●SPY×FAMILY 2話
契り(ちぎり)を結ぶ、で画面手前でエフェクトが千切れるの、
最近はあまり見ないけど、見慣れた演出かなって感じですが、
契約としての見せ方と家族が破綻する可能性、
そして追っ手が木端微塵など割と多くの情報を含む感じで、
そういう多くの意味合いを含ませたところにグッときたかな。
手堅い作品の中で確かに光るものがあるのが人気作のアニメ化だな、
という強さを感じさせてくれるかなぁと。
1話見て即原作全巻読んだので、先の展開はある程度わかりますが、
アニメでどのように見せてくださるのか楽しみです。
●かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- 3話
アーチのイメージは何となく1期9話のイメージが強く、
割とぶっ飛んだ回だったので同じ方かなと思ったら監督回だった。
富士山と言えばひだまりシャフト尾石回ですが、
先に唐突に富士山をドンッ!
と見せてそこから煌びやかなイメージからの変換やギャップを見せたりと、
割と攻めの強い画が多くて楽しかったな。
首の皮の1枚のグロさとか2点の光源とかはさんかれあの頃を思い出す感じ。
かぐや様の監督回は浮き沈みが激しい感じで、
なんでこうなっているんだろう?と割と謎がついて回るシリーズになっている気がして、
その点が若干見ていて居心地が悪いイメージあるかなぁ、とか。
●ヒロインたるもの! 3話
原作はあるものの、ほぼアニメオリジナルになるんでしょうか。
シリーズ構成が成田良美だったので気になってる感じ。
式守さんもあるのでそちらも気がかりな感。
光と影の見せ方が気になるかな。
2人が主人公を意識する回でこういう光のイメージの描写は気になる。
手すりに手をかけて問う形もちょっと生っぽい雰囲気があって、
そういうシチュエーションも引っかかる感じだったな。
影と光とを意識させる絵から、画面内の比率をだんだん意識させられる。
そういう振れ幅を取りながら振り子のようにカットを積んで、
また食い違いをさせながらキャラクターを印象付けているのが目を引かれたな。
影の中の人は影の感情を見せる、というお姫様描写から、
対比として影から出ることがない存在として、
消えゆくものとして描かれるヒロイン。
感情の表と裏を描きながら、裏表のない主人公は消えていくしかない。
そう語る様な反射の絵が気になる感。
またお姫様役が2人の手を取ることで、
光の下に出たヒロインが2人の手を取る状況、
または2人のどちらかを選ぶ状況がくるのだろうかという、
先の物語の予感を含ませる、シナリオと絡める演出も含め、
目を引かれたかな。
お姫様へさらけ出される2人の気持ち。
ここではお姫様はあくまで感情の陰と陽を描いてますけど、
2人は手前にいるか奥にいるかという位置関係の説明になっていて、
夜の勉強のシーンとは反対になっている。
これは主人公にとって2人が対等な存在であるように描いてる風でもあるように思えたけど、
先で何か描くポイントがあるのかな。
光を浴びる存在として描きながら、
本性を指摘されたら後ずさりで影に入っていくのとかなんとべタな、
という感じでしたが真正面からやってるのは好感が持てるかなと。