流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

アニメ雑記 2021/8/31 を語る

2021-08-31 00:01:27 | ■アニメレビューとか
夏休みの宿題を終わらせるように、
今期見てる作品感想の羅列。

●ラブライブ!スーパースター!!




最初は鏡をきっちり描いている風な感じで、
ラブライブ1期シリーズのリベンジ的なカットのように思えたな。
それでも2カット目は嘘っぽく感じるので、
つまりはそこを感じてほしいということなのかなという気がしたかな。
今回は冒頭と最後を関連させて見せているので、
そういう関係性を意識しているのかなとか。



OP。
駆け出す絵というか走る絵がEDにも入っていて、
割と今回は作品のキモに触れる話数だったのかなみたいな引っ掛かり。
一番先頭を走るのは、みたいな部分も引っかかるし。




本編。
冒頭のダンスと静止して悩んでいる対比のようにも思えたので、
静と動という見せ方だったのかな。
動けるスターと動きのないスター。
どちらもスターで掛け合わさればスーパースター!なんだろうか。
己を鏡で見るか、内で見るかの違いもあるのかな。


ED。
各キャラとも光と影での分離が気になる見せ方かなぁと。
この直線で切られた感じはどういう風に意識すればいいのかなとか。


OPとEDに同じようなカットがあるっていうのはちょっと目を引きますね。
走りというのが大事な部分になるのかな。
5人で走る絵は花を意識している部分もあって好きですね。
ラブライブ1期1話EDの延長にあるような意識なんだろか。


EDで1番好きなカット。
俯瞰で見せてカメラに向かって手をのばすところからの意外性が楽しいですね。

カメラへのアピールで繋ぐ。
こういう遊びが楽しいですね。
しかしクレジット的にEDがOPより先というのはちょっと引っかかり。
NHK的に考えても引っかかり。
そもそもHPでクレジット見るとEDが先頭に記載されてるんですよね。
EDがやっぱ作品的な芯なのかな。
そういう関係を追ってみていくのが楽しみです。


●東京リベンジャーズ
原作既読。
中学生のやり取りにあまり現実感が感じられなくて、
なぜ高校生じゃなかったのかちょっと理解するのが難しい。
あとみんな身内を君付きで相手を呼ぶのも引っかかる。
やっぱ無免でバイク乗る辺りがキモなんだろうか。


後期EDの撮影処理が綺麗でグッときますね。
OPとも本編とも違う空気感が洒落ていて好きです。
東京という都市にいる族ってこういう風な憧れの目線で見られるのかな、
みたいな気分になるかな。
撮影が綺麗っていうのは人を引きつけるには十分だな、
というのを見せつけられている気がします。



綺咲が表情を変えずに闇に飲まれていくのもいいですね。
物語の黒幕らしく悪意を撒き散らす見せ方もあるんでしょうが、
こうしたクールな部分がこのEDの魅力だと言われてる気もするかな。
昔のヤンキー漫画で好きな作品は結構ありますが、
こういうアニメ化には恵まれていなかったので、
ある意味で凄い作品が出てきたなぁという感。
今更ループもので?
という1周遅れてきたようなところもヤンキーっぽさを感じる。

原作は綺麗に終わりそうだったのに終わらなくてなんでだよ!
みたいな気分になりましたがアニメを含めどう続くのか楽しみです。

●乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X 8話 


今回は花が目立つ見せ方が多かったかなという感。
同ポジで何度も見せるので変化が印象的に映りますね。
やはり演出的に力入れてる回ではお約束的な感じがするかな。



その中での変化。
カタリナという花を見ないことでようやく相手と向きあえた、という描写。
ニコル側に光の反射があるのはニコルにとっての兆しのような感じなんでしょうね。



正直今回は演出が、
というよりは圧倒的に美術が目立っていたなという感。
それを含めて演出でしょうが、それにしても、というか。
どこまで続くのかこの花畑は!
みたいなところで貴族の庭のリッチ感を狙っている風でもあり。


