流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

たまこまーけっと 5話 を語る

2013-02-24 17:07:14 | <たまこまーけっと>


今回はみどりちゃんたちの恋心を以前からより立体的に見せていく回だったかなという印象。
2話がみどりからの仕草ではなく周囲から徐々にあぶりだしていくような感じだったので、
今回はより踏み込んだ回になっていたと思うけども、個人的に気になるのはそのさじ加減かなぁ。
たまこまーけっと 3話 を語る
3話で鳥にかかる影の話をしたけど、
今回はアップでより強調されてるのが引っかかる感じ。
もち蔵と話してるところも影で鳥の形を作ってみたりとその存在感を強く描写し、奥行きを作ってる。
ただ3話のようにそっと添えるものではなく、芝居として強調してるところを見ると、
今までの文法から外れていて非常に気にかかる感じ。

ただ今回はそもそもいつもの商店街の話ではなく、
喫茶店も出てこない、お約束から少し離れたところにある回だったので、
こうした毛色の違う回っていうのは狙ってやってるんだろうけども。



海の景色。
ここはTUで徐々に海、地平線に寄って行ってるけど、
誰の視点なのかっていうのがちょっと引っかかる。
たまこたちはドアを開けて部屋の前にいるけど、
外の景色を見ているのかという引っ掛かりというか。



こうやって密着PANで見せるようなところを京アニ作品で見ると新鮮かも。
ここはみどりちゃんの視点っていう感じになるのかな。



月の光を背に。
前回は神輿の上で太陽を背にしていたけど、
今回は海に反射する月光か、と。
この光の中で語られる言葉っていうのが月の光のような切さなを感じさせてくれるけど、
上と同じ話でこうやって鳥を大きく見せることで語らせるようなところ、
っていうのに違和感があるかな、と。



今回は地平線を見る鳥の同ポジなんかもやってたけど、
太陽や月を直接見せず、花火を見せているのなんかを見ると、
星の輝きではなく、一瞬で散ってしまう刹那的なところをピックアップするようなところが気になる感じ。

けいおん! 4話 を語る
中二病でも恋がしたい! 12話 を語る
花田さんの脚本回って花火とか一瞬の光が照らすものっていうをよく使ってるのかなという印象。
たまこたちともち蔵が一緒になって騒げるのもこういう一瞬で、
そしてその一瞬の積み重ねが作るところのドラマっていう風になるのかな。
この辺はまあどうでもいい話というか。



街の俯瞰風景。
こういう視点で描き出されるのもちょっと新鮮かな。
作品世界の街の雰囲気も、ちょっと視点を外せば見慣れた何処かの風景になる可能性。
見慣れない景色を見ることで描き出すっていうのが今回のテーマだったのかな、
なんて思える締め方で印象深い感じ。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:太田里香
作画監督:秋竹斉一

太田さんの演出回。
氷菓の演出回そういえばまだ感想書いてなかった。
水着回担当みたいになってますけど今後どういうものを見せて下さるのか楽しみ。

しかしこの作品、けいおん!で見せたような山田監督の二面性があまり前に出てない気がする。
デザインと楽器の作る画面設計がけいおん!の絵の魅力、堀口さんの魅力だったけど、
本編で見せるような女子高生を生温かく見守る視点と、
EDのようにキャラクターたちに別の視点を加える事で見えてくる別のけいおん!があったわけで。
けいおん!はその本編とEDの落差が魅力になっていたと思うんだけど、
この作品はそうした落差を感じられる部分が、監督の二面性を感じる部分が少ない。
あるんだけど、けいおん!みたいなわかりやすい落差じゃない、というか。
今後はもう少しその山田監督の二面性を注視していきたいなという感じ。

なんだかんだでもう7話まで放送しているらしい。ヤヴァイ。


アニメ雑記 2/20 を語る

2013-02-20 00:23:47 | ■アニメレビューとか
●琴浦さん



なんか00年台初頭に在りそうなアニメだなっていうのが第一印象。
どことない古臭さ、OPなんかは狙ってやってる部分もあるのかなぁ。
1話の壮絶な回想のインパクトは凄かったけど、
猫を連れて行かれたことで絶叫することが心を読んでしまうことと直接的にリンクしてなくて、
ここの悲劇性がちょっと引っかかってくる感じ。
あのおばさんがよほど琴浦さんを悲しませるような心の持ち主だったせいなのかもしれないけど、
琴浦さんほどの金持ちなら(回想でも金持ちだとわかる)どうとでもなる問題だった気がするので、
やっぱそういうところを気に病んで泣いちゃったのかなーなんて思ったりしてしまう。
心を読めることをおおっぴらにしてしまう時点で世渡りが下手なんだろうなと思うけど、
どんなになっても学校にいくってのは精神的な強さなのか、
周囲を見下す姿勢によるところなのかっていうのが気にかかる。
おじいちゃんに気を使ってるっていうのが正確なのかもしれないけど。
ただ心が読めることと琴浦さんが不幸なことはイコールじゃないっていうのが引っかかる感じ。





なんか提供の人形とか見るとまりんとメラン思い出します。
主人公が不幸っていう共通点もあるし、
フライングドッグがまだビクターエンタテインメントだった頃に曲の提供もしてましたし。
そういえば神様ドォルズも人形で予告とかやってようなとか、
これはゾンビですか?でコスプレさせた声優出してたよなとか、
最近はそういう方向なのかなとかちょっと思ってみたり。



