流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

けいおん!! 26話(番外編) を語る

2010-09-29 02:59:28 | <けいおん!!>


番外編だけど最終回。
今回は1期のパッケージのジャケットなんかを持ってきてて、
1期に戻るっていうことを意識させれる部分だったな。
澪が前に出てきて律殴ったり、律のいたずら目線だったり、
1期でやっていたことを繰り返すような感じだったのが印象的かなぁと。
24話が梓への最終回って気がしたけど、4人を主軸にするならこっちかも。
劇場版はHTTの話になってるといいなー。
映画化おめでとうございます。



澪が先生の彼氏意識したりとかそういうのも1期思い出すなぁ。
老後の妄想とかそういう飛んだところなんかもそれっぽく感じる。
2期は意図的に恋愛とか憧れっていうのを男性に向けないような意識を感じたけど、
この話ではその辺オープンになってるのが引っかかるかなぁ、と。



極めつけ。
1期の特典番外編のラストと対をなすような夕日。
暁がHTTの目指す場所を暗示するようで、2期の抑制具合はあそこから出発してると思ってたんだけど、
ここはそれを終わらせる意味も含んでいるようで、
上に挙げたようなトコも含めて、1期番外編の、HTTの目標っていうのはここで終わったのかなと思う。
梓が憂や純と練習してるのはトドメの一撃。
そういう意味では、2期から開放される、本当の意味での最終回に相応しかったのかなと思う。
2期EDで異常に『HTT』を意識させてたのが今まで引っかかってたけど、
やっぱ『HTT』という縛りというのに意識的だったのかなぁ。
そういえばここ、窓ガラスで先生と隔たりを作っていたけど、
前に日の出を見に行った時も先生は同じ所にいなかったんだよなぁ、とか。
そういう風に考えるとアバンにアレを持ってきてる意図とかもわかってくるのかなぁ、とか。



大人目線の先生だったり後輩目線の梓だったり。
唯が梓のところに走っていくところからの一連はグッときたなぁ。
先輩たちが作った曲を弾いてるとこがやっぱくるし、
最初に「翼をください」を弾いた時のことを思い出せるような唯の位置とかもいい。
しかしここでCG使うのかぁ、とそこはアレだったけど。
京アニだと男性の方がこういったCGの使い方はよくやってるような。

あとこの作品が亀大好きなのはわかったんだけど、
それと勝負していた兎っていうのは一体なんだったんだろうか。



最終話とこの話はそれを持ってくるかー、
と今まで見てきたトコを詰め込んでて個人的に好みな作風で良かった。
この作品はどうも色々と距離感がわからなくて遠かったり近かったり、
そういう風に感じるとこが多くてちょっと辛かったんだけど、無事終わってよかったな。
最後の最後に飛ぶことっていうのを意識してるのを見ると、
自分が意識してたトコもあながち外れてもいなかったかなと。
劇場版はTVからの流れとはまた別のものを自分は見たいと強く思うんだけど、
うーん、やっぱ難しいのかなぁ。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:米田光良
作画監督:門脇未来
楽器作監:高橋博行

米田さんは終わらせる係になっちゃってるような。
CLANNAD、エンドレスエイト、けいおん!!の〆とか。
ここで花田脚本っていうのも。まあ印象的でしたしねぇ。

そういえばこの話の前にこのツイート見てて思いっきり当てはまってて驚いたなぁ。
http://twitter.com/chutro/status/25791861246
人の見方に乗る楽しさっていうのはやっぱりあるなぁ。
キャラクターとか、1つの作品を楽しんでみよう、楽しんでるように見えるように楽しもう、
っていうのが今回自分の中で見ててあったりしたんだけど、
キャラ観察とかそういうのは自分はあまりできてなかったし、
まだまだアニメを楽しみ切れてないかなぁ、とか。
もう少し楽しむ、楽しませるっていうのを意識していきたいような、とか。

しかし、全26話は思ったより長かったですね。
山田監督以下スタッフのかたお疲れ様でした。
映画楽しみに待ってます。


アニメ雑記 9/28 を語る

2010-09-28 00:20:10 | ■アニメレビューとか
●学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD
なんつーかやっぱ俺達の戦いはまだこれからだ!なのかぁ、と。
個人的にあの天才ちゃんの両親がなぜあんなに偉いの?とか、
そういうの見ててよくわからなかったんだけど、
あれがこのアニメの良心的な存在だったようなことを思うと、ちょっと引っかかるというか。
良心と両親の同音異義語から、
キャラクターを通じての良心のありかを探していたのかなぁ、とか思えてくる。
もしくは良心になろうとしている、かなぁ。あの見捨てられた子を助けに行ったりとか。
OPで花を渡してるけど、そういうものの象徴なのかなと思うと結構印象深いかも。
まあそういう言葉遊びだからってことで投げっぱなしになりこういうオチになったとも思えるような。