噴水を使った見せ方は大沼さんを思い出すけどなぜ?という感。
ネギまとかその辺でやっていたのかな、思い出せない。
引きからのどこから撮っているのかわからないカット、
みたいな意外性が水の清涼感もあり楽しいですね。


揺れる花。
ハーモニーっぽいけど3D的な感じなんだろうか。
魔女の旅々で気色悪い植物描写があったことを思い出すと、
あれと比べると綺麗だなと。
まああの回はオチが凄惨なのでそこに合わせていたとしか思えませんが。


君の名は的な。
圧倒的な光の中に舞う花びら。
美しい情景でグッときますね。



蝶の描写、蝶が蜜を吸う相手を選んでいるというのを踏まえて見ると、
ちょっといやらしくも見えるかな。

最後にニコルの部屋で咲いた花に蝶がついてるのも、
貴族の部屋の中で夜に蝶がついているとかちょっと嫌じゃないか、
という気がしましたが略奪愛かかわる話なので、
そういう部分と掛けた描写だったんですかね。

今作でこんなに力入れた回がくるとは思わなかったですが、
オチを含めキレイなだけで終わらない感じが今作っぽいかなとも。


●精霊幻想記




なんか美少女だぞっていう絵が新鮮に感じるかな。
描くの面倒くさい美少女をちゃんと見せたい、
みたいな圧を感じるというか。
この手の絵柄だと途中で力尽きてぶっ叩かれるまでがテンプレな気がするので、
OPの出だしとか美少年美少女を力強く描写されている気がして、
なんかそれだけで貴重な気がするなと。


そういう中でキメの絵っぽいのが謎の暗殺者側で使わてるねじれ感。
こういうアンバランス感を感じる作品は嫌いじゃないですね。
出す方向が見たい方向に向けばグッとくるものは得られるので。
まあ魔法陣の処理を含め、
決めなければならないカットになってしまった感が魅力のカットという感。






後ろに腕を隠して突然ナイフが画面に向かってくる唐突感。
大張パンチ的な考え方のカットですよね。
後ろに引いてから頭から突っ込んで腕が強調されると。
なぜその見せ方を選んだのかみたいな引っかかりが楽しいみたいな。
とくに顔が斜め下方向を向いてるのに切っ先がこっちにくるの、
えっ!なぜ!?って感じになってしまったな。
実は殺されるのこっち!?みたいな。

ちなみに自分はさらわれた女の子の姉妹の子が好きかな。
ああいう気丈な子が王子様願望もってたらいいなという願望を込めて。


8話。プレゼントを選ぶ。
こういう話を見ると唐突にCLANNAD 8話を思い出して、
勝手に感傷的になってしまうのがちょっとつらいかな。



瞳が震える。
こういう描写に我々は何かを感じているわけで、
細かな線を引く意義は実に大きいとも感じるわけで。
当たり前に見ている表現を改めてどう見るか、
というのは意識しているつもりだけどもっと意識したい昨今という感。

かげきしょうじょ!! 8話 を語る

2021-08-22 19:39:08 | ■アニメレビューとか

薫編。
髪が風になびく日傘をさす美少女という非常に魅力的な絵が出てくるのがまず強いな、と。
自分も神奈川住まいだったので逗子辺りもよく行っていて、
夏の日差しの描写も共感できるような感じだったかな。



薫の後ろ姿から過去編へと移りますが、
序盤は薫の立ち姿を見せるのが結構目立っていたように思います。
周囲の中にいても孤独、意識高い系美少女としての孤高さ、
そして歩みを止めないその姿を強く描写しているように思えたな。
夏の日差しのように前を向いたその表情も凛々しい。
男役を目指す、というカッコいい薫が出ている感じがグッときます。



バス停で出会った美少女。
薫の表情を意図的に見せずアップでまたなびく髪を描いて美少女度アップ。
男子が惹かれる美少女像を地で行ってる感じでグッときますね。
なびく髪は光に当たって輝くも、
表情には影落ちてとPANで見せる中で印象が変化していく感じにグッとくる。


