流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 3話 を語る

2015-10-18 22:20:26 | ■アニメレビューとか


アバン。
なんでバルバトスいないのにここにいるのかなぁと気になったり。
始まりの場所ではあるけども。
今回は2人の関係を客観視するような距離感の演出だったんで、
改めて印象づけてる意味合いもあったのかなとか。
敵が単機で攻めてきたりとかアトラの渡した腕輪?とか、
前話数でチラッと見せたトコをまたちゃんと触れずに行く流れだったので、
アバンで何かしら触れても良い気もしたけどそうではないのかっていう引っ掛かりというか。



お嬢さんそれでいいのかと見てて思えてくるような。
アトラのびっくりしたときの髪の毛の反応といい、
女性陣がアニメ的なリアクションを取ってるのがやや気になった。
ここは三日月を巡る女性陣のすれ違いなんかを意識しちゃうような構図かなとも。
ただアトラがクーデリアや他の仲間達が気づいてないところを突いていて、
ヒロイン的にはやっぱアトラなのかなとかアトラの立ち位置が気になるところでもあったかな。





上官締めあげる。
この辺も結構構図的には大胆だった感じ。
見下ろす構図でのオルガの逆さな感じとか。
あと三日月を画面で見切らせてオルガ軍団の中で一歩引いた見せ方したりしてて、
銃声だけで直接殺すところを見せないようにしてるのが気になったかな。
いきなりの殺害っていう意味ではなかなか衝撃的でしたが、
その殺意を三日月が全面に出さずにそれが行われたところがショッキングという感じ。
三日月を見せないことでオルガの意思に沿った行動をする衝撃、
っていうのを改めてつきつけられてる感じ。



ガンダムの背中がそのまま2人の三日月の存在の大きさのような。
1話でオルガも三日月の後ろに付いたりしてたし。
Aパート終了サブタイトル前で同ポで同じショットがありますけど、
そこは逆にお嬢さんの小ささを見せてる感じ。そしてオルガは変わらないっていう。



己の小ささの暗喩なのかなとか。
ナットだから女性っていう意味合いもあるのかな。
ここナットを拾ったことで手のこの部分が汚れた、
っていうのを描いているようで新鮮で目を引いたな。
ナットの回りが汚れていたっていうのは、お嬢さんが周囲を汚している、
邪魔になっているという見方もできる気もするけどどうなんだろう。
まあ三日月の反応を思い返して、なんでしょうが。





赤い布は決闘の合図。
お嬢さんが待ってましたと言わんばかりに着替えて出てくるの、
覚悟を決めてる感じでいいですね。
これから私は引き渡されて戦いに赴くのだ、みたいな。
ナットの流れを思い出すと、
ここで機械を操作するのとは違う戦場っていうのを意識しちゃいますね。



ここで立ち位置を一時逆に見せてるのが気になったかな。



この辺なんかが特に大張的な感じ。



この前後のお嬢さんの目線がオルガを見てるのか、
その先の三日月を見てるのか、それとも他のものを見ているのか、
っていう狭間があってちょっと気になったな。





バリパンチというかバリ掴み?
貫通越しのアングルなんかはガオガイガーとかでやってたんで、
勇者王が破壊神だったの思うとバルバトスの悪魔的要素っていうのを、
サンライズ作品的に引っ張るとその辺からくるっていう面白さが個人的にはあったかなと。
SEED以降っていうのはやっぱ勇者系の色濃くなるけど、
今作の感じはガガガ的なのかなとか思える。
ガガガOVAで米たにさん2回もやったしなー、みたいなそういう利己的な見方をしちゃうな。



終わらせる。
コクピットにあった腕輪をとって匂い嗅いで普通に付けてたけど、
やっぱアトラからのものだっていうのをわかってるのかな。
銃を打つ前に手を後ろに回すのは硝煙の匂いをつけたくないからかな?
相手から見たら敬意でも示されてる風にも見えるのかな、
とかそういう見え方の違いを意識させるシーンでもあるのかなと最初思ったけど、うーん。



