涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) 谷川 流 いとう のいぢ 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-05-25 売り上げランキング : 3 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
待ちに待って無かったけど待ってた気がする驚愕読んだ。
まあささやかなプレゼント感覚で読んだけど、
オチがそこにシンクロしてくるようでちょっと楽しかった。
しかしこの引っ張り方はちょっと消失と被るかな。
短編が早めに出ることを期待したい。
しかし何故にアマゾンさん後編の表紙がまだ商品ページ上がってないのか。
佐々木の表紙絵のっけたかったんだけど。まあそれは別の機会に。
キョンがハルヒへの感情を曖昧にしてるように、
作品への思い入れは曖昧にしておきたいかなと思う。
それは終わった後にすればいいのかなって気もするし。
というより思春期の関係を恋愛の枠だけで捉えきりたくない足掻きなのかも。
そこがやっぱりキモなのかなって気がする。
驚愕を消失の長門の失恋の話に準えるなら佐々木の失恋話のようにも思えるけど、
個人的にはそういう風に見たくない部分っていうのがやっぱ強い。
それは逃げでしょうって指摘もあるんだろうけど、
そういう曖昧さを出していっていいように思う。
そのための回りくどさって気もするし。
高校時代はキョンの考え方にシンクロしてたし、
消失読み終わった後の長門への興味とかそういうのもあったけど、
アニメの盛り上がりを目の当たりにすると、
やっぱ人とつながるために作品を消化することに凄く抵抗があったな。
驚愕はそんな自分の中で、
ハルヒという作品にどういう思い入れがあるのかっていうのを考え直させる、
そういう作品になったかなと思う。
特典の小冊子での佐々木の語りは真に迫ってる気がする。
「キョン、僕にだって叶えたい夢の一つくらいはあるよ。だけどね、それを人に教えようとは思わない。なぜなら、自分の夢や希望というものはあくまで想うものであって語るものではないと考えているからなんだ」
やれやれ、もそうだけど、
佐々木は結構作品の曖昧な部分を形にしてくれたキャラだったのかなとちょっと思う。
だけども、佐々木が離れたのは恋愛絡みとかそういう絡みではなく、
もっと違ったものだったようにやっぱり思いたい。
それを許されてる気がするのがこの作品のようにも思えるし。
まあどうでもいい話。
しかし個人的にサブキャラはキョンへの御持て成しが過ぎるのかなと読んでて思う。
SOS団メンバーもそうだし、橘もそうかな。
大切に扱われすぎてるかなっていうか。
そういうとこからの気持ち良さが好きっていう部分がやっぱちょっとあるかなー。
思い入れなんて箱を開けたこんなものだったりするんだろうけど、
やっぱそれは違う気もするので、曖昧さを引っ張っていきたいなとちょっと思う。
個人的に一番の驚愕は読み始めたときはキョンと同学年だったのに今ではもう社会人ってとこ。
もう驚愕。