オーバーラップで見せるのとか新鮮に見えたなぁ。
Freeっていう単語が遥に当たるのとか、そういうキャラクターに染みるような見せ方というか。
今回はいろんなカメラワークを試しているように見えた回だったなぁ。
凛ってバスの中で一人でいたりとかっていう描写が度々あったけど、
やっぱ仲間たちときているのにも関わらず馴染めていない描写なんだろうなと。
直接的に部内での立ち位置は描かれませんでしたが、
こういうところで断片的に描かれるのは良かったのかなと。
後輩がついていきているっていうところを凛自身もあまり意識を向けていないっていうのもありで。
部長が傍についているところが多いので、部長も認めている実力はありながらって感じなのかな。
部内での立ち位置とか陰湿になりやすそうな部分を排除してて、
そういうところはちょっと意識してしまう感じ。
今回は凛が孤立していたり他の選手達から浮いてる感じを色彩の変化で見せてるのが気になったかな。
遠く離れているところでは明るく見せ、スタート台の上なんかでの接写では影を落としてみせるとか。
やっていることは似たような感じですが、光を当ててるシーンでは凛を見つける遥の視点、
影を落とすようなところは他の選手と比べ異常をきたしているという意味合いで見せてたり、
そういう多点的なキャラの際立たせ方が目についたかなぁという感じ。
ゴールが左。
地区大会の時には折り返して右に向かっていたのが左に。
鮫柄視点ですが、凛が出て行ったっきり戻らない暗示でもあるのかな。
岩鳶視点だと従来と変わらない感じなので、ちょっと意識してしまうシーンだったかなと。
水泳なんてやめてやるよ!
ここの凛の怒りの描写は迫力あってインパクトあったなぁ。
宮野真守の生っぽい演技がまた響く。
今まではなんだかんだで付かず離れずなところもありましたけど、
本当に全てが壊れてしまうような揺さぶりをかけてるところがグッと来る感じ。
怜の言葉を聞くシーン、直線上に並んでいたかと思えば、
怜ごしのショットだとまた違った角度のショットになっている違和感。
遥のアップで背景を飛ばしたいっていうのをやろうとしたらこうなったみたいな感じなのかな。
窓から木々の風景が見えて、バックの光もちょっと緑がかった感じになっているので、
作品的にこの緑に囲われてる感じっていうのを出したかったのかなと思ったり。
ちょっと日常の北之原回思いだした。
日常 24話 を語る
高台というか丘の上を走ってる感じに凄くインパクトを感じたな。
緑の中を走る遥と、下の街の地平線が見れるっていうところにインパクトが有るのかな。
凛を探すというシーンからはちょっと浮いた印象もしますが、思わず目を引く画面だったなと。
今回はよくカメラ振るなぁと思ったり。
うーん。
倒れてからゴロゴロするまでって凛と遥の立ち位置ってあんま変わらなくて。
そこまでのシーンって凛の心情を描いてく方向だったと思うんですが、
ゴロゴロもつれ合って凛が文字を見つけるシーンはカメラがイマジナリーライン超えるというか、
凛を逆側から見せるようになっていて。
そしてそこからはまたカメラワークがまた同じ側へ戻ると。
些細なことですが、この感じが少し気になったかなぁと。
構成としてはアクションを挟んでまた凛の描写に戻るような考え方なのか、
遥の意識がそこに誘うように挟まれたという無理くり解釈もありなのかなとか、
そういう感じで気になったかなぁという感じ。
まあどうでもいい話。
遥のハルは春だったのかという。
緑がメインだったのかなーという気がしてたんで、桜のイメージが出てきたのは意外だったな。
リレーでそれぞれが見るイメージは自由になったことの現れなのかな。
真琴が海の上にいるような部分とか見ると。
遥の描写を見ると遥はやっぱ勝つことの喜びを見たのかな、と思う。
凛に勝ってしまった罪悪感がそれまでの遥の泳ぎにはあったわけで、
試合に勝つこと、それを分かち合えることっていうのがやっぱ遥の景色だったのかなと思ったり。
水の底から自発的に浮き上がっていくのはそういう勝ちたい応えたい気持ちの盛り上がりなのかなと。
ここの怜も浮いてましたね。
内海さん今回は色々やってるなぁという印象。
この引き方も日常の北之原回思い出す。
日常 12話 を語る
日常の場合は引いていく1ショットの中で情報量が変わっていくのが違和感なくて凄い、
みたい感じでしたが、今作も引いていく中で4人が背景からうまく消えていくような感じを狙ってたのかな。
しかしなぜここでコレ?みたいな疑問も。
For the Team
1話で描かれてたけど水泳クラブも潰れて楽しそうに泳いでいる絵も恐怖の絵になる。
土に書かれた言葉も永遠には残らないし誰かの落書きにしか過ぎない。
物は永遠じゃない、形も変わってしまうっていう描き方かなと思うけど、
キャラクターの周囲を囲む緑を見ると、枯れてもまた新しい葉が出てくるように、
一度築いた心もまたきちんとすればまた枯れても芽生えてくる。
そういう話のように今作は思えたかな。
だからか、植物とか緑っていうのの存在感には終始目が行っちゃったかなと。
脚本:横谷昌宏
絵コンテ:内海紘子
演出:河浪栄作
作画監督:西屋太志
というわけで1期感想書き終了。
終わってみればスポーツものとして楽しんで見れて良かったな。
日常作品が京アニは多かったわけですが、
ちょっと違った視点で勝利というのを描いてくれてたのが良かったかなと思います。
見終わってみれば、なぜ敬遠気味だったのかが謎。
2期はまだ見れてないのでこのまま見ようか悩み中。