流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

アニメ雑記 2/9 を語る

2014-02-09 21:15:19 | ■東映アニメーション
●聖闘士星矢Ω 90話



脚本:小山真 成田良美
絵コンテ:地岡公俊
演出:広嶋秀樹
作画監督:星野守

最近はダイヤのAとかはじめの一歩とかドラゴンボールZの再放送とか、
少年漫画原作のアニメを中心にアニメ見てる感があり、
この作品もオリジナルではありますが聖闘士星矢として意識して楽しんでる作品だったり。

聖闘士星矢とは言えば黄金聖闘士に自分の星座を見立てて活躍を楽しむのがひとつの魅力でしたけど、
原作で今ひとつ活躍できていなかった牡牛座の見せ場回で盛り上がる回でした。
過去の黄金聖闘士の活躍を思い出すと、
射手座を筆頭に乙女座、天秤座、牡羊座、双子座辺りが自分には印象的でしたが(自分は双子座)、
まさか今作で牡牛座がここまで活躍するとは思わず、驚きました。
ただ自分が矢尾一樹の声が好きで、そのキャラが活躍してくれたのが嬉しくもあったり。





ハービンジャーVSタイタン(天神創世剣)。
今回はシルエットで見せてきたりとかトリッキーな画面が多かったような気がします。
冒頭でエウロパがパラスに頭を垂れる辺りなんかは絵的な意外性が出ていますし、
ハービンジャーが岩の中から出てくる辺りの存在感の誇示とか、
ハービンジャーが語るタイタンの強さをオーラで見せてきたりとか。
あと神の不在の描き方なんかも目立っていた感じ。

パラスの表情の付け方も面白かったな。
アテナの命を奪うことを口にするあたりとか強い意思を見せず、
まだ迷いがあることを見せてるのも良かったけど、
パラスが魅力的に見える部分っていうのがところどころにあって、
そしてそれが揺れているパラスの心情を醸しだすところでもあって可憐に感じたかな。



ハービンジャーがパラスを愚弄する辺りは相手にしていないという風に表情を外すけど、
徐々にハービンジャーの語りを聞きながら表情に変化が生じていくのがまた楽しい。







今回最大の見所。
ハービンジャーの怒りが聖闘士たちやアテナを肯定しているのがグッときます。
ハービンジャーの拳を強調する構図から目のアップへ変化する辺りも、
セリフと合わせて力強く映る。
禍々しい怒りをシルエットで見せてるのがまたカッコイイ。
やっぱ眼が光って反撃に転じていくのは王道ですね。





女神たちのハービンジャーの言葉の受け止め方の対比。
真剣な眼差しのパラスとその言葉を反芻するようなアテナ。
ハービンジャーのコスモの高まりに合わせて見開かれていく瞳も印象的。
アテナの開かれる目がハービンジャーの力の解放を暗示していて自然とワクワクする。



兜も装着して完全武装のハービンジャー。
ここで兜装着して本来の聖衣を全て纏うっていうのを見ると、
今までがノーヘル状態の一種の不良みたいな置き方だったのかな、とも思える。
ただ兜付けてない時の方が聖闘士たちは本気が出せてる気がするので、
そこからも反転しているような気もする。

グレートホーンを放つ辺りの腕組はアルデバランのグレートホーンを受け継いでいて、
角の折れた黄金聖衣が繋がりを意識させてくれて、
ハービンジャー自身がパラスとの戦いの中で仲間たちの姿から受け取ったものを怒りとして放つ、
というのが燃える展開でvery good。

途中で敵側で流れるBGMがハービンジャーが動く場面で流れたりして、
ちょっとしたネジレ構造になってたけど、
ここでいつもの聖闘士が攻めに転じた時のBGMが流れて、
ハービンジャーの聖闘士らしい精神性がBGMの変化を通して強調される恰好なのもまたGOOD。
ドス黒い怒りが黄金の輝きを放つっていうのも。
やっぱこういうのが好きなんだなーと。

