流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

Free! 4話 を語る

2014-06-29 16:10:23 | <Free!>


4話。
泳げない怜ちゃん回。
PANアップしながら画面分割で各キャラの怜への注目を描いているのが目を引くな。
あまり見かけない画面っていうのはそれだけでつい目を向けてしまう。

今回は水泳講義的な側面が強くてそういう場面をリズムカルに見せていて楽しかったな。
冒頭の練習メニュー説明とか泳ぎを教えているところとか。
同じようなことを繰り返し描くことでリズムを作るというか。
泳げずに水から顔を出す怜とか特に。



今回もナメものは多かったな。
特に手前の人物を大きく取って画面を見せるようなところとか。
キャラクターの大きさが存在感になって、
その存在感で目を引かせるような印象。

遥と江のやり取りは唐突な感じもするけどBGM含め印象的。
なぜ水泳をやるのかっていうやり取りの中で鏡面見せてる辺りの話の虚構さ。
江が所詮夢は夢、と言われて深く俯く辺りは堀口さんっぽい印象が強いな。
たまこ2話的というか。



淡い緑。
京都の美術って写実的な印象が強いのでこうして淡い光を印象づける美術が新鮮に見える。
このシーンの一連は特にそうでしたね。
遥と凛のやり取りの中でこうした光が出てくるっていうのは、
互いが明確に対立しているというよりは何処か交じり合う感じっていうのがあるからなんだろか。

江と遥のやり取りの中で凛との関係が話に出てきたけど、
凛の今の夢というか目標は全然違うところにあるっていうところと、
その馴れ初めのキッカケとして遥が背負い込むものなど、
しがらみを意識させてくれるシーンにもなっていたな、と。
俺はFreeしか泳がない、自由じゃない、っていう遥の言葉はこの辺からきてるのかな、など。



天才は1%のひらめきと99%の努力。
泳げない怜へ向けられた言葉であると同時に遥と凛の間にあるものでもあるような。
徐々に顔を見せていく先生の芝居が楽しい。
日傘での芝居がオシャレカッコイイというか。



自由っていうのはどういうところを指すのかな。

脚本:横谷昌宏
絵コンテ:内海紘子
演出:三好一郎
作画監督:堀口悠紀子
作画監督補佐:丸木宣明

監督コンテ回を三好さんで演出っていうパターンはまだ健在。
泳ぎながら沈むとか、あまり見ないようなシーンが多くて、こういうのは流石だよなと思ったり。
堀口さん作監ということで筋肉抑え目でアニメ的な表情芝居が多かった印象。
江とか先生が特に豊かだったかな。
監督コンテってことで話の中核に触れつつ水泳に触れる内容で楽しかった。
水着着せ替えも楽しかったんだろうなと見ながら思ったり。
あと江視点がやや強かった印象。
怜ちゃんは可愛い。


Free! 3話 を語る

2014-06-29 11:31:02 | <Free!>


3話。
今回は怜ちゃん入部回。
怜ちゃんの見せ方としてはやっぱ眼鏡が気になったかな。
眼鏡のつるを透かして目を見せる演出っていう話を思い出して。

眼鏡の表現 ※ミクロKOSモスさんより
その1 その2 その3
バクマン。でも透かせて同じようなことをやっていたんですが、
太いフレームだと逆にそれが仇となってか違和感が強調されるような感じになっていたんですよね。
だからか今回見てて眼鏡越しの目をどのように見せるかっていうのには意識が向いちゃうというか。

あおりで目を見せたり思い切りアップにしてみせたりっていうのが基本でしたが、
キャラクターが眼鏡をかけ直す動作を良くするので、
そのクセと合わせながら目を見せるような動作と合わせて見せるショットも。
眼鏡キャラが眼鏡をかけ直す時って言うのは心理状態や言葉の意図を強調する部分でもあるので、
そういうのを狙いつつっていうのがあったのかな、と。
そういった方針が見てて新鮮でした。





今回はいつも以上に望遠を意識させる画面が多かったような印象。
電車の中の女の子が可愛い、というか男ばかりなので女キャラに目が行くという感が。
下の先生の当たりなんかは小川さんっぽい画面だなぁと感じた。
氷菓 19話 を語る
キャラクターがただの黒帯というか先生の存在を見せるための存在になってる感。
制服も黒というか濃い紺みたいな印象があるので、
ここがキャラクター越しのショットであるっていうのを意識するのにちょっと間があった。
そういう遊びなんかな。特殊な画面を装いつつ実は、みたいな。