●生徒会役員共
結構楽しんで見れるアニメだったなぁ。
今期の中だとかなり楽しんで見れた作品でした。
最終話のAパートは池畠さんのコンテですかね?
津田がぺん咥えてる唇だったり肩だったりに寄っていってるのとか、
そういうフェチっぽい感じがグッときたかな。
元々女の子いっぱいの雰囲気とチェックスカートの揺れ目的で見てた感もあるし、
そういうところに思わず反応しちゃうかなー、という。
今回デフォルメとか結構良い感じだったけどあれは作監さんが見てる範囲なのかなぁ。
池畠さんの演出回は作画でも楽しめる部分多くて笑えてたし、
もうすこし反応したかった作品だったかなぁ、と。

色々まとめて書こうとすると更新できないので小出しに。
来期はタクトと禁書Ⅱかなぁ。普通に禁書みたいなアニメ好きなんで・・・。
そういえば今期はキャスティングで引っかかる部分が結構あって、
声優関係ってもっと意識できるのかなぁとかちょっと思ったりしたけど、
まあぶっちゃけよく分からないって感じ。


けいおん!! 25話(番外編) を語る

2010-09-22 02:17:57 | <けいおん!!>


番外編ってことでどんなのやるのかなぁと思ったけど、
普通に本編間にあったエピソードって感じでしたね。
一発ネタ臭かった唯の髪パッツンな髪型の頃っていうのが、
時期もわかりやすくて番外編にもってこいな位置なのかなと。

アバンはこの作品でも面白いシーンだったなぁ。
ギターに制服着せてる辺りは荒谷さんとかがやるような狂ったシーン想像したし、
何より制服の間から澪が出てくるところの制服のノビやエフェクトが面白かった。
制服がゴムみたいに伸びるケレン味とかやっぱ楽しいし、
内アニメみたいな感じなのが驚かされる部分かも。
先日見た劇場版00の冒頭かと一瞬思ってみたり。
まあそれはどうでもいい話。



内海さんは澪のメイン回とかやってたけど、今回は2期の中でも澪が美味しい回だったなぁ。
澪の描写については個人的にうーんっていう感じだったけど、今回は楽しんで見れてよかったかなと。
澪ナメでどんどん澪が遠くに移動していくのとかギャグも楽しめましたし。
こういうのは横谷&内海回だと結構成功してる感じ。本編でも梓の夢の回とか印象的でしたね。
AパートなんかはこれとPVのアイディア出しの繰り返しなんか楽しかったですし。

Bパートのハンバーガー食べてる辺りなんかは純や梓の砕けた芝居というかが印象的だったな。
純のアイディア出しのとこの手の動きだったり梓のアイディア出しの疲れた感じの首のふりだったり。
バンバンアイディア出す純とそこから離れて自分のアイディアの主張する梓っていうのもいいかな。
そういう梓の煮え切らない態度が遊んでばかりの軽音部っていうところに回収されてるのもいいかも。



軽音部って凄いのかな?っていう梓のセリフの前フリ回想。
この辺は本編で無かった気がするけど梓の主観とかになるのかな。
アバンのPV過去回想でも唯がギター持つトコがミュージシャンのそれっぽい雰囲気出して、
その後ずっこけてたりとここの回想のその後の成功との対比とか意識してる部分あるのかなぁ。
そういえば回想で律が紬叩かなくて澪律べったりで唯がコード覚えてないっていう1期の空気が、
なんか凄く懐かしく思えたなぁ。
しかし本編で旧OPの唯のカットいくつか使ってるのにどっちのOPとも関係のは意外といえば意外。



なんかフレアで光沢感みたいなのをやられてる感じが引っかかり。
これはどういう位置づけの映像なの?っていう。
編集で付け足してるのか撮ってる時に入り込んだのか?
でもここは別に撮った映像見せてるわけでもないしうーん?というか。
鳥のさえずりもそうだけど、この空気を味わうっていうのはよくわからなかった。
ここは冒頭のPVに近い空気を感じるかなぁ。