まあアトラから貰ったものを大事にしたいっていうのは最低限あるのかな、とか。
匂いが大事なんだろか。

少年を殺したくないけど少年に殺されるのはいいっていうその感覚はどうなんだろうみたいな。
結局自分が手を汚すことを嫌っているだけっていう風にも見えたんですが、
三日月的にはどうだったんだろうな、みたいな。
相手を殺すことに躊躇がないところはグダグダ言う相手に対してはサッパリしますが、
殺す相手によっては後味の悪い感じが強くなっていく感じなんでしょうか。
その辺どう振れていくのか楽しみです。

今回はガンダムビルドファイターズTRY監督の綿田さんのコンテ演出で、
大張さんもコンテやってるってたみたいですがガッツリ綿田さんでやってたのかな。
1,2話とはまた違った感じで良い回だったなぁと。
今後どういう方が演出で入られるのか楽しみですね。


アニメ雑記 2015/10/17 を語る

2015-10-17 18:32:28 | ■アニメレビューとか
●アイドルマスターシンデレラガールズ 後期OP



後期OP。
時計が壊れた世界っていうのは魔法が切れた世界という感じなのかな。
絵面的には結構深刻な面っていうのがあると思うんだけど、
シンデレラプロジェクトの子たちが笑顔なんでその荒廃した形に絶望を感じさせないよなぁと。
傍らの破壊っていうインパクトだけは残る感じ。
彼女らの後ろにあるってことは自らが壊してしまったみたいな?



今作では無作為に挙げた手が具体的に誰の手であるかっていうのを意図してなくて、
キャラが手をのばすところも誰もが手を伸ばすような位置づけになってるのが気になります。
前期OPでもあった背伸びなんかもそうですが、
ちょっとしたライトを点灯させたり持っていたりするところも意図的にオブジェのようにおいて、
その手の内にある光っていうのを印象づけていたりする。
そういう誰しもが持つものっていうのを、
もしくは誰もが見たことのある、想像したことの光景っていうのを描いてる風で気になってくる感じ。



OPですでに12時の魔法が解けたために、滅んだために歩けなくなった卯月の姿のよう。
壊れた時計っていうところに時間自体が進まないっていう風にも思える気もするかなと。



OPクレジット的に高雄監督は卯月みたいな。
前OPが裏方的なところで出てたんで後期はそっちなのかなとか。

しかし冒頭で星を消して新たに花を咲かせるのを見ると、
物語では言及されないけど高雄さん的にはアイドルはやっぱ花なのかなとか思う。


●アイドルマスターシンデレラガールズ 24話



24話。
卯月が自分に自信を持てずに怖がっている姿っていうのは見てて辛かったけど、
アイドル(スターたち)の励ましで勇気をもらう恰好なのが良かったな。
アイドルでありながらファンであるっていう恰好が今の卯月の姿でもあるようで。
夢見ていたアイドルたちが応援してくれたからこそ、
憧れが灯るからこそ舞台に立てるっていう。
制服姿でステージを演ったところもそういう卯月の気持ちに則していて良いかなと。



スポットライトが切り替わる演出も目を引いたな。
卯月がステージから星を見るような恰好から真上からの光に切り替わって、
卯月のアイドルが始まる感じが出ていて良いなと。
アイドルたちが見つめることで卯月がスターになれるならば、
ガラスの靴はアイドル、または星自体がそれなのかもしれないなと思えたり。





PANアップしてライトで背景白で飛ばし、
と思ったらまた同じような感じで高めのカメラ位置。
クヨクヨにさようなら、に合わせてのちょっと妙なカット割りですが、
間に卯月がアニメ的に言うならアイドルに変身してるっていう位置づけなのかなとか。
このあるはずの無い間を意識するような感じがグッと来る感じだったかなぁと。



針の無くなった時計。
色々仕掛けてきてたけど12時の魔法自体関係ないっていうところに痺れる感じだけど、
幻想の中の時計っていう所にどこかやり切れなさも感じてしまうかな。



1話を彷彿される。
あの時はちょっと意図が読み取れないなぁと思ったけど、
卯月が憧れてるアイドルを体現してるみんなっていうのを描いてる風で、
1話での凛の中の卯月っていうのはそういう存在なのかなと思える。