窮屈な感じから一転してキツ目のアングル。
遥の欲望のみを切り取っていくような感じが楽しい。
遥が部員勧誘しているところで人体中央に影を落としたりとか、
割りと漫画的な表現は多彩だったりするんだけど、
その辺の線引きを見ながら意識するのはまだ面倒な感じ。



この辺からかすかな石立臭が。
滑るような感じやエフェクトからでしょうか。CLANNAD思い出す。



遥が海ばかり見るというか顔を背けるシーンが多いのが気になる感。



醜いスポーツとしての水泳。
怜の中の水泳をハーモニーで見せるのなんかは常套手段っぽい。
ただちょっと引っかかる感じ。



PANでスライドしてみせる幻想性。
遥が泳ぐっていうシーンを前に異界的な処理として、こういうのが出てくるのが楽しいなと。
あと自分の中で密着マルチで見せるようなシーン見ると涼宮ハルヒの消失を思い出しちゃいますね。
ハルヒは何処にいるだと夜の街に佇むキョンと帰還後に屋上から見る街の対比が印象的だったので。

脚本:横谷昌宏
絵コンテ/演出:小川太一
作画監督:丸木宣明

小川&丸木回。
棒高跳びとかのシーンとか水泳もカッコよくて良かったなぁ。

2期ももうすぐ始まるし、サクサク消化していきましょうかね。


Free! 2話 を語る

2014-06-22 22:40:47 | <Free!>






オーストラリアから帰ってきた凛を示唆するような飛行機、
それに呼応するかのように飛んでる鳥を見て目をつぶる遥。
遥の中で凛はどのような存在なのか。
わかるようでわからない、示唆に富んだ目線のあり方かなと思ったり。



江ちゃん目線。
ガラス越し視点だったのにガラス無しに、
横から水着姿の人がスライドでインしてきたりとか、
あんま京アニっぽくない見せ方かなと思ったり。



けいおんけいおん。
遥がなんでも出来る一面を見せてるけど、
その優秀さがどう生きてくるのかな、など。



天ちゃん先生。
足を伸ばすところ強調しながらのポーズで、
空間を意識させるレイアウトが凄い新鮮。
ここまでが室内とか屋外でも小じんまりとしたやり取りだけだったからかな。
ナメものやボカシとかやらなくてもこういう画面作れるなら、
もっとこういう気持ち良い絵入れてくれて欲しいな、
と思ったりなど。
キャラクターのやり取り見るとかっこ良くとも可愛いとも受け取って欲しい、
そんな印象が強くてそこが見てて辛いところだったりするんですけど、
そこにこういう刺激があるとまた違うのになと思ったショットでした。



新しい緑。
この辺は示唆に富んだ印象。
2年生組の体操着が緑なのも。
上塗りしていくっていうのも。



見覚えのある景色。
この辺がやっぱキーになっていく感じなのかな。
孤独を意識する遙だけども、
OPや見たことない景色っていう言葉を思い出すと、
遥がどのように今後水泳を捉えていくのかっていうのが見えてくるんだろうか。









影付け表情付け。
京アニの正面から顔を見せる時の影付けって如何にも記号的、
って感じがしますが、この辺はその辺を意識した上で凛とかの影付けしてるのかな。
怒りとか負の予感だとかを意識させる影の落とし方。
あと遥の表情の読め無さがまた際立っていて。
水泳部作るのはダルそうだったのに張り切っていたり、
上から目線で凛を見たかと思えば、ちょっと寂しげな表情を見せたり。
遥の表情に影がない分、それぞれがまた真実の顔のように意識しちゃうっていうか。
そのイコールにならない遥の心情の読みづらさが、
上で書いたような目線などを意識させられるところなのかな、というか。



