●劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]I.presage flower」
見てきました。
Fateアニメラッシュが続きますがその中でも注目度の高い作品であり、
原作もプレイしていたので楽しみな作品でした。
以下ネタバレ感想。
最初は桜と士郎が出会う以前の話、
士郎がケガで弓道部の試合に出られず桜が士郎家に訪ねてくるところから始まって、
いつになったらアーチャーの召喚が始まるのかなと思ったら始まりもせず、
普段であれば行われるであろう序盤の話をかなり削っていて驚かされました。
ファン向けの映画だとは思っていましたが、まさか導入すら削るとは思ってもみなかったので。
その分、中学時代の桜の姿や、
家事全般が士郎仕込みだという付き合いの長さを描いていて、
今まで影に隠れていた桜の存在を一気に引き上げて描いているのが面白かったです。
桜の入学式の記念写真でタイガーが黒いスーツ着ていたり新鮮な部分もあり。
リボンをしきりに触る桜にグッときたりとか。
桜と士郎の関係の深さについて描いていて、桜ルートなんだなという感が強かったです。
またランサーの襲撃までが完全に士郎視点で進むため、
聖杯戦争に巻き込まれたというニュアンスが強く、
原作やそれに類する作品に全く触れていないと訳が分からない導入であったとも。
そういえば引きの絵で鉄塔適当に描いてる感あるなと思ったら、
アップで鉄塔ちゃんと描いてます、みたいなカットが挟まれるのは思わず笑ってしまったな。
Fate/stay night [Unlimited Blade Works]:アニメ雑記 10/12 を語る
桜とのやり取りはUBWでもありましたが、
そのシーンを意識されていると思われるシーンもあったりで、
やはり同じ会社で作るとまた違ってくるところが面白いかなと。
しかしUBWやってたのもうちょうど3年前ですか。
随分待ったなという感じですね。
OPでUBWの映像を使いまわしつつセイバーの召喚、言峰に会う直前まで進みますが、
セイバーがしゃべるまでも間が長くて目を引かれましたね。
イリヤに前回の戦いについて問われても答えないなど、
セイバー自身の士郎との出会い、
再び冬木にきたことに対する思うところに触れられてる感じ。
桜から始まった作品ですが、この辺りからセイバー色が若干強くなりますね。
バーサーカー戦は恐らく阿部望さんかな。
セイバーの初戦は開幕という意味合いにになるためか派手目な阿部さんに振られてる感。
バーサーカー戦で士郎がセイバーをかばうところで内臓出ちゃってますけど、
これも劇場版ゆえの描写ですかね。
回復力の描写なのかやたら士郎の腹筋を見せてくるのはサービスシーンだったのかしら。
アヴァロンの存在を示唆する描写など後につながる見せ方だったのかなと思います。
ライダー戦はCMで度々見かけますが、あそこからの一撃で終わるのが意外で。
セイバーは強い、というのを印象付ける意味でもインパクトのあるシーンでした。
教会に美綴を送り届けた辺りで士郎が前回のマスターである切嗣の過去を知るシーンは、
セイバー、言峰のそれぞれの語りとZEROのBGMが使われているのが印象的でした。
正義の味方とはかけ離れた切嗣の存在についてセイバーが語るのも、
冒頭と同じく教会の前で黙するセイバーと合わせて印象深い。
切嗣という縁を挟んだ2人のやり取りと朝日が印象的なシーンになっていて、
桜ルートと言えども、セイバーも大事にされている印象が強かったです。
BGMがZEROのものなのは梶浦由記さんが音楽担当をされているからでしょうが、
ZEROから直接続編の線を引くなら今作ではないか、という予感を含ませる意図もあったのかなと。
セイバーが聖杯を見たときに思わず私の聖杯と口走ってしまうところなんかを見てもそう感じます。
個人的に実はキャスターが結構好きなんで、
普段着からキャスター姿へ変わるのとかそういう変化があるのが結構好みだったり。
先生との夫婦感も好きなんで、そういうのに私服姿なんかで見せられる感じが好印象という感じ。
2人のやり取りは既にアサシンによって先生が瀕死のときのものしか見れませんが、
ルールブレイカーの効果を含め、原作既読者には意図がわかるところのやり取りが面白いなと。
つか小次郎のやられ方、原作の時も思いましたが悲惨というほかないですね。
士郎が桜から慎二の様子をうかがおうとするところで冷蔵庫の磁石をパチパチ手いじりしたりとか、
そういう細かい心理描写を入れてくるのがちょっと意外な感じがしたかな。