タイタンのハービンジャーへ対する評価の変化とか、
ハービンジャーがアテナの聖衣を守る場面とか全体の流れがやっぱよくて楽しい回でした。
やっぱこういう回を見ると盛り上がりますね。
黄金聖闘士は強いっていうのを印象づけてくれる回でもあり、
なんだかんで青銅たちばかりに見せ場を取られていたストレスからか、スッキリする回でもあり。
何気に矢尾一樹お約束?のやってやるぜ!も出ましたし。楽しかったです。

もうすぐ2年目も完結って感じなんでしょうが、3年目もやるんでしょうかね。
まだ活躍が見たいキャラが結構いるので、残りの話数も期待したいです。


アニメ雑記 2/6 を語る

2012-02-06 19:59:01 | ■東映アニメーション
●モーレツ宇宙海賊
面白い。放送後に何度も見返してしまう。
しかしオリジナル7とかいうとガンソードとか思い出すなぁ。
今までの話だと先生の視点を中心に部活動を見ていって、
その中で先生が先生としての顔と海賊しての顔、個人的な顔をのぞかせながらの駆け引きとか、
ああいうところの生っぽさが好印象だった。
主人公と花澤キャラとのやり取りも好きだったし、
イメージとか流れを止めずに目の前の光景に対して自分を出していく先生の生っぽさというか悪態は、
いい面の皮で見ててその大胆さがやっぱ新鮮なんだなーと思ったり。
そうえいばこの作品の制服とか色合いってXENOGLOSSIAっぽいけど、
そういうのはやっぱキャラデの方の好みだったりするのかなー。





ニコニコ笑顔からのOFFセリフが印象的。
部長の二面性というか、キャラクターの内の黒さを描くようなことを先生主導でしてきていたので、
ここでこういうやり取りがでるのもわかるし面白かった。
敵を手玉に取るまでの流れや電子線のスピード感にワクワクできて楽しかったなぁ。
敵の妨害電波がきたときの反応とか、
ああやってテンション上っていくのも親近感が感じられていいですねぇ。

OPもそうだけど白鳥号のマストが綺麗でいいし、
ヨット部が今後もどう絡んでくるかも気になるなぁ。


●スマイルプリキュア



なんか赤い人がエロゲのキャラに見えてくるんだけどなんなんだろう。
一昔前のちょっと肢体が細い感じでリボンがあって~とか、
走ってるとこの表情見ても何かエロいなーと思うんだけど、うーん、なんなんだ。



川村敏江さんのキャラデで、
髪の質感なんかはましろ色シンフォニーから随分変えてきたなぁという印象。
ハートキャッチみたいに大きくまとめてそこに渡辺明夫さんっぽい丸いハイライト描いたり。
変身するとこで髪増量しすぎてモッサリ感が気になるといえば気になる。
化粧して頬ブラシ足す辺りなんかはリアルな発想だし子供も真似しやすそうでいいのかな。
でも子供に化粧を覚えさせるのかって気もする。
あとなんか制服姿見るとどっかの公的機関っていうか中学の制服ではない印象が強いかな。

スィートプリキュアがキュアビートが出てきた辺りが一番楽しくて、
その後の仲良くなるパートが辛くて後半あんまり見てなかったんだけど、
今回は全員クラスメイトらしいのですんなり受け止められそうで先見るのが楽しみ。
今のとこプリキュアだと5 gogoのバンク、特に黄と赤、
それに決めポーズまでの流れが凄くカッコイイので、
スマイルもその辺がグッと来る感じだといいですねぇ。
アバンのアレがそうなのかな。
しかしプリキュアの髪のグラデーションはまだ苦手だなぁ。