桜が散って緑の季節に。
緑と桜が入り乱れてるのが新鮮な美術だったなぁ。
こういうところで時間経過を意識させるのかという部分も。

脚本:横谷昌宏
絵コンテ/演出:河浪栄作
演出補佐:太田里香
作画監督:引山佳代
作画監督補佐:池田和美

河浪・引山コンビ。
このコンビもなかなか離れませんね。
水泳作画とかまた見事でしたがやっぱ多田さんなんだろうか。
プール掃除に引きこむ辺りのカット割やシンメトリーなどなども楽しかったな。
1話でも思いましたが基本明るい色味が好みで楽しく、
キャラも可愛さを意識させてくれてて楽しいんですが、
でもまだ足りないっていう感じがあるなぁ、と。
天ちゃん先生のショットはそういうのを引き受けてくれてる感じで好みかな。


アニメ雑記 6/21 を語る

2014-06-21 14:05:40 | ■アニメレビューとか
●悪魔のリドル
自分的にどのような形で東兎角が完成するか、
というのが見所だったのでそれを見ることが出来る最終回で楽しかった。
・アニメ雑記 4/14 を語る
http://yaplog.jp/lucyman/archive/2066
11話はこの辺の反復って印象が強かったな。



12話。
兎角と晴と。
兎角の中にあるモヤを晴らすという意味合いでの舞台設定、
刃を収めない覚悟を見せるような鞘投げの強調などが目を引く感じ。
しかし最終話コンテに水島精二さんとか意外すぎる。



鳰と兎角のバトル。
変身した鳰が晴を助けに来る辺りとか如何にも上辺だけの言葉って感じでしたし、
展開的にもお約束な感じだったので、
兎角が晴を殺すことはないという思い込み、そしてその物語のベタさに批判的なところは刺激的。
己との対話を見せるシーンとしても楽しい。
鳰の変身が結構あっさりバラしてるけど、
兎角の言葉を晴が受け取るシーンなんかが不透明になるっていうのを嫌ってなのかな。
あとサントラ欲しくなってきた。

最近は成長って言葉に嫌気が差していたので、
兎角が自分自身で道を選べるところに立ったというところが響く最終回だったな。
母親の呪いも極論で言えば親の勝手な願いだし、
先生も兎角に問題を出しながら兎角を導く存在だったとも言える。
大人たちが兎角に選択を託す辺りが子供に向ける視点として新鮮で、
束縛や思い込みを解き、兎角自身に自由を与えているのが良いのかなと思った。



全員集合でもない写真。
演劇的なところを連想することや皆で劇をやることなど、
兎角の自分だけのものを強調するために演劇のモチーフを使ってるのかな、など。
晴はかわいいなー。



男性のピアノ伴奏。
この世界の学校がどういうものか知らないけど、
黒組だけの卒業式とかそれはそれでどこか不気味な気がする。

兎角の先生と黒組の先生はある意味で対比的なのかもな。
兎角を丸ごと全部知り、導き、彼女がどのような形で答えを出すのかという、
生徒の全てを見ていこうとする先生。
方や黒組がなんなのか、生徒たちがどのような人物なのか掴めず導きもできなかった先生。
黒組の先生は晴のことを知らずとも、
晴を祝うことが出来るキャラクターだったのかなと思う。
だから黒組の先生は晴の先生、という感じになるのかな、など。



最後に笑う先生は兎角の答えに満足したんだろうか。
兎角の物語を外から覗き操る姿はある意味での悪人だろうが、
そうとも言い切れないところが先生って感じでもあのかなーなど。
自分自身が先生視点、兎角がどのように完成するか、
という風に見ていたので、ここで〆てくれてたのも嬉しかったな。

終わってみれば大人たちからの視点が強い作品だったのかなと思う。
兎角が人を殺せるようになることを選べるように呪いをかけた母親たち、
問に関する答えは自身の中にしかないと、
自分を見つめさせるように仕向けていた先生、
黒組の先生に理事長、伊介さまの両親などなど。
子供を見る視点で作品を見れた気がしたのが、やっぱ新鮮だったのかなー。


棺姫のチャイカ 9話 を語る

2014-06-05 22:48:02 | ■アニメレビューとか




笑顔チャイカ。
子供に向ける無垢な表情とトールたちに優しくされた時の表情の差が楽しい。
愛らしい表情から色っぽい感じへ。
目の描き方なんかな。



ジレット隊の一幕。
財布を隊長に投げて渡す辺りとか距離感が楽しい。
ヴィヴィが隊長に寄せる恋心を踏まえつつこういう一面を見せてるのがいいですよね。
どうしてもアニメ見てるとそこを過剰に描きすぎてる感があるので、
こうした周囲へ見せるようなストイックさを見せるところに新鮮さを感じるというか。



