4話。
泳げない怜ちゃん回。
PANアップしながら画面分割で各キャラの怜への注目を描いているのが目を引くな。
あまり見かけない画面っていうのはそれだけでつい目を向けてしまう。
今回は水泳講義的な側面が強くてそういう場面をリズムカルに見せていて楽しかったな。
冒頭の練習メニュー説明とか泳ぎを教えているところとか。
同じようなことを繰り返し描くことでリズムを作るというか。
泳げずに水から顔を出す怜とか特に。
今回もナメものは多かったな。
特に手前の人物を大きく取って画面を見せるようなところとか。
キャラクターの大きさが存在感になって、
その存在感で目を引かせるような印象。
遥と江のやり取りは唐突な感じもするけどBGM含め印象的。
なぜ水泳をやるのかっていうやり取りの中で鏡面見せてる辺りの話の虚構さ。
江が所詮夢は夢、と言われて深く俯く辺りは堀口さんっぽい印象が強いな。
たまこ2話的というか。
淡い緑。
京都の美術って写実的な印象が強いのでこうして淡い光を印象づける美術が新鮮に見える。
このシーンの一連は特にそうでしたね。
遥と凛のやり取りの中でこうした光が出てくるっていうのは、
互いが明確に対立しているというよりは何処か交じり合う感じっていうのがあるからなんだろか。
江と遥のやり取りの中で凛との関係が話に出てきたけど、
凛の今の夢というか目標は全然違うところにあるっていうところと、
その馴れ初めのキッカケとして遥が背負い込むものなど、
しがらみを意識させてくれるシーンにもなっていたな、と。
俺はFreeしか泳がない、自由じゃない、っていう遥の言葉はこの辺からきてるのかな、など。
天才は1%のひらめきと99%の努力。
泳げない怜へ向けられた言葉であると同時に遥と凛の間にあるものでもあるような。
徐々に顔を見せていく先生の芝居が楽しい。
日傘での芝居がオシャレカッコイイというか。
自由っていうのはどういうところを指すのかな。
脚本:横谷昌宏
絵コンテ:内海紘子
演出:三好一郎
作画監督:堀口悠紀子
作画監督補佐:丸木宣明
監督コンテ回を三好さんで演出っていうパターンはまだ健在。
泳ぎながら沈むとか、あまり見ないようなシーンが多くて、こういうのは流石だよなと思ったり。
堀口さん作監ということで筋肉抑え目でアニメ的な表情芝居が多かった印象。
江とか先生が特に豊かだったかな。
監督コンテってことで話の中核に触れつつ水泳に触れる内容で楽しかった。
水着着せ替えも楽しかったんだろうなと見ながら思ったり。
あと江視点がやや強かった印象。
怜ちゃんは可愛い。