ブログを移行して1年が経とうとしています。
前ブログとあまり変わらない更新を心がけてきましたがどうだったでしょうか。
今後もこのような更新になっていくかと思います。
できれば毎クール1作品は毎週書きたいんですが、なかなかうまくいきません。
せっかく前ブログ記事も移行したので、
自分がブログで記事を書いた中で、
印象的だったものを上げていきたいかなと思います。
10年アニメ感想書いてきて印象的だった作品とはどういうものなのか?
というのをやってみてもいいのかなと思ったので。
とりあえず巷で人気の例に習って10本上げてみたいと思います。
題して
『アニメ感想ブログ管理人が選ぶこの10年で記憶に残ったアニメ話数10選』
ルールは当ブログで感想記事を書いた話数を選ぶこと。
以上です。
1.バトルスピリッツ ブレイヴ 48話 ダンVS魔ゐ ダブルブレイヴVSダブルノヴァ (2011/8/28
まず1本目はバトスピから。
ブレイブの終盤は最終回がずっと続いているような形で印象的な話数が多いですが、
中でも特に印象に残っています。
シリーズを跨いだキャラクターの関係性のドラマが炸裂していて、
積み重なった思いの強さが伝わってくるようです。
ライフで受けるというゲーム上の宣言が人生を通したものに映るのも印象的。
当時の作品ブログによれば相当まゐの描写には拘っていたそうです。
シリーズで見てるとまゐの描写の違いがよくわかると思います。
また今話数の見どころの1つであるまゐの召喚バンクですが、
これはこの話数前から使われており、
以前からダンの昔のカードを使ってバトルに勝利しているのですが、
今話数で非常に印象的なシーンになっているのが当時としても新鮮でした。
まゐのバンクは複数の話数で徐々に新規に作られていって、
今話数で最終的にAパート終盤に乱れ打ちできるような形になっているので、
話数を重ねる力というのを感じられたのを覚えています。
また声優さんの芝居、表情作画がやはりそれまでと別物で、
まゐの戦い方は以前とあまり変わらないはずなのに、
特別かっこよく、またドラマとして印象的に映ります。
とまあ改めて書きましたがやはり最後の告白のインパクトですよね。
当時は負けが確定したところでグダグダ言い出すのは子供番組的に、
ゲームは楽しくプレイしようというフェアプレイの精神の中で、
泣き落としでかかっていいのかな?みたいなことを考えていたんだと思います。
ただ本当に48話のまゐ様はヒロインしていて素晴らしい。
最後の本当に最後に気持ちを伝えて止めようとするのもグッときます。
2.セイクリッドセブン 9話 転石するイシ (2011/7~
いきなりルール違反で記事を書いていない話数ですが、
下書きをしていたので自分的にはセーフ。
複数の強敵とのバトルという話数ですが、
最後の突撃が印象に残った話数でした。
アルマが街に向かっている敵を追いかけ突撃するカット。
主観ショットで徐々に視界が悪くなっていき、
最後には僅かな光しか見えないというのが、
光速に近づくにつれ人の見る光は点にしかならないという、
そういう思考実験的なカットのように思えて印象に残っています。
人体が光速に迫るとはどういうことか?
というアプローチをされている衝撃、みたいなのが強かったです。
この話数をきっかけに個人的にアニメを見る際に意識している点だったりします。
『傷物語Ⅱ』ではTVのチャンネルを消すように阿良々木が消える表現を見て、
これもまた人が光速に近づくことへのアプローチとして新鮮でした。
人がどれだけ速く空を飛べるか、光速に迫っていくとはどういうものか、
というのテーマを個人的に受け取れた話数として存在感が強い話数でした。
3.戦姫絶唱シンフォギア 12話 (2012/1月~
当時は歌ってバトルっていう色物感が強かったですが、
アニメオリジナル作品で5期もやったというのを考えると凄い作品になったなという印象があります。
自分自身シンフォギアで好きな話数は結構あり今回も少し迷いましたが、
やはり1期12話は特に自分の中に残っている話数でした。
中でも物語的に翼の歌に惹きつけられます。
アフレコで歌うというCD音源に頼らない体制は正に大正解という形で、
水樹奈々の歌う歌がフィーネとのバトル中は風鳴翼の歌として響いて、
その歌の力強さにキャラクターの変化を感じられてグッときます。
響たちの復活、変身も1話とかけている形が印象的ですね。
悠木碧だと最近は『幼女戦記』などのダーティなキャラが好みなんですが、
最後の咆哮は作品を盛り上げる最高の一撃だったように思います。
当時はここまで歌って叫べる方というイメージはなかったので、
そういう意味でも非常に新鮮なシーンでした。
また高速PANによる印象づけはシリーズを通じて1話やOPなどで印象付けられており、
それが非常に効果的に使われているのも印象的ですね。
個人的に6話の響の拳がキマった後から響の身を案じる未来のシーンが、
BGMの妙もあって好きなんですが、やはり12話は外せないなと思いこちらを選びました。
というか記事を書いていなかった。
4.ソードアート・オンライン 7話(2012/7~
未だに自分がよく考えてしまう7話。
というのもこの話数のリズの心情の情景は作品内で美しすぎるんですよね。
キリトに世界を託す姿もささやかな存在だからこそ印象的に映る。
この話数の持つパワーを制作側はどうおもっているんだろうという疑問と、
立川譲さんは野心的な方だという印象が長らく続いてちょっと辛かったです。
アリシゼーション編という剣の物語というのが益々強まる作品で、
監督が交代したことに対して因果的なものを見てしまうのもこの話数ありき。