隊長があまり語る人物でない分、
周囲のキャラクターが隊長への思いを語り合うところなんかは、
上司と部下関係から相乗効果でキャラクターを描けている感じがするかな。
隊長を語ることでそれぞれの視点や隊長がどういう人物か見えてくる感じとか。
いない人物を日常の中で語ることで得られる視点っていうのは、
正に日常の一コマ、という気がします。



占い。
チャイカ一行が旅の目的が明確でブレがない分、
目的意識に変化のある一団が運命に流されていくような印象。
結果的にそれがチャイカたちの運命にも関与していく暗示でもあるようで、
所謂脇役だけれども、物語においてその存在の大きさを感じさせられる部分でもあるかなと。
ばあちゃんの存在感が正に占い師って感じでばあちゃん感のあるアップも味があるというか。



魔法思念料を求めて。
店のドアが開かないっていうのは祭りを拒む店主の心情の暗喩っぽいけど、
最近ケープというかマントというかをトールたちが着てるのも、
心の防壁なのかなと見てて少し思った。
最近の話数は個々に出来事に対してトールたちが淡白すぎるきらいがあるように感じるので。



思い出ある。幸せなこと。
チャイカが記憶を消費することで魔法を使えることを踏まえた一言の切なさというか。
冒頭の祭り参加希望!の辺りとか相変わらずの愛らしさでいいなと思ったけど、
こういう一言もまた味があっていいなと。
またトールが以前今のチャイカを選んだ時の回想と、
始めて会った時に助けた事柄をチャイカの語りによって分離させているのが良いかなと。
トールの語りだけだとちょっとわかりづらいポイントですし、
何よりチャイカがトールのことを肯定する語り口が良いかなと。
正義に迷いがあるジレットと、正義を果たせなかったトールの対比でもあるのかな。
2つの集団の描き方がやっぱ面白いところだったかなぁ。



終戦記念日というところから色々な人物の記憶や国家の火種まで色々描いていた話数だったなと。
祭りに参加することはできなかったけども、
チャイカ、トールがお互いに大切な事柄、思い出を語り合えたのはどういう思い出になるのだろう、
最後に2人で見た花火はどのような記憶になるんだろう、
そういう心情を読ませるような脚本と対岸に上がる花火を見る立ち位置の演出が印象的。

次回は遺体回収の話っぽいので、またアクションとかで楽しませてもらえたらいいな。


アニメ雑記 6/4 を語る

2014-06-04 22:09:04 | ■アニメレビューとか
●ブラック・ブレッド
新OP。
新しいOPも明るくて新鮮だけど、
以前の暗い雰囲気のOPの持つ作品観が好きだったのと、
単純に曲調にあったOPでもあったのかなーとも思ったり。
そういえば以前のOPは誰の演出だったんでしょう。



個人的に新OPで響くのがこの辺で。
灼眼のシャナとか特にそうだったと思うけど、
最初の犠牲者、主人公自身が守りきれなかったヒロイン、
っていうそういう負の部分に寄り掛かることで主人公の思考が形成される、
っていうのが個人的には好きで。
仲間だった子は殺してしまったけど、敵だった子を助けるところなんかは、
やっぱそういうことなのかなとも思いますし、
そこを拾ってくれてるのが嬉しいところかなーと。
涙が連太郎の方向へ行くのとかも別れの時の言葉を思い出す感じでグッド。


●ラブライブ
雪の日。
なんというかアイドルマスターゼノグラシアを思い出すところかなーと。
主人公が雪国出身っぽかったので。



今回は第1話の変奏っぽい運び方でしたけど、そこの狙い目を読みきれなかったなと。
高坂穂乃果と申します!という暑苦しさはないし、
全校生徒のミュージカル演出が全校生徒からのエールに変わっていたり、
雨やめー!で雨やんだけど雪は全然やまない。
階段っていう場所に限定すれば1期1話的だし、街の中を走り回るのは聖地巡礼的。
ラブライブという作品の魅力を別の形で描いてる総合的な話なのかなとも思ったけど、
うーん、どうなんだろう。