あと高雄さんの花を関連付けるような見せ方が印象的だった。
いつもはメタファーという恰好で描いてる部分を映像にしているようで良かった。
アイマスのときは幻想を見せられるのが見てて凄く辛かったけど(http://yaplog.jp/lucyman/archive/1880)、
ここはバックのスクリーンに映し出される花とサイリウムの色が合わさって、
卯月を花で演出してる風なのが小粋に感じたなぁ。
スクリーンの人工物的な演出が、その場に立てるからこそ普通の子もアイドルになれる、
っていう風に描かれている感じで、
卯月がそれまでやってきたことが正に花開いてる風でもあって良かったなと。

しかし高雄さんの今までの感じたとそういう自然でない花、
っていうのを使う所にちょっと引っかかりを覚える。
時計のトコもそうだけど、卯月が掴んだものっていうのが所詮は偽物ではないか、
っていうのを拭い去ることが自分の見方だと難しいかなと思ってしまったので。

ただそこにある笑顔は本物だよ、笑顔で輝くよっていうところは信じられるというか。
アイドルになる、ステージに立つっていうところで本当に魅力的なのは、
キャラクターの笑顔、輝いてるキャラクターなんだっていう語り口でもあるようで、
小物とかアイテムがキャラクターの本質なわけがない、みたいな風にも思えるかなぁと。

とりあえずこんな感じで。


アニメ雑記 2015/10/14 を語る

2015-10-14 18:46:35 | ■アニメレビューとか
●落第騎士の英雄譚



アスタリスクと似通った設定で話題の一作。
個人的に大沼監督の持ち味が出たOPなんかが目を引いたかな。
ラフタッチな絵を本編に混ぜたりしてた演出を全編に取り入れてるのと、
黒と白の境界などが特に特徴的かなと。
特に黒白の境界は平面的な画面の単に左右の境界として描かれてましたが、
今作では背中合わせの奥行きを意識させたところで使ってるのが印象的。
明確な空間の隔たりがあって面白いなと。
最後の方で主人公が走ってるところで白のライトで追ってる風なのも楽しい。

しかし色がないとキャラクター性を掴むのが途端に難しく感じてしまいますね。
まあこれも演出のせいというのもあるんでしょうが、
如何に記号でキャラクターを見ているかっていうのがわかる感じ。
デザインの問題でも有るのかなー。
色々な狭間を考えてしまうOPでした。





曲が酒井ミキオってことでテンション上がってましたが、
最後の主人公の回転や拳を上げるところなんか見ると、
スクライド意識のサービスかなとか思えてしまう。
アスタリスクもフラインドッグが音楽制作で関わってますが、
こっちのが自分向けのアニメだと思えるのは酒井ミキオと中川幸太郎の存在が大きい気が。
EDもアリプロですし。

本編も色ボケかましまくるのが見てて楽しいです。
今後どういうバトルが見れるかが楽しみかな。
OPだと主人公、ヒロイン共に見せ場がある風に見えますけど、どうなんでしょう。


●オーバーロード
録画したものを一気見したんですが面白かったです。
ログ・ホライズンなどと同様の感じで見ててワクワクしました。
主人公がアンデット系ということで骸骨だと表情が乏しくも感じますが、
目を光らせたりだとかその巨大な顔で迫力があるように見せていて良かったなと。
声優さんの演じ分けが良かったというのもありますね。
元の世界の姿を一切見せないことから一種の仮面キャラっていうのが面白いのかな。
その上からさらに別の仮面をかぶることで見られる姿の多さが魅力的かなと。
ずっと骸骨のままより変化があるし登場時の驚きの演出にもなるという。

人間を殺すことに躊躇いが無くなったという描写がありますが、
気まぐれに助けた村をずっと守ったりとか旅の中での人間関係を読んだりだとか、
人間味を残した部分が多分に残ってるのがまた良いのかなーと。
自らが関わった人との縁を見てしまうところが良いんでしょうか。



