●よふかしのうた OPとか
TVアニメ『よふかしのうた』ノンクレジットOP 【Creepy Nuts「堕天」】| 毎週木曜日24時55分からフジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送中!
普段ラップとか聴かないんですが、もう一発で落とされたOP。
歌詞とシンクロした画づくりが面白いですね。
教会を意図して作ってみたり、
あるはずのないものをあるように描く楽しさ。
昼と夜の曖昧な境界みたいなものかもしれない。
出だしのシャフトっぽさ、
というか新房さんのBL影っぽさがまた良い味を出してますよね。
立体としての影ではなくデザインされた影。
その平面っぽさはどこか机上の存在のように思わせられる。
それが次元をまたぐことで立体となる、というニュアンスが楽しいというか。
ダンスの途中を切り出すことで生まれる躍動感立体感がクセになる。
出だしのインパクトが非常に強く一気に掴まれますね。
色使いもシャフトを経由してきた方の作品だなと感じられる。
空間の逆転は『みだらな青ちゃんは勉強ができない』のOPを思い出すかな。
割とアイディアはダブるんだなみたいなことを考えてしまう。
あっちは大沼系でこっちは板村系みたいな。
地形が円形に歪んで空を穴のように表現してるのが好きかな。
空に落ちていく、というのを深淵に向かっていくように、
宇宙に向かっていくように描いているのが、
よふかしの味をうまく表現しているように感じているので。
夜の闇に感化される感覚というのを映像的に表現されてる感覚があるんですよね。
中二病的な感じで。
円形になっているのが広大な穴っぽいところの残滓っぽいけど、
もちろんそんな穴なんかなくて、
夜の街にそんな深淵なんてないというのが趣旨な気もして、
そういう描いたものに対するカウンター的な側面も好きかな。
今期は『メイドインアビス』という深淵を描くダークファンタジーの真骨頂な作品があるので余計にそういう意識を持ってしまうかな。夜の街を歩くことで得られるこの世の理は社会性の中にしかなく、宇宙の深淵足りえない、みたいな。
結局、穴に落ちているようで、
その周辺の街、メイドインアビスのような始まりの街にいるだけで、
どこにも一人では行けないし、その外側も存在しない、
という中二病の全能感が己が知る範囲内にしかない、
みたいな小ささのある感じが好みかなというか。
OP序盤の異次元感、そして後半の現実に引き戻されるように摩天楼に、
地に落ちていく感じは正直だんだんパンチが弱くなってきて、
普通のアニメになっていく感じが寂しいんですが、
夜の非日常感とはその程度のものでしかない、ということかもしれない。
そういう感じが凄く好きなんですよねぇ。
フィクションとノンフィクションの狭間なのかな。
実際にPVを作っているかのように画面を見てるけど、
実はというところのフィクション性みたいな。
夜の世界の話だけではなく吸血鬼の話なのだから、
と言われている感はあるかな。
Creepy Nutsの「よふかしのうた」がED曲で、
この曲が作品の基だったことも含め驚いてしまったな。
よく作品の音楽を手掛ける方がOP,EDの作曲をしてほしいと思ってますが、
作品の基盤イメージの曲を作った方の曲がずばりOP,ED曲になるって凄いですよね。
自分の納得感はその延長線上にあるんだな、と感じました。
ED。
泡風呂に入るナズナのイメージが入るの、
アダルトなイメージからだろうか。
フィクション性に触れた上でナズナを様々な角度で見せ、
その実在度を強く印象付けてるのがヒロインの存在度数に触れてる感じで印象的かな。
吸血鬼なんていない、ナズナなんていない、こんな女の子はいない、
しかしここにいる、みたいな。
撮影で使ったようなミニチュアを破壊するの、
OPの続きを描いているようでもあるのかな。
度々挿入されるナズナのイメージ、
昼のイメージなどは本編からはあまりイメージできないわけで、
そういう姿を含め実在性に触れるような感じなのかな。
夜という魔性の姿がナズナなんだろうか。
個人的には今期では結構楽しんで見れているのでこれからも楽しみです。