薫の表情や位置関係は狙ってる感が強いですね。
手紙と被せて見せるのとか気持ちを伝えずに終わったとことを思うと、
結構示唆的な感じだったのかなという気がします。



先程は薫の周りにあるだけだった光がバス停の中全体へ。
薫と手前の2人を遮るような形だったのが、
いつの間にかその雰囲気に飲みこまれているかのような。




ピント合わせとカメラの動きで光がレンズに入り込んで一瞬白く飛ぶ感じ、
美少女が男子の方を向くインパクトと合わせて印象的ですね。
薫が自分自身と男子を重ねるように見ているので、
先程の光の広がりはそうした薫の心情の広がりを意識した感じだったのかな。



バスの中で。
カメラが動くことで関係性を印象づけている感じでしたが、
ここの吊り革越しの描写も攻めていてグッときますね。
薫から攻めているというのがちょっと意外な感じですよね。
バスの中での距離感も印象的ですが、そこが何よりも。
カッコいい男役を目指しつつも、乙女であるというギャップのインパクト。
そういうインパクトのこもったカットかなという気がします。
互いを同時に見せないのもそんな気恥ずかしい気持ちを渡す相手、
受け取る相手という構図をより意識させられる気がします。
吊り革のように揺れる心の中の確かなを見せる形という強さがあるように思える。


白い冬の雪のような春の妖精を模したかのような夏の白い少女。
防止が色トレスで白さをより意識した感じが良いですね。
夏の美少女の美しさ。


鳥たちこそがそんな白さをもつような。
薫は鳥のように飛んでいける存在なのだろうか。
夏の眩しさが見せる白い世界が魅惑的ですね。



バスに差し込む光を銀橋になぞらえて、
自分たちが特別な存在であることを強調しているかのよう。
おばあちゃまが娘役なので、今まさに人生の娘役をやっているという感じなのか。
だからこそ男役をやるという薫の決意が浮かび上がる感じかもしれない。
しかし彼は客席側の人間だというのを暗にやってる感じもある。


肩にもたれかかるとかこの女積極的すぎるだろという感。


足を見せたりとか。
冒頭から足を意識した部分が多いように感じたのはそういう意識でもあったのかな、とか。
足がINしてるレイアウトがちょっと珍しく感じて、
なかなか珍しい光景を目の当たりにしているような印象が強いですね。
薫の私服が毎回違うのも、この女強い、と感じさせてくれる部分かも。

お見舞いで乗るバスというのが薫が男子に会う口実になっていますが、
バスが薫をどこに連れて行くのか、というのがちょっと寓話的な気がするかな。
ラストカットからの逆算ですが、
薫が夢の一歩を手にしたことを考えると、
やはりバスは薫を前に進ませていたのかもしれない。
2人のやり取りは決して無駄ではない、という予感がありますよね。
相手が薫に会うとバッティングの調子が良いみたいですし。
では薫には益があったのかどうか、というのが気になるポイントですよね。


おばあちゃまの言葉に固まる薫、なのか、にごる、なのか。
映り込みはちょっと嘘っぽい絵が今回は多いですが、
海面への反射など透明感を意識させる絵を思い浮かべると、
やはりにごり、なのかな。


夏祭りで浴衣着ておしゃれして手をつないでとやはり強い女だと思いつつ、
最後には折れてしまう。
同じだと思っていた彼が抱える悩み、弱気。


花火が上がる。
彼をバスの中で客席側の人間だと見立てのがいきているなら、
ここの彼女はやはりスターなんだというのを意識させる花火の位置。
彼から見て薫の後ろに広がる花火は、
彼女がスターであるということを否応なく見せつけただろうと予感させられる。

彼の弱気は薫が受け入れることができず、自らが選んだ道だと、
星の輝きのように自然なそんな美しさがある夢なのだいうような語りが印象的。
名前にかけるように星を描いているのはちょっと蛇足感はある気もするけど、
星野って名字は個人的に少し憧れがあるのでヨシという感。