8話。川尻善昭さんのコンテ回。
ナーベさんが本気を出す辺りなんかは正に待ってましたと言わんばかりのバトル。
冒険者に偽装していたところから一転、
テレポーテーションなどそれまで使っていなかった魔法を使い出すなど、
そういう変身の仕方が面白かったです。
しかしなんで旅のお供がナーべさんだったんだろう。
特にヒロイン枠というのでもないただの従者の1人っていうのがちょっと引っかかる感じ。



VSクレマンティーヌ。
クレマンティーヌは悠木碧のダークサイドな演技が光るキャラで良かったですね。
同じ時期にシンフォギアで人助けやってたり六花の勇者でダウナー系ヒロインだったり、
結構色んな演技が聞けて楽しかったな。





13話。
シャルティアとの対決。
説明の多い回でしたが他の至高の方がどういう装備を持っていたのかなど、
設定を開示することで、
かつての仲間がどういう人物だったか想像させられる余地もあって楽しかったな。
以前のゲーム時代からどれだけの蓄積があるかっていうのを改めて見せるのも、
アインズの強さを印象づけてる感じで良かったです。
シャルティアの表情の変化や上坂すみれの演技も合わせて楽しいシーンでした。
武御雷で斬りつける辺りはシーンの繋がりがイマイチな気もしましたが、
装備の尊大さを印象づけるシャルティアの驚き方で全部許せる楽しさみたいな。



上位魔法。
バンク的なショットですが魔法陣が広がるだけで空間を演出できるのと、
インパクトを持った画面になるのが良いんですが、
シャルティアが魔法陣の外に出るとかそういうアクションをしないので、
ちょっと緊張感に欠ける決着だったのが玉に傷だったかなぁ。
説明するにもモノローグとかで触れればよかったのではという気も。

ログ・ホライズンなどファンタジー系の好みな作品で、
続編などがすぐ期待できそうなタイトルがあまりないので、今作はぜひ2期やって欲しいですね。


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 2話 を語る

2015-10-12 17:36:45 | ■アニメレビューとか


2話。
1話に引き続きのモビルスーツ戦。
冒頭で前回やらなかった三日月の搭乗までの流れを追っていて、
やや入り組んだ構成だったのがちょっと気になったかな。
敵のモビルワーカー隊を背にしたりとか戦い方が面白かったですね。
しかし阿頼耶識って単語が出てきたところでちょっと笑ってしまう。
思わず現代の聖闘士的な感じをイメージしちゃうな。
自分がその単語に触れたのがそれぐらいってだけですが。





鼻血の後が残ってるところに臨場感がありますが、
横顔にしたところで三日月の相手の言葉の矛盾を突く表情が印象的で、
そういう考え方の差異からの憤りのようなもの、
っていうのを三日月が持っているのを見せられてるのかなという感じに。
タイトルで考えるなら兵士としての思考とは違う部分を描いているという感じなのかなとか。
戦闘後に何人死んだのか聴くシーンでも横顔だったのも気になる感じ。
オルガが殴られて右から鼻血が出るのは三日月との対比でしょうかね。
1話のお嬢さんとのやり取りを踏襲しつつ、字が読めない知識不足ながらも、
明確な知性が示されてるのが大事なのかなーとか。
オルガがいなければっていう形のシーンが多いですが、
その中で三日月の知性はどう出てくるのかっていうか。



ドつきまくる戦闘も良いなと。
子供であるというのに相手が引いてる所に入り込んでいく感じにゾクッと来る感じ。
煙を使った先方も1話の登場シーンを思い出して、
バルバトスの戦い方っていうのを印象づけてくれてていいなと。

少年兵と戦うのに躊躇いがあるっていうのが後々のシーンでも触れられますけど、
あの辺、周囲の反応が漫画チックな感じでちょっと目を引いたかな。



平気じゃないのわかってたのに。
あの鼻血見たら確かになぁみたいな。
ブレスレットを渡し損ねた感じなんだろうか。
ヒロインっぽい感じですがそこまで目立つキャラでもなかったので、
今後どう描かれていくのか楽しみです。
どうでもいいけど平気を兵器と書いてもいいのかなとか一瞬思ったりなど。





