1話冒頭のような踏切。
あーちゃんは「警告」がなるようなところは男の人に頼って渡ってるのかな。
1話で踏み切りを避けて走ってるのが妙に気になったけど。
延長して考えると、男の人とわたれる場所はふみちゃんともわたれるっていうことなのかな。
小学校の門の前で、入れるけど、入らない。
しかしふみちゃんとなら入れる。赤信号、2人でわたれば怖くない。
これは後の2人の関係を暗示するかのような側面もあって気になったなぁ。
駅、電車、喫茶店、そして新聞。
杉本先輩が過去の人物になっていくのが寂しいなぁ。
駅の辺りは2話の冒頭を反復するような感じに。
先輩と登校せずにあーちゃんと登校することを決めたふみちゃん、
というのを意識させられて、以前の関係の上に成り立つ現在が引き立っていた。
過去と同じようなシーン、日常を反復することで現在までの出来事が走馬灯のように思い起こされる、
そんなシーンの連続で最終回に相応しい畳みかけでグッときたなぁ。
ふみ側の線路、先輩側の柱にもたれかかるような女生徒も気になった。
しかし、2話で気になったふみの飲み物ってやっぱ狙ってたのかなぁ。
http://yaplog.jp/lucyman/archive/1577
あの辺、どういう話の流れだったっけ。
今回は過去のシーンを現在で反復することで厚みを持たせているなぁ。
こうしたバンクのような類似シーンを持ってくるのって深夜アニメでは珍しい気がします。
その過去の上に成り立っている今、というのをうまく伝えていたのではないかな、と。
この辺は渦巻かいさんのコンテになるのかなぁ?
監督かもしれませんが(笑)
京子の進む道。
木漏れ日や光の感じ、レイアウトなんかもインパクトあって目を引きますね。
これが最後の木漏れ日のシーンなので力入ってたのかなぁ。
子供の頃に迷子になった木漏れ日の下を歩かせるっていうのが切なくも凛々しい感じ。
あの白樺の絵のように力強く歩んでいくのだろうか。
杉本先輩、留学のことで誰とも顔を合わせないのは一種の罰みたいなもんなんだろうか。
クリスマスパーティーをもちかけるあーちゃん。
この辺、過去にふみちゃんが引越しの日に泣いた公園の木の枝木っぽい。
隣を歩いてる子供たちとか。やっぱ過去からの引用なのかなぁ。
あーちゃんの態度からはふみちゃんのことをどう思ってるのかっていうのはよくわからないけど、
あきらはどのように思っているかというのを解釈する手がかりにはなるのかなぁ、とか。
アルバム。
鮮やかな子供の頃の写真が印象深いですね。
ふみちゃんがスケッチブックを開く芝居、結構大胆。
3人娘の1人が告白するシーン、雪の降る感じや3人の女子のかわいらしさのおかげで妙な清涼感。
玄関を横から取ったショットのレイアウト、大嘘の舞台かかった感じが良いなぁ。
クリスマスの告白っていう一大イベント感がいいよなぁ、と。
そういえばこれも手紙か。あの場で言葉にしないからこそ伝わる思いの丈があってそこまた味わい深い。
冬の日のシックな雰囲気がいいなぁ。
以前から画面が白いよなーと思っていたけど、最終話は雪の白さの中で終わるのがなんとも。
雪が世界を覆う中、最後にポッとした暖かさを感じる終わり方で良かったです。
2人でつける足跡、思い出される青い花。
しがらみをなくして歩いていくのが、また綺麗でした。
総括。
途中から自分が何を見ているのか、っていうのを見失ってしまったので、
どうも作品を見終わってどうのっていうのが出てこないんだけど、
それぞれのキャラクターに安易な結末を用意することなく、
反復される日常があることを示す最終話によって未来の反復も予感させられるような、
そんな歩みを感じさせる作品になっていてよかったと思う。
でもまあ、京子たちがどうなるんだろうか細かいところはやはり気になってしまうなぁ。
その辺は原作で補完という感じか。
というかコレでやっと原作読めるぞ・・・(笑)
最終話はまた最初から見返してみたら新しい発見が多いかも。
来週あたりに気づいたことがあったらまとめようかな・・・。
見返せるかどうかわからないけれども(笑)
11話と短い話でしたが、JCの本気が伺える作品でした。
グロスはアートランド回だけで他は自社で制作、田中宏紀さんの参加率、
木漏れ日や小林プロの美術などなど力の入れようがやっぱ違っていたような、と。
特に木漏れ日はやはり印象深かったなぁ。
NOISE枠のアニメはこの作品で終わりのようですが、
最後に相応しい綺麗な花になったと思います。
JC作品の今後に期待。