軽音部のPVなんだけど生徒会からの連絡のようにも思える。
でも明らかに前の軽音部のことを意識して言ってるっていうのが面白かったというか、
明らかに特別なシーンで逆光背負った和かっけぇみたい感じです、ええ。
唯たちのいる軽音部に取って特別であるっていう部分にやっぱグッとくる感じ。
なんか唯に近い人ほど光背負ってる感じなのかな。おばあちゃんとか。



回想の唯もそうだけど別の角度から見たキャラクターっていうのをやりたかったのかなぁ。
しかしにゃんにゃんだったりペロちゃんだったり、
そういうオチはちょっと高雄回っぽい感じもした回だったなぁ。
消失だと高雄コンテパートの演出もやったそうだし影響強いんだろうか。
そういえば今回電灯がちゃんと光ってる風な美術になっていたような、
っていう部分とか少し引っかかったかも。
なんだかんだで舞台になった学校の特色だったり活かしてたし、
舞台設定としては結構良かったのかなぁ、とか。

脚本:横谷昌宏
絵コンテ・演出:内海紘子
作画監督:池田和美
楽器作監:高橋博行

というわけで内海回。
何気にシリーズでの池田作監回は楽しめる箇所が多かったけど、
やっぱ作監側の力が大きかったんだろうか。

そういえばふと思い出したけど最終回の提供バックってカラフルな感じだったけど、
今やってる原恵一監督のアレに繋がってる気がする。
アニメバカなんか触れられてたのも思い出したかなぁ。


アニメ雑記 9/19 を語る

2010-09-19 15:12:28 | ■東映アニメーション
●ふたりはプリキュア 42話
DX2劇場で見てからプリキュア熱出てとりあえず初代の西尾大介監督の回だけ見返したり。
放送当時この回は見逃したんだけど、
どうやら西尾回はシリーズでMHの最終回しか見れてないっぽかった。
42話は予告だったり本編の回想だったりで使われてたのが印象的で、
見たかったけど見返す機会なかったのでスルーしてましたが今回見てよかったです。

脚本:羽原大介
作画監督:はっとりますみ
演出:西尾大介 座古明史

見てて放送当時見ておけばもっとプリキュア好きだったのになーとか思った。
ブラックがザケンナー軍団に突っ込む前のところとか、
ちょっとエヴァ臭さを感じる気もするけど、あのエゴがプリキュアだったと思うし、
もう年数もたったけど結構グッときたので。

この回、結構コロコロ絵柄が変わるけどそのテンションに合わせてみるのも楽しい。
ほのか助けた直後のなぎさのイケメンっぷりとかカッコいいし、
山田さんのバトルや冨田さんのとこのなぎさのとこもいい。
疾走感とかレインボーストーム辺りの敵との対比とBGMで流れを切らずに押し通すのとか、
見てて気持ち良いんです。



MHのOPだったりで使わてる有名なやつ。
OPで使わてるなぎさのとこにほのかが入り込んで2人の関係をブラックよりで強化しながら、
迫力のあるスペクタクルなシーンになってる。
それにOPのアクションを繰り返して見せることで、
これぞプリキュアっていう部分にも繋がってて見てて燃える部分でした。
アクションの前後のつながりを見ると違和感があるんですが、
作品のカラーを打ち出して尚且つ派手なシーンっていうおいしさがやっぱ勝ってるなぁ、と。
しかしここって誰のパートなんでしょう?
レインボーストーム前後は山田さんっぽいけどブレスレット直後のキメは冨田顔してるし、
間のアクションは別の方っぽい気がするしここだけエフェクト浮いてるし。うーん。

プリキュアはSSを途中まで見て5とgogoの作画回と劇場版を見た程度なんですが、
ちゃんとシリーズ全部見たいんですよねー。
今の気分だったら5くらいまでだったら見れそうだけどうーん。


ハートキャッチは馬越さんのキャラデってことで意識して見てるけど、
プリキュアとしては初代を再解釈したようは話なのかなとかちょっと思います。
おばあちゃんだったり丘の上の木だったり、
先代?プリキュアのキュアムーンライトとダークプリキュアは、
あからまさにキュアホワイトとキュアブラックの色のだし、みたいなイメージもそうなんですが、
自分の中ではザケンナーとデザトリアンの差異みたいなとこでそう思うのかなー、と。

