●心が叫びたがってるんだ。
見てきた。
見ている間、心が風呂に浸かってるような暖かさを感じる映画だったかなぁと。
まあ大体いいなと思う作品はそういう感覚になるんですが。
そういえば風呂のシーンとか狙ったような絵はなかったなーとか。
以下ネタバレ感想。
冒頭からラブホとか自分が想定していた斜め上の建物が出てきて超びっくりした。
青春モノってことで純な物を見せられるんだって思ってたところに邪が出てきてビックリみたいな。
田舎のラブホで確かにああいうのあるわ、よく見かけたわ、みたいな。
確かにお城あったら小学生くらいの子は勘違いしちゃうかもなぁ、
聖地巡礼してもらおうとしてるのに田舎の風景に批判的でいいのかなぁとか、
客層的にこれいいのかなぁとか、なんか初っ端から裏切られた気分で色々考えてしまったな。
裏切られたというか、想定の範囲外過ぎて、斜め上過ぎて驚かされたみたいな。
序盤は引っ掛けのカメラワークや、
関係無さそうなモブのセリフをさも物語に近づけるような扱い方をしたりしてて、
誤読を誘うような見せ方をしている風に感じて、見ててその辺がちょっと不思議な感覚だった。
主観でキャラを追ってるのかなと思いきや次のショットで追われていた側のキャラを俯瞰で見せて、
先ほどのショットは主観ではないような扱い方をして見せたり、
風景を見せて雰囲気作りしてるのかと思いきや実はキャラが移動した軌跡を追う形だったりとか。
ハッキリとした形やニュアンスを印象づけるのに一歩引いた見せ方をされてる印象がしたかなぁ。
ただ近年の長井作品はニュアンスがキツすぎて見ててそれはもういいよわかるよ、
って気分にもなってた気がするので新鮮に感じたかな。
順に焦点を当てて、他に描写が分散しなかったのが良かったのかな、と。
あるにはあるんですが、否定されたり身を引いていたり曖昧だったり、
好きすぎて辛いみたいな、そういう深い位置まで描くことをしていない距離感の良さでしょうか。
順が歌ならいけるってなったところで諍いを治めるのに声を出し始めるのが良かった。
順が本気だから周囲もそれに付いて行くっていうのもまた良かった。
そりゃ好きになっちゃうよなぁって。
順の更生がメインの舞台に皆が付いて行くっていうのは、
それだけの意思や言葉が順にあったことの証左でもあるのかな。
ああいう場面で声が出せる子って普通にカッコイイですしね。
まあ自分の経験談でいうとああいう場面で声出すと、
恰好のネタになって最悪の生活が始まるものだと思うんですが。
そういう意味では繊細な子ばかりの学校かなーとも思えたり。
雨に濡れて謝りまくって白いジャージ着ちゃうとか、その純なところに好感持てる感じ。
拓実は黒過ぎてなんだかなぁ、みたいな。
順と近づくに連れて拓実たちが変わっていく様子なんかも触れられたけど、
やっぱ途中まで順視点で見てたからか終盤は結構心が痛い感じだった。
代役が君かーみたいに感じたりもして。
ただ舞台に返り咲いていく順の姿を見てグッときたなと。
母親を魔女になぞらえてたけど、魔女は私だったんだっていう、
心は闇なのだっていうそういうのを意識させられる感じもあったかなぁと。
あの心の声を聴くために何度も劇場に向かってもいい、
そんな気分にさせられるシーンで。
舞台に上がる順が見たかったので、それが見れて感無量となるシーンで。
母親の心情に寄り添うシーンでもあるので、救われた感じが強いからかな。
個人的には一番の見所だったかなーと思います。
あとはメールのやり取りでポップを全面に出したりとか長井さんらしいデザインの使い方かなとか、
アコーディオンの演奏シーン印象的だったなとか、麻雀だとか、呪いのシーンだったりとか、
王子様に憧れる少女像だったりとかいろいろ引っかかりもあり、また見返したい意欲の出る作品でした。
長井監督はガンダムもやるので見るのがまた楽しみです。
なんか色々叫びたくなるというか言いたいことがあった気がするんですが、
やっぱ順が歌うところに全てが持っていかれたなと。
そこを反芻しつつ作品を見直せればなという感じです。
