流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

アニメ雑記 2022/9/25 を語る

2022-09-25 22:53:11 | ■アニメレビューとか
●夏へのトンネル、さよならの出口
見てきました。
ラノベ原作とは知らなかったので、見終わってちょっと納得。
自分が10代だったころに見ていたらもっと感激していたような気がします。

花火から始まる絵っていうのは夏らしい作品で、グッときたかな。
駅であった女の子との出会いを印象付けてるのも王道ですが味がありましたね。
傘を受け取る手の位置の変化やカメラが切り返すインパクト、
細田演出っぽいPANでの見せ方など、
セオリー通りだったり有名どころから持ってきたのが、
ちゃんと面白いというのが良かったかな。

線路が続く先が2人の未来っぽく、
しかしそれは鹿に阻まれた程度で容易に変動してしまうので、
未来への影響が軽く見積もられている感覚はあるけど、
だけど時間通りに進む現代社会に比べると、
その牧歌的な時間に身を置くのも悪くないだろうなという感があるかな。

様々な演出家が電車を演出に使いますが、
割とこういう視点から見ると新鮮な作品だったんじゃないかという気がします。
みな運命のレールに身を置くことに慣れ過ぎているんじゃないかな、と。
なので運命から外れるという意味で浦島トンネルを見つけるのも、
運命から外れるという意味での絵だったのかなという気がします。
彼女が電車を待っていて、彼は電車を待ってはいない、
というのが展開の分岐点になるのかな。

世界に自分たち2人しかいない、
というのを2人だけの時間で描くのが贅沢で、
そこに自分たちの欲が重なってるのが良いかなと。
浦島効果によるメールの遅延は新海誠の『ほしのこえ』っぽいですが、
届かないはずのメールが届くことで切なさではなく、
自らの望みに気づける辺りが個人的にはグッときたかな。
別れの切なさよりも、より鮮明になる自分の形が今の自分に戻る、
という絵で描かれるのがベタですが良いところかなと思います。
ベタをベタでいくことって本当に大事だなと思わされました。

大きなスぺクタクルもなく、
感情の起伏もそこまで大きい作品とは思いませんが、
その分純朴さを感じて楽しんで見ることができた気がします。

あと黒髪長髪の髪作画が好きな人はおススメです。
キメの画がそこになっているので、見ていてグッときました。
アニメで髪の作画に飢えてるので、今作限らず色んな髪作画を見せて欲しいですね。

リコリス・リコイルとか その2 を語る

2022-09-18 15:45:53 | ■アニメレビューとか

11話。
真島が千束の背後を取るの、
振り向き先は視聴者であるような感があったので、
そこを真島が盗るようなニュアンスも感じ的になったかな。
まあ登場からして百合もの期待してたらなんだこの間男はって感じだったので、
真島の役割は気になるポイントかな。

真島、正直意味わからないキャラだなぁと感じていましたが、
暴力でリコリスをねじ伏せるだとか、
男の強みを活かした描写は割と好感が持てるポイントかな?
銃がないと戦えないリコリスに対して肉体的なアドバンテージがある、
というのが真島の聴覚によって表現されている部分かも、みたいな。


というのも発砲音で耳を潰すやり方はるろうに剣心の人誅編っぽく、
ようやく今作がるろ剣的なことに気づきました。
龍鳴閃で三半規管を潰す、まあ身体機能にダメージを与えるのを思い返すと、
真島は暴力の化身みたいなものかと思えたので、
割と男女の身体能力差を真島を通じて納得させられた感があったかな、と。
まあリコリスはマジカル的なパワーを持っているわけではないですしね。


既視感があるな、と思ったのが響け!ユーフォニアムのこの話数。
千束の問題をたきながどれだけ背負えるか、という部分にも思える。
直前の千束が麗奈みたいな声を出していたので意識した部分はある。
ユーフォの中でも印象的な絵だったので、
ユーフォ的な部分が重なって特に意識してしまったな。


銃の安全装置を外して殺意高めのたきなの表情、良い。


なんか凄いあおきえいっぽさを感じてしまったな。
Fate/Zero的な。
また1話から続くたきなを正面から描き続けることとも通じていて、
ちょっとワクワクしちゃいました。


二重否定なのか強い否定の絵なのか。
たきなの相手に対する拒否反応の大きさが出ている感じでしたね。
割とところどころで×印を入れて会話の節々で意識させられたので、
場面に合わせた舞台設計なのかな、とか。


強化ガラスをぶち抜いて落下。
これ死ぬじゃん、からの下に鉄骨がありまして、という誘導の巧みさ。


謎建築物過ぎてもはや何でもアリだな、
みたいなヤケクソ感がありますが、
感情の流れやこの場面でやりたいことはわかりやすいので、
もはやそういうツッコミは無粋の域に達している感はある。


千束の怯え。
前に進むことをためらう千束に正面から向かうたきな、という感じなのか。
千束を追いかけるような、千束が先に行ってしまうような描写は、
千束の死を連想させられますが、果たして振り向き描写がどう繋がるのか楽しみです。




たきなが色んな表情をしてくれるのが良いですね。
今度は魔法少女まどかマギカ叛逆の物語のほむらっぽい、みたいな。
千束のために血を流す姿がどこかほむらの必死さを思い出す、みたいな。
割と黒髪長髪キャラの化身みたいな側面を描き出していたような気がしたな。

ポリスメンとか、ポプテピピックみたいなのもあり、
色んな個所からの引用を意識させられたかなぁ、と。


旧電波塔から新電波塔へ。
どういうラストになるか、楽しみです。