手の描写っていうのが今作では結構引っかかるところだったのかもしれない。
士郎の腕を掴む桜の手とか、士郎と桜が手を握り合ったりとか、セイバーとの握手とか。
桜がリボンをいじる仕草なんかもそうかな。
聖杯戦争と冬木の町での騒ぎがリンクしているのかどうなのか、
それをどうするべきなのか、具体的な方策が出る前に士郎と凜の夜回りが始まってる気がして、
士郎が何をどうしたいのかが明確にならないまま、
桜を家にかくまうことが明確にどういうことを指すか曖昧にしたまま話が進むように思えたので、
果たして何がやりたいのかと、この辺の描写から思えてしまう。
原作でのセイバーとのやり取りなどを思い浮かべてもうーんとなる。
夜、士郎の帰りが遅いことに桜が腹を立てますが、
なぜ士郎/セイバーがその行動を取っているのか曖昧な分、
桜の言うことがもっとも過ぎてならないという気がしたな。
最後に士郎がセイバーを失って桜にただいまを告げますが、
それは正しく桜のいる日常に変えることと同義なはず。
そして正義の味方にどうやってなればいいのかという苦悩も何となくはわかる。
ただ果たしてセイバーと共に戦っていたシーンは正義の味方になるための話だったのか、
と思うとそれは明確ではなかったように思う。
教会のシーンでマスターになって戦うと宣言したこと、
セイバーとのやり取りが全てで、町で起きている騒ぎに対してどこまで敏感だったのか、
桜のことはどう思っていたのか、そもそもなぜ桜の元へ帰るような幕の引き方なのか、
など物語が明確でない印象が強く、
イベントを羅列しただけの映像になっていないか、という危機感みたいなものがあったかなと。
まだ導入の物語なので真に迫ることは難しいのかもしれませんが、
それにしても、と思わないこともないというか。
アクションもそれを吹き飛ばすために高カロリーなことをされているのかなという気さえしてくる。
ライダーのアクションは鎖の振り回し方にリアリティがあって良かったかな。
真アサシンや間桐臓硯に謎の影と、
このルートでしか見れないキャラクターの味は十分出ていたと思うので、その点も良かったかなと。
他にも色々思うところはあった気がしますがとりあえずこんなところで。
2章、3章と続いていくようですが、シリーズがどういう形になっていくのか楽しみです。
個人的に一番楽しみにしているのがギルガメッシュのシーンなので、
次回そこがどう描かれるのか楽しみです。
見てきました。
Fateアニメラッシュが続きますがその中でも注目度の高い作品であり、
原作もプレイしていたので楽しみな作品でした。
以下ネタバレ感想。
最初は桜と士郎が出会う以前の話、
士郎がケガで弓道部の試合に出られず桜が士郎家に訪ねてくるところから始まって、
いつになったらアーチャーの召喚が始まるのかなと思ったら始まりもせず、
普段であれば行われるであろう序盤の話をかなり削っていて驚かされました。
ファン向けの映画だとは思っていましたが、まさか導入すら削るとは思ってもみなかったので。
その分、中学時代の桜の姿や、
家事全般が士郎仕込みだという付き合いの長さを描いていて、
今まで影に隠れていた桜の存在を一気に引き上げて描いているのが面白かったです。
桜の入学式の記念写真でタイガーが黒いスーツ着ていたり新鮮な部分もあり。
リボンをしきりに触る桜にグッときたりとか。
桜と士郎の関係の深さについて描いていて、桜ルートなんだなという感が強かったです。
またランサーの襲撃までが完全に士郎視点で進むため、
聖杯戦争に巻き込まれたというニュアンスが強く、
原作やそれに類する作品に全く触れていないと訳が分からない導入であったとも。
そういえば引きの絵で鉄塔適当に描いてる感あるなと思ったら、
アップで鉄塔ちゃんと描いてます、みたいなカットが挟まれるのは思わず笑ってしまったな。
Fate/stay night [Unlimited Blade Works]:アニメ雑記 10/12 を語る
桜とのやり取りはUBWでもありましたが、
そのシーンを意識されていると思われるシーンもあったりで、
やはり同じ会社で作るとまた違ってくるところが面白いかなと。
しかしUBWやってたのもうちょうど3年前ですか。
随分待ったなという感じですね。
OPでUBWの映像を使いまわしつつセイバーの召喚、言峰に会う直前まで進みますが、
セイバーがしゃべるまでも間が長くて目を引かれましたね。
イリヤに前回の戦いについて問われても答えないなど、
セイバー自身の士郎との出会い、
再び冬木にきたことに対する思うところに触れられてる感じ。
桜から始まった作品ですが、この辺りからセイバー色が若干強くなりますね。
