見てきました。
久々の今石監督作ということで楽しみな一作でした。
以下ネタバレ感想。
今作はコンビニで宣伝を聞いていて、
また檜山修之が出るんだと知って、脇役の声優は結構固定の方が多いように思えたな。
メインキャラは芸能人で脇はいつもの声優でって棲み分けで、
今石×中島かずきカラーが出ていたように思えたな。
あとヒロインとその姉の佐倉綾音、小清水亜美のキャラが可愛くて好みな感じだった。
最初に▲記号でバーニッシュの出現を描いて記号的なところで攻めていくっていうのをまず描いていて、
映像的に古臭く描くことで過去の出来事として描いていましたが、
そういった記号画面が続くところに今までとは違った知的な部分を意識してしまうところだったかな。
四角い窓ガラスが強調される記号的なビル群を最初にじっくり見せたり、
ハイテンションさが売りの今石作品からしたらずいぶんと不穏さ強調される導入だなと感じた。
バーニングレスキュー登場シーンを見ていて、
個人的には勇者シリーズの系統を思い出してしまったな。
AIロボなんかはいないんだけど、相手を倒すのではなく救う、
火を消すというのが新鮮だったからかもしれない。
煙を散らせる辺りで赤と青のサイレンが強調されていて、
思わずガオガイガーの超竜神を思い出してしまったり。
イレイザーヘッド的な考え方なのかな、みたいな。
後半出てくるメカの悪顔や赤と青の強調、
敵側の武器ではなく工具的、工事用メカのギミックもそれっぽくて、
個人的に今石さんはどこかガガガフォロワー的な一端があるように思えて、
そういうところが個人的にグッとくるところだった。
まあ今石作品のパロディ群の1つには過ぎないとも思うし、
意識されているかはわからないけど、檜山修之さん起用はやはり自分は嬉しいので。
マトイも組み替えればマイト、つまりマイトガイン⁉くらい序盤は頭が熱暴走してました。
消防隊というのはこれからアニメ化されてくる作品群の中では先手を打ったもののように思えて、
そこから辺も意識しときたいかなぁとも思った。
湯浅監督の作品やCMでやってるソウルイーターの作者のアレとか。
個人的にレスキュー物の描写として気になったのが人工呼吸ならぬ人口移し火?かな。
ガロがリオの仲間の死に掛けのバーニッシュを救うのに救命行為を行うことを申し立てるけど、
それをリオが拒否してバーニッシュにしかできない口移しでの炎の移植を行って救おうとするけど、
その姿が恋人への口付けのように、リオにとっての大事な人へのもののように行われるのがまず気になった。
ガロが人のためにそういうことをしたいと申し出たのがレスキュー隊の心情としていいなと思えたし、
リオによる救命処置がバーニッシュの特性を描く上でも重要な儀式だとも感じたので。
ただリオと少女の関係に焦点を置くような印象が拭い去れないのがどこか厭らしく感じてしまった。
リオはバーニッシュならば誰にでもそうするのだろうと思いつつも。
それを念頭に置いて後半、
絶体絶命のリオに対しガロが同じことを行う。
リオから貰った炎を返す形で行われるそれは腐女子をキャーキャー言わすには持って来いのシーンでしたが、
救命処置してのシーンより、ガロ×リオのシーンとして見てしまうのは、
リオが少女に行った行為に関してそのような目で見てしまっていたからかなという気がするよね。
ただあのシーンを思い出すとガロは救命処置をすることに躊躇いがあるキャラのように描かれていなかったので、
ガロにそういう観点はなく、あくまでリオを救う手段として試したという形っぽいのですが、
どうしても間にリオと少女の関係を挟むので頭をよぎってしまうんですよね。
自分的に救命処置についてそういう視点を介在して欲しくなったというのがまず念頭にあって、
見方によってそれが肯定される要素にモヤモヤさせられてしまう感じ。
ただガロが少女に救命処置をして相手を死なせてしまったら、ガロは自分を責めてしまうのではないか、
というようにも思えて、あえてガロの掬い上げようとする命には死者を出さず、
リオに背負わせて、それをガロが救う形にしたのがあのシーンなのかなとか。
色々考えてしまいますね。
凍った湖の上でヒロインとのやり取りも印象的だったな。
氷の上でスケートやるように滑るのと光と影を出たり入ったりとか。
グレンラガンの1話の夜と夕日の狭間に飛び出すシーンを思い出すシーンでしたね。
今石さんやっぱああいう狭間の絵が好きなのかなと印象的でした。
ヒロインとヒロイン姉とのシーンも夕景で、
カメラ位置を逆転させてビルの外から見せていたのを中から見せて、
舞台的に夕日を見せているのが印象的だったなと。
姉の妹を思うシーンとして、ちょっとした黄昏感がある印象が引っかかる感じかな。
この辺は誤読かも。
流れとしては前半冒頭のバーニングレスキューのアクションが印象的だった分、
後半まで長いアクションがシーンがないので、割と世界観の説明に尺を使っていた印象。
今石作品にありがちな頭空っぽにして楽しめる痛快娯楽作品みたいに考えていると、
ちょっと違う印象がする印象。
ただ映画の尺的に脱線できないので遊び的な話は少なく、
一直線な作品だった印象。
炎使いはどうやってもかっこ良くなるんだよ!