姫様リアクション。
目を切るような表情の影の付け方って監督もよくやっていて、
そういうところで緊張感や変化を見せたりしてて印象深いんですが(上で挙げた横顔のところとか)、
三日月の言葉に目を見開く辺りなんかは別の影の付け方してて、
ガチガチのリアル系な作品かと思いきやこういう隙を作るところが面白いなと思います。
自らの状況に暗い表情をするだけのところから、三日月の言葉で見えてくるところを描いてる風で。
監督がよくコンテを修正してる方なので、どっちかは修正されたのかもとか、
そういう憶測を呼ぶようなところでもあったかなーと。
原画や作監、演出の方での修正も考えられるんで一概には言えませんが、
何かしらの意図はやっぱあるのかなーとか思いながら見ちゃいますね。





ED。コンテ演出は大橋誉志光さん。
宇宙に咲く花って感じのエフェクトが印象的でしたね。
EDの原画クレジットはカット順なんでしょうか。
最後の謎トウモロコシとブレスレットなんかがどう本編に絡むのか楽しみです。


アニメ雑記 2015/10/11 を語る

2015-10-11 22:50:44 | ■アニメレビューとか
●リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード
見てきた。
見てて一般というかファミリー層に見て欲しい作品かなと思った。
アニメファンの中だけで共有されるには惜しい内容だと思えたので。
最後に変身するのとかプリキュア的な感じでそういう文脈からも外れてないと思いましたし。

個人的にグッときたのはアッコが落ち込んでる所にダイアナが話しかけに行くところで、
ダイアナへアッコが力強い返答をするところでしょうか。
今キャラクターが落ち込んでるところでああいう返し方ができる作品がどれだけあるかなぁ、
と見てて新鮮に感じたかな。

全体としては自分の中の理想のアニメ像を体現してるようでもあって、
吉成さんの魅力が詰まった素敵な作品だと思いました。
個人的にはTVシリーズとかでやって欲しい気持ちが強いですがそれはまた別な話でしょうか。
過去の作品の表現を引用してるような見せ方はトリガーらしい作風かなぁ、
と思ってましたがアニメージュのインタビューで吉成さんが今石さんを意識してるとコメントされてるので、
自分が感じた部分っていうのはそういうところなのかなと思えたり。

吉成さんの今後がどうなっていくのかを含め夢が膨らむ作品でした。
次の吉成さんの仕事が楽しみです。


●蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ Cadenza
前作から凄く楽しみにしてた一作。
大和とかがどう絡んでいくのか楽しみにしてたんですが、
冒頭からまさかの展開で見てて驚かされたなぁと。
全体的にバトルが派手で面白かったんですが、もう少しキャラクターを見たかったなという気がします。
特にハルナやキリシマたち。
前作でハルナが陸上を移動するのを見せながら世界を見せていくみたいなことをやっていて、
そういう風景が新鮮だったんですが、そういった新鮮さからはちょっと離れた感じだったかなぁと。
アシガラなど戦闘狂なキャラクターが場を盛り上げてくれるのはいいんだけど、みたいな。
そういう意味ではコンゴウの登場が正に待ってましたと期待通りの感じで、
自分的にはコンゴウに持っていかれた部分が大きい作品だったかなと。
あと超重力砲の打ち合いがやっぱみたいところでもあって、
そういうのも期待してたんですが、それが各キャラ特有の武器に変わっていて、
切り札的な位置づけのものがなくなったことでちょっと緊迫感が削がれた部分もあったかなと。
艦隊戦に関してはラストバトルの群像の叫びが良くて、そこで何とか満足できたかなという感じ。
これでシリーズ終了かと思うとちょっと残念ですが良い完結編だったかなと思います。
出来たらまた艦これに遊びに来て欲しいところです。


●屍者の帝国
牧原亮太郎監督作。
監督の前作ハルが結構好印象な映画だった記憶があったので期待してたんですが、
ちょっと見てて話しについていけない部分があって辛いかなという感じ。
伊藤計劃の本は虐殺器官、ハーモニーは読んでいるんですが今作は未読だったので、
後半は何が何やらっていう感じになっちゃってました。
ハルを思い出すと監督はオートマタの女の子に思い入れがあるに違いない、
と思える感じだったかなぁとか。