元々プリキュアが面白いと思ったのは女の子が拳でガツガツ殴ってるのもそうなんですが、
「ザケンナー!」となぎさの「ありえない!」が妙にシンクロしてるようなところだったのかなぁ、とか思います。
違う言葉ですが反射的に相手を否定してみせる、その反発心が新鮮に感じたというか。
そういう反射が妙に目新しく映ったのが思い出深いです。

初代は光の戦士なのにイメージが白と黒っていう太極図をイメージするような感じで、
光と闇の勢力もそんな感じで渚たちの個を意識した考え方と、
闇の独善がどこか近しいもののように思えるところなんかもそういうイメージが何となくあるかな、と。
プリキュアも黒と白で光なのに黒を抱えてるっていうところはやっぱそうかなぁ、と。

ハートキャッチはその辺が分離してダークプリキュアとキュアムーンライトになってるのが引っかかりかなぁ。
この辺やっぱ初代意識って気がするけど、セーラームーンも結構入ってる気もするしなぁ、とか。
あとプリキュアって複数であることと、それをまとめる個々のアプローチが新鮮だったと思うんだけど、
ハートキャッチは先代?とかが複数ではない感じっぽいしどうなの?みたいなトコも引っかかりかなぁ。
そう思えるトコは過去の作品でもあった気がするのであまりハートキャッチ一つで云々いうのもあれですが。
まあどうでもいい話。


けいおん!! 24話(最終回) を語る

2010-09-15 02:51:10 | <けいおん!!>


卒業式。
2年生に花をつけてもらってるっぽいけど2年と3年は同じ人数なんだろうか。
紬に花をつけてた子、なんか着け終わったら小悪魔的に笑って告白とかしてきそうとか思った。
他の子が手先で花をつけてるのに対して表情の変化があるのがやっぱなぁ。
目を細めて首をちょっと傾けるそのスッと魅入ってくる感じがエロい。



先生への色紙。
今回梓のとことか和の答辞とかもそうだけど、
スカートだったり足だったり見せてていつもよりちょっとエロい。
梓が風に揺れる辺りなんかはなんか内海回踏まえてるのかなーとか、
先輩たちを目で追う梓の頭ゴツンや桜とかは高雄回から?とかそんなとこを考えながら見ていたり。
冒頭の4人ダッシュは1期OPっぽいような、とか。
どうでもいい話ですが、
最終回ってそういう各話を総合するような話であって欲しいと思うので、
そういう風に見てしまがちです。
風が吹いて梓が頭抑えるトコ、前髪を抑えることで表情を一瞬髪で隠すような繊細な立ち姿が印象的。

しかし唯が色紙を押さえてるところとか見てて思わず妊娠とか連想してしまう辺りヤヴァいな。
この辺のさわ子先生の表情のザックリしたデフォルメとか、
表情を細かく拾っていこうっていう京アニの中でこういうことできる堀口さんは凄いなぁとか思う。
堀口さんに合わせる作品だけど一番飛んでるのは本人だったっていうアレに似てる。

伝言ゲームも教室でメモを回したりしたことからの延長ですよね。
ああいうのを卒業式で、しかも澪から始めるっていうのもなんだかおかしな感じ。
3年2組全体が軽音部的な空気になってるような。
どうでもいいけど自分が気にしてた子が最後の飛行機雲の辺りで出ていたりして結構うれしかった。
しゃべったりはしてくれなかったけど(笑)
今回はクラスメイトでしゃべってる子がいてちょっとビックリ。



なんだかんだいって和の描写が一番グッときたところだったかも。
唯とずっと一緒だったけど大学は一緒ではないし。
そんな別々の道を歩むのと、2人の手の合図に長い付き合いがあることに触れてて思わずグッときた。
一緒に和と帰りたいなぁなんて思っちゃうぐらい。
答辞や唯の着替手伝うのに走って先生に注意されたりとか、
カッコ良かったり抜けてたり、なんだかんだで味のある生徒会長だったかなぁ、と。
さわ子先生や梓の描写も響いたけど、和はなんかそれ以上に最終話でグググっときたなぁ。
しかし答辞のトコで和の足見て唸る唯ってなんだったんだろうアレ(笑)



