流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

アニメ雑記 2018/9/30 を語る

2018-09-30 20:47:48 | ■アニメレビューとか
たまには見ていたアニメの印象の話でも。

●はたらく細胞
原作既読。
女の人に人気出そうな作品かなーというイメージ。
ナノセイバー的な感じで見れたかな。
思ったより力の入った作品になっていて驚いた。

●ハイスコアガール
原作既読。
原作好きですが結構楽しく見れたかな。
山川作品だと、原作ってこんなイメージじゃなかったような、
みたいなズレがあるように思えていましたが今作ではそういうのをあまり感じなかったな。

●進撃の巨人
原作既読。EDが好きでした。

●オーバーロードⅢ
相変わらずの面白さだけど、
基本的にナザリック側が描かれない話数はやや退屈かな。
普通のファンタジーの尺度だけで語られる話にはあまり趣を置けないというか。
個人的にはまだまだ続いて欲しいシリーズかな。
ホライゾンみたいに好みの作品が続かないのは辛いので。

●シュタインズ・ゲート ゼロ
蛇足感あるかな。
シュタゲは原作を先にプレイしているため基本的に原作派なのも手伝って、
うーん、という感じだったけど、まあ動くバイト戦士がまた見れたのでオッケーという感じか。
基本的にタイムマシンに乗ってきた鈴羽って超重要人物のはずなのに、
彼女のドラマはあまり追われていない気がしたので、
そこを埋める意味では楽しくもあったかな。
個人的には外人の教授が一番見ていて楽しかったかな。
アニメのカタコト外国人好きみたいな感じで。

●ISLAND
複雑な設定らしく、絵的にギャルゲー原作っぽくて現在だと新鮮だったので、
全話終わったところでNetflixで一気見。
久々にギャルゲー的なアニメを見た満足感のある一作だった。
ちなみに今期はオーバーロード以外は録画できていても大体配信でアニメ見ていました。

田村ゆかり枠作品でもあったけど、
田村ゆかりが自身の声を無くさないと結婚できないみたいな内容で、
そういうことなんだろうかと見終わってその辺が悩ましく思えたな。
途中のOPは雪の結晶とか、C3シーキューブを思い出すような懐かしさもあったかな。
同時期にシュタゲゼロをやっていたと思うと、
田村ゆかり時をかけすぎでは、と思ったりも。

タイムトラベルが話の軸になっていますが基本的に未来への移動だけ、
っていうのは新鮮な感じ。
設定的にはストーンオーシャンとか封神演義を思い出す感じですね。
伝承の2人が実は本物っていうのも新鮮でした。
謎の病気だとか色々SF的な味もあったけど、あまり深堀はされなくて残念。
そういうところはナデシコ的なのかな。
イネス・フレサンジュを思い出す感じでもあるし。
まあ元を辿れば夏への扉って感じですけども。

輪廻する世界というのが個人的にはやや理解不足で。
地球上でそれだけ同じ出来事が繰り返されるのか?みたいな違和感はあるというか。
結局謎の島はなぜ嵐の後だけ見えるのかとか。
クロノクロスでいうところのクロノポリス的なものなのかな?とか思えたり。

母はタイムスリップした私、という空想物語はなかなかの伏線でしたが、
リンネが主人公と仲良くしているところを妬ましく見る姿や、
未来のリンネは素直に愛してしまうところ、
指輪をそのまま持ち帰るところに違和感があったので、
なるほどという感じだった(途中までは母は現在のリンネが成長した姿だと思っていた)。

主人公の出生や一体どれだけタイムスリップしたか、
っていうのを一切捨てているのも結構思い切ったところかなと。
本編より過去の記憶の一切を失っているので、
既に己とは娘を助ける装置、くらいになっていたのかな。
そういう中で自己を取り戻すという意味でも印象的なラストだったように思います。