とりあえずあと虐殺器官とハーモニーが残ってるのでそちらに期待したいところ。
虐殺器官は実際どうなるかわかりませんが、
個人的にはハーモニーが三作の中で特に見たい作品だったので公開が楽しみです。


アニメ雑記 2015/10/10 を語る

2015-10-10 22:31:08 | ■アニメレビューとか
リハビリで前期と新番の話とか。

●城下町のダンデライオン
原作1巻は既読。
アニメにしてもこれといった盛り上げどころも無い気がしてましたがそのまま平坦に終わった印象。
現代ファンタジーな王政の雰囲気を緩く描いていて女の子の日常だけに終わらない感じが好きで、
それぞれが競争に積極的でありながら他を蹴落とすような策略を巡らすこともなく、
何事も無く平和に終わったのが良かったかなと思います。
修が王座に座るっていうのもラストの流れから必然的で腑に落ちた感じ。
やはり長男の矜持というのがあるんでしょうか。
鉄骨が落ちてきたりとか、長男が王とかっていうところに古臭さを感じるところがあって、
それが王政から来るものだとも思えるので、その感覚が新鮮だったかなぁと。
あと兄弟間のやり取りがやはり見所なんでそういうのも良かったな。



スカーレットブルーム。
子供を助ける場面を逆光の画面で印象づけてるのが目を引いたかな。
外の出来事に気づかない部屋の子供たちとか、
その一瞬の感じとヒーローの非日常感が出ている感じでまた目を引くなと。
特に能力が日常的に使われてる中でこういう画面が出てくるっていうのが新鮮だったなと。


●緋弾のアリアAA
川畑喬監督。
以前のJCSTAFFの1期が割りと好きな作品だったので制作が変わったのはちょっとガッカリかな。
岩倉さんのキャラデと色味や画面の感じが好きだったんで。
でもまあスピンオフ漫画のアニメ化ということでちょっと感じが違うと思うので、
また気持ち新たな感じで見たいかなと。



影を落とすショットが多くてその辺が見てて気になる感じ。
アクションの合間で逆光というには強く影を落としていたり。
背動や目を引く動きあがってアクションを見せるシーンなのかなと、
作画に注目が行くシーンなので特に。
これから先の悪い未来を予感させる影だったり、こういう影であったり、
同じ影でも色々な文脈を持っててそれを読みながら見るのが大変そうな印象というか。
BL影多用していた頃の新房作品に近いのかも。
シリーズとしてはアバンまでの流れを追っていく格好になるんでしょうか。
シナリオがシンプルそうな感じなんで今のスタイルでどういう画面になっていくのか楽しみかな。
あとアリアが風穴とか言い出したところでようやく前シリーズと合致した感じがしたので、
ここからアリアたちがどう活躍するのか楽しみです。


●ヘヴィーオブジェクト
渡部監督作。
もう監督業は引退で演出やってくのかなーとか思ってたんでビックリ。
魔弾の王のコンテ演出回が良かったんでまだまだ現役かなとか思ってましたが。
原作の存在は知りつつもタイトルも曖昧に覚えてただけだったので、
アバンでヘヴィーオブジェクトってまんまな感じだなと見ててビックリさせられました。



主人公が整備もやるというのもあってかメカのディテールやドッグの描写も良い感じ。
2話は1話があったからか戦いが始まって、
キャラクターの常識が破れていくのが新鮮だったな。
これからの逆転劇に期待。
最近のJCは結構力作続きですが、
ダンまちなど後半は作画等不安になってきてたんで、今作はどうなるか。


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 1話 を語る

2015-10-04 19:50:46 | ■アニメレビューとか


長井龍雪監督作。
アイドルマスター XENOGLOSSIA以来のサンライズでの監督作。
ゼノグラのときから次期ガンダムの監督と囁かれていたのがようやく形に。
00やAGEでED演出などもされていたのでまたサンライズで何かやらないかなと思っていたので、
凄く楽しみに待ってました。
普段ガンダムは番組が終了してから後でレンタル等で一気見するんですが、
今回は久々にTVから追っていこうかなと。