5.境界線上のホライゾンⅡ 10話(2012/7~
ネシンバラ「僕は必ずそこへ行く。君とかつて見た、正しき所へ必ず行く! 」
シェイクスピア「だったら私は、私は何処へ行ったの!?」
このやり取りがずっと頭から離れない。
もうずっと離れない。
私は何処へ行ったの?というのはダブルミーニング的な意味合いですが、
ネシンバラのいう正しきところへ行けなかったシェイクスピアの絶叫が響く形でした。
あと自分は正しいのか、という迷うときに思い出すような感じだったように思います。
ホライゾンは1期の構成がよく4話5話はもちろん、
9話の終わりから10話からのバトルが非常に印象的で、
世界観を共有できればこんなに楽しい作品はないなと思ったんですが、
3期以降の制作に繋がらなかったのは残念です。
小野学監督は咲-saki-シリーズも素晴らしく、
こんなエンタメが作れる方がいるのかと思っていましたが、
シリーズが続かなくなり各作品のスタッフが散り散りになって、
やはりチームは大事なんだなと思わされました。
ホライゾンも咲も印象的な話数が多く、充実した作品でした。
6.魔弾の王と戦姫 5話 (2014/10~
JC作品から離れた渡部高志さんの演出作品として印象的でした。
JCの渡部作品ってあまり評判がいいイメージがなかったんですが、
やはり印象的な作品を作られる方だなと思わされたのが印象に残っています。
7.響け!ユーフォニアム 12話 (2015/4~
久美子の走りにやはり惹きつけられます。
京アニのファン感謝祭で作業の行程をある程度見れたのが印象的でした。
三好さんの描く久美子というのは自分にとって特別で、
これから先それを見ることができないことが非常に残念で悔しいです。
シリーズとしても充実した作品でした。
この10年で印象的なTVシリーズをあげるなら今作、
映画で選ぶなら『リズと青い鳥』になると思います。
8.アイドルマスター シンデレラガールズ 25話 Cinderella Girls at the Ball. (2015/1~
流れ星キセキのシーンはやはり何度見てもグッときます。
24話を見るに花を使う演出だったりへの葛藤など、
監督として悩んだんじゃないかと思われる作品だったのが個人的に気がかりでした。
全然違う話になりますが、虚構性の強い祈る少女の絵っていうのを見ていて、
何となく『魔法騎士レイアース』のOP1のサビの魅力は、
つまりはこういうことなのではないかと最近見ていてよく感じます。
変身前の姿を描くことで、
純真な姿を描くことで煌めく世界へと羽ばたくことへ胎動を表現しているっぽい感じが。
当時の大張さんのOPは高雄統子さんに匹敵する演出力があったのか、みたいな。
高雄統子さんは演出家として非常に目立つ方ですが、
近年はバトル作品の相談役みたいなことをされているっぽく、
うーん、と思うことが多いです。
FGOの最終話もエレシュキガルへの目配せは相変わらずのエッジの強さだなと思いますが、
そこぐらいしか見れませんでしたし。
それだけ高雄さんの携わった作品への期待感が大きいこと、
そしてそれが大きいだけにうーんとなってしまうことが多い。
幸福な作品との出会いを願ってやみません。
9.Fate/Apocrypha 22話 (2017/7~
言わずと知れた作画回。
もう3年経ってることに驚かされます。
ストーリーに寄り添う作画回ということで大変意義深い話数だったように思います。
VSカルナがやはり大きいですね。
カルナのアクションや宝具演出はゲームのFGO上に反映されていて、
この回の持つインパクトを改めて感じました。
10.これはゾンビですか? 6話 (2011年1月~
セラの主観で見せる京子の不敵な笑みが好きで、
その1カットが頭から離れずにいる、という感じです。
悪女だと『オーバーロード』のクレマンティーヌとか、
近年でも印象的な話数はあるんですが、
年数が経っている分、未だにふと思い浮かべてしまうので入れました。
他に理由をあげるなら井出コンテ回だというのもありますかね。
当時旧作に続編当たる作品などを監督されず、
他作品で多くのコンテを切られていたのが印象に残っています。
やはり某作のコンテ回が何らかの刺激になったのかなみたいなのがありますが、
どうなんでしょう。
そういうのを意識してると自然と井出回は意識を強めに見てしまってるなと。
これゾンは3話もコンテを切られていて当時としては異常に力入ってるみたいな感覚もあり。
近年の金崎作品は監督コンテ話数が多いので、
何かあるのかなとか思ってしまうので金崎作品として意識して記憶に残る感じでした。
その他候補だったもの
・魔法少女まどか☆マギカ 10話 2011/1~
・ログ・ホライズン 2期10話 ギルドマスター 2015/12/6
・ラブライブ!サンシャイン!! 2期8話 HAKODATE 2017/10~
・僕のヒーローアカデミア 42話 僕のヒーロー 2018/4/28
10年だとやはり10年の間で思い返した話数がやはり印象深い形で、
10年代前半の作品が多くなりましたね。
もっと思い出語りというか、この記事を書いたときはこうだけど実際はこう、
みたいなことを書こうかと思いましたが面倒くさくなったので切り上げました。
個人的に言いたいのは印象に残る作品は年月が経たないと実感できないものがあり、
即物的に自分の中の作品評を固めるのは多くのものを取りこぼすのではないか、みたいなことです。
まあ極めて個人的などうでもいい話ですが、
今大好きな作品は果たして10年後に同じくらい好きでいられるのか?
その価値観をいつまで持っていることができるのか。
そういう視点も面白いんじゃないかと思うので、意識していただけたら幸いです。