今までも少し感想書いたりしてましたがまとめで。
映画第3段ということで描こうとしているものが固まってきている。吹雪丸の描写からしんのすけ、そして2段構えのストーリーで一家の団結をも描こうとしてる。そのまとめ方が上手い。とりあえず気になった点をピックアップ。
吹雪丸の過去。吹雪丸の過去と現在と未来を描くのが戦国時代パート。吹雪丸の回想に含まれている意味合いはかなり濃い。蝶を母親の描写とかけてくる下地を作り、母親のセリフで母の優しさや『生まれかわり』という言葉を使い作品世界でリングと吹雪丸が関係あることを示唆している部分を後押ししている。この辺は憶測ですが。ただ、『生まれかわり』という言葉は未来に生きている人、人は後の世に生まれかわるという意味で、作品の設定と関わりを作ってる点が個人的には良いと思いました。
また過去を夢で見る吹雪丸、改編された歴史を修正した後に目覚める吹雪丸がそれまでのことを『夢を見ていた』と吹雪丸が母に話すところとか個人的に印象深い。この作品の華である吹雪丸を丁寧に扱っていてそれだけで良い。ただ、結局全部思わせぶりなだけって言われるとそうとも言えるんですよね。その辺勿体無い。
吹雪丸が女性だということを示す演出は思いのほか多いですね。特にみさえとの絡み方がその辺に示唆的です。絡みに関しては『野原夫婦』の描写を同時に扱えててその辺りも上手いと思います。温泉での玉の話でしんのすけが女性であることに感づき始めてるのを以前見たときはちょっと見落としてました。改めて温泉のところを見てみるとその後のバトルもキチンと考えられてる。女性である吹雪丸の体力的な弱点を実は突いてくるバトル展開が構成としていいです。
後半の馬に乗って戦うとことか当時の太刀を使った戦い方をしているのも今更ながら設定を有効活用してて面白いと思います。この辺りは1つの大きな見せ場で凝ってますね。馬をあおりでフレームインさせるカットで馬の筋肉の運動などを意識した作画などが細かく面白い点。聞けばこの辺は木上さんパートということらしいです。門を開けて兵士が突撃してくるカットなどが個人的に引っかかります。
現代編は一家団結。冒頭の家族間のやり取りが伏線に。ここで良いなぁ、と思うのはコマンド入力を間違えること。夫婦は繋がっていると言えばいいのか、みさえとひろしが同じコマンドミスをするというのが個人的に面白い。冒頭で子供とゲームとの大人の距離感を示唆するようなセリフがありましたが、ここは子供と大人がコマンドで繋げてきてるのがいい。まあ、その辺はロボ戦後のひろしのセリフで触れられてますが。
ロボットバトルは敵ロボの登場シーンも面白いんですが、個人的にこの1発目のパンチがすんごい気持ちいい。鉄球パンチを体全体使って打つタイミングが個人的にツボ。体のひねりをほぼ1コマ打ちで微妙な変化を出してるのが臨場感あっていいです。腕を引いたときの動きがある程度理にかなった印象を受けてしまいます。アクション全体も凄く良かったです。
全体的にSFネタの散りばめ方、吹雪丸の描写から少々オタク気質な部分を感じますが、エンタメとしてのデキは上々かと。特に吹雪丸の殺陣に最後のロボットバトルなどのエンタメの作り方が良かった。野原一家の団結とかもあくまで周辺という感じですし。大人帝国なんかになるとそっちのドラマ作りがメインになっていってると思うのですが、その辺は監督の違いでしょうかね。
映画第3段ということで描こうとしているものが固まってきている。吹雪丸の描写からしんのすけ、そして2段構えのストーリーで一家の団結をも描こうとしてる。そのまとめ方が上手い。とりあえず気になった点をピックアップ。
吹雪丸の過去。吹雪丸の過去と現在と未来を描くのが戦国時代パート。吹雪丸の回想に含まれている意味合いはかなり濃い。蝶を母親の描写とかけてくる下地を作り、母親のセリフで母の優しさや『生まれかわり』という言葉を使い作品世界でリングと吹雪丸が関係あることを示唆している部分を後押ししている。この辺は憶測ですが。ただ、『生まれかわり』という言葉は未来に生きている人、人は後の世に生まれかわるという意味で、作品の設定と関わりを作ってる点が個人的には良いと思いました。
また過去を夢で見る吹雪丸、改編された歴史を修正した後に目覚める吹雪丸がそれまでのことを『夢を見ていた』と吹雪丸が母に話すところとか個人的に印象深い。この作品の華である吹雪丸を丁寧に扱っていてそれだけで良い。ただ、結局全部思わせぶりなだけって言われるとそうとも言えるんですよね。その辺勿体無い。
吹雪丸が女性だということを示す演出は思いのほか多いですね。特にみさえとの絡み方がその辺に示唆的です。絡みに関しては『野原夫婦』の描写を同時に扱えててその辺りも上手いと思います。温泉での玉の話でしんのすけが女性であることに感づき始めてるのを以前見たときはちょっと見落としてました。改めて温泉のところを見てみるとその後のバトルもキチンと考えられてる。女性である吹雪丸の体力的な弱点を実は突いてくるバトル展開が構成としていいです。
後半の馬に乗って戦うとことか当時の太刀を使った戦い方をしているのも今更ながら設定を有効活用してて面白いと思います。この辺りは1つの大きな見せ場で凝ってますね。馬をあおりでフレームインさせるカットで馬の筋肉の運動などを意識した作画などが細かく面白い点。聞けばこの辺は木上さんパートということらしいです。門を開けて兵士が突撃してくるカットなどが個人的に引っかかります。
現代編は一家団結。冒頭の家族間のやり取りが伏線に。ここで良いなぁ、と思うのはコマンド入力を間違えること。夫婦は繋がっていると言えばいいのか、みさえとひろしが同じコマンドミスをするというのが個人的に面白い。冒頭で子供とゲームとの大人の距離感を示唆するようなセリフがありましたが、ここは子供と大人がコマンドで繋げてきてるのがいい。まあ、その辺はロボ戦後のひろしのセリフで触れられてますが。
ロボットバトルは敵ロボの登場シーンも面白いんですが、個人的にこの1発目のパンチがすんごい気持ちいい。鉄球パンチを体全体使って打つタイミングが個人的にツボ。体のひねりをほぼ1コマ打ちで微妙な変化を出してるのが臨場感あっていいです。腕を引いたときの動きがある程度理にかなった印象を受けてしまいます。アクション全体も凄く良かったです。
全体的にSFネタの散りばめ方、吹雪丸の描写から少々オタク気質な部分を感じますが、エンタメとしてのデキは上々かと。特に吹雪丸の殺陣に最後のロボットバトルなどのエンタメの作り方が良かった。野原一家の団結とかもあくまで周辺という感じですし。大人帝国なんかになるとそっちのドラマ作りがメインになっていってると思うのですが、その辺は監督の違いでしょうかね。