見てきた。
見ている間、心が風呂に浸かってるような暖かさを感じる映画だったかなぁと。
まあ大体いいなと思う作品はそういう感覚になるんですが。
そういえば風呂のシーンとか狙ったような絵はなかったなーとか。
以下ネタバレ感想。
冒頭からラブホとか自分が想定していた斜め上の建物が出てきて超びっくりした。
青春モノってことで純な物を見せられるんだって思ってたところに邪が出てきてビックリみたいな。
田舎のラブホで確かにああいうのあるわ、よく見かけたわ、みたいな。
確かにお城あったら小学生くらいの子は勘違いしちゃうかもなぁ、
聖地巡礼してもらおうとしてるのに田舎の風景に批判的でいいのかなぁとか、
客層的にこれいいのかなぁとか、なんか初っ端から裏切られた気分で色々考えてしまったな。
裏切られたというか、想定の範囲外過ぎて、斜め上過ぎて驚かされたみたいな。
序盤は引っ掛けのカメラワークや、
関係無さそうなモブのセリフをさも物語に近づけるような扱い方をしたりしてて、
誤読を誘うような見せ方をしている風に感じて、見ててその辺がちょっと不思議な感覚だった。
主観でキャラを追ってるのかなと思いきや次のショットで追われていた側のキャラを俯瞰で見せて、
先ほどのショットは主観ではないような扱い方をして見せたり、
風景を見せて雰囲気作りしてるのかと思いきや実はキャラが移動した軌跡を追う形だったりとか。
ハッキリとした形やニュアンスを印象づけるのに一歩引いた見せ方をされてる印象がしたかなぁ。
ただ近年の長井作品はニュアンスがキツすぎて見ててそれはもういいよわかるよ、
って気分にもなってた気がするので新鮮に感じたかな。
順に焦点を当てて、他に描写が分散しなかったのが良かったのかな、と。
あるにはあるんですが、否定されたり身を引いていたり曖昧だったり、
好きすぎて辛いみたいな、そういう深い位置まで描くことをしていない距離感の良さでしょうか。
順が歌ならいけるってなったところで諍いを治めるのに声を出し始めるのが良かった。
順が本気だから周囲もそれに付いて行くっていうのもまた良かった。
そりゃ好きになっちゃうよなぁって。
順の更生がメインの舞台に皆が付いて行くっていうのは、
それだけの意思や言葉が順にあったことの証左でもあるのかな。
ああいう場面で声が出せる子って普通にカッコイイですしね。
まあ自分の経験談でいうとああいう場面で声出すと、
恰好のネタになって最悪の生活が始まるものだと思うんですが。
そういう意味では繊細な子ばかりの学校かなーとも思えたり。
雨に濡れて謝りまくって白いジャージ着ちゃうとか、その純なところに好感持てる感じ。
拓実は黒過ぎてなんだかなぁ、みたいな。
順と近づくに連れて拓実たちが変わっていく様子なんかも触れられたけど、
やっぱ途中まで順視点で見てたからか終盤は結構心が痛い感じだった。
代役が君かーみたいに感じたりもして。
ただ舞台に返り咲いていく順の姿を見てグッときたなと。
母親を魔女になぞらえてたけど、魔女は私だったんだっていう、
心は闇なのだっていうそういうのを意識させられる感じもあったかなぁと。
あの心の声を聴くために何度も劇場に向かってもいい、
そんな気分にさせられるシーンで。
舞台に上がる順が見たかったので、それが見れて感無量となるシーンで。
母親の心情に寄り添うシーンでもあるので、救われた感じが強いからかな。
個人的には一番の見所だったかなーと思います。
あとはメールのやり取りでポップを全面に出したりとか長井さんらしいデザインの使い方かなとか、
アコーディオンの演奏シーン印象的だったなとか、麻雀だとか、呪いのシーンだったりとか、
王子様に憧れる少女像だったりとかいろいろ引っかかりもあり、また見返したい意欲の出る作品でした。
長井監督はガンダムもやるので見るのがまた楽しみです。
なんか色々叫びたくなるというか言いたいことがあった気がするんですが、
やっぱ順が歌うところに全てが持っていかれたなと。
そこを反芻しつつ作品を見直せればなという感じです。