という意識で見ていたので炎使いのリオよりガロが印象的に映るのは新鮮だったな。
最終的に敵もバーニッシュだったということがわかるので、
火消魂の方が熱いをそのままいった感じ。
アクションシーンは色々なアイディアが入っていて見ていて楽しいシーンが多かったですね。
炎使いならやはり火炎龍ということで割と長尺で火炎龍を描いていたのが新鮮だったな。
怒りに任せた炎というのはこちらも入っていきやすいのでより印象的でした。
個人的に読み切れてなかったのがガロの心情かな。
憧れの人の裏切りはガロの誇りに関して影を落とす部分のはずだけれども、
それをどう克服したかを見落としてしまったなと。
ガロがリオの誇りを、バーニッシュを守ろうとしたことが記憶にあるので、
ガロはどうだったかと思うと覚えてないみたいな。
見どころが多いのでもう1回見たい気もするんですが、
やや尺が長めの作品なのと見る場所的に映画館行くの面倒だなというのもあるので、
ディスクになってから補完という形になるかな。
今石作品はTVシリーズだと楽しいけど終わった後の虚しさみたいなのをよく感じたので、
映画の尺でこれはああいうドラマだったのかな、
みたいな個人的に思いを馳せられる作品だったのが印象的な作品だったかなという感じでした。
久々の今石監督作ということで楽しみな一作でした。
以下ネタバレ感想。
今作はコンビニで宣伝を聞いていて、
また檜山修之が出るんだと知って、脇役の声優は結構固定の方が多いように思えたな。
メインキャラは芸能人で脇はいつもの声優でって棲み分けで、
今石×中島かずきカラーが出ていたように思えたな。
あとヒロインとその姉の佐倉綾音、小清水亜美のキャラが可愛くて好みな感じだった。
最初に▲記号でバーニッシュの出現を描いて記号的なところで攻めていくっていうのをまず描いていて、
映像的に古臭く描くことで過去の出来事として描いていましたが、
そういった記号画面が続くところに今までとは違った知的な部分を意識してしまうところだったかな。
四角い窓ガラスが強調される記号的なビル群を最初にじっくり見せたり、
ハイテンションさが売りの今石作品からしたらずいぶんと不穏さ強調される導入だなと感じた。
バーニングレスキュー登場シーンを見ていて、
個人的には勇者シリーズの系統を思い出してしまったな。
AIロボなんかはいないんだけど、相手を倒すのではなく救う、
火を消すというのが新鮮だったからかもしれない。
煙を散らせる辺りで赤と青のサイレンが強調されていて、
思わずガオガイガーの超竜神を思い出してしまったり。
イレイザーヘッド的な考え方なのかな、みたいな。
後半出てくるメカの悪顔や赤と青の強調、
敵側の武器ではなく工具的、工事用メカのギミックもそれっぽくて、
個人的に今石さんはどこかガガガフォロワー的な一端があるように思えて、
そういうところが個人的にグッとくるところだった。
まあ今石作品のパロディ群の1つには過ぎないとも思うし、
意識されているかはわからないけど、檜山修之さん起用はやはり自分は嬉しいので。
マトイも組み替えればマイト、つまりマイトガイン⁉くらい序盤は頭が熱暴走してました。
消防隊というのはこれからアニメ化されてくる作品群の中では先手を打ったもののように思えて、
そこから辺も意識しときたいかなぁとも思った。
湯浅監督の作品やCMでやってるソウルイーターの作者のアレとか。
個人的にレスキュー物の描写として気になったのが人工呼吸ならぬ人口移し火?かな。
ガロがリオの仲間の死に掛けのバーニッシュを救うのに救命行為を行うことを申し立てるけど、
それをリオが拒否してバーニッシュにしかできない口移しでの炎の移植を行って救おうとするけど、
その姿が恋人への口付けのように、リオにとっての大事な人へのもののように行われるのがまず気になった。
