Heaven's Feelの最終章というだけでなく、
アニメFate/stay nightシリーズの最後にも当たる本作。
コロナ等々で上映されるまでだいぶ待ちましたが、
待った、ということに意味がある作品なのかなとふと思ったり。
過去感想
以下ネタバレ感想。
冒頭は2章からの続きで、
唐突に士郎が慎二の殺害現場にあらわれて臓硯と出くわすところから。
士郎と臓硯の出会いは本作のルートに入ることの象徴でもあるので、
再び2人が間桐邸で出会うことで、それを繰り返し強調している気がしたな。
1章のリフレインによって終章の意味合いを再確認&強化する意味合いというか。
衛宮邸、遠坂邸、それぞれの家の意味合いを部分的に描いているので、
間桐邸がどういう意味合いかというのも踏まえてる気がするかな。
今回は臓硯の過去からの因縁が尾を引く話で、
アニメでゼルレッチが出てくるのも新鮮だなという感。
家というものに改めて触れるのも御三家の因縁を印象づける感じだったのかな。
アインツベルンの城からの脱出、
バーサーカー戦は夜明けの演出でもあって、
士郎のバトルが印象的でしたね。
崖から飛び降りていく中で広がっていく青空の世界、
士郎の世界がUBWや雪華の誓いの美遊の兄とも違う形でグッと来ました。
崖から飛び降りるのも覚悟の暗喩としてもかっこいい形だったかなと。
個人的に今作は桜ルートの最終章にしては桜がやや置物になってるのが気になったかな。
話の中心は桜なんですが、結末を描くときに重要なのはイリヤと綺麗なので、
そちらを十分見せている分、
桜を見たいと思っているとやや肩透かしな感じ。
1章、2章が桜の変貌を印象的に、
また雪から雨へと熱を帯びた士郎の気持ちの変化を印象づけていたので、
士郎から桜へ、桜から士郎へというのがドラマの中でやや弱い印象。
その分設定まわりや他のキャラが充実していますが、
やはり中心が弱った分、連続者としてやや弱い感じを受けてしまうかなと。
エンディングの尺も設定という都合に従ってしまって、
やや弱い印象だったかなと。
しかし長年待っただけはあり、
盛り上げるところはきっちり盛り上げていてよかったです。
特にライダーVSセイバーオルタは力入った画面だったかなと。
本作を見てこれがFateルート最初の宝具の打ち合いによるバトルと対になっていることにようやく気づきました。
セイバールートのセイバーVSライダー戦の反転なんですよね。
天での戦いから地でのバトルっていうのも対的な部分でしょうか。
そこでようやくこれを待っていたんだなぁ、という気持ちになりました。
全国のライダーファン、オルタファン必見。
だから、というわけではないですが、
臓硯の最後は待った自分たちの代弁者的な立ち位置を見てしまいますが、
観客はどちらかと言えば士郎側なので、
原作から数えて16年、アニメからなら14年、
その中で臓硯のように病んだ人がどう見たかというのはちょっと気になる感じ。
あと個人的に泣けたのがベタですがイリヤの最後。
泣けたというより涙を流さなくては、という意識が強かったですが、
プリズマイリヤという本作を基本としたアナザーが作られていることを思うと、
本当にプリズマイリヤには頑張って欲しいし、
アニメも面白くしてくれることを願うばかり。
演出入ってたプリヤ監督の方はやはりイリヤパートだったんだろうか。
そういった多くの作品が本作から次々と生まれていること、
それを意識させられる最終章だったのではないかと思います。
最後の桜のシーンはUBWの桜のシーンを思い出したな。
青空を意識した衛宮邸でのやり取りというのと、
ufo版における桜の始まりと終わりと意識するとまた綺麗に感じたかなと。
今後ufoは鬼滅の刃を最後までやる感じになるんですかね。
あれもまた長いシリーズなので、どこまで見れるのかみたいな気分に。
今後のufotableがどうなっていくのか、楽しみです。
あと今までのFate記事を振り返る意味合いで各シリーズの記事を貼っときます。
Fate/Apocrypha
プリズマイリヤ
EXTRA Last Encore
Zero
余談。
記事にしてないですがFGO7章は17話が原作通りっぽくまた演出が好きなので、個人的に印象深かったです。
作画が良い回はありましたが、事前に動画投稿サイトで自主制作的な作品があり、ハードルが上がっていたので、
それらはそれを乗り越えるための回のように思えてちょっと乗り切れない感じでした。
なので個人的に原作派として一番納得できる話数だったように思います。
これからのFateシリーズのアニメも楽しみです。
fakeをやるかはわかりませんが、やるなら特に楽しみです。