ピンクの花火を見てまた歌い出す。
歌の続きが地に落ちた桜の花びらよ蘇りまた咲き誇れ、
という内容なので薫自身が今の感情に囚われず、
ただ踊ろうとする前向きさを取り戻すのに歌を拠り所にする感じが出ていてグッときますね。
走りとかリピートの絵ですがところどころに入るピアスの光の反射が、
薫の心情を印象づける感じでその綺麗な光に魅了される感じ。
海に反射する薫の姿もその透明感を取り戻す感じを印象づけてる感じかな、とか。
薫の背後に上がる花火がスター性を強調してるのは祝福なのか呪いなのか。


傘を放り投げるほどのインパクトだけど、
TVの前は日陰の中だよなというか。
傘が夏の色という感じがするので、
夏の終わりを意識する部分なのかもしれない。



夏の日の。
坊主だったけど髪を伸ばすとイケメンさが際立つのを見ると、
兄貴も相当なイケメンなんだろうなと意識させられて、
これは才能ある美男美女なんだと言われてる感が若干あるような。


ここまで割と普通にいい回だったなくらいで見てましたが、
ラストカットでスイッチが入ったかのように涙がドバーっと溢れてしまった。
バスに乗ることで彼女たちが前に勧めていたことを思うと、
ここでバスに乗らずにたたずむ姿っていうのが、
その姿を薫が望んでいたものだったことを思うと一気にくるものがあったなというか。
バスを降りる、夢を降りた姿にこみ上げるものがあったというか。

原作はどうだったか確認しましたが、
バスの味っていうのはアニメでの追加だったので、
先にアニメで見ていて良かったなと感じたな。
先に原作読んでいたらこうしたんだへぇ~くらいの鑑賞だったかもしれない。


初一人ED。
絶対に薫の独唱だ!と確信させてくれるところが嬉しい。
特殊EDも色々ありますが作品色で抑えつつ、
期待感が振り切れる出だしでGOOD。


歌詞がわかりやすく薫の運命を歌っているのもグッとくる。
やはりそう思っていたのか、思えるところも切ないですが、
力強い歌声で好きです。

いつも作監は複数ですが今回は総作監を除くとお一人で、
そこもちょっとめずらしい感じだったかな。

この構成ならたしかにEDのCDは今の時期ぐらいに出したくなるよなという感。
双子編の曲があるっぽいですが、一人で歌うのは薫だけっぽい?ので、
特別感が強いですね。発売が楽しみです。

小林さんちのメイドラゴン 3話 を語る

2021-08-18 16:52:12 | ■アニメレビューとか

手狭。
トールたちがやってきてからの生活苦の描写があるあるかな、と。
トールを包む暖色系の光の中でも小林さんにとっての生活苦、
というのが混在してきて時間の経過を伺わせる描写かなという気がしたな。
同じような色合いでも時間とともにその意味は変化していくのか、みたいな。
だから自身の存在が小林さんにとって迷惑かどうか問い直す回になったのかな的な。


蝶とは何かが2話の引っ掛かりの1つでしたが、
カンナが捕食している?っぽいのを見るとやはり終末の獣!
という気がしてくる感じで、
ここもドラゴンという存在を問い直す感があったかな。


アングル的な面白さにダンボールから覗く顔がキュートで良かったな。
そういえばフルメタTSRでも北ノ原さん引っ越し回?(ではないか)を、
やっていたようなことを思い出した。

自分この2年で4回くらい引っ越ししてますが、
本をダンボールに積めて運ぶのを1人でやるのメチャクチャ大変で、
やはり引っ越し屋必要だったかなと見ていて思ったり。
本の重量ばかにならないですからね。
円盤もかさばるとこんなに重いのかとか。どうでもいい話でした。



芽吹く。先に咲くツボミたち。
前話からピンクの意識が強かったのでここも引っかかったかな。
新しい生活





鏡という演出家にとっては格好のアイテムであるはずのものをあまり意識させないのがちょっと気になる感じだったかな。
武本さんは欠けた絵から入る部分があるように思える故の引っ掛かりみたいな。
トール自身が人の体を不便に思ってるところが、
自己欠損として認識しているのか。
小林さんになる、重なるという意識があるような部分が気にかかる感じ。