ガロが人のためにそういうことをしたいと申し出たのがレスキュー隊の心情としていいなと思えたし、
リオによる救命処置がバーニッシュの特性を描く上でも重要な儀式だとも感じたので。
ただリオと少女の関係に焦点を置くような印象が拭い去れないのがどこか厭らしく感じてしまった。
リオはバーニッシュならば誰にでもそうするのだろうと思いつつも。
それを念頭に置いて後半、
絶体絶命のリオに対しガロが同じことを行う。
リオから貰った炎を返す形で行われるそれは腐女子をキャーキャー言わすには持って来いのシーンでしたが、
救命処置してのシーンより、ガロ×リオのシーンとして見てしまうのは、
リオが少女に行った行為に関してそのような目で見てしまっていたからかなという気がするよね。
ただあのシーンを思い出すとガロは救命処置をすることに躊躇いがあるキャラのように描かれていなかったので、
ガロにそういう観点はなく、あくまでリオを救う手段として試したという形っぽいのですが、
どうしても間にリオと少女の関係を挟むので頭をよぎってしまうんですよね。
自分的に救命処置についてそういう視点を介在して欲しくなったというのがまず念頭にあって、
見方によってそれが肯定される要素にモヤモヤさせられてしまう感じ。
ただガロが少女に救命処置をして相手を死なせてしまったら、ガロは自分を責めてしまうのではないか、
というようにも思えて、あえてガロの掬い上げようとする命には死者を出さず、
リオに背負わせて、それをガロが救う形にしたのがあのシーンなのかなとか。
色々考えてしまいますね。
凍った湖の上でヒロインとのやり取りも印象的だったな。
氷の上でスケートやるように滑るのと光と影を出たり入ったりとか。
グレンラガンの1話の夜と夕日の狭間に飛び出すシーンを思い出すシーンでしたね。
今石さんやっぱああいう狭間の絵が好きなのかなと印象的でした。
ヒロインとヒロイン姉とのシーンも夕景で、
カメラ位置を逆転させてビルの外から見せていたのを中から見せて、
舞台的に夕日を見せているのが印象的だったなと。
姉の妹を思うシーンとして、ちょっとした黄昏感がある印象が引っかかる感じかな。
この辺は誤読かも。
流れとしては前半冒頭のバーニングレスキューのアクションが印象的だった分、
後半まで長いアクションがシーンがないので、割と世界観の説明に尺を使っていた印象。
今石作品にありがちな頭空っぽにして楽しめる痛快娯楽作品みたいに考えていると、
ちょっと違う印象がする印象。
ただ映画の尺的に脱線できないので遊び的な話は少なく、
一直線な作品だった印象。
炎使いはどうやってもかっこ良くなるんだよ!
という意識で見ていたので炎使いのリオよりガロが印象的に映るのは新鮮だったな。
最終的に敵もバーニッシュだったということがわかるので、
火消魂の方が熱いをそのままいった感じ。
アクションシーンは色々なアイディアが入っていて見ていて楽しいシーンが多かったですね。
炎使いならやはり火炎龍ということで割と長尺で火炎龍を描いていたのが新鮮だったな。
怒りに任せた炎というのはこちらも入っていきやすいのでより印象的でした。
個人的に読み切れてなかったのがガロの心情かな。
憧れの人の裏切りはガロの誇りに関して影を落とす部分のはずだけれども、
それをどう克服したかを見落としてしまったなと。
ガロがリオの誇りを、バーニッシュを守ろうとしたことが記憶にあるので、
ガロはどうだったかと思うと覚えてないみたいな。
見どころが多いのでもう1回見たい気もするんですが、
やや尺が長めの作品なのと見る場所的に映画館行くの面倒だなというのもあるので、
ディスクになってから補完という形になるかな。
今石作品はTVシリーズだと楽しいけど終わった後の虚しさみたいなのをよく感じたので、
映画の尺でこれはああいうドラマだったのかな、
みたいな個人的に思いを馳せられる作品だったのが印象的な作品だったかなという感じでした。