最初はモビルスーツが出てくるわけでもなくって感じでちょっと拍子抜け。
縦の構図でメカを振り向かせて対峙しつつの近接戦そこから先はカットと、
接近戦の印象と振り向かせてのアクションなんかが目を引くところかなと。
ガンダムといえばモビルスーツと思いがちですが、
モビルスーツのやられ役としてや、
兵器の形態や経済事情を鑑みさせるところもある感じで、見てて新鮮でした。



お嬢様。
世界のことを知りたいんです云々。
壁を消してお嬢様の語りを見せる所に、
立場を壁を超えてのやり取りを夢想する彼女の心理を印象づけてるようでもありますが、
別に屋敷から出て外との繋がりを意識させたいわけでもないので、
彼女の気づかない内的なところを匂わすシーンでもあるのかなーと展開的に憶測してみたり。
こういった壁抜きなんかはよく使われる手法ではありますが、
ガンダム的に言ったらどうなんでしょう。



PANしていって窓から見える火星の位置が変わっていくのが新鮮だったな。
こういう見せ方もあるかとちょっと驚き。
タイトルでガンダムの全身を見せるショットがありますけど、
あれもただの縦PANじゃなくて徐々にカメラを引いていって、
室内の全体の雰囲気を作っている内容になっていてちょっとしたケレン味のあって、
ちょっと気になる感じ。



ガンダムとお嬢様。
入口付近にいたはずなのにその周囲の壁を取っ払ったように見せられる対峙の構図。
お嬢様の存在、ガンダムの存在にどこか共通項を探してしまいますね。
平面的な画面ですがお嬢様の存在でどこか奥行きを感じる画面にグッと来る感じ。





ガンダム始動。
粉塵の中からの登場ですが、
煙全体を画面内に収めようとする引きのカメラワークのダイナミックな構図、
そして次の上半身の力強さを印象づけるガンダムのアップ。
そこからの一撃を全体のアクションではなくカットを割りながらのポーズで見せる。
エフェクトで時間経過を見せつつの対峙のショットがまたカッコイイですね。







そして縦の構図で印象付けられるキャラの関連性。
過去、三日月に相手を打たせたように再びまた三日月に敵を討たせる。
過去のシーンを混ぜ込む辺りはカット割りで位置関係が分かりづらい感じになってますが、
現在の状況と同じであることを見せてる感じで、
その中での差異を意識させるようなシーンだったかなと。
元々白い背景とかを使ってキャラの表情などで見せてきた方なので、
三日月の目線でわかるシーンにはなってるんですが、一瞬混乱したかなと。
この辺は想像以上に勝負に出てるシーンだったのかなと思ったり。

お嬢様のシーンでガンダムを正面から見る構図があったように、
ここでもガンダムを見上げるシーンに当たるわけで、
そういうガンダムを正面から見るっていう韻づけに目を引かれるところでもありますね。



暁の中のガンダム。
ライトを浴びていた室内の状態とは異なり、太陽が当たる格好になり逆に影がかかる。
登場の前に電気が消えるシーンがありますが、
あれは電力を全て使って起動した、または夜が明けたから切れた
っていうことなんでしょうかね。
そういう電気の光を、自らを照らした光が消えて、
また違った光の下に立つっていうところにちょっとしたロマンがあるのかなーと。
世界に出たガンダムと、
これから何処かへと向かう主人公たちの門出の風景として申し分なしといったところでしょうか。
まあ実際どうなのかはわからないんで、これで違ったらズコーな感じですが。

というわけで鉄血のオルフェンズ、楽しみです。
OPの原画でキムタカや中谷さんがいるとガガガ以降の作品群を思い出す感じ。
また大張さんもいますしどういうメカシーンが見れるか楽しみです。


アニメ雑記 2015/10/1 を語る

2015-10-01 22:42:45 | ■アニメレビューとか
●戦姫絶唱シンフォギアGX
ぼちぼち終わった作品の感想でも。



11話。
調たちがマリアを追いかける一連のシーンが目を引いたな。
移動して着地したところで耳のパーツが伸び縮みするだとか設定的なところを含め、
動きのニュアンスが出ていて良かったな、と。