情景が綺麗ですね。
割と京アニ作品ではよく見かける。



洗ってあげるで服脱ぐ出すのマジかって感じですが、
屋上でドラゴンの姿になってるのもマジかって感じですね。
虹がかかるのも良きかな良きかなという感じで、
コメディ感ある作品でよいオチの絵がきたなかなという感。





人間差別してちょっと不安になるトールの図。
小林さんの寂しさを強調する絵が窓に映った自分なのが気にかかる。
カーテンを閉めずにそのままでいるのもちょっと気になるけど、
孤独であったというのを感じる絵だったのが染みる感じ。
そういえばAIRでも昼間に窓に映り込む絵をやっていたので、
やはり映り込みとか好きだったのかな、とか。
窓から遠い空白を意識してるところも引っかかる感。


ややカンナが会話から外れてますしそういう絵ですが、
それをこの後に補完するのが今作という気がするかな。
わかってこういう絵にしてますというのがよくわかる。


トールの騒がしさも遠回しに肯定する小林さん。
トールの不安感に光を当てた感じで、
また前話数とは光の使い方のニュアンスが若干違う感じ。


歯ぎしりうるせいの図で光と影が消える。
トールの心理が今回は絵として出た側面が強い感じですね。
そしてコメディ的な落とし所でもあったり。
屋上でトールを洗ってるところもそうですが、
最終的に戻るのはこの関係っていうところを指し示す話数のように思ったかな。


小林さんちにドラゴンが来るというのをちゃんと玄関からやってくる、
という形でやってる感じ。
家が大事にされてる感があるのかな、と。


オッドアイ強いという感。
新キャラの存在を通して、
再びトールを肯定する感じが関係性の再確認の回とうのを思わされる感。
そして今度は酒乱な小林さんの姿からそれまでの言葉の重みが、という形へ。

これがずっと巡るのか、新しい視点で語られるのか気になってくるところかな。

小林さんちのメイドラゴン 2話 を語る

2021-08-17 15:09:47 | <小林さんちのメイドラゴン>


トールの手さげに風船に占い屋にと、
細かなところでピンクのイメージ。
カンナの存在匂わしの他にたまこまーけっと的な、
うさぎっぽいイメージとか商店街とか、
というのもイメージできてシンボリックな感じが目を引いたかな。
空へと昇れない風船とか、特に示唆的。
またアイキャッチが図形的なので、
そういうところも含めてこれはメタファーであるという描き方なのかな。

久々にTVシリーズの京アニ作品を見たので、
あーそのワンポイントを動かすように見せるのかとか、
細かなところに目を引かれる感じ。



深く踏み込んで一瞬の跳躍、そして強盗をねじ伏せる。
一連かっこいいシーンでしたね。
メイドラゴンはらきすたと日常のイメージが半々っていう気がするかな。
ギャグとして消化する感じが弱いせいかな。



小林さんの踏み込み。
ダッチアングルで、そしてスローで見せるのは1話を意識してしまう。
小林さんの葛藤を表現した1話と、
トールの危機に対して踏み込む刹那。
そういうところを見てしまうかな。


ヒーローを連れて。
商店街の人達に称賛されるも、一歩間違えばトールに危機が迫っていた。
トールたちを追う形で見せるカメラで商店街の人々が見えなくなるまで、
その時間で持って危機を脱したことの安堵を得る。
たまこま的かと思いきや、しゃべる鳥に対してそんな描写なかったよな、
ということを考えるとやっぱちょっと違う位置づけかなというのが際立つ気も。


水彩タッチな背景ですが、
ここは電線が手前と奥で分かたれていて、
カメラの動きに合わせて電線の位置も変わる。
奥行きを意識させるような多層的な1カット。
1枚絵ではないというところに、
多面的な世界というのを意識させられる感じですね。
ここまででそういう絵があまりない、
強調もされないというせいかな。
前カットがいい例になるのか。
商店街の人々が見きれるまでっていうのは絵を引いていく手法で見せてますが、
絵が重なっていることを意識させるカットではないですよね、みたいな。