個人的には引きこもり母がどんな人なのか興味あったので、
そこを突いてくる物語で自分好みだったかなと。
Anotherのときも思いましたが、やはりアニメだと声でわかってしまうので、
そこをどうするかという苦肉の策なのかなと思えたり。
まあ男も子供と現代で声違ったりするし、
アイドルキャラも声優と歌手で違う人をたてたりするので、
もっと一般的になってもいいのかもしれないなと思えたり。


少女☆歌劇 レヴュースタァライトとか その3 を語る

2018-09-28 20:45:38 | ■アニメレビューとか
最終話まで見終わったので。

1話に立ち返ると物語自体が再生産、
つまりは華恋の運命の舞台だった可能性もあるように思えたな。
親友を救う舞台。
1話の幼き日の思い出の席位置や語られない王冠、
1話で幕が上がるのを待つ華恋とそれらしきものは配置されているなと。
最終話で星と王冠の髪飾りを付けていないのが示唆的。
今まで見せつけてきた分、印象深い。
ひかりの光が舞台に帰ったのなら王冠はどこに行ったのか。
王冠と何か。
そこを考えて欲しいみたいな見せ方だったのかな。
バナナがループもありにしているからこその解釈かも。
王が悲劇を救ったのか、王の悲劇を自らの手で覆したのか、
みたいなところは見えないけれども、
主人公は都合のいい存在だというものをこれでもかというくらい利用した舞台だったのかな。

しかしなんで東京タワーだったんでしょうね。
その辺は自分には見れなかったな。
スタァライトの2つの光が東京タワーに頭上に見える光、
太陽と月みたいな光の強弱と離別性を描いていたのかなぁ、
みたいに思ってたけど。

全ては物語なんだと思わせられる作りなのが面白いところかな。
キリンのメタセリフも含めて視聴者意識の強い作品のように思う。
サクラ大戦活動写真で舞台上で全ては物語だと言ったラチェットを思い出すな。
舞台に何を捧げるか。
あと境界線上のホライゾンⅡ 10話も思い出すかな。
正しきところとは何か、向かうべき先は、そして私は何処に行ったのか。
二次創作で舞台の結末を変えるという意味でやはり印象的でしたし。

個人的には津田健次郎が好きなので、
自分の気持ちは全部キリンが言ってくれているような気がしたな。
人の生き様こそが舞台、アニメこそが舞台、キャラクターの存在は舞台。
終わってしまうもの、永遠ではないもの。
続くとは再生産、という解釈か。
そこにいるキャラクター自体が役者なんだ、
って考え方はキャラクターの本質を永遠に掴めない、
というある種の魅惑を秘めているように思う。

例えばそこにいるキャラクターの心情とは、
背反したものもそこには存在できることを意味していて。
キャラクターの心情に感動すると同時に、
そこにない何かを求めている自分を見つけてしまう感じ。
しかしそこに確固としてあるものがあるように見えても欲しい。
そんなないものねだりをしちゃう自分としては楽しい作品だったかな。

最終話のアクションなど楽しい作品でしたけど、
それぞれが熱望する舞台、つまりは願いがあまり明確でない分、
バトルロワイヤルものとしては弱い気がしたな。
ただ舞台物として印象的な作品だったと思います。


アニメ雑記 2018/9/24 を語る

2018-09-24 21:57:21 | ■アニメレビューとか
●若おかみは小学生!
見てきました。
もはやタイトルしか知らない状態で見たので、
最初から最後まで翻弄されっぱなしな作品だったかなという印象。
以下ネタバレ感想。


神楽舞をやってるところで、また君の名は案件かなーとか、
あまり売る意図を感じないなー3Dだなー鈴動いてるヤバイとか難しいアングルだなーとか、
とりあえず見ていくうちに、またどこかの衝撃映像もびっくりな事故が起きて驚いた。
親父はジブリにいそうとか、母はメーテルというか松本零士の世界から来たのかなとか、
おばあちゃんと旅館とか、ばあちゃんの子供頃の友達の幽霊だとか、
また昭和臭いところから始まるなとか、割と初めは決めつけて鑑賞していた感じ。
電車移動中の窓の映り込みとか綺麗で処理の1つ1つにグッとくるけど、みたいな。

