので、
流石にここまで筋肉スルーされるとちょっと悲しくなってしまう。
中学生から高校生となる中での成長として肉体的な成長は欠かせないわけで、
そういうのは何かしらあると思っていただけに。
こういうところでもTVシリーズに繋がらないっていうのがちょっと残念でした。