望遠の絵というのもキマっているというか。
それまで普通に見えていた世界が何か不穏なもの、
そしてその世界の大きさに対して萎縮しているようなトール。

電線のカットを意識するなら、
地は1枚であり天は絡め取られるものがある危険地帯的な意味合いなのか、
とか思ってみたり。


引きからのアップ。
トールの瞳の中の黄緑が意識される横顔。
こういうディテールで光をより意識させてくれるの良いですね。
正面画で見せても良さそうなところですが、
ささやかな部分を意識してるのかな。
握り返される手の感触を意識させられるような手と、
内へとたたまれる腕使いによる奥行きの表現など、
ポイントで見せてくれるのも良いです。


手は洗ってほしい。
力を自由に使うこと、そもそも自由とはというのを意識した回だったのかな。
結構光の使い方が目を引く感じ。


謎アイキャッチ。
5文字で記号的な感じなのでとらドラきてるとか思ってしまった。


やるやるという共感度の高い小林さん。
窓を意識的に見せてる感じ、1話のトールとの出会いの踏襲かなという感。


消失から続く映り込み。


内から出るものではなく貼り付ける!という感じというか、
外からトールの内側へ持ってくるような感じが新鮮かな。
内から湧き出るものじゃないのか、みたいな違和感と意外性の面白さ。



カット割りが妙な気がしたな。
割とCLANNADの高雄回って京アニ社内で結構意識されてる気がする。
あえてカット割る、みたいなシーンが見られる気がするんですよね。
これはどうでもいい話。


トールが小林さんに手をのばすというか指し示すカットって、
結構作品的には花形的なカットという気がする。
1話でも背面からの指差しとかなかなかないポージングで新鮮でしたし。
トールがハートを生む女になっていて、そこも引っかかるかな。
ピンクというシンボルが気になる回でもあったので。




ギャグ調な崩し絵でカットを積む。



そういう時間を積むことで日差しの変化を描き、
光が情感を生み、キャラクターの心情の陰影を浮かび上がらせる。
1話のトールのときと同じ手法ですが、
そこに小林さんの葛藤がないことでトールを受け入れた小林さんの度量、
というのがそのまま出るような感じだったかな。




トールの視点を挟んで想定線超え。



そして新た住人の存在を描く。
部屋の中の光が変化することで、
これは感情についた光ではなくリアルな光を意識してる気がしてくる。
そういう現実と虚構の間を攻めてくる見せ方が面白いですね。
時間経過の演出、外を見せるカットではなく、
作品内時間でそこに触れようとするところや、
窓を見せるまでのタメが実に武本さんらしい。

そしてアイキャッチとらドラっぽいとか思ってたら、
なんかとらドラ1話っぽく見えてきた不思議。
実際長井作品は意識されてたりしたんだろうか。
山田さんが意識されてるように見えるのでそこを意識されてる気もする。
氷菓のOPもけいおん後のOPという感じでしたよね、靴的に。


しっぽコンセント。
原作アイディア的にはピカチュウなんだろか。ちっちゃいし。


草原の表現が目を引かれますね。
AIRのすすきなんかは違和感ある感じでしたが、
こういう感じまできたかという気がします。


TV番組で遊ぶのもAIR思い出すな。
そういう意味で京アニの精神変わってないなとか思います。



エヴァ旧劇か、と思わされたカット。
最近シンエヴァを見たせいかもしれませんし、
寝転んで顔を傾ける、というのがやはり共通項としてあるし、
ビームも庵野的だし?というのはあるかも。
綾波の存在とかつまりこういうことでは、という解答なのかもしれない。


世界を滅ぼすかもしれないドラゴンたちの不甲斐ない姿。
その姿で見て何を思うか。



舞う蝶と太陽。
果たして敵に捕食される自由に羽ばたくことはどういうことなのか。
はっきりとは描かれない感じが少しもやもやしますね。
ただトールたちが自由でいられる世界を祝福する光なのかなと感じます。