琴浦さん本読んでるけど、どういう本を読んでるんだろう。
なんか心が読めるならインターネットでコミュニケーション取ればいいのでは?
とか思ってしまうんだけど、それはまた違うんだろか。
しかし何となく本を読んでる感じっていうのはなんだかな。
個人的にはどういう方向性を持って本を読んでるのかとか、
そういうところが見たいかなーという感じ。



1話のED。
曲のタイトルのみで琴浦さんの出会いを印象づける感じになっててグッときた部分なんだけど、
よく考えると歌い手さんが1話分名前を伏せられてしまってるわけで、
せっかくいい曲なのに名前載せてもらえないのはどうなんだろうなとも思ってしまう。
まあ作品的に誰かを犠牲にする話じゃないのでこの方向でいいのかもしれないけど。





5話のアバンで完やってるのを見てますますまりメラっぽくなってきてるなーとか。



2話。真鍋が凄くかっこ良くてよかったな。
ああいうセリフを恥ずかしげもなく言って、そのまま受け取れる感じが良かったというか。
やっぱ役者さん的にもそれができる方だからこそっていうのもあったのかな。
個人的にはここのシーンだけで満足できる作品になったかなーという感じ。
今後は母親関係でまたシリアスな方向に振れていくんでしょうか。
楽しみです。

今期はほぼアニメ見れてない感じでちょい辛い感じですが、
まあぼちぼち行こうかなと思います。


たまこまーけっと 4話 を語る

2013-02-11 00:05:44 | <たまこまーけっと>


あんこ姫。
日笠陽子が母親役っていうのもなんだかな。
まだ自分の中では澪ちゃんだし。
あとまだ幼いあんこが過去回想っていうのも引っかかる感じ。
他のキャラクターのが年も食ってるし思い返すことも多いんじゃないかと思うんだけど、
最初にそういうことをやるのがあんこっていうのが。
まあありふれたことなのでどうでもいい話ですが。



みどりちゃんが気になる。
立ち姿が妙に印象的というか。
今回はみどりちゃんをミドルな距離で見せるところが多いというか、
あんこ以外の主要なメインキャラは画面から距離を取られてる感じで、
その立ち位置の微妙さが今のあんことの距離感なのかなと思えばいいのかな。
その中ではみどりちゃんの立ち姿が目立ってたかなという印象。
今回のみどりちゃんは作監の池田さんの色気なのかなーって思ったけどどうなんだろう。



餅をついてる機械、アップでは手描きで引きではCG。
こういう切り替えが少し気になったかな。
背景と馴染んで見せるための処置なのかなーというか。
あくまでキャラクターを立たせる置き方してるのかなというか。



あかんべー。
親父には娘たちの文句は筒抜けらしい。
前回の鏡の関係というかを踏まえながら見ると、
また鏡か、という感じになる。



今回の話はあんこがメインであんこの部屋がメインになっていくけど、
そこを縦横無尽に横断していく存在であるたまこっていうのが少し気になる。
2話で2人の部屋がカーテン1枚の壁で繋がってることは触れられていたけど、
今回はたまこの部屋はクローズアップされず、
あんこの部屋を無断で横切っていく姿が挿入される。
ハッピを着てかわいい?という尋ねる辺りとかこの横切っていく姿が、
今まで描かれてきたたまこの黒い部分と繋がる部分なのかな、と思ったり。







喫茶店も今回はお休み。
しかしあんこの思い出に入り込んでいく姿から商店街から出られないしがらみに、
終いにはクローゼットに隠れてしまうなど、
あんこが商店街から抜けだせずに逆に深く隠れてしまう姿と、
商店街に属しているのにも関わらず祭りの中で孤独になっているマスターの対比が気になる感じ。



アンモナイト。アンっていうところだけ被ってるっていう話だろうか。
けいおん!でも博物館行ってロゼッタストーン見たりしてたけど、
こういう未知との遭遇っていうのは作品世界のカウンターとして入れてる感じなんだろか。
今回のあんこってずっぽり商店街側の人間であることをひたすら隠すわけだけど、
外の世界の未知の人間もそういうあんことコミットしたいっていう意思が描かれてて、
商店街での生活は決してマイナスじゃないっていうのを描いているのかなと思ったり。
祭りの面倒臭さに触れながら、思い出と現在の肯定から描かれる祭りっていう感じだったんだろか。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:北之原孝將
作画監督:池田晶子

今回のキモがあんこが好きな男の子の意外性からちょっと外れた感じで気になる。
そんなことは些細な事で、もっと別にやりたいことがあったのかなー、という印象。
サプライズとしてもっと最大限にりようできたんじゃないかと思うので。
この辺を演出の力量と取るかこの話数の狙いから外れているからそこまで狙わなかったと取るか。

とりあえず4話で見て思ったのはたまこからどんどん距離をとるような見せ方をされてるように思う。
たまこまーけっとってタイトルだけど、あんまたまこがクローズアップされない違和感というか。
外堀を埋めていって形作っていく作品になっていくのかなー。
5話まだ見てないんで、またどうなってるのか楽しみだな。