個人的に引っかかったのは主人公に見える霊の特性がそれぞれ違うこと。
おっこを助けたウリ坊と美陽は似たような感じだけど、
いたずら好きの美陽は世界へ霊的な力で干渉する。
でもウリ坊はおっこを助けた以外はそういうことをしていない。
その差がちょっと気になるかなと。
鈴鬼に至っては鬼だし。
霊が存在するならば、という想像力で、ではどんな霊的なものが存在するのか、
というのを描かれている気がしたなと。

そういうことを考えて見ていて、
グローリーさんが登場した辺りは作品世界の中で凄まじいカンフル剤になってたなぁと。
いきなり魔法陣とかなんか凄い化粧と目力のあるアップとか、
なんか別のアニメを見ている気がするぞって雰囲気を感じるけど、
3人の異形の延長線上にあるからいいのかなと思えたかな。
その後に描写が続くことに本当に驚かされたし、楽しませてもらった気がする。

占い師が旅館でラフな格好でシャンパン飲んで過ごす姿も衝撃だったし、
それまで控えめだった大人のお姉さんというエロさ炸裂な描写もグッときた。
髪の描写とかも良かったですしね。
自分的には田中髪が作画では一番好きだけど、
ねっとりと絡みつく髪や温泉に浮かぶ髪など新鮮な描写が多くて良かった。
温泉の中でこういう仕草や動きってしちゃうよな、という描写も含め素晴らしかった。
何気に一番大事な温泉に一番長く入っていたキャラクターなんじゃないですかね。
この世界の神が最も与えたかったものを享受した存在として、
占い師グローリーは存在していたと言っても全く過言じゃない。

金持ちで車乗ってメガネかけちゃうオシャレさんで黒髪でとか、
憧れ度の強さが半端じゃないからそう感じちゃうのかもしれないけど。

そんなグローリーさんも占いは当たらないし、悩みもある。
霊的な世界に通じているようでも全てを見通しているわけじゃない。
そういう弱さが非常に刺さるポイントなのかもしれませんね。
でも彼女の占いが最後のおっこの運命を形作っているので、
占いは無視できない存在になっているのがポイントかなと。
あの瞬間、おっこはまた死に直面する場面であったので、
グローリーさんでなければ死んでいたかもしれない。
そんな予感さえ感じさせるほど、直前までは絶望が横たわっていたと思うので。

様々な超常現象が巻き起こる本作の中で、では神楽舞とは一体なんなのか。
それが描かれていた作品という風に思えたかなぁ。
両親曰く、子供のころは神楽舞に憧れたそうですが、その原動力はなんだったのか、
神楽舞はどんな超常現象を起こすのか。
まあ作品中では神楽舞で超常現象は起こらない。
起きたとすればウリ坊がおっこを助けたことは、
神楽舞に関係あるんじゃないかと思わせたくらい。

でも全く世界に干渉しないウリ坊になぜあの時はそれができたのか。
そしておっこが霊が見えるようになった原因もそれに起因すると同時に、
神楽舞で別れを告げる。

グローリーさんの件も含め神のイタズラ、運命とは、
みたいな考え方もできるのかもしれないけど、
作品で描かれたそれぞれのキャラクターの生きた姿が、そこに眩いものを見せた。
そういう作品のように感じられるラストでした。


あとピンふりはよくも悪くも昭和的な姿を思わせる作品の絵面を否定していて、
非常に印象深いキャラクターだったな。
そもそも現代が舞台っていうのにiPadとか出して辛うじて現代性を感じてたわけだけど、
そこにグローリーというスーパーキャラで一気に場所が現代に引き上げられている気がしたな。
色んなキャラが、色んなところから集められたキャラに見えるように、
時代背景も色んなところに手を出されている気がして、
そういう様々なものが交錯する作品のようにも感じられたかな。