前半は先生の描写が多くてそっちにまず振れるのかーとちょっと意外だった。
最後の挨拶でデスデビル化したりとかそういうのも忘れてたから結構びっくりさせられたりとか。
最後に机を撫でるようなとこだったり物の思い出に浸るところで振り向くのは、
過去を振り返るような感じがしてそういうの好きだったりするんだけど、
そこにまた寄せ書きがあるっていうのは思わず卑怯だなぁとか思った。
消さなきゃならない思い出っていう。この辺は前回の部室に似てるか。
学校はそういう場所っていうのを先生の視点で見せるのが良いかなぁと。



部室入ったトコは引きのハイテンション梓の動きがスゲー印象的。
丁寧な芝居とかいうけどここはけいおんで最たるシーンだったんじゃないかなぁ。
長回しの芝居でカバンのチャック開ける奥行きだったりなんだったりここでそれかと悶絶。
梓の「卒業しないでください」は律視点ではないけれど、
4人を後ろから追うような梓の視点がドラムと被る感じでなんかしんみりきたなぁ。
やっぱり各話数で築いてきたものを含めた画面にしていたように思う。
カバン置き場だったり練習と受験勉強を隔てていたような長椅子を中心に、1話でとった桜の花。
桜の5枚の花びらは念頭になかったからそこでまたグッときたなぁ。
そんで全員で作った梓のための詩っていうのもなぁ。



1期のOPで4人は梓のせいでジャンプできなくなったのか?みたいな疑問があったけど、
梓っていう翼があったから先輩としてその跳躍を見せることができたのかなぁとか思う演奏だったなぁ。
1期1話で演奏したのは「翼をください」だったけど、
その4人がジャンプして出会った天使が梓だったということだったのかなぁ、
という風に思わされました。
今回って空のPANアップから始まって空を見せる場面っていうのが多い回でしたが、
梓の先輩としての、梓のバンドとして羽ばたくことで、
梓を通して空の下にいる一人ひとりにこの曲を届けているんだなぁと、そんな風に思えました。
それは『けいおん!!』から卒業させられる視聴者だったりするんだろうなと。
そういう意味では20話に近いかな。
この辺の梓の前髪だったりとかの処理とか綺麗でグッときた。

そういえばここでも足見せてるけど、今考えたらOPとか1期1話でコケるアレだったり結構使ってるのな。
山田さんは足フェチ?



そして学校で締め。
なんだかんだでモチーフになった学校の魅力っていうのをある程度扱えてるのは大きかったように思う。

脚本:吉田玲子
絵コンテ:山田尚子
演出:坂本一也 山田尚子
作画監督:堀口悠紀子
楽器作監:高橋博行

最後は山田&堀口コンビで締め。
きちんと監督のコンテ回で最終回やってくれたのはうれしかったな。
というか自分が見たかったっぽいものが詰まった最終回だったと思う。
2期は軽音部内での梓の立ち位置が何度も問題になって、
その度に先輩たちに構ってもらったりして梓の不安を払拭してたわけだけど、
そのループと卒業というゴールを用意したことで1期とは違った視点で最後が迎えられて良かった。

1期で男性視点での話とか男性視点が作品を歪めてるんじゃないかなぁとかいうことをちょっと書いたけど、
2期は山田監督も自分で最終話をまとめていたり後期OP、EDを作ったり、
自分の作品にしようっていう意図が働いていたからか自分は結構安心してみてました。
今期の男性視点って徹底して外部からの視点で軽音部っていう内部にアクセスしにくくなってた気がします。

1期は彼女たちの中に男性バンドへの憧れがどこかあるんじゃないか?という疑いがあったけど、
今期は夏フェスだったりでそういうのを否定して自分たちがやってることが一番いいって言ったりしてる。
1期で感じた男性像っていうのは2期では完全に蚊帳の外になってるんですよね。

1期って京アニでは初の女性監督でアドバイザーで石原立也さんがついてたりする。
だからか1期の男性像って監督とか自身がそういう先輩たちをトレースするような面が出ててしまった、
一種の歪みなんじゃないかなぁっていう風に思えてならなかったんですが、
2期はそれを見事に乗り越えていったように思います。
監督が最後の落しどころを1話で提示していたし後期OPED、最終回とシリーズを総括できてる。
そういう安心感もあって、
これは山田監督の作品なんだなっていうことを強く感じることのできるシリーズになってると思います。