個人的に引っかかったシーン。
3人の時間を意識させる調のギアのゆっくりな動かし方とかが印象的で、
今作では薄かった3人の繋がりを強く意識させてくれるシーンでグッとくる感じ。
2人でバランスを取ってる感じも良いかなと。
調のギアって高速回転した推進力で移動してるっぽい感じなので、
こんなゆっくり移動してたら倒れちゃうんじゃないかなぁみたいな心配をしてしまったけど、
浮遊中だから問題なしって感じなのかな。

12話は最後どう引くかっていうところに注目してみてましたけど、
1期12話の盛り上がりを考えると引き方はシリーズを重ねるごとに弱くなっているように感じたかな。
響にスポットがあった状態で悠木碧がどれだけ叫べるか、
何を叫べるかが勝負なのかなと思っていたので、ちょっと肩透かしだった。
最後が響の絶叫じゃないと違うかなぁと。
1期は演出を含め1話、OP、シリーズで使われるカメラワークなど全てがそこに重なるようになっていたので、
ああいうダイナミックな仕掛けはやはり難しいのかなと思ったり。



13話。
最後が響の1人舞台になったのは12話を全員でっていう流れだったからなのかな。
アームドギアをまとう辺りかっこ良かったです。
擬似ロボットアニメ的なラストバトルかなと。



この辺、それぞれのキャラクターを印象づける色使いに目を引かれますが、
ボリュームグラフっぽい感じが歌の力を印象づけてるのと、
1期OPを彷彿とさせられるイメージかなぁと。



前髪が後ろに靡く。
場の勢いが出てて好きなんですが他のショットだと普通に揺らしてるだけでやや物足りない。

曲がかかるタイミングとかもかっこいい感じなんですが、
個人的にはキャロルの決意が硬すぎてどちらかというとキャロル視点で見てしまう展開だったかな。

父を幻視する展開でしたが、
父でなければキャロルを止められないという時点で響達は負けていたのかな、と。
エクスドライブとイグナイトモードの合わせ技による本当の奇跡が起こったのは、
キャロル側だったっていう点でもそうなのかなと。
思い出の焼却が出てましたが、キャロルの身に起きた奇跡が彼女を救い、
そしてその奇跡の記憶をも消えるっていう所に奇跡の儚さがあって、
ちゃんと話的に奇跡の尊さを描いてるようだったかなぁ。
まあキャロルの言葉通り奇跡にすがり取り殺されたとも言える気がするので、
その幅のある感じが良い感じだったのかなと。

物語の結末としてはエルフナインが生還したことが響側の奇跡の1つだったと思うんですが、
演出的にはキャロルにとっての奇跡に寄っていて、そこがグッと来る感じ。
水瀬いのりの叫びも一際目立って聞こえましたし。

でもエルフナインを通すように父の姿を見るっていうのはどうなんだろう。
父の陰謀説的なのも考えられるような。
最終回の雰囲気的どう考えても4期やるでしょうこれは!って感じだったので、
エルフナインが生き残ったことでどう先が転んでいくのか見るのが楽しみです。
まあ無い可能性もありますけど。



響がキャロル助けるところ、
翼がマントみたいになってるけど2期のマリアのガングニール意識かしら。

11話でクリスちゃんがいきなりトチ狂ったような印象もありましたけど、
1期で自分のせいで誰かが犠牲になってしまうことに凄い罪の意識を持っていたキャラなんで、
クリスの根底にあるものを無理矢理描き出してくれたところはちょっと嬉しかったかも。
12話の父親の話なんかも素直に見れましたし良かったかな。
今期は1期2期の好きなシーンを繰り返し見るくらいシンフォギア見てたんですが、
シリーズ全体としては楽しんで見れましたが最後はやっぱ食い足りなさが残るかなぁ。

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届かないと思ったら予約忘れてた。響がイケメン過ぎて良い。
はやくRADIANT FORCEとJust Loving X-Edgeも聴きたい。
Just Loving X-Edgeは2期の曲と同じく調と切歌の2曲の合体曲ですが、
また歌詞がよくて2人のシングルも交互にヘビーローテしてるのではやくこっちも聴きたいところです。