そして捕食されることを望むドラゴンへと続くコメディ。
自由であるというのは食べられることである、
というのが何ともいえないホントは怖いグリム童話的な何か。



電車とか手書きですが、
鉄柱は3Dっぽいので、なんだか妙な気もしますが妙ではない。
こういう違和感の少ないカットって時代が進んだように感じるな。




これが現代の京アニの金田系。
そのまま1カットで行けそうな気がしますが、
シーソーに飛び乗るのと石がぶっ飛ぶを分けて描くの京アニ流か。
らきすたで金田光描いてたの高雄回だったので、
やはり高雄回は京アニで意識されてるに違いないとさらに強く感じられる。
と思ったけどあれは武本監督作でもあるのか。




美味しそう。
髪のグラデとかも結構綺麗ですよね。




今回モブ多いなと思いつつどれくらい3Dなのかと考えてしまったり。
あとモブの中に石原さんっぽいのを探してしまう感。


傷に触る。
背中の奥の方というのはちょっと手を伸ばさないと届かないので、
そういうのを意識させれる作画が目を引くかな。
今回はこういう腕のカットで意識させられるポイントが多いような。


まつ毛が印象的。
トールのオレンジがかったまつ毛見ると、
最近の流行が京アニにもという気がするな。




光へ向かうドラゴンたち。
また蝶のカットを思い出すような感じですよね。
今回は太陽の光の意味するところを意識させるのが印象的だったかな。

というわけでしばらく頑張ってメイドラゴン見ていきたいと思います。
2期が終わる前までに1期全話見たいところです。

かげきしょうじょ!! 6話 を語る

2021-08-08 23:28:33 | ■アニメレビューとか

なんとなく影が気になる感じだったかな。
4話とか綺麗な絵だなみたいな感じで受け取っていたんですが、
その感じで見てるとここの2号影が引っかかる感じだったというか。
面積的な話になるのかな。
さらさが実感を持って語る場面で影が濃く落ちるので、
より心情の深いところで語っているように感じられたかなと。
割と2号影というか多段的な濃い影付けは、
現代では忌避されている論調もあって、
今作もそんなに多様せずという感じなので、
ふとした瞬間にたまたま目に止まったという感じ。
4話でも自分は引っかかってなかったみたいですし。




そういう中でさらさのディボルトでまたそれをやっているのが、
今作のギャップを強めるのにやっているのかなと思ったり。
先生の耳とか細かいところにも。


さらさの横顔も。
Twitterで指摘されてる方もいましたが、
確かに耳が目立つ作品だなぁという感。
また4話とは違う横顔が印象的ですね。
ところどころの黒く潰された箇所も目を引く感じ。



トップにはなれないに影を落とすのではなく光を抜く、
というのが今回的にはキモだったのかなと。
それまでが影による表現が印象的だったのに、
ここではそれが見られない。
代わりに瞳のハイライトが抜かれている。
それでもってラストカットのインパクトとしたかったのかなぁ、みたいな。
白目に光が入る角度など、
そういう指摘があのでこういうアイディアを入れたのかなぁ?とか。
次回どう続くのか楽しみかな。


ED。
梅木EDだと五等分の花嫁1期のEDとか好みでした。
曲調によって好みの差が分かれる方かなみたいな気がする。
五等分も2期では個人的なヒットではなかったので。
今回は出だしが印象的な曲なので、
そこに動きをつけたことでより強く印象に残る感じ。
個人的にNHK的というか昼ドラ的というか、
あまりアニメファン向けではない気がしたけどどうなんでしょ。
スタァライトみたいな出だしが印象に残る曲は好きなので、
舞台モノの作品だなと感じる部分でもあるんですが。


階段を上がる絵だけど客席には背を向けた形という、
その部分がちょっと気になる感じかな。
こういう部分が個人的に好きですが作品がどう転がるか楽しみです。