まあ、こういう風に書くと男性像を完全に腑ししたい潔癖症みたいにも思えてくるけど。
ただ監督と堀口さんの内輪的なトコが作品に反映されてる感じで、
そういう感じられる部分っていうのがやっぱりあるのは強いなと思うんですよね。
20話は石原コンテだけどその内輪さって女生徒たちの内輪になってるし。
そういう内輪であることを理解することでそのノリを楽しめることができたかなと思えたり。

あと番外編が2話あるのでそこがどうなるかはわかりませんが。
残りの話数楽しみです。


けいおん!! 23話 を語る

2010-09-08 02:36:42 | <けいおん!!>


卒業式前日。
唯と憂を混同させるかのような導入。
卒業式で着るものは自分でちゃんと綺麗にしとくんだなぁ、と。
プリーツスカートの折り目アイロンでかけてるのとか家庭的な感じがグッとくる感じか。
アイロンかけてる芝居だとかTV裏とか飛んで憂の携帯だとか、
そういうものを扱う雰囲気とか良かったなぁ。
携帯打ってるとこの音とかそれっぽいし。



手紙。
授業中のやり取りのものだったとは言え他人に当てられた手紙を欲しがるとは是如何。
前日に学校に来て何をする目的もなくダラダラして学校にいる時間を味わってるのとか、
そういう雰囲気がどこか拍子抜けでもありこの作品っぽい感じがするようであり。
今になってチャイムだったり校内放送だったり日常の雰囲気が最後の最後に目立つというのもなんだか。
しかし2年生とかまだ授業やってるのか。
自分の高校では卒業式練習とかやってた気がする。



この辺の和と先生のやり取りと奥の軽音部の位相差みたいなのは武本さんっぽいかなと。
今回ナメの使い方とか全編それっぽい感じだったかなぁ、と。
しかしこのタイミングで武本さんとはなぁ。
職員室前から生徒会室までのやり取りだったり、こういう部分の見せ方だったりは新鮮だったな。
そういえば今回はワイプというか全然使ってなかったな。

澪のモノローグだったり見ると2期の澪は結構腫れ物扱いだったかなぁ、と。
紬押し押しとか唯が前に出てくるのはわかるけど、
今回は梓でこういうことやらないからっていう理由付けで隙間から出てきた感じがなんか嫌だった。
今回はなんか雰囲気だったり時間を進める役って感じだったような。
紬のお茶しない?も似たようなもんか。
どうでもいい話。



このへんの長回しで見せるトコとか長椅子ナメのところもそれっぽい。
しかし今になって声録られるの恥ずかしい話とは。
考えてみたらライブばっかりで形に残るようなものってそういえば何もなかったのか、とか。
1期では写真結構いっぱい撮ってたけど、2期ではそういうのあんまり無かったなぁ。
写真はクラスの方がメインで軽音部で前に出すにはいかなかったのかな。
しかし音楽を残そうっていうのが最後の最後にくるのもなんか変な感じ。
日常と音楽を一緒に記録したりこれがHTTっていうのはわかるしそういうのもいいなって思うけど、
その楽しい日常を戻らない日々を残す後味はどんなものなのかと引っかかったり。
NO,Thank you的にはどうなのみたいな引っかかりというか。まあでも記録だしなぁ。



なんか見てて今回はHTTの解散っぽい雰囲気というか、
唯たちが卒業したら軽音部=HTTじゃなくなるっていうのを意識させられる回だったなぁと。
掃除したり記録したりもそうだけど、極めつけは律が名前書いたテープとホワイトボード。
あのテープの中にHTTは全部入れられて、
まっさらなボードがそのすべての痕跡が消えてしまったように思えるように見えるところとか。
梓はここで新しい軽音部を作るのかな。
今回結構まとめに入ってるっぽく過去の小物だったりとかポッキーの食べ方、すごろく、
あと梓また向かい入れられる格好だったなぁ、とか色々思ったり。
あと先生が生徒の卒業前の儀式を色々見てるっていうアレはなんなんだろな。

しかし梓は4人がいなくなった軽音部で何をするのかな。
新入部員獲得って毎年必死になるけどそれで後輩に何を残すのかっていう、
部活を存続させていく意義みたいな引っかかりが少しある。
梓がこのままHTTっぽさを引きずるのか新しいことをやり始めるのか。
そこで新しい出会いがあるんだろうか。
あの4人だけいた方が後の可能性を考えるとまとまり良く終われたんじゃないかという気がしてくる。
なんで新入部員が必要だったのか。フォロワーでも欲しかったのかどうなのか。
まあどうでもいい話なんで色々振れる部分だけど、そういうのを意識して最終話みたいかなぁ、と。
何も見えない可能性が大きい部分やもしれないけど(笑)