あと川を挟んだ描写というか旅館から見える風景、
訪ねてくれる動物とかっていうのは意識的に見せられている感じがして引っかかったなとか、
メガネの度の描写が徹底していてヤバイとか、
おっこと夢の中の両親に関してとか、出てくる料理のヴァラエティーとか、
おっこの生活の中で慣れづらかったのが対向車線から飛び出してくる車両だった、
ということに関することについてとかその他いろいろ忘れたものを含め、
見どころの多い作品だったのかなと思います。

個人的には凄く楽しめた一作だったな。
今年は凄い映画がいっぱいあるイメージ。
色んなアニメが見れるのは楽しいですね。


アニメ雑記 2018/9/15 を語る

2018-09-15 21:51:10 | ■アニメレビューとか
●僕のヒーローアカデミアとか

劇場版見てから溜めてた3期一気見したので。



49話。
限界だーで師匠の教え。
オールマイトの中のワンフォーオールの炎のイメージのような感じが印象的。
こういう炎をバックにしたやり取りだったのか、
はたまた今のオールマイトの中に残る言葉が作ったイメージか、みたいな。
そんな狭間のある感じの絵かなと。





限界の向こう側へ。
潰れた右腕が再び力を宿すっていうのが、
オールマイトのオリジンとは何かを物語っているのがいいですね。
デクが指や腕が使い物にならなくなったのと被るような色味だらこそグッとくるところでもある。
オールマイトがいつも能力を発動するシーンに出るイメージからの連続なのもGOOD。
バンク的なイメージがまた別の意味を帯びてくるのとかやはり好きなので。

師匠の教えは思い出しても、
これだという思い出を描くわけではない。
オールマイトの精神にしか存在しないイメージ、
それ故のオリジナル、オリジン。
力が向かう先を描いているような、その力の輝きを描くような流線が印象的ですね。



爆発は現実だけど、イメージ的にはオールマイトの中の何かが爆発した感じ。





殴ったところで背中がインっていうのも珍しい感じですよね。
やはりヒーローは背中で語るのかっていう。
次の必殺技というか腕を振りかぶるタメの部分ですが、
珍しい絵面のように感じたな。



迫りくる炎はオールマイトの中に残るワンフォーオールのイメージかな。
それが小さな火であっても間近で見れば勢いのあるのある炎である、
という語り口のようで、その迫りくる炎は正に拳に宿った炎。
そして今まさに敵に迫りくる拳のイメージのようでまたGOOD。



そんなオールマイトの中の精神が形づける必殺技!
という絵がホントカッコいいですね。
敵が否定してきた精神の力で殴るという印象なのもグッとくる。
まあ昨今の流暢から精神の力への信仰はどうなのかなという気もしてくるけど。
あとヒーローの恐ろしさっていう敵の語り口を思い出すところでもあるか。



炸裂。
1発目は殴られた相手のインパクト重視でオールマイトは描かず。





徐々にカメラを引いて3回同じ場面を描いて客観的に。
一旦オールマイトの精神の中に入っていって、
その力の凄まじさを遠ざかっていくことで描いていたかなと。
久々にカッコいいシーンを見たなという感。

原作では師匠の孫とは知らずと絶望してからヒーローの矜持を示すのが印象的でしたが、
アニメでは最後の一撃が一番印象的だったな。
原作はややセンチメンタル寄りだった気がするので、
最後まで炎であること印象付けてくれたのが個人的には好きかなと。

