今回はみどりちゃんたちの恋心を以前からより立体的に見せていく回だったかなという印象。
2話がみどりからの仕草ではなく周囲から徐々にあぶりだしていくような感じだったので、
今回はより踏み込んだ回になっていたと思うけども、個人的に気になるのはそのさじ加減かなぁ。
たまこまーけっと 3話 を語る
3話で鳥にかかる影の話をしたけど、
今回はアップでより強調されてるのが引っかかる感じ。
もち蔵と話してるところも影で鳥の形を作ってみたりとその存在感を強く描写し、奥行きを作ってる。
ただ3話のようにそっと添えるものではなく、芝居として強調してるところを見ると、
今までの文法から外れていて非常に気にかかる感じ。
ただ今回はそもそもいつもの商店街の話ではなく、
喫茶店も出てこない、お約束から少し離れたところにある回だったので、
こうした毛色の違う回っていうのは狙ってやってるんだろうけども。
海の景色。
ここはTUで徐々に海、地平線に寄って行ってるけど、
誰の視点なのかっていうのがちょっと引っかかる。
たまこたちはドアを開けて部屋の前にいるけど、
外の景色を見ているのかという引っ掛かりというか。
こうやって密着PANで見せるようなところを京アニ作品で見ると新鮮かも。
ここはみどりちゃんの視点っていう感じになるのかな。
月の光を背に。
前回は神輿の上で太陽を背にしていたけど、
今回は海に反射する月光か、と。
この光の中で語られる言葉っていうのが月の光のような切さなを感じさせてくれるけど、
上と同じ話でこうやって鳥を大きく見せることで語らせるようなところ、
っていうのに違和感があるかな、と。
今回は地平線を見る鳥の同ポジなんかもやってたけど、
太陽や月を直接見せず、花火を見せているのなんかを見ると、
星の輝きではなく、一瞬で散ってしまう刹那的なところをピックアップするようなところが気になる感じ。
けいおん! 4話 を語る
中二病でも恋がしたい! 12話 を語る
花田さんの脚本回って花火とか一瞬の光が照らすものっていうをよく使ってるのかなという印象。
たまこたちともち蔵が一緒になって騒げるのもこういう一瞬で、
そしてその一瞬の積み重ねが作るところのドラマっていう風になるのかな。
この辺はまあどうでもいい話というか。
街の俯瞰風景。
こういう視点で描き出されるのもちょっと新鮮かな。
作品世界の街の雰囲気も、ちょっと視点を外せば見慣れた何処かの風景になる可能性。
見慣れない景色を見ることで描き出すっていうのが今回のテーマだったのかな、
なんて思える締め方で印象深い感じ。
脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:太田里香
作画監督:秋竹斉一
太田さんの演出回。
氷菓の演出回そういえばまだ感想書いてなかった。
水着回担当みたいになってますけど今後どういうものを見せて下さるのか楽しみ。
しかしこの作品、けいおん!で見せたような山田監督の二面性があまり前に出てない気がする。
デザインと楽器の作る画面設計がけいおん!の絵の魅力、堀口さんの魅力だったけど、
本編で見せるような女子高生を生温かく見守る視点と、
EDのようにキャラクターたちに別の視点を加える事で見えてくる別のけいおん!があったわけで。
けいおん!はその本編とEDの落差が魅力になっていたと思うんだけど、
この作品はそうした落差を感じられる部分が、監督の二面性を感じる部分が少ない。
あるんだけど、けいおん!みたいなわかりやすい落差じゃない、というか。
今後はもう少しその山田監督の二面性を注視していきたいなという感じ。
なんだかんだでもう7話まで放送しているらしい。ヤヴァイ。