脚本:吉田玲子
絵コンテ:武本康弘
演出:石立太一
作画監督:植野千世子
楽器作監:高橋博行

石立さんは演出で入る回が多かったような。


けいおん!! 22話 を語る

2010-09-01 02:55:27 | <けいおん!!>


受験ではなくバレンタイン。
なんだか露骨にカメラ目線だぜって感じ。
本編で男の目線を入れづらいのでサービスカットって感じなのかなーとか。
今回は演出高雄さんだったけど、以前の回を意識させる1年生組の描写から、
あの辺からの続き物っぽさと同じ人がやってるんだっていうのを意識させられるなぁ。

しかしあらためてこの作品はあまり日にちを意識させないよなぁとか思ったり。
七夕とか日にちが決まってるイベントごとはスルーされてる傾向にあるように思う。
そういうのを毎年拾っていくわけにもいかないんだろうけど、
それだけ学校のイベントっていうのを強調していく作品だったのかなぁ、と。
だからこのバレンタインって言うのは学校のイベントに従うような形で姿を見せたのかな?とか。
受験の景気付けか卒業する先輩への贈り物か。
梓の先輩たちに対する思いを届けるような側面も感じられてホットな落とし方で良かったな。

まあ、カウントダウンとかの演出ってないんだなーっていう疑問からだったけど、
そういうのやると梓視点で入れたりすると卒業まであと何日っていうのを意識させざるを得ない、
そんな展開を作ってしまうからなのかなーとか。
それよりどう過ごすのかに重点を置きたいのかなぁとか。



放課後ティータイム。
受験勉強からの逃避で楽器触ったりお菓子食べたり、
なんだか叩かれそうな一面を描くなぁとかちょっと思ってみたり。
律のノートもそんな一面のひとつだけどHTTというグループのロゴのラクガキは、
どういう意図からこういう形になってるのかなーとか少し気になったり。
しかし、whoでのやり取りで音楽関係の話題振って唯がうなづいたりとか、
一応3年間の蓄積を意識させようとしてたのかな。1期1話を思い出させる感じで。
まあ、唯だしなぁっていうのもあるしどうでもいい話だけど。

でもここ、梓が先輩たちに背を向けてる格好だけど、
律たちは率先してそっち側に行こうとしてるようにも映るんですよね。
ああ、これもどうでもいい話。
しかし紬の表情を髪で隠すような見せ方とか、
ああいうのをやられると高雄さんだなぁっていう意識がまた強まるなぁ(笑)


教室でのやり取りで梓が「1回くらい」とか、
これで最後のバレンタインっていうのを意識させないダイアローグとか気になる感じ。
他にも後で憂が軽音部の先輩を指して「みんな」と言ってみたり、
軽音部3年のクラスメイトが2年生3人組を指して「軽音部」と言ってみたりとか、
それぞれの中でどういう認識してるんだろうな、っていうのをセリフの端から感じたなぁ。
その教室でのやり取りもここで切り上げで、
2年生クラスメイトたちの梓に向ける視線も終わり。
3年生が卒業したら2年生のみんなともクラスバラバラになるんだよなっていうのを、
この雰囲気からちょっと思ってしまったかなぁ。
3年生クラスメイト強調=いなくなるってイメージが強いからかも。
まあどうでもいい話なんだけど。

受験だったり純たちとのケーキ作りだったりスリッパのところだったり神社の梓の反応だったり、
そういうところはそれぞれの関係だったりを意識させられるし良かったけど、
なんだかそれが何かに繋がってるのか、この先のドラマを見せるための布石になってるのか、
っていう疑問からちょっと離れてしまっていたように感じちゃったかも。
話を進ませるために見せてる部分っていうのを意識しちゃうかなーというか。
梓の先輩たちの卒業に関することも、
先輩たちの大学合格を祝うような格好ではぐらかされたような感じもするし。
んーどうなんだろ。





雪というか曇を結構うまく使っていたのかなと。
妄想の中で使わる空だったり光だったりは晴れを意識させられるんだけど、
梓の心中が憂の卒業という言葉ですっかり影を落としてて、
そういう雰囲気を自然に作ってる感じなのかなと。
しかし憂は梓に卒業のキーワードを吹き込んでるような気がするなぁ。
唯がいつも一緒にいるという余裕からくるのかね、こういうのは、とか。
実にどうでもいい話。