劇場版のデクとの共闘などまた見て見たいので、
今後のイフ的な作品に期待。


少女☆歌劇 レヴュースタァライトとか その2 を語る

2018-09-11 00:01:10 | ■アニメレビューとか


7話。
一番戦わなそうな人だと思ったら実は百戦錬磨だった驚き。
キリンスタイルなスマホカバーと目を隠すレイアウトからある種の盲目さを想像させられるかな。







光の数っていうのは8話を見た後だとまたより意識的になるけど、
キリンのアップでは無いはずの光が足されている。
どちらも眩しい何かを追い求める、虚を見つめる姿ですが、
大場ナナのそれには光が一段足りない。
より高いものを見るための首の長さ、みたいなことは思ってしまうかな。
キリンもバナナも視聴者の欲望を備えたキャラクターという気がしたな。



8話。
バナナの髪型とひかりの変身したときの光の数が同じなので、
どこか共通点を多くしてるようなキャラになってるのがちょっと気になる。
バナナは勝者、ひかりは敗者としてキリンがもたらすものを知っているのが印象的。



ひかりにとっての再演。
演じたのは戦いのレビューではないけれど、
そこには敗北で奪われたものを強調される腕、
そして再び奪われることを意識させれる。



1話とは逆転した席。
カメラ位置がやたら回り込むのはこの過去の席の逆位置について触れたいのかな、
と前回の記事で書いたつもりになっていたけど見たら書いてたかったのでとりあえず。
この話数では様々な逆転が描かれている気がするな。

変身したバナナの武器が日本刀の長い剣と短い剣なのは、
ひかりの髪飾り、スタァライトに強調される大小2つの光を武器に置き換えたようなイメージだし、
その強弱のある2つの光は、ひかりの変身では6つの光、
そして正面に見える光は同じ大きさに見える。



東京タワーの下に逆転した東京タワーが落ちてくるなんて物理的にもありえない絵で、
絵的なインパクトも含め様々な逆転が印象的な話数だったように思います。





走って負けた過去も飛翔することで乗り越えるって感じでグッときたな。



ひかりの髪飾りから見るに、王冠もスタァライトに関連したアイテムのように思えるけど、
どうなんでしょうね。


アニメ雑記 2018/9/9 を語る

2018-09-09 21:30:16 | ■アニメレビューとか
●君の膵臓をたべたい
見てきました。
センセーショナルなタイトルで書籍が店頭に並んだころから名前だけは知っている作品でしたが、
具体的には闘病物?というイメージだけが先行して遠ざけていました。
実写化を経てアニメ化ということでようやく中身を知れた満足感があり見てよかったかな。
以下ネタバレ感想。


冒頭の芝居なんかはPVでも話題になっていたので集中して見て、
OPが始まったところで、おー君の名は的な感じかとか思ったり。
今作はとにかくヒロインの魅力があまりアニメで見かけないタイプかなと、
見ていて新鮮に感じられたな。口調も新鮮ですし。

高校の時は女の子が病気になっちゃう話をたくさん読んでいたし、
女の子と2人の世界っていうライトノベルに求めていたジャンルが描き出されていた気がして、
これを高校時代に見たらゾッコンの作品になっていただろうなと感じたな。
WOWOWノンスクで田舎でも見れていたアニメ、
『SHUFFLE』や『半分の月がのぼる空』『しにがみのバラッド。』などを思い出す感じ。

本編を見ていて根暗な男子に声をかけるきっかけになった共病日記、
あの忘れ物が意図的かどうかとか、
考えればミステリアスに感じられるところを捨てられている気がしたな。
例えばセリフをしゃべっているところで意図的に表情を見せずに心情を読ませるだとか、
そういう回りくどい描写っていうのをあまり感じなかったような気がしたな。
ヒロインがしたいことをやっているんだよ、
っていう裏表のなさに新鮮さを感じたというか。
最近は何かある時には何かあると裏を読みがちだけれども、
それが杞憂なのが新鮮なのかな。
言いたいことはヒロインが可愛いという点にとにかく尽きるんだけども。
誰もが意図しないタイミングでの死が大きな喪失感になっていて、
そしてそれは前半の母が見ていたTVが伏線だったりして、
あの明るい世界には確かにその危険は隣接していたことを伺わせられる感じ。
ただそういう伏線を張ってるのに、
誰もそれに気を付けろとか忠告しないし、
世間がまるでヒロインたちを守る気がないことに違和感を感じるかな。
ただ実際に事が起こるまで無関心なのがリアルかもなぁ、とも。
時間も本編中では結構流れちゃってますしね。