アニメ雑記 9/19 を語る

2010-09-19 15:12:28 | ■東映アニメーション
●ふたりはプリキュア 42話
DX2劇場で見てからプリキュア熱出てとりあえず初代の西尾大介監督の回だけ見返したり。
放送当時この回は見逃したんだけど、
どうやら西尾回はシリーズでMHの最終回しか見れてないっぽかった。
42話は予告だったり本編の回想だったりで使われてたのが印象的で、
見たかったけど見返す機会なかったのでスルーしてましたが今回見てよかったです。

脚本:羽原大介
作画監督:はっとりますみ
演出:西尾大介 座古明史

見てて放送当時見ておけばもっとプリキュア好きだったのになーとか思った。
ブラックがザケンナー軍団に突っ込む前のところとか、
ちょっとエヴァ臭さを感じる気もするけど、あのエゴがプリキュアだったと思うし、
もう年数もたったけど結構グッときたので。

この回、結構コロコロ絵柄が変わるけどそのテンションに合わせてみるのも楽しい。
ほのか助けた直後のなぎさのイケメンっぷりとかカッコいいし、
山田さんのバトルや冨田さんのとこのなぎさのとこもいい。
疾走感とかレインボーストーム辺りの敵との対比とBGMで流れを切らずに押し通すのとか、
見てて気持ち良いんです。



MHのOPだったりで使わてる有名なやつ。
OPで使わてるなぎさのとこにほのかが入り込んで2人の関係をブラックよりで強化しながら、
迫力のあるスペクタクルなシーンになってる。
それにOPのアクションを繰り返して見せることで、
これぞプリキュアっていう部分にも繋がってて見てて燃える部分でした。
アクションの前後のつながりを見ると違和感があるんですが、
作品のカラーを打ち出して尚且つ派手なシーンっていうおいしさがやっぱ勝ってるなぁ、と。
しかしここって誰のパートなんでしょう?
レインボーストーム前後は山田さんっぽいけどブレスレット直後のキメは冨田顔してるし、
間のアクションは別の方っぽい気がするしここだけエフェクト浮いてるし。うーん。

プリキュアはSSを途中まで見て5とgogoの作画回と劇場版を見た程度なんですが、
ちゃんとシリーズ全部見たいんですよねー。
今の気分だったら5くらいまでだったら見れそうだけどうーん。


ハートキャッチは馬越さんのキャラデってことで意識して見てるけど、
プリキュアとしては初代を再解釈したようは話なのかなとかちょっと思います。
おばあちゃんだったり丘の上の木だったり、
先代?プリキュアのキュアムーンライトとダークプリキュアは、
あからまさにキュアホワイトとキュアブラックの色のだし、みたいなイメージもそうなんですが、
自分の中ではザケンナーとデザトリアンの差異みたいなとこでそう思うのかなー、と。

元々プリキュアが面白いと思ったのは女の子が拳でガツガツ殴ってるのもそうなんですが、
「ザケンナー!」となぎさの「ありえない!」が妙にシンクロしてるようなところだったのかなぁ、とか思います。
違う言葉ですが反射的に相手を否定してみせる、その反発心が新鮮に感じたというか。
そういう反射が妙に目新しく映ったのが思い出深いです。

初代は光の戦士なのにイメージが白と黒っていう太極図をイメージするような感じで、
光と闇の勢力もそんな感じで渚たちの個を意識した考え方と、
闇の独善がどこか近しいもののように思えるところなんかもそういうイメージが何となくあるかな、と。
プリキュアも黒と白で光なのに黒を抱えてるっていうところはやっぱそうかなぁ、と。

ハートキャッチはその辺が分離してダークプリキュアとキュアムーンライトになってるのが引っかかりかなぁ。
この辺やっぱ初代意識って気がするけど、セーラームーンも結構入ってる気もするしなぁ、とか。
あとプリキュアって複数であることと、それをまとめる個々のアプローチが新鮮だったと思うんだけど、
ハートキャッチは先代?とかが複数ではない感じっぽいしどうなの?みたいなトコも引っかかりかなぁ。
そう思えるトコは過去の作品でもあった気がするのであまりハートキャッチ一つで云々いうのもあれですが。
まあどうでもいい話。