一緒にチョコを渡しに行ってくれる純ちゃん。
なんだかうれしい。
しかしこのおさげの子がこんなに目立つ子になるとはなぁ。
憂と重なってるのは何か狙ってるのかどうなんだか。





職員室から。
やっぱ影を落とすような色彩の作る雰囲気だったり、
卒業という言葉に棒立ちになってる梓とか。
深々と降る雪が雰囲気出しててよかったな。
冬の寒さに耐えながらも咲く花が梓の心情を美しく彩ってるように思える。
そういう儚い感じが出てて良いかなぁとか。
花言葉とか気の利いたこと書けないんでアレですが。
しかしここで1話の校歌の場面で使われた部分取ってくるとはなぁ。
やっぱそこを突いてくるかぁ、と思ったり。

梓が部室はいるところなんかも高雄さんの回とかで強調される部分ですよね。
前回のもそうだけど、梓がかしこまって入るとちゃんと先輩方がいて、
梓の心情を踏まえるような出迎え方をしてくれてるよなぁと。
今回は先生が間に入る格好だったけど、
こういうのはやっぱそういう外部の視点が必要だっていう考えなのかなぁ。



しかし梓って思ったよりしてしてちゃんの構ってちゃんだよなぁ、とか。
先輩のために何かしようっていう向き方からこういう方向に来ると、
なんだかそれを強く感じちゃうなと。
そういえばこの窓って内海さんの回でなにかやっていたような。
ここ暗い雰囲気から一気明るい雰囲気に持っていってて、
そういう作りが温かさを強調するような格好になっていたかなと。

あとこういう場面見るとどうしても梓と律の関係に反応しちゃうかな。
律って一番先輩風吹かすようなタイプだし、
その先輩後輩っていう雰囲気がなんか心地よいんですよね。
1期でのやりとりが結構印象的だったからかそう思うのかな。



今回は温かさを求める梓って感じだったのかなと思ったり。
冒頭からカイロを持って寒さに耐えていたりとか、
先輩の温かさだったりとか、
温かさを求めてポケットに手を入れたら唯からもらったアメがとか、
そういう梓を暖めるものっていうを描きながら、
皆が求める暖かい春だったり、そこで行われるであろうイベント、
卒業式だったりを梓が肯定できるような雰囲気を作ろうとしていたのかなと。
だから合格発表がもうすぐくる春の訪れを意識させるような枝だったりに意識を持っていってるのかなと。
梓を温めた先輩たちのいる雰囲気が、

雪の中で咲く花とかが梓の寂しさをどこか儚く美しく強調していたりとか、
暗い雰囲気に身を置いたりして梓の思いの丈を描写しつつも、
求めている温かさを感じて、それを皆にも感じて欲しいっていう感じだったのかなぁ、とか。
梓がずっと雪の、寒い冬の中にいることから次の季節に行こうとする美しさというか、
雪の日の花もいいけど、その次があるからこそその花の意味合いも強まるんじゃないかっていう、
どこか詩的な雰囲気もあるような、そんな風に思える回でした。



咲いた4つの花。
咲いて欲しかった花がきちんと咲いたという締めが、
次の季節の花を意識させられて、
それが梓に送られるっていう格好が良かったなぁと。
あと憂と梓の反応を純ちゃんを通してみるのとか、
梓の心情を追ってた今回の純の役的にも良かったなぁと。
あとは卒業式くらいしかイベントなさそうだけど、次回はどうもってくのかなぁ。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:高雄統子
作画監督:西屋太志
楽器作監:高橋博行

高雄回。
今作だと凄い目立つことはしてないけど雰囲気作りはやっぱいいなぁ。
今作はモノローグだったりアップだったりで梓への感情移入度が高い作りで、
最終話で泣かれたりしたら自分も泣いちゃいそうだよなぁ、
そんなこと思ってしまう回でもあったり。
律の勉強してるとこだったりちょっとした上目遣いで芝居打ってる感じだったり、
最後の合格発表見るので全員しゃがんでるとこの濃さとか、
そういう部分の作画とか引っかかった感じ。西屋さんは『日常』とか楽しみですね。
本編はあと2話、残りは番外編という格好らしいので、
残りの話数楽しんでみたいですね。
しかし今回は短くまとめようとおもったらダラダラ長くなってしまったなぁ。