ヒロインが制服姿で足を海につけてるのは題材を含めて劇場版AIRを思い出す感じだったな。
主人公がヒロインの生きざまを見て動くという意味では似通ってるかもしれない。
素足の制服姿っていうのがまたエロくてそこもグッときた感じ。
ヒロインの衣装も結構あって、次に会うときはどんな服装でくるんだろうかとか、
シーンが変わる度に楽しみになるし、可愛かったな。
髪型もちょっと変わったりとか、オシャレな感じも魅力的でした。

食事のシーンが多かったのも良かったですね。
一緒に過ごした時間の中でも特に魅力的に感じられたな。
いつも一緒にいる女の子っていう日常感が感じられるからですかね。
福岡旅行のホテルでの真実/挑戦のゲームも酒入った感じも魅惑的でした。
ヒロインの持つたくさんの薬に、主人公がヒロインの死を予感するのも懐かしさを感じたな。
なんかイリヤ辺りを思い出すよなとか。まあどうでもいい話か。

一緒のホテルで寝たりとかクラスで何番目に可愛い?とか、
相手を知ろうとするところ、相手にしてほしいことを素直に言うところ、
そういうのをきちんと描いてくれているのが個人的に嬉しかったしグッときたな。

ヒロインの家に行って部屋でヒロインを襲っちゃうところとか、
まあ色々あったし若い男子だから爆発しちゃうのも仕方ないよねと思いつつ、
なんかヒロインの泣き顔でいるのが戸惑い半分泣き顔見れて嬉しさ半分みたいな感じだった。
セックスは避けて通れない気がしていたけど、
幸せの形はそこじゃないと言われている感じが個人的にグッときたかな。
やはりプラトニックラブを目指すのが王道だよナデシコ的に考えてみたいな。
セックスを否定したいわけじゃないけど、そこに愛を見出せない、
っていうのも元カレの話からの導線もあったしなと。
ヒロインが大の男に怯まないのも描いていたし、
導線は色々あった作品だったように思える。
クラスで何番目に可愛い?の質問とか。
最後に恭子といい関係になってるのとか、実は2番目に可愛いと思ってたのって?
的な予感というか、そういう匂わせが方が新鮮だったなぁ、と。
ここはただのどうでもいい話ですが。
あと泣き顔見れて嬉しい、泣かせて嬉しいみたいなのは単に趣味の話なので、
それもどうでもいい話か。
雨の中路地での2人やり取りがカメラが回って街の風景を見せているところとかは転換点として印象的でした。

入院中にババ抜きをしているのを見て、
どちらがジョーカーを持っているのかっていうのに意識的にさせられたな。
話的にジョーカーは関係ない気がするし、演出的にもジョーカーの意味とは、
というのをいやらしく関連付けてはいないので、
本当にどちらがババを持っているのかに終始させられている気がした。
最初引きの絵だとヒロイン2枚、主人公3枚に見えるけど、アップだとヒロイン4枚。
そしてジョーカーを引いたところでカードの大写しで、
カードの枚数を意識してない人にはインパクトがある見せ方なのかもしれないとか、
色々思ったり。まあ後の展開を思うとというシーンでもあると思うけど、うーん。
まあ一時の勝負、つまりは一時の感情とも言えるけど、
そこに囚われないことの重要さの暗示だったのかな。

色々思うところはあるけど、やはりヒロインが魅力的な作品でした。
1人の女の子と一緒にいる時間の濃密さは、
昔追い求めていた本の世界そのものに感じたせいかもしれない。
個人的には満足感のある作品でした。
またスタッフの方々の新作あれば、楽しみにしたいところです。