バーサーカー戦は恐らく阿部望さんかな。
セイバーの初戦は開幕という意味合いにになるためか派手目な阿部さんに振られてる感。
バーサーカー戦で士郎がセイバーをかばうところで内臓出ちゃってますけど、
これも劇場版ゆえの描写ですかね。
回復力の描写なのかやたら士郎の腹筋を見せてくるのはサービスシーンだったのかしら。
アヴァロンの存在を示唆する描写など後につながる見せ方だったのかなと思います。
ライダー戦はCMで度々見かけますが、あそこからの一撃で終わるのが意外で。
セイバーは強い、というのを印象付ける意味でもインパクトのあるシーンでした。
教会に美綴を送り届けた辺りで士郎が前回のマスターである切嗣の過去を知るシーンは、
セイバー、言峰のそれぞれの語りとZEROのBGMが使われているのが印象的でした。
正義の味方とはかけ離れた切嗣の存在についてセイバーが語るのも、
冒頭と同じく教会の前で黙するセイバーと合わせて印象深い。
切嗣という縁を挟んだ2人のやり取りと朝日が印象的なシーンになっていて、
桜ルートと言えども、セイバーも大事にされている印象が強かったです。
BGMがZEROのものなのは梶浦由記さんが音楽担当をされているからでしょうが、
ZEROから直接続編の線を引くなら今作ではないか、という予感を含ませる意図もあったのかなと。
セイバーが聖杯を見たときに思わず私の聖杯と口走ってしまうところなんかを見てもそう感じます。
個人的に実はキャスターが結構好きなんで、
普段着からキャスター姿へ変わるのとかそういう変化があるのが結構好みだったり。
先生との夫婦感も好きなんで、そういうのに私服姿なんかで見せられる感じが好印象という感じ。
2人のやり取りは既にアサシンによって先生が瀕死のときのものしか見れませんが、
ルールブレイカーの効果を含め、原作既読者には意図がわかるところのやり取りが面白いなと。
つか小次郎のやられ方、原作の時も思いましたが悲惨というほかないですね。
士郎が桜から慎二の様子をうかがおうとするところで冷蔵庫の磁石をパチパチ手いじりしたりとか、
そういう細かい心理描写を入れてくるのがちょっと意外な感じがしたかな。
手の描写っていうのが今作では結構引っかかるところだったのかもしれない。
士郎の腕を掴む桜の手とか、士郎と桜が手を握り合ったりとか、セイバーとの握手とか。
桜がリボンをいじる仕草なんかもそうかな。
聖杯戦争と冬木の町での騒ぎがリンクしているのかどうなのか、
それをどうするべきなのか、具体的な方策が出る前に士郎と凜の夜回りが始まってる気がして、
士郎が何をどうしたいのかが明確にならないまま、
桜を家にかくまうことが明確にどういうことを指すか曖昧にしたまま話が進むように思えたので、
果たして何がやりたいのかと、この辺の描写から思えてしまう。
原作でのセイバーとのやり取りなどを思い浮かべてもうーんとなる。
夜、士郎の帰りが遅いことに桜が腹を立てますが、
なぜ士郎/セイバーがその行動を取っているのか曖昧な分、
桜の言うことがもっとも過ぎてならないという気がしたな。
最後に士郎がセイバーを失って桜にただいまを告げますが、
それは正しく桜のいる日常に変えることと同義なはず。
そして正義の味方にどうやってなればいいのかという苦悩も何となくはわかる。
ただ果たしてセイバーと共に戦っていたシーンは正義の味方になるための話だったのか、
と思うとそれは明確ではなかったように思う。
教会のシーンでマスターになって戦うと宣言したこと、
セイバーとのやり取りが全てで、町で起きている騒ぎに対してどこまで敏感だったのか、
桜のことはどう思っていたのか、そもそもなぜ桜の元へ帰るような幕の引き方なのか、
など物語が明確でない印象が強く、
イベントを羅列しただけの映像になっていないか、という危機感みたいなものがあったかなと。
まだ導入の物語なので真に迫ることは難しいのかもしれませんが、
それにしても、と思わないこともないというか。
アクションもそれを吹き飛ばすために高カロリーなことをされているのかなという気さえしてくる。
ライダーのアクションは鎖の振り回し方にリアリティがあって良かったかな。
真アサシンや間桐臓硯に謎の影と、
このルートでしか見れないキャラクターの味は十分出ていたと思うので、その点も良かったかなと。
他にも色々思うところはあった気がしますがとりあえずこんなところで。
2章、3章と続いていくようですが、シリーズがどういう形になっていくのか楽しみです。
個人的に一番楽しみにしているのがギルガメッシュのシーンなので、
次回そこがどう描かれるのか楽しみです。