イリヤの空 UFOの夏 3話 を語る

2007-11-23 18:06:38 | ■東映アニメーション
最近になって第n次イリヤブームが私の中で起こったので読み返してます。
夏に帰省したらウチの弟がUFOを探しに~、と言っていたのが引き金ですが。
んで、久々にアニメ版を見てみたんですが、
だいぶ見方が変わってたんで改めて取り上げてみる。

アニメ版は原作に書かれているテキストを絵で表現しなければならないという意味では、
まとめるのに苦労したんだと思う。
だから余計なキャラの描写はカット。基本的に浅羽、イリヤ、榎本の絡みを中心にまとめてる。
作品を見る上での要点はおさえてあるので、後は視聴者がどこまで読み取れるか、
読み取れるように演出するか、という話。
1,2話は顔のアップや芝居、アクションで見せる所が多かったのもあって、
見てて詰め込みすぎてついていけないところや、
見せ場がどこなのかわからず一気に話が終わっていた部分が大きかった。

転機になったのは3話かな。途端に作品の様相が変わってグッと面白くなったなぁ、と。
この後の話数の演出は3話に追従する点がたくさんあって、
作品演出の上で要になった話数として面白いポジションにいるなぁ、と思った。



個人的に印象的なカット。
以前アニメ版を見たときから記憶に残ってるのはここと3話のラストダンスぐらいでしたし。
個人的に面白いと思ったのは、このカット前の酒場の洒落たBGMが流れた雰囲気のシーンから、
外に出れば祭りの喧騒が広がってる、という流れを大胆に繋げてる点と、
部室棟の廃墟臭さが喧騒をより身近なもの、暴力的なものにしてるところ。
暴力的な部分は祭りの雰囲気と酒場でのやりとりと女の嫉妬を繋げてるところがポイントかな。
そうした暴力的なもの、爆弾を背負ってる男の図というのも面白い。
一見抱きついてるように見える構図も、
階段のぼるSEつけたりして背負ってるのをわかりやすく伝えてるし、
そしてSEにより廃墟っぽさを演出するのにも一役かってる。
こうした細部への拘りと、大胆な構成が3話の魅力の1つでしょう。





もうひとつは全体の色合いや光加減。
前2話に比べると明らかに全体が暗い。
これは逆に空の青さ、光の加減をよりわかりやすく見せるためかもしれません。
あと全体を暗くすることで作品の持つ雰囲気を映し出すのも狙いかな。
これは後の話数でも意識されている部分で、大きな影響を与えたと言える部分かと。
暗かったりするのはCGを使ってる部分をわかりにくくするのも狙ってたんでしょうか。

同ポの多用や文字による演出などを使い大胆にシーンを繋げながら、
うまく間を作ってる辺りも凄い。
話の内容も晶穂の恋話かと思わせておきながら、常にイリヤを気にする浅羽を見せることで、
2人の関係を知らない晶穂と姿を見せないイリヤ、そして浅羽の三角関係をうまく見せてる。
終盤で榎本がイリヤの話をしだしたところで晶穂を持ってくるのもにくい作り。
原作の核になってる部分をうまく抜き出してますね。
視聴者に強引に読ませてる面もありますが、その引っ張り方が気持ちいいという部分も。
作品全体で見ると三角関係というわかりやすいエピソードなので、
それが幸いしてのデキだったのかなぁ、と思える部分もありますが、良い回でした。

ちなみに演出は『化猫』『モノノ怪』の監督、中村健治さん。
アニメスタイル読むまで気づかなかったんですが、
この方も魂狩に参加されてた方なんですよねぇ。
そういう繋がりも面白いです。

本当は原作の感想とかアニメの話をまとめてやろうと思ったんですが、泣く泣く切り。
イリヤを語る機会をまた逃してしまったなぁ、というのが残念。
だからとりあえず話の中心になった『3話』をタイトルに追加(笑)